概要・あらすじ
ある日の朝、小学4年生の男の子であるひろとは、自分が通う学校の前に謎の宇宙船が着陸したことをニュースで知る。ひろとが駆けつけた時には、ちょうど自衛隊が宇宙船のドアを爆破するところだった。やがてドアは開いたが、中にはだれもいない。もしかしたら、すでに宇宙人は町にまぎれ込んでいるのかもしれない。自衛隊員は、すぐに近くの建物に避難するよう、みんなに声をかけた。それを聞いたひろとも、急いで学校へ駆け込み、教室に避難する。ところがその時、ひろとといっしょにピンク色の生物が教室に駆け込んだ。どうやら例の宇宙船でやって来た宇宙人らしいが、みんなが避難する勢いにつられて、まちがえて逃げてきたらしい。一瞬、落ち込む宇宙人だったが、気を取り直して自己紹介を始める。彼の名はアルマゲドン。全宇宙を統べる破壊神の命を受け、50万年という永い眠りから覚めて、地球を滅ぼしに来たのだという。地球を破壊できるようには見えないという、ひろとやクラスメートたちの言葉に、アルマゲドンはリモコンで宇宙船をあやつってみせる。地球にはないテクノロジーで動く宇宙船のスピードは凄まじかったが、急ブレーキをかけた際に爆発してしまった。宇宙に帰る手段を失ったアルマゲドンはめちゃくちゃ動揺するが、しばらくすると「地球を支配して自分の星にすれば問題ない」と立ち直る。「ほうっておいても問題なさそうだ」という子供たちの言葉に怒ったアルマゲドンは、手のひらから小さなブラックホールを出す。これこそ、触れたものを異次元の彼方に葬り去る「ブラック・イン・ダーク」という必殺技だった。しかし、アルマゲドンはうっかり自分でブラックホールに触ってしまい、異次元に飛ばされ、遠く離れたトイレの便器から出現する。こんな具合にドジばかりのアルマゲドンは、放課後になっても学校に居残り、ちょっとたそがれていた。その様子を見かねたひろとは、アルマゲドンを自分の家に連れて帰った。こうしてドジな宇宙人の、ダメダメ地球侵略が始まるのであった。
登場人物・キャラクター
アルマゲドン
宇宙人。全宇宙を統べる破壊神の命を受け、50万年という永い眠りを経て、地球を滅ぼしに来た。ピンク色の二頭身キャラで、二本の角と頭のウイング、悪魔のような形状の尻尾などが特徴。また背中に翼を持ち、自由に飛び回ることができる。態度はでかいが、やることはドジばかりのダメ宇宙人。犬や猫など、モフモフした動物が大好き。必殺技は「ブラック・イン・ダーク」「ブラック・ドア」など、いずれもブラックホールの力を応用した技である。
ひろと
小学4年生の男の子。ドジな宇宙人、アルマゲドンのツッコミ役。宇宙に帰れなくなってしまったアルマゲドンを自分の家に連れ帰り、共に生活する。
書誌情報
アルマゲドンにダマされる!! 2巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉
第1巻
(2019-10-28発行、 978-4091431004)
第2巻
(2020-08-28発行、 978-4091432247)