概要・あらすじ
大蝦夷農業高等学校の夏休みが終わり、2学期になった。秋の大会に向け八軒勇吾達は乗馬の練習に精を出すが、馬との信頼関係が築けずなかなか上達しない。馬術部は高校祭でばん馬レースをやることになり、八軒勇吾は副部長としての責務から働きすぎて倒れてしまった。
自分の不甲斐なさに落ち込む八軒勇吾。一方、選抜出場を目指し、野球部は秋季大会に出場する。大会での成績は、野球部だけでなく、駒場一郎の実家の牧場の運命も左右していた。
登場人物・キャラクター
八軒 勇吾 (はちけん ゆうご)
大蝦夷農業高等学校1年生。馬術部副部長になるが、学校祭の準備にがんばりすぎて過労で倒れてしまう。大学に行きたいという御影アキの思いに応えて勉強を見るようになり、距離が縮まる。
相川 進之介 (あいかわ しんのすけ)
血を見るのが苦手で、獣医になることを躊躇していたが、駒場一郎の離農・退学を間近にして改めて家畜獣医になることを決意した。
御影 大作 (みかげ だいさく)
御影アキの祖父。大学に進みたいという御影アキのために、育てていた馬を売る。
八軒 数正 (はちけん かずまさ)
八軒勇吾、八軒勇吾の父親。厳格な学歴至上主義で、八軒勇吾、八軒勇吾の息子達を快く思っていない。
南九条 あやめ (みなみくじょう あやめ)
清水西高校の生徒で、金髪縦巻きロールの美少女。幼馴染みの御影アキに何かと張り合い、御影アキに対抗するため、家の財力を使って清水西高校に馬術部を作り、ドロイヤル号という馬をヨーロッパから輸入した。 農家の子女なら入学が難しくないはずの大蝦夷農業高等学校の試験に落ちるほど勉強ができない。
駒場 一郎 (こまば いちろう)
大蝦夷農業高等学校1年生。甲子園からプロになる目標も北海道予選敗退で潰え、家業の牧場も廃業してしまう。借金返済のため大蝦夷農業高等学校を退学し、働き始める。
八軒 美沙子 (はちけん みさこ)
八軒勇吾、八軒勇吾の母親。大蝦夷農業高等学校での八軒勇吾の生活に無関心だったことを恥じる。
八軒 慎吾 (はちけん しんご)
八軒勇吾の兄。生真面目な勇吾と違って要領がよく、それほど勉強せずに東大に入るが、すぐに退学して。北海道を放浪中。
副ぶちょー (ふくぶちょー)
『銀の匙 Silver Spoon(後期)』の登場動物。大蝦夷農業高等学校のゴミ掃除の際に八軒勇吾が拾った犬。馬術部の番犬となる。首に餌代用の募金箱をぶら下げている。
御影 アキ (みかげ あき)
大蝦夷農業高等学校1年生。駒場家の廃業を機に、馬と関わる仕事に就きたいという思いを形にするため、大学進学を目指す。
クレジット
原作
銀の匙 Silver Spoon (ぎんのさじ しるばー すぷーん)
作者・荒川弘の初の週刊連載で、小学館媒体での初連載作品。農作業に一切かかわりのなかった一般家庭の次男・ 八軒勇吾が、入学した先の農業高校で苦悶し成長する青春ドラマ。「食べること」の本質に迫り、農畜産物... 関連ページ:銀の匙 Silver Spoon