都市伝説をテーマにしたミ怪奇ミステリー
本作は、オカルトや都市伝説をテーマに、謎多き探偵組織「都市伝説解体センター」のセンター長、渉と、新米調査員のあざみの奮闘と日常を描く怪奇ミステリー。「ベッドの下の男」や「口裂け女」といった誰もが知る都市伝説を題材に、ホラー要素を織り交ぜた物語が展開される。都市伝説解体センターは、不確かな噂が飛び交う都市伝説を科学的に調査・特定し、「解体」することで、奇怪な事件の解決へと導いている。物語の基本的な流れは、都市伝説にまつわる依頼や悩み相談を受けたあざみが、聞き込みやSNSを駆使して調査を行い、その情報をもとに渉が推理するというもの。その過程で、二人に隠された秘密も徐々に明らかになっていく。作中には千里眼や念視といった超能力も登場するが、都市伝説にまつわる怪異の正体は必ずしも超常現象とは限らず、その背後には人間の事情や悪意によって引き起こされた人為的な騒動が潜んでいることも多い。
主人公は異形の存在が見える女子高校生
女子高校生のあざみは、一見ふつうの少女だが、幼い頃から人や物に取り憑(つ)く「影」のような異形の存在を視認できるという特異な体質の持ち主。この秘密を誰にも打ち明けられず、悩み続けていた彼女は、思い切って「都市伝説解体センター」を訪れる。そこで出会ったのは、センター長を務める青年、渉だった。しかし、あざみはひょんなことからセンターにある「曰く付きの椅子」を壊してしまい、その修理費用として1000万円もの巨額な請求を受けてしまう。結果として、その莫大な借金を返済するため、あざみは新米調査員として渉のもとで働くことになる。
都市伝説「ベッドの下の男」の謎と悪意の真相
「都市伝説解体センター」の調査員となったあざみは、専属運転手の止木休美と共に、相談者から持ち込まれた奇妙な依頼の調査に乗り出す。彼女が初めて担当することになったのは、「ベッドの下の男」という都市伝説の調査で、ベッドの下から見知らぬ男が現れるというものだった。相談者は、あざみの同級生である佐藤美桜と、彼女の身を案じるOBの清水栄子。あざみはセンター長の渉の指示を仰ぎながら、現場の調査を進めていく。しかし、単なる噂話と思われていた都市伝説の背後には、ある人物の悪意が絡んでいることに気づくのだった。
登場人物・キャラクター
福来 あざみ (ふくらい あざみ)
犬神高校に通う2年生の女子。純真で礼儀正しい性格だが、世間知らずで少し押しに弱い一面がある。幼い頃から、人や物の周囲に「影」のような異形を視認してしまう特異体質に悩まされている。相談のために訪れた探偵組織「都市伝説解体センター」でセンター長の渉と出会うが、彼の巧妙な罠にはまり、「曰く付きの椅子」を壊してしまう。その弁償費用1000万円を返済するため、新米調査員として渉のもとで働くことになった。実地調査では、都市伝説解体センターの専属運転手であり先輩調査員の休美と共に行動することが多い。
廻屋 渉 (めぐりや あゆむ)
探偵組織「都市伝説解体センター」のセンター長を務める謎多き青年。足に障害があり車椅子を使用している。黒髪のショートヘアで、理知的な雰囲気が印象的なイケメン。意味深な言動が多く、ミステリアスなオーラをまとっている。見た目は一見ふつうだが、実は日本屈指の能力者で、遠く離れた場所の様子を把握できる千里眼の力を持つ。さらに、超常の力に頼るだけでなく、卓越した頭脳と膨大な知識を駆使して数々の奇怪な事件を解決に導いてきた。新米調査員として雇い入れたあざみの素質を高く評価しており、現場調査を任せている。また、遠く離れた相手と意思疎通が可能なテレパシーのような力を持ち、調査に出向いたあざみに的確な指示を送っている。
クレジット
- 原作
-
『都市伝説解体センター』(墓場文庫) , 集英社ゲームズ
書誌情報
都市伝説解体センター Parallel File 2巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2025-09-19発行、978-4088940175)
第2巻
(2026-02-19発行、978-4088940823)







