青い鳥の神話

青い鳥の神話

中・高校生の投手と打者が、それぞれの兄弟同士で対決する決闘スタイルの野球マンガ。天堂葵の魔球とライバルの必殺打法の激突を中心に描かれる、短編2話構成の作品。1991年「少年ジャンプ増刊号」に掲載された。

正式名称
青い鳥の神話
ふりがな
あおいとりのしんわ
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

病弱な中学生・大地藍は、グラウンドで1人剛速球を投げる天堂葵と知り合った。ある日、葵は甲子園で大活躍した天才打者の王城真悟に1打席勝負を申し入れる。葵の兄でもある天堂雄は、甲子園の決勝で真悟にサヨナラホームランを打たれ敗れた後にガンで他界していた。兄の仇討に燃える葵の挑戦を受けた真悟は、葵の剛球「ファイティングボール」の欠点を見抜き、「スカイ打法」でホームランを打って返討ちにする。

歳月が流れ真悟がプロ野球球団の巨人軍に入団するため旅立つ前日。藍は葵の捕手として、誰もが捕球できなかった「ファイティングボール」を受け止めることに成功する。翌日、葵は藍を捕手にして真悟に再戦を挑み、駅のホームでの1球だけの対決を実現させるのだった。

登場人物・キャラクター

天堂 葵 (てんどう あおい)

中学生ながら、天堂雄から伝授された誰も捕球できないほどの剛速球「ファイティングボール」を操り、兄の宿敵であった王城真悟に、一対一の対決を挑む。真悟の弟である王城竜悟の挑戦を受けた際には、親友となった大地藍の助けを得て新魔球「サンダーボール」を編み出す。

大地 藍 (だいち あい)

病弱で、女性のように端正で華奢な容姿の男子中学生。天堂葵の投げる剛速球に青い鳥の幻覚を見出し、見事に受け止めて女房役となる。以後は親友として、葵の復讐を手助けする。敵味方関係なく葵と王城真悟を正々堂々とした戦いに導いた、真面目で優しい少年。

王城 真悟 (おうき しんご)

長髪の美少年。第1話で天堂雄、天堂葵兄弟と対決する宿命のライバルで、得意の「スカイ打法」によって天堂兄弟の魔球を迎え打つ。高校3年生時の夏の甲子園大会では、全打席連続24本塁打という偉業を達成した100年に1人の天才打者。のちにプロの全12球団からドラフト1位指名を受けて巨人軍に入団する。

王城 竜悟 (おうき りゅうご)

王城真悟の弟。目つきが鋭く、左頬には十字傷がある。不良ばかりが揃ったチーム「キラーズ」の主力バッター。打球が相手投手を直撃する恐怖の打法「サイドワインダー」の使い手として恐れられる存在。兄のライバルであった天堂葵に挑戦状を叩きつける。

天堂 雄 (てんどう ゆう)

天堂葵、天堂ゆりえの兄で、桐明高校3年生。所属する野球部では投手を務める。夏の甲子園大会決勝にて、9回裏2死同点の場面で予選から通じて唯一となるリリーフ登板を果たす。その時点ですでに身体をガンに蝕まれており、登板した甲子園大会決勝の試合直後に短い一生を終える。

天堂 ゆりえ (てんどう ゆりえ)

天堂葵の姉で天堂雄の妹。兄を慕い、弟を叱咤する可憐で純情な少女。兄の遺影への焼香のために天堂宅を訪れた王城真悟にほのかな恋心を抱く。

その他キーワード

ファイティングボール

天堂雄が甲子園で披露し、弟の天堂葵が継承した剛速球。その衝撃は捕手が主審もろともバックネットまで吹き飛び、コンクリートの壁も破壊する威力。まともに受け止められる捕手がいないために試合では1球しか投げることができない。

スカイ打法 (すかいだほう)

王城真悟が会得し、甲子園で全打席ホームランという前人未到の大記録を打ち立てた打法。高速でバットを振り抜くと、白球は一瞬で大空に消え去り特大ホームランとなる。

サイドワインダー

王城竜悟が得意とする打法で、一直線に打ち返した打球が相手投手の身体を直撃するため、極めて危険性が高い殺人打法である。

サンダーボール

雷鳴が鳴り響く日にフォークボールの練習をしていた天堂葵が偶然編みだした魔球で、相手打者の手前で球がまるでイナズマのようにジグザグに曲がる。指の握りに特徴があり、天に向かって一直線に片足を上げてから投げる。

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