概要・あらすじ
川辺を歩いていたみつるは、3年前に行方不明になったみつるの父が海パン一丁の仰向け状態で流されていくのを発見する。助けようとするが、父から仕事中だから邪魔をするなと制止される。円状に流れるその川で父は回転ずしの皿として、腹の上に寿司を乗せられて流れていたのだ。母に何と説明すればいいのかとつめよる息子に父は、ブライダル関係のファッションコーディネイターをしていたと伝えてくれ、と言い残し流されていく。
一方みつるの母も、ポストやホームレスの上など、疲れるとどこにでも座り込む変わり者。親友の柏原も悪い魔法使いに魔法をかけられて犬にされていた。みつるの周りは変な人ばかりだが、彼自身も満月を見ると怪物に変身して処女の生き血をすする変人だった。
登場人物・キャラクター
みつる
セミモヒカンの青年。いつも私服姿で街をぶらぶらしている。1巻の第2回ではYシャツにネクタイの姿だが、働いている様子はなく、年齢や職業は不明。満月を見ると怪物に変身して処女の生き血をすすりたくなる体質だが、1巻の第1回以降その描写はない。母を外食に連れていくなど親孝行な面もある。スケベで、サヤカ、涼子、るみかなどの女友達を、いずれも押し倒そうとしたあげく、涼子の母親にまで手を出そうとした。
みつるの父 (みつるのちち)
みつるの父。口ひげを生やした一見ダンディな中年紳士風だが、3年前に行方不明になって以降、回転ずしの皿や捨て看板、銭湯の風呂の栓、おみくじ、マラソンの折り返し地点など、どうでもいい妙な仕事ばかりしている変人。
みつるの母 (みつるのはは)
みつるの母。みつるからは「母さん」と呼ばれ、同居している。年のため疲れやすく、すぐにどこにでも座ることをみつるから注意されている。なお、登場するたびに毎回ほとんど別人の姿をしている。
みつるの祖父 (みつるのそふ)
みつるの祖父。みつると同居しているが、速達が嫌いで、孫に届いた速達をびりびりに破る。また、ダビングも嫌いで、孫が友達にダビングしてもらったカセットテープのテープを引き出してびろびろにする。その結果、みつるの手によって好き嫌いがなくなるまで庭の木に吊るされた。
柏原 (かしわばら)
みつるの親友。悪い魔法使いに魔法をかけられ、犬になってしまった青年。好きな果物は「びわ」。場外ホームランを頭に当てれば人間に戻れるため、野球場の外で待機していたが、ファールに当たったため中途半端に魔法が解けて顔だけ人間に戻り、人面犬に。その後、いい魔法使いに人間に戻る魔法をかけてもらうが、その魔法使いが未熟だったため、人面犬のまま巨大化してしまう。 その後も柏原の受難は続く。
ラーメン屋の夫婦 (らーめんやのふうふ)
「満珍軒」というラーメン屋を営む夫婦。客が来ないのが悩み。店主の親父が書いたニセサイン色紙を店内に飾っている。説教するラーメン屋、珍しい動物がいるラーメン屋など、さまざまなアイデアを実践するが、うまくいかない。そもそも親父が作るラーメンがマズい。
矢部 (やべ)
みつるの友人。リーゼントで目つきがするどく、大きな口が特徴の男性。趣味は墓あらしとストーキング。みつると一緒にキャンプに行く仲。墓あらし仲間の彼女ができる。
真壁 (まかべ)
みつるの友人。太った男性でレコードコレクター。ヒャートルズの珍しいレコードを集めている。オタクで一人暮らし。真壁の万年床から作る「万年床ずし」の味が絶品だったため、月100万円で専属の万年床醸造人として雇われる。