週刊少年ガール

週刊少年ガール

少年少女の恋する気持ちを描くSFラブコメディ。奇抜で笑えるショートストーリーをオムニバス形式で表現している。コミックスには描き下ろしのストーリーやイラストが収録されている。「マガジンスペシャル」2013年No.6から2015年No.10、「週刊少年マガジン」2013年第35号と2014年第17号と2015年第8号、「別冊少年マガジン」2013年11月号と2014年4月号に掲載された。

正式名称
週刊少年ガール
ふりがな
しゅうかんしょうねんがーる
作者
ジャンル
ラブコメ
関連商品
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あらすじ

週刊少年ガール

ある日、漫画好きな青井は、市川から「大事な話があるから、放課後に人がいなくなってから時間を下さい」と言われる。放課後に市川のいる場所に向かうと、市川が急に制服をまくって腹部を見せるのだった。市川の腹部には漫画が描かれており、その漫画を読んだ青井は完成度の高さに感心する。漫画は2~3日すると腹部から消え、翌週になると続きの漫画が描かれていくのを繰り返していた。新しい漫画が描かれるたびに市川から相談を受けて漫画を読んでいた青井は、いつの間にかその漫画にハマっていた。

ぜんぶやきつけろ

友達と楽しく話す篠崎を教室で見ていた河村は、篠崎が自分の周辺で大量に分身していることに気づく。しかし篠崎はまったく動かず、触れても反応はない。不思議に思った河村だったが、教室に入って来た青井の一言で今の現象は自分のせいで起きていることを知る。恥ずかしくなった河村は、大量の篠崎を回収するために教室を飛び出すのだった。

大きすぎて気づかない

教室に入って来た日野は、髪の毛や制服の襟、スカート、ハイソックスに水玉模様を入れていた。その奇抜なファッションにつっこみを入れるクラスメイトたち。鏡を見て自分の状態を確認した日野だったが、驚いたタイミングで水玉が別の模様に変化。その後も模様は変化し、日野の考えていることが模様で表現されることが判明する。日野が面白いことになっていることを聞きつけた小宮山は、お昼休みに日野を訪ねるが、日野は面倒なヤツが来たと、邪険に扱うのだった。

思いがあふれて

ある朝、小倉が目覚めると、自分の声が何重にも重なって、他人には何を言っているかわからない状態になっていた。事情を知った早見の助言に従って今日1日を無言で過ごすことを決める。なんとか放課後を迎えた小倉は帰ろうとするが、早見の部活に連れて行かされそうになり必死に抵抗する。

愛におぼれろ

猛暑でも元気いっぱいな麻美は、クラスメイトを涼しくしてあげようと水鉄砲を撃つものの皆に邪険に扱われる。そんな中、麻美は狙いをクラスメイトから高橋に変える。高橋についた砂を水鉄砲で洗い流そうしたところ、高橋の体は水に触れた部分が溶けてしまう。その様子を見た麻美は、高橋を捕まえてプールまでやって来た。

髪さまの言うとおり

変化が欲しくて長い髪をばっさりと切った三上が出来栄えに満足していると、足元にある髪が1つにまとまって4足歩行の動物のような形になるのを見てしまう。そして教室の外で髪でできた動物が坪井に懐いているさまに、三上は驚くのだった。

少しだけゆるめて

生真面目な深浦はクラスメイトからの放課後の誘いを断り、係の仕事をこなしていたが、高い場所に紙を貼り付ける作業中に、バランスを崩して乗っていた椅子から落ちてしまう。一緒に作業をしていた鈴木がかばったおかげで怪我はしなかったが、起き上がった深浦はそれまでとは別人のような性格となっていた。鈴木は驚き、原因は深浦の近くに落ちていたネジにあるのではと考えたが、フレンドリーな深浦と一緒にいたいがためにネジのことを言い出せずにいた。

ベストポジション

小坂は、飛んで来るものを次々に打ち返す高槻に憧れ、常に高槻を眺めていた。自分の気持ちまでも打ち返す高槻の近くにい続けた小坂は、ある日、高槻が打ち返すのに失敗する姿を見る。そして高槻はその1回の失敗で自分を見失うのだった。

殻の中から

宮田はクラスメイトの宇田川が自分の殻に閉じこもっているのに、周囲の人間が放置しているのが気に入らなかった。そのことを友達に相談すると、他人に頼らず自分でなんとかしなさいと言われてしまう。宇田川に声をかけ続ける宮田だったが、まったく反応を返さないため宮田のやる気もなくなっていく。ついに宮田もネガティブな思考に陥り、宇田川と同じく自分の殻に閉じこもってしまう。

光にかざして

珍しい色の地毛を持つ坂井(女)は、初対面の人達から自分の髪のことを質問されて答えるのに慣れつつも億劫になっていた。教室で定番の髪の質問に答えていると、同じ髪の色をした坂井(男)から「そこは自分の席」と声をかけられる。担任に確認すると名前が似ているために起こったミスで、坂井(女)は坂井(男)の後ろの席となった。同じ色の髪だけでなくさまざまな面で共通点がある2人はすぐに惹かれあっていく。しかしある日の帰り道に坂井(女)は黒猫から、坂井(男)は亀から残酷な事実を知らされる。

君に骨抜き

寝ても覚めても朝倉のことを考えている白井は、朝倉からあいさつされたことで骨抜きとなり、実際に全身の骨が飛び出してしまう。飛び出した骨にも別人格がやどり、骨のある男らしい性格となった。そして骨は積極的に行動して朝倉と仲良くなっていくのだった。

ぬくもりを君に

寒空の下、登校して来た女子たちは教室の中が普段より暖かいことに気づく。熱源を探していた村西は、クラスの男子が全員熱を発していると断定する。男子を移動式暖房として利用し始めた女子と、最初は嫌々ながらも女子と一緒にいられることに嬉しがる男子。村西もこれなら男子と一緒に帰っても怪しがられないと思い、好意を寄せる森下を誘う。

図鑑

谷口は図書室で本を探していたところ、「上坂さん図鑑」という本を発見する。「この本の上坂が、憧れの上坂を指しているとしたら」と想像した谷口は、プライバシー侵害と思いながらもついページを開いてしまう。そして秘かに持ち帰って夜通し読みふけるのだった。翌日、上坂のことを熟知した谷口は、上坂が困っているタイミングを見計らって声をかける。

青い貼る

池内が新しいノートに鳥のシールを貼ると、ノートは鳥のように羽ばたいて飛んでいってしまう。その後、消しゴムや学校の人間に貼っても効果があると知った池内は、好意を寄せる寺崎にハートのシールを貼るのだった。

スパらしい人

湯河原に手を振りながらあいさつしていた福原は、湯河原の体内に手が入ってしまう。そして湯河原の体内が丁度いい温度の温泉で満たされているのを発見する。そのまま両手を入れて温まっていると、クラスメイトの女子も集まって来て福原と同じように湯河原の温泉を堪能していく。女子は温泉の効果で肌もつやつやになって疲れも癒されていくが、湯河原は女子たちの要求に応え続け疲労困憊していくのだった。

ボタンをつけてやる

カーディガンのボタンが取れかかっていたのを木本から教えてもらった永野は、木本から糸が出ているのを見つける。永野は直してあげようと糸を引っ張って切ると、木本の体がバラバラになってしまう。パニックになった永野を木本は落ち着かせて、裁縫すれば元に戻ると思うので縫ってほしいと頼む。手芸部の織田から裁縫道具を借りた永野だったがまともに扱うことができず、織田に代わってもらう。織田が見事な手並みで縫って木本と仲良く話す様子を見て、永野は木本の体を治す裁縫に再挑戦する。

君を蝕むのは

大好きな佐藤と一緒にいたくて積極的に声をかけ、いい雰囲気となった鹿野。しかしある日、鹿野に何かが蝕んだような跡が出て全身が溶け始める。その原因が佐藤との甘い生活にあると推測したクラスメイトは、鹿野と佐藤を離れ離れにすることを決める。こうして鹿野は佐藤のいない日々を送ることとなる。

face invader

藤井は左目とその周辺だけ謎の寄生体に乗っ取られてしまう。そのことを有賀から知らされた藤井は、寄生体と話をつけてしばらく今の状態でいることを決める。寄生体によって左目だけ秀麗となり注目を浴びる藤井だったが、今度は口と右眉にそれぞれ別の寄生体が現れる。左目の寄生体と協力して口と右眉の寄生体を撃退するが、顔大部分を左目の寄生体に侵食されて体全体の主導権を握られてしまう。

ghost memory

守谷は突然自分の霊が見えるようになる。それも一体だけでなく周囲に大量の霊が現れている状況に考えを整理できない中、柳田から霊が見えると報告される。借りていた本を守谷が柳田に返すと柳田に憑いた霊が消えたことを見て、2人は守谷の残留思念が形となって出てきたと推測する。そして2人はやり残したこと、言い忘れたことなどを行って一体ずつ浄霊して回る。

始まりのために

親しい友達関係から一歩進んで、恋人関係になるために進藤相沢に告白する。無事にOKの返事をもらって、進藤は喜びを爆発させながら相沢と2人の日々を想像するが、翌日の相沢は告白する前とまったく変わっていなかった。進藤は相沢を屋上に呼び出し、もっと2人だけで過ごしたいことを伝えるが、相沢は告白されたことをキレイに忘れていたのだった。

プリン(セ)ス

校舎内に入るとなぜかイケメンに変身してしまう姫野は、学校では男子生徒として過ごしていた。校舎から出て本来の女性に戻った姫野は、友達の里田と帰りに寄り道をし、そこでイケメンの時に使っているメガネを出してしまう。里田は姫野から受け取ったメガネを翌日イケメンに渡し、そのお礼にイケメンから校内デートに誘われる。里田の楽しそうな笑顔を見て、イケメンに変身している姫野は里田に正体を明かすべきか悩むのだった。

girls sing like gulls

伊原はある時からクラスメイトの女子の言葉が「みゃあみゃあ」としか聞こえなくなったしまう。クラスメイトのから話しかけられても言っていることが理解できず、下手に返事するわけにもいかず無視し続けていた。そんな中、伊原はクラスメイトの男子から女子が突発的に始めた合唱会に誘われる。女子の合唱を聞いてもしょうがないと思っていた井原だったが、合唱会が行われる体育館へ向かうことにする。

愛がたりないよ

友人との付き合いで大量にガチャガチャのある店に行った山中は、「上坂さんコレクション」というガチャガチャを発見し1回だけ回して帰宅する。翌日、山中はガチャガチャから出たフィギュアの通りに上坂からあいさつされ、嬉しくなって連日ガチャガチャに通う。最初は様々なシチュエーションのフィギュアが出ていたが、そのうちダブりしか出なくなりやる気がなくなっていた。そんな姿を見たガチャガチャ常連の神林は、ガチャガチャに対する愛を語り始める。

消去

ある時、嫌なものを消せる力を身につけた白石は、1人で静かにいたい自分にとっては都合がいいからと、さまざまなものを消していた。そんな中、聴いている音楽が似ていることで足立から話しかけられる日が多くなってきた。よく足立と2人でいることをクラスメイトの武西に誤解された白石は、足立を無視し始める。それでも後をついてくる足立のことを邪魔に思い白石は1人でいたいと願い、白石の周囲にいる人間、風景のすべてが消えていくのだった。

BOY MEETS GIRL

遅刻しそうなって走っていた向井生田は、曲がり角で出会い頭にぶつかってしまう。普通ならお互い弾かれるところだが、2人は体が混ざり合って重なってしまう。重なると運動や勉強が1人でいる時よりはるかに能力アップするため、いつも一緒にいることが多くなる。そんな2人をクラスメイトは相思相愛と思っていたが、本人たちはそんな意識はまったくなかった。このことをきっかけに2人の気持ちが変化していく。

SCHOOLGIRL SAMURAISWORD NAMAASHI

ある朝、登校中の竹峰村井から過剰な愛情のアプローチを受ける。毎度のことで飽き飽きしている竹峰は、靴下を脱いだ脚を振りぬき村井を撃退する。竹峰は、村井のことをなんとかしたいと思っていたところ、クラスメイトからヒントを得て新技を会得する。放課後になって下校中に再び村井からアプローチを受けた竹峰は、村井に向かって新技を繰り出すのだった。

君に刺す棘

津田はしゃべった言葉が漫画の吹き出しのような形で具現化するようになる。津田の言葉は容赦がないため、具現化された言葉はトゲトゲしいものが多く、中には痛いところを突かれた人に深く刺さるものもあった。しかし、刺さった人は指摘された箇所を改善するようになったことから、津田に戒められたい人間が殺到する。そんな中、横山が現れたが津田は途中で帰ってしまうのだった。

フルムーンフレンド

男子が苦手でどんくさい宇佐美は、窮屈に感じる学校生活を送っていた。しかし満月の夜だけは別で、気持ちが高揚してさらに身体能力も上がり、女王様の気分で屋根を飛び移りながら秘密の散歩を楽しんでいた。ある満月の晩もいつもと同じように秘密の散歩に出かけた宇佐美だったが、潤間に空から落下するところを見られてしまう。潤間は宇佐美のことを綺麗だと褒め、それを聞いた宇佐美は潤間を秘密の散歩に招待する。

もう一方の冴えないやり方

朝、目が覚めた野口は自分以外のすべてが歪んでいることをに気づく。周囲の人間は野口のことを「整っている」と褒め、野口も他の人より勉強も運動もできる自分を誇らしく思う。自分を注目する視線の中には、好意を寄せる北村もいた。友達の気づかいで北村と2人になれた野口は、自分の気持ちを伝えるのだった。

GUILTY

登校して来た武西は自分の下駄箱の中に1通の手紙を発見する。武西は恋文だと思って開くが、手紙の内容は「武西の地獄行きが決まった」というものだった。さらに地獄行きの証として鼻に「HELL」の文字が烙印されるらしい。この事態を知った松本は、武西への通告に異議を申し立てる。こうして武西に地獄行きを宣告した側と、武西を守る側による裁判が始まった。

君は僕の天使(たぶん)

真野の背中から天使の羽根が生えているのを見て「天使」とつい口に出した福井は、クラスメイトに誤解され、真野に懐かれてしまう。しかし福井には真野が何を考えて自分と一緒にいるのかわからず愚痴をこぼす。それを聞いた真野は福井と一緒にいる理由を本音で語る。真野の本音を知って、福井は考えを改めて真野と楽しい日々を送ろうとするが、福井の身に不幸なことが次々と起こってしまう。

僕を落とすのは

昼休みに屋上で寝そべって空を見ていた谷沢は、青い空に吸い込まれるような感覚に陥り、気づくと身体が浮いていた。そのまま街や人が小さく見えるくらいまで上り続けるが、下に降りられなくなってしまう。谷沢は仕方がなくさらに上ろうとしたが、下から飛んで来た風船についていた手紙を読んで、地上に降りたくなるのだった。

教室に入った来た本町は、一輪の花が活けてあるのを見つける。本町は女子の誰かが活けたのかと思っていたが、実際は男子の上田が活けたことを知って驚き、花をもらったことをきっかけに上田のことが好きになる。それと同時に胸に火が灯るようになり、火を消さないように本町は燃えるものをくべ続ける。

delayed voice

冬野は無口な恋人の春木と会話があまりできていないことから、春木の気持ちがわからずにいた。そこで春木がたまに口にする言葉を書き留めていくが、その言葉は支離滅裂で理解不能なものだった。それでも恋人の言葉だから何か意味があると信じて悩んでいたところ、クラスメイトの協力もあって解き明かすことに成功する。

不思議

葉山は、最近学校で不思議な現象が起こり続けており、クラスメイトの誰もがそのことを気にしていない状況に耐えられなくなっていた。同じく不思議な現象に興味を抱く黒崎と「不思議探求部」を作った葉山は、さっそく現象に関わった人物の取材を始める。毎日2人で部活動をしているうちに葉山は黒崎のことが気になり始め、次第に黒崎を見るだけで胸の動悸が激しくなってしまう。葉山は自分の体に起こったこの不思議な現象に戸惑うのだった。

恋するスカート

自分の制服のスカートから好きな男子がいると伝えられて協力を要請された立花は、沢村を人気のない場所へ連れて行く。そこでスカートの気持ちを聞いた沢村は真摯に受け止めスカートと友達となる。スカートと沢村は順調に親交を深めていき、その場にいる立花も沢村のことが気になっていくのだった。

Attack of hundredfold!

廊下の曲がり角で渡瀬とぶつかった大谷は、衝撃で100人に小さく分裂してしまう。その様子を見た渡瀬は驚くものの、すぐに大谷を教室まで送っていく。手のひらや背中、両肩などに乗った小さくなった大谷は、渡瀬の大きな手や背中が気になって一日中ドキドキし、放課後に告白するのだった。

私を動かす力

大山と杉野が話しているのを眺めている赤江は、清水から会話の輪に入りに行けばと言われる。清水は赤江から反論される中、赤江の首にぜんまいがあるのを発見する。ぜんまいを巻いてみたところ赤江が面白い動きをしたため、清水は再びぜんまいを巻いて大山に向かって赤江を送り出す。

かわいいてんびん

2種類のパンのどちらを買うかで悩んでいた天乃は、この時に不思議な力を手に入れる。その力は天乃にとってどちらが大事かを示してくれる天秤のようなもので、天乃はこの天秤が傾いた方に従えば順風満帆な人生が送れると思っていた。ある日、天乃は分かれ道で天秤が示した通りに進み木平とぶつかり、天秤が常に木平のいる方向に傾いているのに気づく。

登場人物・キャラクター

市川 (いちかわ)

エピソード「週刊少年ガール」に登場する。急に腹部に漫画が出現するようになった少女。何かの病気にかかったのかと不安になり、漫画好きな青井に相談する。漫画は月曜日の朝には腹部に出現し、2~3日するとキレイに消える。翌週の月曜日の朝には続きの漫画が出現するのを繰り返す。

河村 (かわむら)

エピソード「ぜんぶやきつけろ」に登場する。篠崎を見続けている少女。無意識のうちに自分が見た篠崎の姿をそのまま現実世界に出現させてしまう。篠崎が大量にいて動かないうえに触っても反応しないため、最初は戸惑うものの、青井から「河村が見た篠崎が現像されて出現しているのでは」と言われ、自分がどれだけ篠崎を見ていたかを知って恥ずかしくなり回収に向かう。 河村はずっと篠崎を見ていたため、教室や廊下だけでなく学校中にあふれるくらいの数が出現した。

日野 (ひの)

エピソード「大きすぎて気づかない」に登場する。周りからおしゃれ好きと思われている少女。ある日、登校すると髪の毛、制服の襟、スカート、ハイソックスが水玉模様になっており、クラスメイトからつっこみを受けてしまう。日野自身もなぜこんなことになったか戸惑うばかりだったが、自分の思考が模様となって現れることだけは理解する。 そのため周囲に考えていることが周囲にバレバレとなりストレスを感じている。小宮山のことは面倒なヤツと思いつつも、自分が普通状態で接することができる大切な存在と認識している。

小倉 (おぐら)

エピソード「思いがあふれて」に登場する。かがく部に所属している少女。ある朝、目覚めると声が何重にも重なり、他人には何を言っているかわからない状態となってしまう。登校時に友達でクラスメイトの早見から「今日はしゃべらないほうがいい」とアドバイスを受け、授業中に先生に指されても答えないなどして無言を貫いた。放課後になって帰ろうとしたところ、かがく部で使う理科室の掃除のため、早見に部活に参加させられてしまう。 部活には思いを寄せる斉藤もいて自分のこんな状態を知られたくなくてだまっていたが、斉藤から体調を心配されたのがうれしくて告白してしまう。ちなみに作中では文字が重なって判別できない形で表現されている。

麻美 (あさみ)

エピソード「愛におぼれろ」に登場する。うだるような猛暑でも元気いっぱいの少女。小さい頃から高橋をおもちゃのようにして遊んでいる。暴君のように振る舞うが、体調が悪そうな高橋を気遣う優しい一面もある。高橋の体が水に触れた部分だけ溶けることを知ると、水鉄砲を撃ったりホースで水をかけようとして、最終的にプールに放り込む。 ちなみに「麻美」は名前ではなく名字。

三上 (みかみ)

エピソード「髪さまの言うとおり」に登場する。ずっと伸ばしていた髪を、変化がほしくて切ってしまった少女。切る前は背中が隠れるくらいの長さだったが、ばっさりと切った。出来栄えに満足していると、切った髪が足元で1つにまとまって四足歩行の動物のような形になってしまう。最初はあまりの不気味さに悲鳴をあげたが、髪で出来た動物が落ち込むさまを見てペットと同じように扱うことにする。 その後、髪でできた動物が教室の外に出て坪井に懐いているのを見て、「髪は女の命。自分の髪で出来た動物が懐くなら」という理由で、初対面である坪井に友達になろうと申し出る。

深浦 (ふかうら)

エピソード「少しだけゆるめて」に登場する。生真面目でクールな性格をした少女。放課後にケーキ屋に誘われても係の仕事を優先するなど、他人と少し距離をとっている。係の仕事として高い位置に紙を貼り付けていた時に、バランスを崩して土台の椅子から落下するが、一緒に作業していた鈴木がかばってくれたおかげで怪我はしなかった。しかし自分の心を締めていたネジが外れたことで、性格がフレンドリーでゆるいものに変わった。

高槻 (たかつき)

エピソード「ベストポジション」に登場する。常にジャージ姿でいる少女。理由がわからないが、自分に向かって次々にものが飛んで来るのでラケットで打ち返している。飛んで来るものはぬいぐるみやパンプスなど多種多様。いつも近くにいる小坂からの好意も興味ないような態度で打ち返している。しかし絶え間なく飛んで来るのを打ち返していくうちに疲労困憊して、ついに打ち返すのに失敗する。 その時に小坂からかけられた一言で心が折れてしまう。服装もジャージから制服になり覇気がなくなったが、そんな姿を見た小坂からの言葉で再びやる気を出す。

宮田 (みやた)

エピソード「殻の中から」に登場する。クラスメイトの宇田川のことがお気に入りな少女。特に宇田川と接点はないが、「今日は話す機会があるかも」と毎日の糧にしていた。物理的に作り出したボール型の自分の殻に閉じこもった宇田川に、出てくるよう何度説得しても反応すらなく、毎日の糧もなくなって徐々に思考がネガティブになっていく。 そして宮田も宇田川と同じく自分の殻に閉じこもってしまう。しかしクラスメイトが自分と宇田川の殻をくっつくように置いたことで、物理的接触による会話をすることができた。

坂井(女) (さかいおんな)

エピソード「光にかざして」に登場する。珍しい髪の色をしている少女。初対面の人からは必ず髪のことを質問され、毎回地毛だと答えている。クラスメイトからは紅茶、ウーロン茶、麦茶と同じ色と言われる。進級した初日に教室の席の指定にミスがあったことで坂井(男)と知り合う。その後、見た目だけでなく好み、笑いのつぼなどが似ていることから惹かれあう。 そして夕焼けの光にあたるときれいな色になるお互いの髪を褒めあいながら、いつか朝日をあてた姿を見ようと約束する。しかしある日の帰り道に黒猫の姿をした謎の人物から、2人は別世界の同一人物であるため互いのことをすべて忘れた状態で、別々の世界へ送ることを宣告される。

朝倉 (あさくら)

エピソード「君に骨抜き」に登場する。笑顔が素敵な少女。白井にあいさつした際に、白井から骨が飛び出して卒倒してしまう。気づいた時に骨から謝られて気遣ってくれたことで、しっかりとした人だと興味を持つ。その後の骨の言動を観察して好意を寄せる。

村西 (むらにし)

エピソード「ぬくもりを君に」に登場する。森下に好意を寄せる少女。クラスメイトの男子が全員熱を発して周囲を暖かくしていることを発見する。女子が男子を移動式暖房として一緒にいるのが普通になると、森下と常に一緒にいられるようになって喜ぶ。

上坂 (かみさか)

エピソード「図鑑」、「愛がたりないよ」に登場する。自身のことを網羅した図鑑が図書館に置いてある少女。図鑑にはパーソナルデータを始め、表情集、幼い頃の様子や睡眠中の素顔などが掲載されている。また自分のフィギュアが入ったガチャガチャも設置されている。

池内 (いけうち)

エピソード「青い貼る」に登場する。さまざまな種類のシールを持つシールマニアの少女。新しい数学のノートに鳥のシールを貼った後にノートが鳥のように羽ばたいて飛び去ったのを見て、自分が対象に貼ったシールと同じにする能力があることを知る。効果は物だけなく人間にも及び、好意を寄せる寺崎に大き目のハートのシールを貼って両想いになろうと試みる。

福原 (ふくはら)

エピソード「スパらしい人」に登場する。偶然にも湯河原の体内が丁度いい温度の温泉で満たされているのを発見した女子。クラスメイトの女子たちと温泉を堪能する日々を送るが、湯河原が疲れきっていることに気づき、感謝を伝えて湯河原を癒す。

永野 (ながの)

エピソード「ボタンをつけてやる」に登場する。木本のことが好きな少女。木本から出ていた糸を見つけ、制服がほつれていると思い直してあげようとして引っ張り、木本の体をバラバラにしてしまう。縫えば元に戻ると木本から言われて裁縫に挑戦するものの、針に糸を通すのも苦労するくらい裁縫の腕がない。手芸部の織田が見事に縫っていくのを見て、自分の女子力の低さを認識する。 体を治しながら仲良く話す木本と織田に嫉妬し再度裁縫に挑戦するものの失敗を繰り返している。

鹿野 (かの)

エピソード「君を蝕むのは」に登場する。佐藤のことが好きな少女。佐藤と隣の席になったことで親交を深めていたが、ある日、何かに蝕まれたような跡が出て全身が溶け始める。クラスメイトの調査により、佐藤と甘々な生活を送っているうちに体が虫歯と同じ状態になって溶けたと判明する。

有賀 (ありが)

エピソード「face invader」に登場する。藤井と仲がいい少女。藤井の左目とその周辺が変化したことに気づいて彼に伝える。その後、藤井の顔が変化していくのを心配しながらも見守る。藤井の顔の大部分が二枚目になった時に告白されて受け入れるが、元の気の抜けた顔に戻るのを祈る。

守谷 (もりや)

エピソード「ghost memory」に登場する。突然自分と同じ姿をした大量の霊が見えるようになった少女。状況を理解できずにいたが、柳田に本を返した時に柳田に憑いていた霊が消えたことから、やり残したことや言い忘れたことなどが残留思念として出てきていることを知る。その後は柳田と一緒に霊を1体ずつ浄霊して回る。何をしようとしていたか忘れて浄霊できなかった場合は、霊をはぎとって回収し最後に焼却処分した。

相沢 (あいざわ)

エピソード「始まりのために」に登場する。進藤のことが好きな少女。進藤とは仲のいい友達として接していたが、進藤から告白されて恋人となる。しかし進藤と友達でいたときに過ごした楽しい時間がなくなると不安になり、告白されてOKしたこと自体をキレイに忘れるようにしていた。

姫野 (ひめの)

エピソード「プリン(セ)ス」に登場する。高校入学初日に学校に行くとなぜかイケメンに変身していた少女。変身は自分ではどうすることもできず、学校では「王子」という名前で男子生徒として通っている。一日の最後のチャイムが鳴って外に出ると女性に戻る。制服や持ち物は変身した時や元に戻った時に切り替わるが、里田と寄り道した時にイケメン時に使っているメガネを忘れてしまう。 それを里田に発見され、里田にイケメンに話しかけるきっかけに使うように渡す。翌日、イケメンの時に里田からメガネを返却されて校内デートをするが、こうして里田を騙していることに自己嫌悪に陥り、帰りに正体を明かす。

(みなと)

エピソード「girls sing like gulls」に登場する。伊原と同じ係をする少女。女子の声が「みゃあみゃあ」としか聞こえないため、女子に対して冷たい態度を取っている伊原に積極的に話しかける。2人の時に伊原に直接話しかけても聞いてもらえず落ち込むが、合唱会ではすばらしい恋の歌を披露する。

神林 (かんばやし)

エピソード「愛がたりないよ」に登場する。ガチャガチャを愛する少女。山中がガチャガチャの店に通うようになり、ガチャガチャ仲間が増えて喜んでいる。山中がダブりばかり出たり、欲しいものが出ない現状に愚痴をもらすと、ガチャガチャに対する持論を愛を持って語る。ちなみに神林は山中のことが好きで、「山中コレクション」というガチャガチャをダブりが何度も出るくらい回している。

白石 (しらいし)

エピソード「消去」に登場する。1人でいるほうが好きな物静かな少女。ある時自分が嫌だと思った対象を消す能力を身につける。その対象は物だけではなく人間にも効き、声を出せなくすることも可能。イヤホンをつけて音楽を聴いていた時に足立から何を聴いているかを尋ねられ、答えたところ聴いている音楽が足立と似ていることがわかる。その後は足立から音楽に関する話題を振られることが多くなって、必然的に一緒にいることが多くなる。 クラスメイトの武西から足立との関係を誤解されてからは足立を鬱陶しく感じて距離を取ろうとする。しかし足立が大声を出しながら後をついて来るため目立ってしまい、自分1人だけになりたいと願う。その後、人も風景もない完全に真っ白な世界に入り込む。

向井 (むかい)

エピソード「BOY MEETS GIRL」に登場する。元気いっぱいな少女。学校に遅刻しそうなために走っていたところ、曲がり角で生田とぶつかりそのまま体が混ざってしまう。この状態だとお互いの短所は消されて長所はさらに伸び、1人ずつでは到底出せない能力を発揮する。混じったり離れたりすることが自由にできるため、2人は普段一緒に行動して何かある時に混じった状態となっている。 生田のことは異性というよりパートナーとして見ており恋愛感情はない。しかしクラスメイトの一言で生田を意識し始める。

竹峰 (たけみね)

エピソード「SCHOOLGIRL SAMURAISWORD NAMAASHI」に登場する。素足で蹴ると蹴った対象を切断できる能力を持つ少女。学校生活ではプリントや材木を切る役目で大活躍している。村井からの告白を断った後も執拗にアプローチされ、毎回脚で撃退している。それでも村井が諦めないのでうんざりしていたところ、クラスメイトの一言をきっかけに想いを断ち切る新技を会得する。 その新技を村井に繰り出し村井の自分への想いを断ち切るのに成功。平穏な日々を手に入れたが、その後の村井の姿を見て後悔する。

津田 (つだ)

エピソード「君に刺す棘」に登場する。誰もが言うのを躊躇することでもズバっと指摘し、自分が言いたいことを言う少女。ある日、自分がしゃべった言葉が漫画のふきだしのような形で具現化するようになる。元々毒舌気味だったため、具現化されたものもトゲがついたものが多く、痛いところを指摘した人にはトゲが刺さっていた。トゲが刺さった人は指摘された箇所を治そうとするようになるため、津田に戒めてもらいたい人が殺到する。 好意を寄せる横山が来た時も他の人と同じようにしていたが、横山には言いたいことを言えずにいる自分に嫌気がさして途中で止めてしまう。

宇佐美 (うさみ)

エピソード「フルムーンフレンド」に登場する。男子が苦手な少女。気が小さくてどんくさいため、学校では肩身の狭い思いをしている。満月の夜になると積極的な性格になって身体能力も大きく上昇し、女王様のような気分で屋根を飛び移る秘密の散歩を楽しんでいる。ただしドジなのは変わっておらず、空から落下するのを潤間に見られてしまう。 潤間から飛び移る姿を綺麗と言われて嬉しくなり、潤間と一緒に秘密の散歩を再開する。ちなみに宇佐美の体に触っていれば、誰でも宇佐美と同じ身体能力を得られる。

野口 (のぐち)

エピソード「もう一方の冴えないやり方」に登場する。周りの人間や景色が歪んでいる中、1人正常な状態でいる少女。自分では普段通りにやっていることも歪んだ世界では優秀な成績となり注目の的となる。優等生の北村のことが好きで、2人になっていい雰囲気の時に告白する。

武西 (たけにし)

エピソード「消去」、「GUILTY」に登場する。突然、地獄行きを宣告された少女。いつも明るく、松本が異議を申し立てて始まった裁判で何人ものクラスメイトがかばうなど人望も厚い。以前は足立のことが好きだったが、足立と白石がいい仲になったため諦める。裁判で必死に弁護してくれる松本を見て好きになる。

真野 (まの)

エピソード「君は僕の天使(たぶん)」に登場する。福井にだけ見える天使の羽根を背中から生やした少女。ほかのクラスメイトだけでなく真野自身にも天使の羽根は見えない。福井にだけ見えるということは、自分は福井にとって特別な存在だと思い、そのことを嬉しく感じている。そしてできるだけ一緒に行動して福井だけに見える意味を探す。

谷沢 (たにざわ)

エピソード「僕を落とすのは」に登場する。宙を上って行く少女。昼食後に屋上で寝そべり、青い空に吸い込まれる感覚になって浮かぶ。そのまま見えない階段を上っていくかのように歩いていき、街や人が小さく見えるくらいまでの高度に到達する。友達に呼ばれて下に降りようとしても見えない地面があるように感じで降りられなくなる。自分には降りたい場所がないと確信してより高い場所へ行こうとする。 しかし下から飛んで来た風船についていた手紙を読んで、下に降りたいと思い直す。その瞬間に見えない地面が消え去り落下する。

本町 (もとまち)

エピソード「灯」に登場する。花をもらったことをきっかけに上田のことを好きになった少女。好きになったと同時に胸に火が灯るようになって嬉しい気分で毎日を送っている。しかし火はいつか消えるため、消したくない一心で燃えるものを火にくべ続ける。上田の花をくべた時に火が灯った時と同じ嬉しい気分になれたため、クラスメイトが帰った教室で活けられた上田の花を狙う。

春木 (はるき)

エピソード「delayed voice」に登場する。無口で読書が趣味な少女。同じ趣味を持つ冬野から告白されて恋人となる。しゃべることができないわけではなく、ときどき支離滅裂な言葉を発する。春木の言葉を聞いて気持ちを確かめたい冬野とクラスメイトの協力によって「今何か言おうとしても、口から出るのは昔にしゃべろうとした言葉」だったことが判明する。 そのため小さい頃から周りとコミュニケーションがとれずに口にできなかった言葉が溜まっていき、現在の思いとのズレが大きくなっていく悪循環に陥っていた。冬野やクラスメイトの協力のもと、ズレをなくすために積極的に言葉を口にして、意思疎通は筆談で行うようになる。

葉山 (はやま)

エピソード「不思議」に登場する。最近学校内で発生する不思議な現象を気にしている少女。クラスメイトは不思議な現象を受け入れているが、葉山は自分たちの青春を惑わすと思っており、黒崎と「不思議探求部」を作る。そして部長として不思議な現象に関わった人物を取材する。黒崎と2人で部活動していくうちに黒崎のことが夢に出るほど気になり、黒崎を見るだけ胸の動悸が激しくなっていく。 葉山自身にはこの現象が理解不能だったため、黒崎と探求しようとする。

立花 (たちばな)

エピソード「恋するスカート」に登場する。意思を持つスカートから突然告白の手伝いを要請された少女。沢村を人気のない場所に連れて行ったり、沢村と友達付き合いを始めたスカートのために一緒に行動するなど優しい性格。沢村のことは最初は何とも思っていなかったが、沢村の人柄を知っていくうちに好意を抱くようになっていく。それでもスカートのことを思って自分の気持ちを出さないようにしている。

スカート

エピソード「恋するスカート」に登場する。立花の制服のスカート。意思を持っており、スカートで器用にペンとメモ帳を使って筆談で意思疎通できる。沢村に一目惚れして告白し、友達として付き合いを始める。順調に親交を深めるが、立花も沢村に想いを寄せていることを察する。

大谷 (おおや)

エピソード「Attack of hundredfold!」に登場する。廊下の曲がり角で渡瀬とぶつかって100人に小さく分裂した少女。分裂したそれぞれに人格があるが、楽観的で行動的な性格は変わっていない。クラスまで運んでくれた渡瀬のことが気になり、放課後に一緒に帰って公園で告白する。渡瀬から返事を保留された後も、渡瀬のカバンに入るなどして家まで押しかける。

赤江 (あかえ)

エピソード「私を動かす力」に登場する。クラスメイトの大山が好きな少女。大山が話しているのを眺めているだけで満足し積極的に動くことはない。首にぜんまいがあり、これを巻くと強制的にシンバルを叩きながら進むサルのおもちゃと同じ行動をとる。この動きを面白がった清水によって、大山に向かって送り出されて抱きつく格好になる。その後、清水にプルバック方式のぜんまいがあることを知り、限界までぜんまいを巻いて清水が好意を寄せる杉野に向かって送り出す。

清水 (しみず)

エピソード「私を動かす力」に登場する。クラスメイトの杉野が好きな少女。出不精で赤江が誘わないと出掛けることはない。赤江の首にぜんまいがあることを見つけ、巻くと赤江が面白い動きをすることを発見する。1人では行動を起こさない赤江のために、ぜんまいを巻いて赤江が好意を寄せる大山に向かって送り出す。その後、赤江によって自分にはプルバック方式のぜんまいがあることを知り、赤江に限界までぜんまいを巻かれた状態で杉野に向かって送り出される。

天乃 (あまの)

エピソード「かわいいてんびん」に登場する。優柔不断な少女。2種類のパンのどちらを買うかで悩んでいた時に不思議な力を手に入れる。あらゆる選択時に自分にとって大事なものを示してくれる天秤のようなもので、天乃は天秤に従えば自分の人生は順風満帆だと思っている。天秤に従って進んだ道の先で木平とぶつかり、普段と同じく口喧嘩していると天秤が木平のいる方向へ傾いているのに気づく。 その後にさまざまなことをやっても必ず木平のほうへ傾くのをみて、自分にとって木平が最も大事な人だと認識する。

青井 (あおい)

エピソード「週刊少年ガール」、「ぜんぶやきつけろ」に登場する。漫画が大好きな少年。市川から「大事な話があるから、放課後に人がいなくなってから時間を下さい」と言われ、告白されると思って放課後に市川のいる場所へ向かう。相談は予想に反して市川から腹部に出現した漫画についてのものだったが、その漫画の完成度が高くて青井は驚く。 その後、2~3日して漫画が消えたことを市川から聞いて残念がるが、翌週の月曜日に続きの漫画が出たことを聞いて再び相談に乗る。漫画を読むたびにハマっていき、続きが読める月曜日を楽しみに1週間を過ごしている。

篠崎 (しのざき)

エピソード「ぜんぶやきつけろ」に登場する。大口を開けてクラスでバカ話をする少年。ちょっとした物に足を乗せてポーズをするギャグ「波止場」が十八番だが、スベることが多い。あくびをする顔は河村からカバに例えられた。

小宮山 (こみやま)

エピソード「大きすぎて気づかない」に登場する。日野が面白い状態になっていると聞きつけ、昼食後に日野を訪ねて来た少年。しかし自分と話す時は普段と同じで、変化がないことに不満をもらす。さらにイケメンを見た日野が全身にハートマークの模様が出たのを見て、嫉妬心から小宮山は日野に告白する。

斉藤 (さいとう)

エピソード「思いがあふれて」に登場する。かがく部に所属する少年。部活に来ても一言もしゃべらない小倉を心配する優しい性格。声が何重にも重なり、他人には何を言っているかわからない小倉の声を認識できる。

早見 (はやみ)

エピソード「思いがあふれて」に登場する。かがく部に所属する少女。小倉のクラスメイトでもある。朝、登校時に声が理解できない状態になっているのを小倉に、「今日はしゃべらないほうがいい」とアドバイスする。放課後になると帰ろうとする小倉を部活で使う理科室の掃除に連れて行く。

高橋 (たかはし)

エピソード「愛におぼれろ」に登場する。小さい頃から麻美におもちゃのように扱われてきた少年。そのためできるだけ麻美と関わりを持たないようにしている。しかし夏のある日、下校中に麻美に見つかりコミュニケーションの一環として蹴り飛ばされる。倒れた時についた砂を麻美が持つ水鉄砲で洗い流そうして手を出したところ、水がかかった部分が溶けてしまう。 それを見た麻美によって水をかけられながら追い回され、最後はプールに放り込まれてしまう。体は完全に溶けて精神はプールの水と一体化した。

坪井 (つぼい)

エピソード「髪さまの言うとおり」に登場する。肩幅と同じくらい広いアフロヘアが特徴的な少年。三上の髪でできた四足歩行の動物のようなものに、いきなり飛びかかられて懐かれる。そのさまを見た三上から友達になろうと言われる。

鈴木 (すずき)

エピソード「少しだけゆるめて」に登場する。深浦と一緒に係の仕事をする少年。深浦が係の作業中にバランスを崩して椅子から落下した際に体を張ってかばう。その時にネジを拾う。起き上がった深浦の性格が、生真面目でクールなものからフレンドリーでゆるいものに変化したのはネジのせいだとすぐに思いつく。しかし、いつも以上に仲良くなった深浦を元に戻したくなくて、ネジのことを言い出せずにいる。

小坂 (こさか)

エピソード「ベストポジション」に登場する。高槻に憧れ、好意を寄せる少年。高槻が自分に向かって飛んでくるものを打ち返す姿を常に近くで見続ける。心身ともにひ弱と自称しているが、告白に玉砕しても変わらず高槻の近くにいるなど精神力は強い。ある日、高槻が打ち返すのを失敗した際に「もういいんじゃないかな」と言って高槻の心を折ってしまう。 しかし心の折れた高槻を見て痛々しくなり、本来の姿に戻ってもらうために励ましの言葉をかける。

宇田川 (うだがわ)

エピソード「殻の中から」に登場する。物理的に作り出したボール型の自分の殻に入った少年。宮田を始めとするクラスメイトの説得に一切耳を傾けず沈黙を続ける。しかし宮田が自分と同じく殻に閉じこもったことで、殻同士の接触による会話を行った。

坂井(男) (さかいおとこ)

エピソード「光にかざして」に登場する。珍しい髪の色をしている少年。進級初日に自分の席に座っている坂井(女)に声をかけたことで知り合う。坂井(女)とは見た目だけでなく好みや、笑いのつぼなどが似ていることから惹かれあう。そして夕焼けの光にあたるときれいな色になるお互いの髪を褒めあいながら、いつか朝日をあてた姿を見ようと約束する。 しかしある日の帰り道に亀の姿をした謎の人物から、2人は別世界の同一人物であるため互いのことをすべて忘れた状態で、別々の世界へ送ることを宣告される。

白井 (しらい)

エピソード「君に骨抜き」に登場する。寝ても覚めても朝倉のことを考えている少年。しかし実際に何か行動を起こす勇気のない消極的な性格。ある日、朝倉からあいさつされたことで骨抜きにされ、実際に体から骨が飛び出す。骨には男らしい性格の人格が宿り、体だけになった白井に「自分は一人立ちする」と宣言して積極的に活動する。 その中で朝倉とも仲がよくなるが、白井は今まで通り何もできずにいた。

森下 (もりした)

エピソード「ぬくもりを君に」に登場する。村西から好意を寄せられている少年。クラスメイトの男子が熱を発することを女子に発見され、移動式暖房として女子と常に一緒に行動するようになる。森下は村西の誘導尋問により村西と2人で帰ったのをきっかけに、常に村西のそばにいるようになる。

谷口 (たにぐち)

エピソード「図鑑」に登場する。図書館で憧れの上坂のことが載っている「上坂さん図鑑」を見つけた少年。プライバシー侵害とわかっていても、上坂のことを知りたい欲求に勝てず見てしまう。そして人知れずに持ち帰って夜通し読みふけり、上坂のことを熟知する。しかし現実では上坂と同じクラスなのに接したことがなく、上坂から名前すら覚えてもらえていなかった。

寺崎 (てらさき)

エピソード「青い貼る」に登場する。池内に好意を寄せられる少年。池内に大き目のハートのシールを貼られ、秘めた想いが大きくなって別の少女に告白してしまう。しかし相手のことを考えずに迫ってしまったため、池内のシールで取り押さえられる。

湯河原 (ゆがわら)

エピソード「スパらしい人」に登場する。知らずに体内が丁度いい温度の温泉で満たされた少年。福原によって温泉のことが発見され、クラスメイトの女子たちに利用される。みんなの役に立てることを嬉しく思う反面、女子から温度管理や、温泉卵を作ってほしいなどの要求が多くて疲労困憊し、つい福原に愚痴ってしまう。ちなみに温泉は女湯らしく、男子は利用できない。

木本 (きもと)

エピソード「ボタンをつけてやる」に登場する。裁縫が得意な少年。首から出ていた糸を永野に引っ張って切られ、体がバラバラになってしまう。裁縫して体を元に戻してほしいと永野に頼む。永野では無理だったが、手芸部の織田の手によって無事に元に戻る。

織田 (おだ)

エピソード「ボタンをつけてやる」に登場する。手芸部に所属する少女。体がバラバラになった木本を治すために裁縫道具を永野に貸す。しかし永野があまりに裁縫に不慣れで見ていられず、永野に代わって1人で木本の体を元通りにする。

佐藤 (さとう)

エピソード「君を蝕むのは」に登場する。鹿野と仲良しの少年。鹿野に何かに蝕まれたような跡が出て全身が溶け始めた原因が、クラスメイトの調査で自分と送っている甘々な日々のせいだとわかる。そのため鹿野と離れ離れにされ、甘いマスクを隠すために紙袋をかぶることになる。そんな状態でも鹿野の全快を待ち続ける。

藤井 (ふじい)

エピソード「face invader」に登場する。有賀のことが好きな少年。左目とその周辺を謎の寄生体に乗っ取られ、最初は驚いたが寄生体の巧みな話術により受け入れてしまう。左目だけ秀麗に変化したため注目を浴びていたが、今度は口と右眉をそれぞれ別の寄生体に乗っ取られる。この危機に藤井は左目の寄生体と協力して新しい寄生体の排除に成功。 しかしこの機会に左目の寄生体によって藤井は右目以外を侵食されて顔が二枚目に変化。さらに体の主導権も奪われる。藤井の気持ちを知った寄生体が有賀に告白し、有賀は受け入れたのを見て、残った部分も寄生体に渡す気持ちに傾く。

柳田 (やなぎだ)

エピソード「ghost memory」に登場する。守谷の幼なじみの少年。守屋に好意を寄せている。霊感が強くて大量に現れた守屋の霊が見える。そのことを守谷に報告し2人して霊の出現原因を考えるものの具体的なことは何も思いつかなかった。しかし守谷から貸していた本を返してもらった時に自分に憑いていた霊が消えたのを見て、守谷がやり残したことや言い忘れたことなどが残留思念として出てきていると断定する。 その後は2人で霊を1体ずつ浄霊して回る。その際、守谷が自分とは別の男子のことが好きだとわかりショックを受ける。

進藤 (しんどう)

エピソード「始まりのために」に登場する。相沢のことが好きな少年。相沢とは仲のいい友達として接していたが、一歩進んだ関係になりたくて勇気を出して告白する。無事にOKしてもらい恋人となるが、翌日の相沢は今までとまったく同じだった。相沢の気持ちを確かめるために自分の気持ちを再度伝える。しかしこれ以降も相沢は変化がなく、進藤は説明するのをくり返す。 相沢の謎の記憶喪失に不安を感じていると、相沢から記憶喪失に関する心当たりを聞かされる。

里田 (さとだ)

エピソード「プリン(セ)ス」に登場する。イケメンに変身する姫野にとって女性の時の唯一の友達の少女。姫野からは「さと」と呼ばれている。姫野がイケメンであることには気づいていない。姫野との話題はイケメンのことばかりだが、知り合うための行動を起こしていない。姫野からイケメンが使っているメガネを渡され、これを返したお礼に校内デートに誘われる。

伊原 (いはら)

エピソード「girls sing like gulls」に登場する。湊と同じ係をする少年。ある時から女子の声が「みゃあみゃあ」としか聞こえなくなり、コミュケーションを取ることができなくなった。他人からはそれが冷たいと見えるが、本人は冷たくしているつもりも硬派を気取っているわけでもない。湊と一緒に係の仕事をしている時に話しかけられても内容が理解できず、湊を落ち込ませてしまう。 その後、クラスメイトの男子に誘われて女子が開催した合唱会で湊の歌声を聞いて、今後は湊の声をしっかりと聞こうとする。

山中 (やまなか)

エピソード「愛がたりないよ」に登場する。ガチャガチャにはまった少年。友達の付き合いで行った店で「上坂コレクション」というガチャガチャを見つけて回す。その翌日、上坂が出て来たガチャガチャのフィギュアの通りにあいさつしてくれたことが嬉しくて常連となる。最初はさまざまなシチュエーションのフィギュアが出て満足していたが、ダブりばかりとなって愚痴を言ってしまう。 その愚痴を聞いた神林からガチャガチャに対する愛を語られて考えを改める。ちなみに神林が「山中コレクション」というガチャガチャを回していることは知らない。

足立 (あだち)

エピソード「消去」に登場する。白石がいつも聴いている音楽が気になって、白石に声をかけた少年。白石が聴いている音楽が自分と近いことを知ると、おすすめ音楽を持って白石のところへ押し掛ける。そのため白石との関係を誤解する人物も出てきた。

生田 (いくた)

エピソード「BOY MEETS GIRL」に登場する。おとなしくて優しい少年。学校に遅刻しそうなために走っていたところ、曲がり角で向井とぶつかりそのまま体が混ざってしまう。この状態だとお互いの短所は消されて長所はさらに伸び、1人では到底出せない能力を発揮する。混じったり離れたりすることが自由にできるため、2人は普段一緒に行動して何かある時に混じった状態となっている。 向井のことは異性というよりパートナーとして見ており恋愛感情はない。しかしクラスメイトの一言で向井を意識し始める。

村井 (むらい)

エピソード「SCHOOLGIRL SAMURAISWORD NAMAASHI」に登場する。竹峰のことが好きな少年。竹峰には告白して断られているが、諦めきれずアプローチを続けている。毎回竹峰の何でも切断する素足で撃退されていて、竹峰からは斬られ役と思われている。竹峰の想いを断ち切る新技を受けた後は竹峰に迫ることはなくなり、別人のような穏やかな生活を送る。

横山 (よこやま)

エピソード「君に刺す棘」に登場する。津田に戒めてもらいに来た少年。全体に地味な印象があり、津田にも第一声で指摘される。津田のように言いたいことを言えるようになりたいと思っている。

潤間 (うるま)

エピソード「フルムーンフレンド」に登場する。宇佐美が屋根を飛び移っている姿を見た少年。空から落下して来た宇佐美に、飛び移っている姿が綺麗だと伝える。実は潤間も宇佐美と同じく満月の夜だけ性格や行動が変化する体質で、普段はおとなしい。

北村 (きたむら)

エピソード「もう一方の冴えないやり方」に登場する。クラスで一番秀才の少年。野口以外が歪んだ世界で、優秀な成績を修める野口が気になり始める。野口と2人きりになって話が弾んだ時に野口から告白されるも、友達としては一緒にいると楽しいけれど恋人としては考えられないと言って断る。

松本 (まつもと)

エピソード「GUILTY」に登場する。弁論部の部長を務める少年。一方的に地獄行きを通告された武西を救うために、異議を申し立てる。「いつも明るくて楽しい武西が地獄行きなのは間違っている」と思っており、裁判では必死に弁護する。

福井 (ふくい)

エピソード「君は僕の天使(たぶん)」に登場する。内向的な性格で恐竜に詳しい少年。真野の背中から天使の羽根が生えているのを見て、無意識に「天使」と口に出してしまう。それを聞いたクラスメイトから詩的表現の告白と誤解され、真野に懐かれる。真野の真意がわからず愚痴をこぼしてしまうが、真野の本音を知ってからはいつも一緒に行動するようになる。 幸せを感じるが、真野と一緒にいると野球のノックの球が直撃したり、コーラを頼んだはずなのに苦手なコーヒーが入っているなど、不幸な出来事に見舞われてしまう。

上田 (うえだ)

エピソード「灯」に登場する。校舎裏の誰も使っていない花壇スペースで花を育てている少年。栽培は始めたばかりで最近になってようやく花が咲くようになり、嬉しくて教室に花を活け始める。活けた花がなくなることが多発している中、教室で花を燃やそうとしている本町を見つける。本町の胸に火が灯っていることに驚くが、火の原因が自分にあり、さらに本町の気持ちと花を燃やす理由を知ると、花壇の花を花束にして本町に渡す。

冬野 (ふゆの)

エピソード「delayed voice」に登場する。春木の恋人の少年。春木に一目惚れして、共通の趣味をきっかけに仲良くなり、告白して恋人となる。無口な春木がたまに口にする言葉が支離滅裂で会話にならず、春木の気持ちが理解できずに不安となる。不安を払拭するために春木が発する言葉を書き留めて、隠された意味を解明しようと試みる。 クラスメイトの協力によって、春木は「今何か言おうとしても、口から出るのは昔にしゃべろうとした言葉」という状態であることを突き止める。そのため小さい頃から周りとコミュニケーションがとれずに口にできなかった言葉が溜まっていき、現在の思いとのズレが大きくなっていく悪循環に陥っていた春木を治すため、クラスメイトと一緒に積極的に会話をしていき、意思疎通を筆談で行う。

黒崎 (くろさき)

エピソード「不思議」に登場する。最近学校内で発生する不思議な現象を気にしている少年。現象ごとに細かい資料を作っており、同じ考えの葉山によって「不思議探求部」の副部長にさせられる。葉山からは「ふくぶ」と呼ばれる。多くの人から新証言を得るなど精力的に活動している。

沢村 (さわむら)

エピソード「恋するスカート」に登場する。スカートから告白された少年。「相手がどうであれ好意を持たれるのは嬉しい」と真摯に受け止め、まずは友達として付き合いだす。ユーモアがあって相手のことを気遣える紳士な性格の人物。

渡瀬 (わたせ)

エピソード「Attack of hundredfold!」に登場する。廊下の曲がり角で大谷とぶつかった少年。100人に小さく分裂した大谷を見て驚くものの、お詫びにクラスまで大谷を運ぶ。その時に渡瀬の手や背中の大きさや優しさに触れた大谷から放課後に告白される。今日出会ったばかりだったため返事は保留したが、以降も大谷から100人分の気持ちを向けられる。

木平 (こだいら)

エピソード「かわいいてんびん」に登場する。天乃と会うたびに子供のような口喧嘩をしている少年。実際は天乃のことが好きで話すのも楽しんでいるが、素直になれずに言い争いをしてしまう。

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