目を閉じて抱いて

両性具有者の花房に魅了された一組のカップルが巻き起こす壮絶な愛憎劇。男と女のどちらも愛せる性的に自由な花房を物語の中心に据え、性愛行為を通して、様々な立場の男女が抱えるエゴとその衝突を描き出す作品。2回の連載中断の末、完結した。

正式名称
目を閉じて抱いて
作者
ジャンル
恋愛
 
サスペンス
レーベル
角川文庫(角川書店)
巻数
全5巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

平凡なサラリーマンの青年には樹里という恋人がいたが、ある時出会ったニューハーフの花房に魅かれてしまう。その一方で樹里も自分を捨てたに一時は怒りを抱くが、次第に自らも花房との性的快楽に身も心も奪われてしまう。花房に溺れつつもとの結婚を考える樹里は、周囲の人間に嘘を重ね続け、彼らを事件に巻き込んでゆく。

登場人物・キャラクター

花房

ニューハーフパブで一番人気のストリッパーであるニューハーフ。美しい女性にしか見えない外見で豊かな胸も持つが、男性器が付いている。店で展開するショーが評判を呼び、テレビ取材が来ることもあり、一部では有名。店に通い詰める周と性的関係を重ね、周に未知の快楽を伝授してゆく。性的に自由奔放でミステリアスな存在。 情事の際には電気を消して暗闇にするよう周には言いつけていたが、花房の肉体をちゃんと見たいと考えた周に電気をつけられ、男性器と女性器を両方持つ両性具有者であることが発覚する。

平凡なサラリーマンの青年。偶然訪れた店で花房と出会い、その圧倒的な美しさの虜になる。肉体関係となり、花房の魅力に強烈にのめりこんでゆく。樹里という恋人がいたが、花房と出会ったことで樹里は子どもっぽくわがままだと思えてきて愛想が尽き、別れた。肛門性交や女装など、新たな性的快楽に耽溺してゆく。 性的に奔放な花房への独占欲にかられ、嫉妬の炎を燃やすようになる。

樹里

周の恋人である女性。周や高柳と同じ会社に勤めるOL。素直な性格だがその反面子どもっぽいところもある。3年間付き合ってきたので、周と結婚するものと疑わなかった。しかし花房の登場により周から別れを切り出され、驚愕する。ニューハーフに彼氏を寝取られることに納得がいかず店に押しかけ花房と対面するが、なしくずしに性的関係を持ってしまい、花房に性的に支配されるようになる。 複数人でのセックスや肛門性交など、未知なる刺激的な快楽に溺れてゆく。現実を自分にとって都合よく解釈しがちで、話す相手によって事実を歪曲する。なんとか周を改心させて結婚に持ち込もうと、周囲の人間に嘘を重ね、事態を混乱へと陥らせてゆく。

高柳

周の同僚の男性。がっしりとした体格。周とは仲が良く、よく呑みに行っている。偶然訪れた店で出会った花房にどんどん入れ込んでゆく周のことを心配している。周の恋人だった樹里とも顔見知りで、周にふられた樹里の相談相手となる。しかし自分に都合よく事実を歪めて伝える樹里の自己中心的な性格に嫌気がさす。 性的に倒錯した関係を続ける周や花房、樹里たちの相手をするのに疲れ、平凡な幸せが大事だと考えるようになり、長く交際していた津也子との結婚を決意した。一見男らしい性格だが見栄っ張りな面があり、物語の後半では精神が崩壊し、破滅的な事件を起こす。

七臣

花房の友達である若い男性。ホテルに勤務している。女性に対して嫌悪感を抱いており、男性相手か花房とでないと性行為ができない。花房の優しさによって救われている人間のひとり。花房に誘われ、樹里を新たな性的快楽に導く手伝いをした。

津也子

高柳と4年以上交際しているキャリアウーマン。明るく染めたショートカットにウェーブをかけているアダルトな雰囲気の女性。さばけた性格をしており、高柳とは結婚するつもりはない。急に高柳が結婚を迫ってきたことを不審に思い、周の元を訪れ、事情を聞いた。その結果、花房と周や樹里を巡る複雑怪奇な人間関係に巻き込まれてゆくこととなる。

書誌情報

目を閉じて抱いて 全5巻 角川書店〈角川文庫〉 完結

第1巻

(2003年1月発行、 978-4043444175)

第2巻

(2003年1月発行、 978-4043444182)

第3巻

(2003年1月発行、 978-4043444199)

第4巻

(2003年1月発行、 978-4043444205)

第5巻

(2003年1月発行、 978-4043444212)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo