概要・あらすじ
無邪気で勝気な性格のベルベッドは学校の人気者で、小説家になることが夢。ところが、自身のイメージの貧困さに悩んでいた。そんな中、ベルベッドは女子生徒に絶大な人気を誇る同学年の少年のクレオ・セイモアと出会う。クレオに興味をもったベルベッドは小説のモデルになってほしいと頼み込むが、にべもなく断られてしまう。それでもめげずにクレオに接触していくうちに、ベルベッドはいつしか恋心を抱くようになっていた。
こうしてベルベッドとクレオの距離が縮まっていくと同時に、クレオの抱える複雑な事情が明らかになっていく。
登場人物・キャラクター
ベルベッド
トラディショナル・ハイスクール2年生の女子。明るく勝気な性格の男女問わず友人が多い人気者で、周囲からは「ベル」の愛称で呼ばれている。特技は飛び込み。小説家を志しているが、友人のキャサリンからは「人はいいけれど小説の才能はない」と評価されている。学園主催の小説コンクールに挑戦しようと考えたもののイメージが湧かず、そんなおり、女子生徒から絶大な人気を誇るクレオ・セイモアのことを知って興味を抱き、モデルになってほしいと頼み込む。 最初は拒絶されるがめげずにアタックし続け、彼の本当の人柄を知っていくうちにいつしか恋心を抱くようになっていく。
クレオ・セイモア (くれおせいもあ)
ベルベッドと同じトラディショナル・ハイスクールの2年生の男子。非常に裕福な家庭に育った、容姿端麗な美男子。恵まれた環境に育ちながらも他人を拒み続け、周りと決して交わろうとしない。そんな姿がクールに映り、女子生徒からの人気は非常に高い。授業をよくサボっているが、実家が学園に多大なる寄付金をしているためとがめられることはない。 1つ年上のいとこのブレンダから好意を寄せられており、本人もそれに気づいてはいるものの気にかけていない。
ブレンダ
ベルベッドと同じトラディショナル・ハイスクールの3年生の女子で、クレオ・セイモアのいとこにあたる。「学園のアイドル」と評されるほどの美人で人気も高いが、クレオ以外の男性には興味がない。また、クレオに近づこうとする女子生徒には高圧的な態度で接する。何かとクレオに関わろうとするベルベッドを快く思っておらず、彼女には特に厳しくあたる。
キャサリン
ベルベッドと同じトラディショナル・ハイスクールの2年生の女子で、ベルベッドの友人。勝気で真っ直ぐゆえにトラブルを起こしやすいベルベッドを心配し、何かとフォロー役を務める友達想いの女の子。とくにクレオ・セイモアのことに関しては周りの女子たちから目の敵にされないかとベルベッドを気にかけ、助言をしている。なお、ベルベッドのことは好きだが彼女の小説の才能は認めていない。
マダム・ソフィア (まだむそふぃあ)
ベルベッドたちの通うトラディショナル・ハイスクール出身の小説家。小説界きっての美貌と噂されるほどの美人で、ベルベッドも彼女に憧れている。学園が主催した小説コンクールの上位入賞者を発表する際にクレオ・セイモアと顔を合わせ、因縁めいた雰囲気になる。
クレオの母 (くれおのはは)
クレオ・セイモアの母親で黒髪の美人。着飾ることが好き。息子であるクレオとの関係は口を開けば喧嘩になるほど最悪で、クレオのことを疎ましく感じ、避けている。一方で、自分に懐いている美しいブレンダのことは可愛がっている。
クレオの父 (くれおのちち)
クレオ・セイモアの父親。名家であるセイモア家の一員としてふさわしい人間になるよう望んでいるためクレオの素行を問題視しており、時に厳しくあたるなど折り合いは良くない。夏休みにアルバイトとしてセイモア家の屋敷でメイドをしていたベルベッドとクレオが仲良くしている姿を見て苦言を呈する。
ミディア
ベルベッドたちの街に住むヒッピーの女性で、「彼女に逆らったらこの街には住んでいられない」と評されるほど、界隈では絶対的な権力を持つ女王的存在。酒場で酔い潰れて自身の仲間たちと喧嘩になったクレオ・セイモアに興味を持ち、自分のそばに置いておきたいと考えるようになる。