鬼獄の夜

鬼獄の夜

幼なじみのなかよし男女四人が、小旅行の帰り道、とある廃村に迷い込む。そこは人を喰い、女を死ぬまで犯すという恐ろしい鬼のいる村だった。地獄と化した廃村で繰り広げられるエロティック・サバイバルホラー。「マンガMee」で2018年11月から配信の作品。

正式名称
鬼獄の夜
ふりがな
きごくのよる
作者
ジャンル
サバイバル
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あらすじ

第1巻

小学校からの幼なじみである立花牡丹青柳鷹介赤坂晴馬藤崎茜の四人は、山中の渓流でバーベキューを楽しんでいた。この周辺は昔、「贄取塚(にえとりづか)」と呼ばれており、人を喰う鬼が住んでいたという伝承があった。その鬼は特に女に目がなく、相手が絶命するまで犯し続けるという。バーベキューを楽しんだ四人は帰り道に迷う中、走る車のフロントガラスに人の声真似をする妖怪が突如張り付き、車は崖下へ転落する。さらに顔無し鬼が現れ、晴馬が殺害される。牡丹と茜は、顔無し鬼から犯されそうになりながらも逃走するが、茜が捕まって顔無し鬼に犯されたのち、喰われてしまう。辛くも生き残った牡丹と鷹介だったが、安堵する間もなく二人の前にフードをかぶった謎の男が現れ、男は牡丹の口に猟銃を突きつける。

第2巻

顔無し鬼人の声真似をする妖怪から逃れた立花牡丹青柳鷹介だったが、二人に襲いかかったのは、女を鬼の生贄(いけにえ)に差し出す悪魔のような男、柴太一だった。なんとか太一から逃れた牡丹と鷹介は、避難した廃屋の中で初めて結ばれる。一方、鬼に殺された赤坂晴馬の姉で霊感の強い赤坂美空は、牡丹を助けて欲しいという晴馬のメッセージを受け取っていた。弟の危機を知った美空は、友達の黄瀬大地灰原良太郎を誘って贄取塚へと向かう。しかし、現れた顔無し鬼に襲われ、黄瀬は崖下へ転落。さらに黄瀬は太一によって体内に蟲を仕込まれ、人外の化物にされてしまう。弟がすでに死んだことを悟った美空だったが、灰原と協力して牡丹と黄瀬を救出し、太一の悪事を暴くことを誓う。

第3巻

赤坂美空灰原良太郎は、贄取塚で行方不明となった立花牡丹黄瀬大地を捜索する中、人の声真似をする妖怪と交わる妖艶な女と出会う。それは柴太一の妹、柴エリカであった。エリカから二人の情報を引き出そうとする美空だったが、失敗に終わる。エリカと別れた美空と灰原は、狐の面をかぶった女たちに襲われ、捕らわれの身になってしまう。さらにそこへ、顔無し鬼とは異なる新たな鬼、黒い鬼が現れて暴れ出す。その混乱に乗じて脱出に成功した美空と灰原だったが、そこには狐面の女たちの一人である参番も同行していた。参番は灰原のことを気に入り、彼に仕えたいと申し出る。美空と灰原はお互いに愛している気持ちを伝え合うが、美空は太一に捕まってしまう。

第4巻

柴太一は、捕らえた赤坂美空を凌辱し、さらに黄瀬大地にも美空を犯すようにけしかける。黄瀬は太一によって、黒い鬼にさせられていたのだ。一方、灰原良太郎参番の協力を得て太一のいる屋敷に潜入し、捕らわれていた美空と黄瀬との合流に成功する。そして火を放ち、燃え盛る屋敷から脱出する美空、灰原、黄瀬の三人だったが、逃げ遅れた参番は、太一を道連れにして炎の中に消えてしまう。脱出時、美空は行方不明だった立花牡丹を発見するが、牡丹は美空の呼びかけには応えることなく姿を消す。美空、灰原、黄瀬の三人は車で贄取塚から脱出するが、車中で黄瀬の体が繭化し、黒い鬼に変貌してしまう。そして次に美空が目覚めたのは病院で、事件から1年5か月たっていた。そこに美空の元彼のヒモ男の茶山恭平が現れ、美空に復縁をせまる。さらに灰原がやって来て、太一がまだ生きていることを美空に告げる。病院での目覚めからさらに半年が経過し、体力が回復した美空は、灰原と共に再び贄取塚へ向かうことを決意する。

登場人物・キャラクター

立花 牡丹 (たちばな ぼたん)

専門学校生の女性。年齢は19歳。青柳鷹介、赤坂晴馬、藤崎茜とは小学校時代からの幼なじみで、現在も大のなかよし。鷹介と付き合って1年になる。晴馬から、「おバカ・ドジ・臆病の三重苦」と言われるとおり、一人ではなにもできないドジっ子。顔無し鬼に襲われたのち、柴太一に捕らわれる。

赤坂 美空 (あかさか みそら)

オカルトライターを生業としている女性。年齢は25歳。家族構成は両親と、弟の赤坂晴馬、双子の弟の虹矢(こうや)と星矢(せいや)。弟を溺愛しており、二人からは「変態ブラコン女」と評されている。霊感が強く、死んだ晴馬からのメッセージを受け取り、晴馬を救出するために黄瀬大地と灰原良太郎と共に贄取塚にやって来た。頭の回転が速く、度胸も据わっている。贄取塚でのサバイバルを通じて灰原と心を通わせ、愛し合うようになる。過去に茶山恭平というヒモと交際しており、恭平からは「みーちゃん」と呼ばれていた。贄取塚から生還後は1年5か月もの長いあいだ、病院で眠っていたが、灰原と共に再び贄取塚を目指す。

青柳 鷹介 (あおやぎ ようすけ)

大学生の男性。年齢は19歳。立花牡丹、赤坂晴馬、藤崎茜とは小学校時代からの幼なじみで、現在も大のなかよし。牡丹と付き合って1年になる。まじめな性格の優等生タイプで、ドジっ子の牡丹をフォローばかりしている影響で、保護力が日増しに高まっている。ドジでほっとけないところがかわいいと、牡丹を守ることを誓っていたが、車が崖下へ転落して行方不明となる。

赤坂 晴馬 (あかさか はるま)

会社員の男性。年齢は19歳。立花牡丹、青柳鷹介、藤崎茜とは小学校時代からの幼なじみで、現在も大のなかよし。明るい性格のお調子者で、グループのムードメーカー的な存在。小旅行では車のドライバーを担当した。牡丹に好意を寄せているが、牡丹が鷹介と付き合っているため、鷹介が好きな茜と片思い同士ということで密かに交際している。顔無し鬼から牡丹と茜を守ろうとし、鬼に殺されてしまう。死後、霊となって姉の赤坂美空のもとへ現れ、牡丹を助けて欲しいとメッセージを伝えた。

藤崎 茜 (ふじさき あかね)

短大生の女性。年齢は19歳。立花牡丹、青柳鷹介、赤坂晴馬とは小学校時代からの幼なじみで、現在も大のなかよし。まじめな性格ながら口うるさいタイプで、晴馬からは「委員長」と揶揄されることもある。鷹介に思いを寄せているが、牡丹に好意を持つ晴馬と、片思い同士で密かに交際している。つねに心の底には、鷹介や晴馬から思いを寄せられている牡丹のことを疎ましく思う気持ちがあり、顔無し鬼に襲われる牡丹を見捨てようとした。贄取塚から脱出しようとした際、顔無し鬼に捕まって殺される。

顔無し鬼 (かおなしおに)

贄取塚に出没する鬼。伝承では「贄取塚の顔無し鬼」と呼ばれ、柴太一からは「主様」と呼ばれる。ミノムシのような毛で覆われた全身に、ウロコに覆われた長くて細い手足が露出している。鳥よけのような、目のマークが大きく描かれた布を頭部に張り付けており、顔は見えない。また、頭部には大きな2本の角がある。言葉を話すことはなく、叫び声を上げながら人間を襲い、男は惨殺し、女は絶命するまで犯したのちに喰らう。大きな鉈(なた)を武器として使うこともあり、女を喰らったあとは手足が逞(たくま)しく太くなり、筋骨隆々の姿に変貌する。また、強力な媚薬効果のある体液を持つ。目が見えないのか、音を立てない獲物は見失いやすい。贄取塚にはるか昔から住み着き、村人は顔無し鬼に村の処女を生贄として提供することで生き延びてきた。女を喰らう際は、背面から目のない人間のような本体が出て来る。

人の声真似をする妖怪 (ひとのこえまねをするようかい)

人間の声真似をする謎の妖怪。贄取塚に多数が住み着いている。体は人間ほどの大きさだが、頭には毛がなく、裸で全身がガリガリに痩せている。頭部には20以上の目があり、青柳鷹介や柴エリカなどからは「目だらけ」と呼ばれている。人間の前に突如現れては、テレパシーのようなメッセージを他人の声で告げる。特に「くるよー」と、顔無し鬼の出現を告げることが多い。基本的に襲って来ることはないが、死んだ人間の体を貪(むさぼ)り食う。体液には媚薬の作用を持つ。

柴 太一 (しば たいち)

贄取塚の山の地主の男性。眼鏡をかけている。山の中腹にある贄獄(にえたけ)神社の神主を務めている。贄獄神社の柴家は鬼の子孫だという伝承がある。10年前に先代の神主である父親を亡くして跡を継ぎ、地元民からの信頼も厚い名士として知られる。しかしその正体は、「主様」と信奉する顔無し鬼に生贄を捧げ続ける人殺し。人を痛めつけることに悦びを感じる嗜虐(しぎゃく)的で冷酷な性格の持ち主。顔無し鬼が女を喰らう姿を見ながら自慰にふけるなど、性的にも倒錯している。

黄瀬 大地 (きせ だいち)

榊沼歴史民俗資料館に勤務する男性。年齢は24歳。懸垂1000回をこなすほどの体力を誇る。その体力を買われて、赤坂美空から贄取塚への同行を依頼される。美空に対してあこがれと好意を寄せているが、その思いを表に出すことはない。贄取塚では柴太一に、人間を鬼に変貌させる蟲を体内に入れられ、黒い鬼に変わる人間にされてしまう。美空、灰原良太郎と共に贄取塚から脱出する車中で全身が繭化し、黒い鬼に変貌した。

灰原 良太郎 (はいばら りょうたろう)

榊沼歴史民俗資料館の館長を務める男性。年齢は30歳。民俗学の知識は豊富だが、全裸で甕棺(かめかん)の中で睡眠を取るほどの変り者。誰に対しても敬語で話す。赤坂美空に依頼され、黄瀬大地と共に贄取塚へ向かう。贄取塚でのサバイバルを通じて美空と心を通わせ、愛し合うようになる。

柴 エリカ (しば えりか)

贄取塚に暮らす女性。柴太一の妹。医師を務めている。淫乱で兄の太一と性交しており、人の声真似をする妖怪に奉仕させることもある。

壱番 (いちばん)

贄取塚で柴太一に仕える狐面をかぶった白い和服の女たちの一人。狐面には壱、弐、参、肆、伍の番号が描かれた五人がいる。狐面に「壱」と描かれた壱番がリーダー的な存在で、ほかの狐面からは「壱お姉様」と呼ばれる。柴エリカからはまとめて「キツネちゃん」を呼ばれている。捕まった女を顔無し鬼への供物とし、男は慰み物にしてから処分するのを仕事としている。ゴキブリをあやつる力を持ち、用済みになった男は大量のゴキブリを使って消滅させてしまう。幼い頃から太一に心酔している。

参番 (さんばん)

贄取塚で柴太一に仕える狐面をかぶった白い和服の女たちの一人。狐面には壱、弐、参、肆、伍の番号が描かれた五人がいる。狐面に「参」と描かれた参番がメンバーの中で一番の淫乱。もともとは借金のかたとして贄取塚に連れ込まれ、素人モノのAV撮影を強要され、その後、自殺しようとしたところを救ってくれた太一に仕えていた。しかし、黒い鬼に襲われた際に助けてくれた灰原良太郎のことを新たな主として選び、赤坂美空にも協力するようになる。本名は「沙織」。

黒い鬼 (くろいおに)

柴太一によって黄瀬大地が鬼化させられた鬼。筋骨隆々で全身が黒く、頭部には2本の巨大な角と、足元まで伸びた長髪を持つ。顔無し鬼とは異なり、目は見える。体内には無数の蟲がひしめいている。鬼化したあとも、人間状態の黄瀬に戻ることもできる。

茶山 恭平 (さやま きょうへい)

赤坂美空と付き合っていたヒモ男。美空の幼なじみで、美空が上京する際について来た。仕事もせずに美空から金をせびってパチンコばかりしていたため、7年前に美空に捨てられた。喧嘩がめっぽう強く、イケメンでセックスにも自信がある。病院で目覚めた美空の前に再び現れ、復縁をせまる。

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