魔入りました! 入間くん

魔入りました! 入間くん

鬼畜の両親によって、お金目的で悪魔に売り渡されてしまった少年・鈴木入間が主人公。悪魔の孫になって、悪魔学校に通うはめになった入間が、魔物たちのなかでハチャメチャな学園生活をおくる魔界ファンタジーコメディ。「週刊少年チャンピオン」2017年14号から連載。

正式名称
魔入りました! 入間くん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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世界観

本作『[魔入りました!入間くん]』における魔界では、人間の世界は空想上のものとされており、アザゼル・アンリをはじめとするごく一部の位階の高い悪魔以外には、人間が実在することが隠匿されている。そのため、バラム・シチロウなど人間の存在を信じている者は、「夢見がち」と馬鹿にされる傾向がある。ただし人間は非常に貴重な食料という伝説があるため、鈴木入間が人間だと露見した場合は即座に周囲の悪魔に食べられてしまうとされている。

あらすじ

第1巻

人から頼まれるとどんなことでも断れない、筋金入りのお人好しに育った鈴木入間は、金に目のくらんだ実の両親によって、悪魔サリバンに売り払われてしまう。死を覚悟する入間だったが、驚いたことにサリバンは入間に自分の孫になってくれと頼み込む。断ろうとした入間だが、「断られたら食べるしかない」というサリバンの言葉に、泣く泣く孫として生活することを了承する。そのうえ、悪魔たちの学校「バビルス」に通うことになった入間は、せめて極力目立たぬようにしようと心に決めるが、入学早々に騒動を起こしてしまう。

第2巻

新入生が初めて位階を発表される飛行試験の結果、鈴木入間は位階袋鳥から位階の書かれた章(バッジ)ではなく悪食の指輪を出してしまう。入間は、誰彼構わず魔力を奪おうとアスモデウス・アリスたちにまで襲いかかる悪食の指輪に困惑するが、駆けつけたサリバンが悪食の指輪に大量の魔力を食べさせたことで、何とか事なきを得る。入間は結果として1(アレフ)の位階を授けられ、初めて人間として正当な、目立たない評価をもらえたことに安堵する。しかしその数日後、特殊な苗に魔力を注いで植物を育てる授業において、入間はまたしても注目を浴びてしまう。

第3巻

履修授業の登録をしていた鈴木入間は、ウァラク・クララが、ライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」の受講を申請したことを知る。アザゼル・アメリと二人で会うことが多くなった入間を取り戻すため、クララは色仕掛けで迫ろうとするが、そんなクララをライムは、赤ん坊より無垢であると評する。クララはその後も努力を続けるが、入間の気を引くことができず、意気消沈してしまう。

第4巻

新たに師団に入団した新入生をお披露目する師団披露が始まった。特賞を獲れば団長の位階が2ランクアップするというこの行事に、魔具研究師団に入団した鈴木入間たちも、魔界にはない花火を打ち上げようと全力で挑む。しかし入間たちが下準備を進めている頃、魔具研究師団の団長であるアミィ・キリヲは、魔界を混沌の時代に戻そうと企むバールの指示を受け、バビルスを破壊する準備を進めていた。

第5巻

アミィ・キリヲによるバビルスの破壊を無事に食い止めた鈴木入間だったが、バビルス破壊のために魔力を最大限に込められていた大玉花火を、空に打ち上げた仕掛け人としてバビルスの生徒たちから大興奮で迎えられた。サリバンからキリヲが拘束されたと聞かされた入間は、魔具研究師団を守りつつキリヲの帰還を待つことに決める。迎えた師団披露の本祭ではアスモデウス・アリスウァラク・クララも家族といっしょに楽しみ、入間自身もサリバン、オペラと共に遊び回る。その中で、優秀な成績を収めた師団を発表する放送が流れ始める。

第6巻

サリバンの魔力を貯め込んだ悪食の指輪から少しずつ魔力を使うことで、鈴木入間は魔力がなくともバビルスの授業に違和感なく溶け込むことができていた。そんなある日、入間は悪食の指輪から黒い不定形の生き物のような物が出て、しかもしゃべることもできると気づき、慌てて人気のないところに移動する。しかし、アリクレッドと名乗ったそれは入間の位階が上がったために自我を持てたということ以外、なにもわからないと語る。それを聞いた入間は、アリクレッドのことをもっとよく知るために、今後も位階を上げようと決意する。

第7巻

鈴木入間はまだまだ魔界や魔術、悪魔について知らないことばかりだと痛感し、アリクレッドに相談を持ち掛けるが、そのまま眠りについてしまう。そんな入間を気遣ったアリクレッドは、悪周期や性格改変魔術を体感させてやろうと、眠っている入間に密かに魔術をかける。翌朝、サリバンとオペラは、傲岸不遜な性格に変化した入間の姿に愕然とする。

第8巻

アリクレッドによって悪周期を模した性格改変魔術にかけられていた鈴木入間は、問題児クラスを王の教室へ移動させることに成功した。魔術が解けてからそれを恥じる入間だったが、長期休暇である終末日を前にして行われる終末試験が目前に迫っていると知り顔面蒼白になる。サリバンの魔術による助けもあって魔界の言葉は読めるものの、入間はその内容を理解できていなかったのだ。そんな中、唯一人間界でのことを問題にしている「魔歴」だけは得意と知り、入間はバラム・シチロウが教鞭を執る授業を受けることにする。

第9巻

補習もなく無事に終末日に入り、鈴木入間はアロケル・シュナイダーを除いた問題児クラス全員とアザゼル・アメリと共にウォルターパークを訪れる。引率のナベリウス・カルエゴ、オペラ、バラム・シチロウと四人ずつのチームに分かれ、どのチームが一番楽しむことができるかを競うことにした入間たちだが、ウォルターパークのオーナーの息子であるロノウェ・ロミエールと遊び回るうちに、入間は危険といわれているカララギ通りに迷い込んでしまう。

第10巻

六指衆によって放たれた三匹の魔獣によって、ウォルターパークは混乱に陥っていた。そんな中、イクス・エリザベッタは避難所となっているシェルターで居合わせた子供たちの不安を払拭しようと懸命に子守りを続けていた。しかし混乱と不安は増長する一方で、大人たちすら騒ぎ始めてしまう。自分では混乱を収めることはできないと、あきらめかけたエリザベッタの前に、アクドルのくろむの姿になったクロケル・ケロリが現れる。

第11巻

鈴木入間は、サリバンとロノウェ・ローズベルトが大々的に記者会見を開いてしまったせいで、ウォルターパークでの騒動を収めた立役者として魔界中の注目を受けてしまう。このままでは自宅に帰っても休息を取ることすらできないと考えた入間は、ウァラク・クララの誘いを受け、アスモデウス・アリスと共に秘境にあるウァラク家に数日泊めてもらうことにする。

登場人物・キャラクター

鈴木 入間 (スズキ イルマ)

実の両親によってサリバンに売り渡された人間。年齢は14歳の少年。バビルスの1年生で、問題児クラスと魔具研究師団に所属している。幼い頃から危険な場所を渡り歩く生活を続けさせられたため、危機回避能力が異常に高い。また、頼まれたことは受け入れる癖がついている。人間は悪魔にとって極上の食料だと知ってからは、絶対に正体がバレないようにしているつもりだが、なぜか目立ってしまう。非常に大食漢。周囲の孫自慢を羨んだサリバンによって孫としてかわいがられ、衣食住が保証されている。位階袋鳥が出した悪食の指輪に吸収させた魔力で魔術を使っている。しかし、悪食の指輪に宿っているアリクレッドのことは文献にも資料がないことから、サリバンにも黙っている。アリクレッドの存在を唯一認識しており、相談なども持ちかけている。アリクレッドによって悪周期を模した性格改変魔術をかけられた際には、感情表現のタガが外れ、押しが強いオレ様な性格になった。また、クロケル・ケロリの前座としてアクドルになった際には「イルミ」と名乗った。位階は入学当初1(アレフ)だったが、現在は3(ギメル)にまで昇格している。

サリバン (サリバン)

鈴木入間の祖父として接する悪魔。13冠および魔界三傑の一人で、かつてデルキラの側近を務めていた老齢の男性。禿頭の側頭部から牛に似た二本の角が生えており、鷲鼻で口ひげを蓄えている。ふだんは穏やかな好々爺だが、時としてアザゼル・アンリなどの高位の悪魔でも震え上がるほどの威圧感を出すことがある。位階は9(テト)で、魔界三傑の中でも次期魔王第一候補と呼び声が高く、人望もある。バビルスの理事長も務めているが、気まぐれで楽観的な行動から、ナベリウス・カルエゴには面倒くさい人物と思われている。デルキラやベリアール、レヴィ・レヴィからは「さっちゃん」と呼ばれている。

アスモデウス・アリス (アスモデウスアリス)

問題児クラスと魔具研究師団に所属している悪魔の少年で、位階は4(ダレス)。バビルスの1年生。薄ピンク色の髪に白いロングスーツ、赤い宝玉のブローチで留めたジャボタイを着用した、背の高い少年の姿をしている。礼節を重んじる半面、侮辱を受けると激昂する。使い魔はゴルゴンスネーク、家系魔術として火炎系魔術を得意としている。入学式では主席入学生として挨拶するはずだったが、サリバンが鈴木入間をえこひいきしたため見せ場を奪われたと恨み、入間に決闘を申し込んだ。しかし、入間の回避能力と禁忌口頭呪文による効果で敗北したために忠誠を誓っている。入間のことを深く知るほどにその並外れた優しさや機転に感銘を受け、魔王にふさわしい器だと考えている。サブノック・サブロとはライバル関係にある。入間からは「アズくん」、ウァラク・クララからは「アズアズ」と呼ばれている。

ナベリウス・カルエゴ

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。位階は教師たちの中でも高位な8(ケト)。厳粛で気難しい性格の持ち主。つねに眉間に皺を寄せた不機嫌な表情をしており、艶のある黒髪を少しだけ前髪を残した状態でオールバックにしている。また、側頭部後方から黒く短い角が生えている。口癖は「粛に」。毎年、使い魔召喚試験の監督官を務めており、恐れられている。しかし鈴木入間に使い魔として召喚され、契約を交わしてしまった。また使い魔としてはコウモリの羽が生えた小さなひよこのような姿になり、「エギーちゃん」と呼ばれる。そのことでプライドを傷つけられ寝込んだりしているあいだに、問題児クラスの担任を押しつけられた。しかし生徒たちのことは細かいことまでよく見ており、一人につき一冊のノートに日々の様子や能力の改善点をまとめている。バラム・シチロウとは仲がいいが、マイペースな節度のない相手を嫌っているため、オペラやサリバンのことは非常に苦手にしている。

ウァラク・クララ (ウァラククララ)

問題児クラスと魔具研究師団に所属している悪魔の少女で、位階は3(ギメル)。バビルスの1年生。薄緑色の長い髪を姫カットにしており、制服のセーラー服を着た少女の姿をしている。また、側頭部から羊に似た角が生えている。つねに元気いっぱいで言動も幼いため、校内でも厄介者として扱われていた。使い魔は言語・行動共に理解不能の魔獣といわれているファルファル。家系魔術として、見たことのある物ならなんでもポケットから出すことができるため、売店には出入り禁止を言い渡されている。偶然出会った鈴木入間に非常に懐き、いつもいっしょに行動している。イクス・エリザベッタとクロケル・ケロリ、さらに生徒会のアザゼル・アメリとなかよくなっている。入間に淡い恋心を抱いている様子があり、アメリに入間を取られまいとライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」を選択科目として申請した。

サブノック・サブロ (サブノックサブロ)

問題児クラスに所属している悪魔の少年で、位階は2(ベト)。バビルスの1年生。筋肉質な巨躯を甲冑に似た衣装で包んでおり、短い金髪を逆立て、鋭い目つきをしている。一人称は「己(うぬ)」、二人称は「ヌシ」。魔王マニアであり、次期魔王になるという野望を抱いているため、強い者を倒すことが魔王への近道と考え、入学早々ブエル・ブルシェンコに攻撃を仕掛けた。飛行試験において進入禁止とされていた金剪の谷に入り、金剪の谷の長から重傷を負わされた。しかし、その直後助けに入った鈴木入間が、優しさと思いやりで金剪の谷の長から感謝を捧げられたのを目にして、力の弱い者は見下す主義だったが、他人を慮る心がなければ魔王にはなれないと認識を改めた。王の教室への教室移動許可書は、ブルシェンコに陳謝して獲得した。使い魔は水馬(ケルビー)、家系魔術として、噛んでいる物質と同質の武器を造り出せる「武器創世」を使用できる。クラスメイトからは「サブロー」と呼ばれている。

カムカム

バビルス内にある食堂の近くで売店を経営している悪魔。性別は不明で、全身を継ぎ接ぎしたローブで包んでおり、丸く光る目以外に素顔が見えない。万引き犯を見つけると竹槍で突くことを決めている。また、見たことがある物をポケットから出すことができるウァラク・クララと、盗み癖のあるアンドロ・M・ジャズは万引き常習犯としてブラックリストに入れられている。

アミィ・キリヲ

魔具研究師団に所属している悪魔の少年。位階は2(ベト)。バビルスの3年生。伊達の丸メガネをかけ、青緑色の髪を真ん中分け、オールバックにしている両側頭部から左右で大きさの違う黒い角が生えている。左目の下に泣きぼくろがあり、流暢な京言葉で話す。生まれつき体が弱く、すぐ吐血する。さらに魔力も弱いため、位階に重きを置くバビルスでは軽んじられている。一見するとのんびりとして人当たりのいい性格に思えるが、元祖返りであり、他人の絶望した顔に至上の興奮を覚える。師団披露にて大惨事を起こそうと企んでいたが、入間によって阻止されて以降、入間を運命の天敵と認識している。ウラボラス監獄に収監されていたが、六指衆によって解放された。バールを敬愛している。鉄の防壁と恐れられる、魔界でも有数の名家に生まれたが、魔力の少なさから一族の恥とされ、幼少期に悪童の園に入れられた。家系魔術として、どんな場所にでも壁を作り出すことのできる「断絶(バリア)」を使用できる。

金剪の谷の長 (かなきりのたにのおさ)

飛行試験で使用される2ルートのうち、金剪の谷を収めている魔獣。背中に翼が生えており、四肢の先は鳥の足と似ている。全身がモコモコとした羽毛に包まれているように見えるが、金属の鎧を着ているような頑丈な体をしている。雛が足をケガしていたことから気が立って、攻撃的になっていた。しかし鈴木入間が、絶大な治癒能力を持つ人間の血を傷口に垂らしたことから雛が回復し、入間に頭を下げて感謝を示した。

ウェパル

問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師を務める悪魔の女性。長く青い髪をワンレンにしている。人魚で、角の代わりに魚類のヒレのような物が耳の辺りから生えている。また、鼻と口の代わりに大きな嘴がついている。非常に臆病な性格の泣き虫で、いつも涙を流している。ガープ・ゴエモンとアガレス・ピケロを最も家系魔術に長けた1年生にすることを目標に特訓した。

エリゴス・シネル

アザゼル・アメリに性格改変魔術をかけた悪魔の少年。バビルスの2年生。ウェーブがかった黒髪をオールバックのハーフアップにしており、分厚い黒ぶち眼鏡をかけている。また、額から短い角が2本生えている。遊戯師団から性格別恋愛ゲーム大和撫子編、魔術開発師団からは物質改変魔術研究データ集を借りて延滞していた。また、このデータや器具をもとに独自に性格改変魔術に使用する香水を製造した。フィギュアなどを大量に所持しているオタク。アメリの施設親衛隊隊長を名乗っており、おしとやかなアメリを見るためだけに、アメリに性格改変魔術を使用した。一人称は「我(こち)」。生徒会でしごかれていたが、生徒会業務がシネルには荷が重いと判断され、アメリの目が届く範囲で信頼が置ける師団という理由から、魔具研究師団に加入させられた。

フルカス

バビルスの教師を務めている悪魔の女性。魔術知識学、応用魔術学を担当している。ロングヘアでヘビースモーカー、飲酒癖がある。知識欲が旺盛で、図書室に籠もって調べ物をしていることも多い。問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、フルカスが悩んでいた「物質と正確の変換」の件について、アロケル・シュナイダーが新たな切り口から考察を展開し、興味を引いた。それ以降、アロケルとは共に学会に出席するなど、非常になかよく接している。

エイコ

鈴木入間を慕う悪魔の少女。バビルスの1年生。バサバサと外に跳ねた長髪をしており、制服のセーラー服を着た少女の姿をしている。入学式の日、入間とアスモデウス・アリスの決闘を野次馬していた。怒りに我を失ったアリスに攻撃されそうになったところを、入間に助けられて以降、入間のファンになった。しかし入間に声を掛けるチャンスを失い続け、現在はストーキングに終始している。一度アリスにストーカー行為を見咎められ、事情聴取を受けた結果、双方が入間の美点を熱弁する結果となり、なかよくなった。また師団披露では危うく看板の下敷きになりそうだったところをアザゼル・アメリに救われ、アメリのファンにもなっている。

ブエル・ブルシェンコ

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。入学式の日、サブノック・サブロから唐突に斧で殴りかかられたことがある。黒い髪をオールバックにしており、両側頭部で跳ねさせた髪型をしている。家系魔術として、いかなる傷も魔力がある限り瞬時に治る絶対的修復能力「半永久(ヒール)」を使用できる。ただし、傷を負うと痛みは感じる。問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、サブロが最大の敬服と謝罪を示した。

カイム・カムイ

問題児クラスに所属している悪魔の少年。位階は1(アレフ)から、終末試験を経て2(ベト)となった。バビルスの1年生。頭部から短い2本の角が生えたツグミに似た姿をしている。性への関心が強く、エロに対する造詣が深い。女子生徒および女教師へのセクハラ常習犯として問題児クラスに入れられている。紳士的な態度を崩さずつねに敬語で話すため、変態にして華麗なる紳士という意味で「エロマエストロ」とも呼ばれている。勉学の自由を掲げてライムが教鞭を執る女子限定の選択科目「サキュバス先生の誘惑授業」に潜り込み、摘まみ出されたことがある。家系魔術として、あらゆる生き物の言語を翻訳し、会話を可能にする「翻訳(なかよし)」を使用できる。ウォルターパークでは赤龍(カーマイン・ドラゴン)の周囲に大量の鳥を集めて攪乱し、アンドロ・M・ジャズとシャックス・リードを援護した。

アガレス・ピケロ

問題児クラスに所属している悪魔の少年。位階は1(アレフ)。バビルスの1年生。短い巻き毛だが、後頭部は三角帽をかぶったような形に盛り上がっている。いつも雲のような物に乗っており、基本的にずっと眠っている。また常時眠たそうな目がアップリケされたアイマスクをつけているが、素顔は周囲が絶句するほどの美形。騒音や、騒音を発する原因を嫌う。家系魔術として、あらゆる地面の状態操作が可能になる「寝床(マイエリア)」を使用できる。

アリクレッド

悪食の指輪に宿っている意思。全体的に黒く、兎のような角および耳を持った頭部に単眼、黒の燕尾服を身につけており、細く長い糸のようなもので指輪とつながっている。一人称は「俺ちん」。鈴木入間のことを主人として慕っているが、悪食の指輪を与えたサリバンもアリクレッドのような存在は確認しておらず、入間がサリバンたちに相談した際には、入間が疲労困憊なのではと心配した。入間の位階が2(ベト)になってから自意識がはっきりし、3(ギメル)になると人語を解し、姿を実体化するようになった。アリクレッド自身も自分のことをよくわかっておらず、入間の位階が上がることで成長し、謎が解けることを期待している。ウォルターパークでは暴発間近だった魔獣の魔力を一度に飲み込むことで騒動を収めた。

モラクス

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。魔術知識学を担当しており、フルカスをライバル視している。モヒカン頭で長く垂れた眉毛、顎髭を蓄えている。色欲を断ち勉学にのみ従事して来たと自負しており、教師一の知識魔を自称している。教師の中に複数の取り巻きが存在している。問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、カイム・カムイが女悪魔のエロい秘密を耳打ちした。

ロノウェ・ロミエール

風紀師団の代表を務めている悪魔の少年。バビルスの学生。腰下まである長い黒髪に、70年代の少女漫画を思わせるキラキラの目、側頭部からは歪曲しながら上部に伸びる2本の角と、腰から生えた節の目立つ尾を持っている。アザゼル・アメリが性格改変魔術でおしとやかな性格になってしまった際、犯人ではないかと疑われていた。男性に5秒触れられると瀕死になるなど、自分ルールが多いためなかなか外に出て来ることがない。師団の所属者からは「ロミー様」と呼ばれている。風紀師団解散後、生徒会へ加入した。家系魔術として、いついかなる時も瞬間的に周囲の視線を奪う「注目(カリスマ)」を使うことができる。

デルキラ

かつて魔界を統べていた魔王。膝裏まで伸びた艶のある黒髪を、一部つむじ辺りでお団子にして、2本のかんざしを挿している。両側頭部からバッファローに似た角が生えており、角にも長い房の飾りをつけている。自由奔放な性格で、アリクレッドと似た口調で話す。突如として姿をくらましたため、「消失の魔王」と呼ばれている。

バラム・シチロウ

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。魔界歴史の空想生物学を担当している。位階は8(ケト)。屈強な巨軀で足は鳥に似ており、過去に遭った事故のため、獰猛な牙が剝き出しになっているのを隠すために、つねに金属製のマスクを口元に装着している。もともとは体を覆うほど長い髪を伸ばしっぱなしにしていたが、他者との距離を縮めようと、ツーブロックの短髪にイメージチェンジした。家系魔術として、観察相手の噓や不正を瞬時に察知することができる「虚偽鈴(ブザー)」を使用することができる。ナベリウス・カルエゴとはバビルスの生徒時代からの同級生で、仲がいい。大の生き物好きで、授業を受けに来た生徒たちのことも撫で倒してしまう触り癖がある。魔界では空想上の生き物とされている人間界の生き物を信じており、鈴木入間が自分から人間であることを告白した唯一の悪魔。魔界の勉学について疎い入間のために、自作の絵本を使ってわかりやすく説明した。また、問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師でもあり、アスモデウス・アリスとサブノック・サブロを担当し、最もケンカの強い1年生に育てることを目標に特訓した。

ハット

問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師を務める悪魔の男性。口ひげを蓄え、シルクハットにスーツを身につけている。クロケル・ケロリとカイム・カムイを最も優れた召喚士たる1年生にすることを目標に特訓した。

クロケル・ケロリ

問題児クラスに所属している悪魔の少女。位階は2(ベト)。バビルスの1年生で姉がいる。ミディアムボブヘアに丸い認識阻害メガネをかけている。また、家系魔術として、水の温度の調整や冷却を得意とする「氷面」を使用することができる。バビルスでは地味な容姿であり、認識阻害メガネで隠しているが、若手の人気アクドルの「くろむ」として活躍しており、パフォーマンスや歌、容姿共に評価が高い。またくろむの時は、角の形や髪色でクロケル・ケロリとバレないよう、ウィッグをかぶっている。自分が物凄くかわいいという自覚と自負があるため、新曲発表などのタイミングで、学校新聞の一面を鈴木入間による騒動に奪われることに嫉妬していた。しかし入間は、つねに誰かのために活動した結果目立ってしまっているということに気づき、対等なライバルとして意識するようになった。優秀な家族や兄弟を見返すためにアクドルを始めたが、現在はストレスで悪に飲まれそうになる誰かのためにアクドルを続けている。選択授業ではライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」を申請した。

アロケル・シュナイダー

問題児クラスに所属している悪魔の少年。位階は1(アレフ)から、終末試験を経て3(ギメル)となった。バビルスの1年生。ライオンの頭部を持っているが、基本的にぼーっとした顔をしている。座学において学年1位の成績を誇っている。終末日にはフルカスと共に学会に参加しており、ウォルターパークには行かなかった。

インプ・ロッキー

ウラボラス監獄に収監されていた悪魔の男性。肩までの金髪をうなじでまとめており、額から1本角が生えている。希少食物を乱獲した罪で、懲役15年を言い渡された。アミィ・キリヲと六指衆が計画した脱獄計画に便乗して脱獄しようとしていたが、あと一歩で脱獄成功という時にキリヲに裏切られた。

シャックス・リード

問題児クラスに所属している悪魔の少年。位階は1(アレフ)から、終末試験を経て2(ベト)となった。バビルスの1年生。結婚相手を切望する姉がいる。金髪で、両側頭部から角が生えている。長く細い尾があり、基本体勢はあぐらをかき、尾で体を支えている。ギャンブル狂で、共にギャンブルに興じた生徒六人が病院搬送されたことで問題児クラスに入れられている。家系魔術として、相手の五感を一時的に奪うことができる「感覚強盗(コントローラー)」を使用できる。また、感覚を奪った箇所は黒く変色する性質がある。ウォルターパークでは赤龍(カーマイン・ドラゴン)の聴覚を奪い、アンドロ・M・ジャズが耳の近くに辿り着く手助けをした。師団は遊戯(ゲーム)師団に所属しており、戦略を学ぶという名目でさまざまなゲームを楽しんでいる。

ベリアール

13冠および魔界三傑の一人。垂れた長毛の眉毛や顎髭を持つ、悪魔の老齢男性。虎柄シャツにツートンカラーのジャケット、カンカン帽を身につけており、ハイカラな雰囲気がある。まだ幼い孫をかわいがっており、孫自慢に余念がない。次期魔王にはサリバンが適任と考えているが、サリバン本人の意思を尊重し、魔王の決定を先延ばしにしている。サリバンからは「べりやん」と呼ばれている。

アザゼル・アンリ

13冠の一人。魔関署警備長を務めている悪魔の男性で、アザゼル・アメリの父親。赤い長髪をうなじでまとめ、頭部には狼に似た耳のような物が生えており、フォックスタイプの眼鏡をかけている。悪魔に無理やり魔界へ連れてこられた人間と接触し、本人から助けを求められた場合は保護して魔界での記憶をすべて消去し、人間の世界へ返している。13冠の集いでは位階の高い悪魔たちが、不正に人間界に渡航している問題を取り上げている。バールからサリバンが人間界に不正渡航していること、また人間を監禁していることを通報され、調査を進めている。鈴木入間が人間であることをほぼ確信しているが、アメリが入間に好意を抱いていると知ってそれどころではなくなった。

アンドロ・M・ジャズ

問題児クラスと魔術開発師団に所属している悪魔の少年。位階は3(ギメル)。バビルスの1年生。兄がいる。短い黒髪を無造作に跳ねさせた髪型で、垂れ目。「蛇使いの盗賊(サーペントシーフ)」の異名を持ち、お金や盗みに興奮するアンドロ家の出身。家訓として「卑しいことこそ美しく」をモットーとしている。自らへの枷として、両手のすべての指に指輪を嵌めている。なによりもただ働きを嫌っている。一見して柄が悪いが、サバトにおける女子人気は高い。生徒および教師への金品盗難事件の常習犯として問題児クラスに入れられている。家系魔術として、相手が隠し持っている物や盗むための最短ルートを見抜ける「盗視(ピット)」を使用できる。ウォルターパークでは赤龍(カーマイン・ドラゴン)を相手に破耳笛を使用して一時意識を奪った。魔術開発師団では錬金術を学んで金を錬成したいと考えている。シャックス・リードからは「ジャジー」と呼ばれている。

レヴィ・レヴィ

13冠および魔界三傑の一人。長い髪をヘアバンドで抑えた、悪魔の老齢女性。一見してシスターを思わせる衣装を身につけている。頭がよくて優秀な孫をかわいがっており、孫自慢に余念がない。しかし、ベリアールには「頭がよくても性格がひねくれている」と言われている。サリバンやベリアールより2歳年下だが少々若作り。次期魔王にはサリバンが適任と考えているが、サリバン本人の意思を尊重し、魔王の決定を先延ばしにしている。

オリアス・オズワール

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。占星術を担当しており、遊戯師団の顧問を務めている。ハットにスーツ姿で、右目の目尻付近に星形のマークがある。家系魔術として、必ず幸運が舞い込む「占星(ラッキーハッピー)」を使用できる。問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、シャックス・リードが視覚と嗅覚を奪い、イクス・エリザベッタが好感度を最大限に上げて対戦ゲームを挑んだ。

バルス・ロビン

バビルスの新任教師として務めている悪魔の男性。一点集中しすぎる性格で、授業の準備に没頭するあまり始業式をすっぽかし、師団の新入生勧誘が終わる時期まで出勤していなかった。使い魔の授業を担当しており、「使い魔は相棒」という信条を持って生徒たちに教育している。しかし、基本的に物事を深く考えない性質で、鈴木入間の使い魔がナベリウス・カルエゴであることに気づいておらず、入間と使い魔としてのカルエゴのあいだに信頼関係を築かせようと、フリスビーを提案するなどしてカルエゴの不興を買っている。家系魔術として、放った矢が的に届くまでのあいだ、何者にも干渉を受けず必ず命中する「一射必中」を使用できる。問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師でもあり、従姉のバルバトス・バチコと共に入間とシャックス・リードを担当した。

ウエトト

六指衆の一人を務める悪魔の男性。短く丸みのある髪型で、両側頭部から黒く短めの角が生えている。ツッコミは鋭いが人当たりのいい性格で、アトリからは「パシリ顔」と言われている。ロノウェ・ロミエールがウォルターパークを視察する案内役を任されていた。ウォルターパークのスタッフとして勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。六指衆のメンバーからは「ウー兄」と呼ばれている。

ヒュダーリン

六指衆の一人を務める悪魔の男性。前髪を逆立てた長い白髪を毛先近くでまとめた、手のひら大の老人。ウォルターパーク内にあるショッピングモールのブティック「キャスリン」で裁縫師として勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。ミキィからは「ヒュー」と呼ばれている。

アスモデウス・アムリリス

13冠の一人。「色頭(しきがしら)」と呼ばれる役職に就いている悪魔の女性で、アスモデウス・アリスの母親。腰まである長い髪をサイドのみお団子にしており、露出の多いドレスを着用している。ライムの師匠であり、エロい物に目がなくエロを念頭に置いて話をするため、魔具研究師団が師団披露で使用する花火のこともアリスから聞いてはいたが、なにかエロい器具だと思い込んでいた。

モラクス・モモノキ

バビルスの教師を務めている悪魔の女性。魔術基礎学を担当している。ナベリウス・カルエゴにあこがれており、教師としてだけではなく淡い恋心も抱いている。また、この恋心は鈴木入間やアンドロ・M・ジャズなど生徒たちにも知られており、問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、入間はジャズにカルエゴの手帳を盗ませ、許可書へのサインと引き換えにこの手帳をモラクス・モモノキに渡した。

ミキィ

六指衆の一人を務める悪魔の女性。毛先がカールした黒髪をハーフツインテールにしており、頭部からは2本、長く黒い角が生えている。ウォルターパーク内にあるショッピングモールのブティック「キャスリン」で裁縫師として勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。

トリトン

ウラボラス監獄の副看守長を務めている悪魔の男性。恰幅がよく巨軀で、非常にがっしりとした両手を持っている。ウラボラス監獄に収監される囚魔が最初に面会する看守であり、囚魔は両手足をひしゃげるほど握りしめられてから枷を填(う)められる。竜の首をもへし折る握手と言われていることから、「握手のトリトン」と呼ばれている。ヒュダーリンに両手を握り潰された。

アトリ

六指衆の一人を務める悪魔の男性。角カバーの付いた耳当て付きのニット帽に肋骨の描かれたTシャツを身につけている。垂れ目で下まつげを思わせるタトゥーがされており、一見して柄が悪い。ウォルターパーク内にある射的屋台のスタッフとして勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。

イクス・エリザベッタ

問題児クラスに所属している悪魔の少女。位階は1(アレフ)。バビルスの1年生。豊満な肉体の持ち主で、長い髪をオールバックにして、うなじでまとめている。また、両側頭部からはヤギに似た角が生えている。家系魔術として、体臭を嗅いだ者はどんな相手でもイクス・エリザベッタに好感を持ち、イクスに有利に動いてしまう「好感度(フルラブゲージ)」を使用することができる。ウォルターパークでは魔獣に怯える子供たちを落ち着かせることに尽力した。選択授業ではライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」を申請した。

ストラス・スージー

バビルスの教師を務めている悪魔の女性。魔生物を担当しており、植物師団の顧問を兼任している。長い髪をハーフアップにしており、頭部から短い角が2本生えている。つねににこやかで、おっとりとした性格。「ふいっ」が口癖。問題児クラスが王の教室に移るために必要な教室移動許可書をもらうため、アガレス・ピケロとガープ・ゴエモンは植物師団の草むしりに協力した。

フルフル

問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師を務める悪魔の男性。ソフトモヒカンヘアで耳がほかの悪魔に比べて長く、大きい。両側頭部から稲妻を象ったような黒い角が生えている。炎のような翼が生えており、上半身はほぼ裸だが、胸元に「天災」と書かれた布を垂らしている。アンドロ・M・ジャズとアロケル・シュナイダーを最もずる賢く、負けない1年生にすることを目標に特訓した。

シーダ

六指衆の一人を務める悪魔の女性。ショートカットに大きな吊り目をしており、チューブトップにホットパンツ、マントを身につけている。寡黙で表情が乏しいが、動物好きで心優しい一面がある。ウォルターパークの裏方スタッフとして勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。

オペラ

サリバンの邸宅に仕えている悪魔の男性。使用人として働いており、一見すると赤毛のおかっぱに見えるが、後ろに三つ編みを垂らしている。また、猫に似た耳と尻尾を持っている。基本的に礼儀正しく、敬語で話すが、表情が乏しく感情が読みづらい。鈴木入間がサリバンの孫として迎えられた当初は納得がいっていない様子も見受けられたが、入間に処刑玉砲試合の特訓相手を頼まれて以降、入間に心を開くようになった。ナベリウス・カルエゴとバラム・シチロウの学生時代の先輩にあたり、カルエゴをパシリとしてこき使っていたことからカルエゴから避けられている。

マエマロ

六指衆の一人を務める悪魔の男性。全身骨で、テンガロンハットをはじめとしたウェスタンスタイルを身につけている。一見して柄が悪い。ウォルターパーク内にある射的屋台のスタッフとして勤務しながら、アミィ・キリヲの救出の機会を窺っていた。

ライム

バビルスの教師を務めている悪魔の女性。サキュバス族で、女子限定の選択科目「サキュバス先生の誘惑授業」にてウァラク・クララ、クロケル・ケロリ、イクス・エリザベッタを指導している。シフォンショートヘアで、両側頭部からハート型の角、また腰からはハート型の尾が生えている。体の凹凸をはっきりと押し出した露出度の高い衣装を着ている。二人称は「ベイビーちゃん」。サキュバス族独自の能力「審美眼(エロスコープ)」で相手の魅力度を測ることができるが、クララが赤ん坊よりも低い2パーセントを叩き出したことで激しく動揺した。問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるための特別講師に選ばれ、クララとエリザベッタを最も魅惑的でセクシーな1年生にすることを目標に特訓した。

位階袋鳥 (らんくふくろう)

飛行試験における問題児クラスメンバーの行動を監視、考察していた悪魔。肩に乗るサイズのフクロウの姿をしている。腹部にポケット型の袋がついており、そこに手を入れれば位階に応じた章(バッジ)を授けてくれる。どんな事があっても動じず、数百年の間鳴いたこともないと言われていたが、鈴木入間が手を入れた途端狂ったように鳴き叫んだ挙げ句、慌てて逃げた。またその際、入間の指に悪食の指輪を授けている。

バール

13冠の一人。「雷皇(らいこう)」と呼ばれる役職に就いている悪魔の男性。ミディアム丈の金髪を逆立て、パンクルックに身を包んでいる。13冠の集いに積極的に参加しないことから、同じ13冠である四方筆頭のアマイモンとは折り合いが悪い。なぜかサリバンが人間世界に不正渡航したことを知っており、アザゼル・アンリに密告、サリバンを一時拘束させた。そのスキにアミィ・キリヲに指示を出し、バビルスで開催される師団披露で惨事を起こし、混乱を招こうと企んでいた。魔具研究師団のOBであり、キリヲの保護者代わりのような人物。現在の和やかな魔界に嫌気がさしており、デルキラが統治する以前の混沌とした魔界に戻そうと考えている。キリヲからは「兄さん」と呼ばれている。

ロノウェ・ローズベルト

ウォルターパークの支配人を務める悪魔の男性。ロノウェ・ロミエールの父親。艶のある黒髪に70年代の少女漫画を思わせるキラキラの目、側頭部からは歪曲しながら上部に伸びる2本の角と、腰から生えた節の目立つ尾を持っている。六指衆が魔獣を放った騒動が収拾した直後、鈴木入間を中心に、問題児クラスとアザゼル・アメリをフロートに乗せてパレードを行った。ロミエールからは「レジェンダディ」と呼ばれている。

バルバトス・バチコ

問題児クラス全員の位階を4(ダレス)に昇級させるために選ばれた特別講師を務める悪魔の女性。バルス・ロビンの従姉。前髪をパッツンに切り揃えたツインテールで、口が悪く、少女趣味な服装に身を包んでいる。一人称は「あッチ」。非常にわがままな性格で、極度の甘党。サリバンに頼まれ、ロビンと共に鈴木入間とシャックス・リードを担当した。

ガープ・ゴエモン

問題児クラスに所属している悪魔の少年。位階は1(アレフ)から、終末試験を経て2(ベト)となった。バビルスの1年生。頭部全体を長毛で覆われた、不思議な容姿をしている。侍口調で話し、私服は着物を身につけている。つねに日本刀の柄を携帯するなど鍛錬を怠らない。しかしノリはよく、遊園地ではしゃいだり女子にモテたいと願うなど少年らしい一面も多く見られる。家系魔術として、風を集結して刃とする透明な刀身「風太刀(かまいたち)」を使用できる。また風太刀の刀身は変幻自在で、ブーメランのように飛ばすことも可能である。ウォルターパークでは赤龍(カーマイン・ドラゴン)の攻撃を風太刀で受け流し、アンドロ・M・ジャズとシャックス・リードを援護した。

アザゼル・アメリ

生徒会に所属している悪魔の少女。位階は6(ヴァウ)。バビルスの2年生にして生徒会長を務めている。腰まで伸びた長い赤髪で、頭部には狼に似た耳のような物が生えている。悪魔の名門、アザゼル家の嫡子であり、人間界の事象を記した禁書を代々所持していることから、人間の存在を確信している。植物の魔術授業において魔界にはない桜を咲かせた鈴木入間を人間ではないかと疑って接触した。その過程で入間が禁書である初恋メモリーを読めることを知り、入間が人間であることをほぼ確信しているが、黙認している。また、入間に毎週1冊ずつ初恋メモリーの朗読を頼んでいる。家系魔術として、思い込みの力で自分の力を引き出す鼓舞魔術「幻想王(ロマンチスタ)」を使用することができる。エリゴス・シネルによって性格改変魔術をかけられた際には非常におしとやかな性格に変化した。解散選挙でのドタバタを経て、入間への恋心を自覚した。ウァラク・クララ、イクス・エリザベッタ、クロケル・ケロリとは女子会をするなど、かなり打ち解けている。またクララからは髪の赤さから「まっかちん」と呼ばれている。

集団・組織

生徒会 (せいとかい)

バビルスの風紀を取り締まっている師団。生徒会長であるアザゼル・アメリがトップを務めている。高潔にして冷血、悪魔のエリートといわれており、教師たちからの信頼も厚い。所属している者は専用の制服を着用しており、寝食を共に過ごしている。起床から寝具の片付けなどは秒刻みで行われ、学内の仕事だけでなく各自が心身の鍛練も行っている。

問題児クラス (あぶのーまるくらす)

鈴木入間が目立たぬようにとサリバンが編成した、入間以上の問題児たちばかりを集めたクラス。本来は「1年A組」。入間のほか、アスモデウス・アリスやアンドロ・M・ジャズなど1年生にしては位階の高い生徒も在籍しており、さまざまな意味で注目を集めていた。自分の欲に忠実で他者と違うことに誇りを持っていることから、「元祖返りの雛の集まり」ともいわれる。もともとは地下のゴミ捨て場近くの教室に隔離されており、クラスの前にゴミを捨てられたり、壁に落書きをされたりと、ほかの生徒たちから非常に侮られていた。しかし入間が、アリクレッドによって性格改変魔術をかけられているたった3日間で王の教室の使用許可を得たり、終末日にウォルターパークでの騒動を収めたりと活躍したことで、生徒たちはもちろん教師陣からの評価も一変。2年生になるまでに全員の位階を4(ダレス)に昇級することを義務づけられた。

六指衆 (むさしのしゅう)

非常に有名な元祖返りの犯罪集団。魔橋落としや魔谷大戦など逸話も多く、その強さや実態の摑めないミステリアスさがウケて子供からも人気がある。ウエトト、シーダ、ヒュダーリン、ミキィ、アトリ、マエマロが所属している。バールとアミィ・キリヲに従っており、キリヲの脱獄を手伝うために全員がウォルターパークのスタッフとして潜入し、脱獄のついでにウォルターパーク内の3か所に赤龍(カーマイン・ドラゴン)、黄鼠(パンサー・ラッド)、青牛(マウンテン・ブル)を放ち、ウォルターパークの破壊と観客を混乱に陥れる計画を練っていた。キリヲの脱獄後、関係者の記憶を消して逃走している。

魔界三傑 (まかいさんけつ)

13冠の中でも高位である、9(ヘド)の位階を持つサリバン、ベリアール、レヴィ・レヴィの総称。次期魔王を決めるためと称し、13冠の集いと同時刻に魔界塔(バベル)の666階で三傑会議を開いているが、各自が孫自慢ばかり繰り広げているため、決定する兆しが見えない。

13冠

魔界を統治している13人の英傑たちの総称。サリバンをはじめ、アザゼル・アンリやアスモデウス・アムリリスなども所属している。定期的に13冠の集いを開いては、魔界で起こっている問題の解決に尽力している。次期魔王になるには13冠全員の信任が必要となる。

魔具研究師団 (まぐけんきゅうばとら)

アミィ・キリヲを代表として、鈴木入間、アスモデウス・アリス、ウァラク・クララが所属している師団。略して「魔具研」とも呼ばれる。大量の魔具があるため、ほかの生徒たちから「荷物置き場」などと揶揄されていた。師団披露では大きな打ち上げ花火を使用し、「トリッキーで賞」を獲得した。もともとはバールをはじめとする元祖返りの悪魔たちが多く所属する師団であり、魔界を混沌の時代に戻すために計画を練る隠れ蓑として機能していた。解散選挙のあと、アザゼル・アメリからの指名でエリゴス・シネルが加入した。

風紀師団 (ふうきばとら)

ロノウェ・ロミエールが代表を務める師団。自称生徒会のライバル師団であり、生徒会と似たような活動をしては一方的に突っかかって来る、目立ちたがり屋の集団。アザゼル・アメリがエリゴス・シネルによっておしとやかな性格へと性格改変魔術をかけられたのを好機と見て、正式な生徒会の座を狙って解散選挙を申し込んだ。

場所

バビルス (バビルス)

サリバンが理事長を務めている、悪魔が通う学校。学食や庭園、各学年の棟や試験用のコースなどがあり、広大な敷地を誇っている。6学年あり、在校生数は666人。飛行試験などの試験や師団披露などの行事で成績がつけられ、成績に応じて位階の昇格、落第が決められる。また食堂では位階によって注文できる料理が違うが、すべて無料で提供されている。

ウラボラス監獄 (うらぼらすかんごく)

ウォルターパークの地下にある監獄要塞。収容囚魔数は約1600名で、ウォルターパークのスタッフが看守を兼任している。上の階層に行くほど強者の看守に守られており、特にトリトンは多くの囚魔たちに恐れられている。悪周期を迎えた囚魔用にケンカ部屋があるなど、囚魔管理のための施設も数多く備わっている。労働と魔力提供が義務とされており、囚魔が提供した魔力がウォルターパークの動力となっている。アミィ・キリヲが自ら志願して収監されていた。

カララギ通り (かららぎどおり)

ウォルターパーク内に昔から存在する悪道。ウォルターパークが遊園地として確立される以前から存在し、かつては血で血を洗う騒動が起こり、違法な魔具の取引場となっていたといわれている裏通り。スタッフではない危険な住人が存在しており、ロノウェ・ロミエールからはぐれた鈴木入間がカララギ通りに迷い込んだ際、この危険な住人にどこかへ引きずり込まれそうになったところをシーダに助けられた。

ウォルターパーク

ロノウェ・ローズベルトが経営している遊園地。スタッフのキメ台詞は「いつでもどこでも皆様の遊び相手!」。数多くのアトラクションが存在し、使用される魔力も膨大だが、その魔力は地下にあるウラボラス監獄に収監されている囚魔たちによって賄われている。ナベリウス・カルエゴ、バラム・シチロウ、オペラを引率者としてアロケル・シュナイダーを除いた問題児クラス全員とアザゼル・アメリで訪れた際には、カルエゴ、シチロウ、オペラが各自4名ずつを監督し、どのチームが一番ウォルターパークを楽しむかを競った。上空には高級ホテル、ローズベルト・ホテルが浮かんでいる。

悪童の園 (あくどうのその)

幼少の悪魔を徹底管理して育成する矯正教育初等学校。幼少時のアミィ・キリヲが通っていた。体罰やいじめが横行しており、少しでも魔力が強い者が弱者を虐げていた。キリヲはいじめの対象だったが、唯一なかよくしてくれる悪魔の少女がおり、キリヲ自身もその関係を非常に大切にしていた。しかし、少女の宝物がいじめによって破壊されるのを食い止められず、絶望した少女の顔を見た時にキリヲは、他人の絶望に興奮する性質を自分が持っていることを自覚した。

王の教室 (ろいやるわん)

かつてデルキラが使用したとされる教室。巨大な扉には何重にも鎖と鍵がかけられており、数百年のあいだ、絶対不可侵の名誉教室としてバビルスに徹底保存されていた。デルキラによって完全保管(オートキープ)の魔術がかけられているため、ゴミ一つ落ちていない。中は2階まであり非常に広く、仮眠室や鍛錬所、化粧室もあり、調度品を含む備品は高価な物ばかりとなっている。

アクアケース

水族館とプールが一体化したレジャー施設。レヴィ・レヴィが経営しており、海の中を歩いているような遊歩道、小さな魔獣に乗って滑り降りるウォータースライダー、喫茶コーナーなど、さまざまな設備がある。鈴木入間とアザゼル・アメリがデートをした場所。

イベント・出来事

師団披露 (ばとらぱーてぃー)

バビルスにおける「位階昇級対象授業」の一つ。師団による日頃の研究発表会であり、新入団員のお披露目会。また、1年生の親たちが見学に訪れる参観日でもある。前夜祭、本祭、後夜祭の3日間行われ、会場は1年生から3年生の使用する塔と中庭。参加は師団に所属しているいないにかかわらず全学年自由だが、4年生から6年生は実習などで忙しいため、主な活躍は3年生までとされている。優秀な披露をした師団には豪華師団室や団費増額、団長の位階を2ランクアップさせるなど商品も用意されている。催し物や出店もあり、非常に盛り上がる。魔具研究師団は人間界にしか存在しない花火を魔具で再現し、本来用意されていなかった「トリッキーで賞」を受賞し、すでに拘束されていた上級生のアミィ・キリヲに代わり、鈴木入間が3(ギメル)にランクアップした。

終末試験 (しゅうまつしけん)

バビルスにおける「位階昇級対象授業」の一つ。終末日の直前に行われるテストで、期末テストのこと。座学の一斉テストであり、赤点を取った生徒は終末日期間内に補習授業が行われる。また、終末試験の成績上位者は位階が昇級するが、下位者は位階が降格される。またカンニングなどの不正行為は絶対にバレるといわれており、その理由はバラム・シチロウが観察相手の噓や不正を瞬時に察知することができる家系魔術「虚偽鈴(ブザー)」を、バビルス全域に広く薄く張り巡らせているからだった。

解散選挙 (たいまん)

バビルスで行われる、生徒会への不信任投票選挙。複数の生徒が現生徒会に不満を持った場合、代表の師団を選んで現生徒会と一騎討ちの全校選挙を行う物。破れた側は即時解散が義務となっている。エリゴス・シネルによってアザゼル・アメリがおしとやかな性格に性格改変魔術をかけられた際、これを好機と見たロノウェ・ロミエール率いる風紀師団によって、生徒会に解散選挙が申し込まれた。

13冠の集い (さーてぃーんでぃなー)

13冠による重要な定例会議。魔界塔(バベル)の665階で行われているが、デルキラが行方不明となって以降魔王が不在なため、いまいち統率が取れていない。食糧の乱獲問題や元祖返りによる暴動、位階の高い悪魔たちによる人間界への不正渡航などが議題に挙げられる。

飛行試験 (ひこうれーす)

バビルスにおいて初めて各自の位階が発表される試験。「位階昇級対象授業」の一つ。例年では金剪の谷の長が住む、危険だがゴールまで短距離な金剪りの谷か、ゴールまでの道が入り組んでいて時間がかかる囀り谷のどちらかを選び、悪魔が生来持っている翼で飛行してゴールまでの速度を競う。しかし、鈴木入間が所属する問題児クラスが飛行試験を行った際には、金剪りの谷の長の気が立っていて例年よりも危険という理由で、囀り谷だけが使用できるといわれていた。また試験の様子は位階袋鳥によって監視・考察されており、結果によって試験後、位階の章(バッジ)が与えられる。

処刑玉砲試合 (しょけいぎょくほうしあい)

バビルスにおける「位階昇級対象授業」の一つ。基本ルールはドッジボールと同じ。かつて勃発した悪魔同士の領地争いをもとに考案された殺試合(ころしあい)。本来は一度嚙みついたら敵を嚙みちぎるまで絶対に放さない嚙鉄(かいまん)という武器を使用するが、負傷者が続出するため現在はふつうのボールを使用している。ボールに対してや防御で魔術を使用することは許可されているが、相手を直接攻撃する魔術はルール違反とされている。この処刑玉砲試合でアスモデウス・アリスと全力で戦いアウトにした鈴木入間は位階が2(ベト)に上がった。

使い魔召喚試験 (つかいましょうかんしけん)

鈴木入間がバビルスで行った最初の行事。召喚した使い魔の質で、大雑把に生徒の位階を計る。この行事はつねにナベリウス・カルエゴが監督官を務めている。使い魔召喚の方法は羊皮紙に血で丸を描き、それを持って床に描かれた魔方陣へ入る。中央に立てられた蠟燭に羊皮紙をくべると、煙が使い魔の形に形成されて完了となる。しかし、悪魔が魔獣を使い魔として召喚するように、人間である入間は悪魔であるナベリウス・カルエゴを召喚してしまい、カルエゴにとっては不本意な契約を交わすこととなった。また、使い魔召喚試験における入間の位階は測定不能とされた。

その他キーワード

位階 (ランク)

悪魔の格付け。一番下位の1(アレフ)、2(ベト)、3(ギメル)、4(ダレス)、5(ヘー)、6(ヴァウ)、7(ザイン)、8(ケト)、9(テト)、10(ヨド)まで設定されている。バビルスにおいては定期的に授業内で行われる「位階昇級対象授業」で結果を残すことで位階を上げることができる。4が卒業の目安と言われており、教師の中でも8はナベリウス・カルエゴとバラム・シチロウしか存在しない。また魔界全体で見ても、現在9は魔界三傑と呼ばれるサリバン、ベリアール、レヴィ・レヴィのみであり、10はデルキラが失踪して以降空席となっている。王の教室を入手したあと、問題児クラスは2年生に昇級するまでに全員が4になる事を義務づけられ、そのため各自の能力に応じて特別講師が用意された。

初恋メモリー (はつこいめもりー)

アザゼル・アメリの家に代々、人間界の事象を記した禁書として伝えられて来た少女漫画。アメリは人間界の文字を読めないまでもイラストで内容を把握し、ずっと興味を持っていた。鈴木入間も人間界では毎週欠かさず読んでおり、アシスタントをしたこともある。そのため、きちんと内容を知りたいと望んだアメリの頼みで、入間は毎週、アメリの前で初恋メモリーの朗読を行っている。元テコンドー日本チャンピオンの女子高校生の星野凛が、あまりのさわやかさ故に悪の組織にも狙われる男子高校生の青空翔に一目惚れし、彼を守るために封印していたグローブを握って再び戦いの渦中に身を投じていく物語。

使い魔召喚シール (つかいましょうかんしーる)

魔法陣を用いず、お手軽に使い魔を呼び出すことができるシール。使い魔を呼び出したい時に手の甲に貼り、手を上に挙げることで召喚できる。バビルス内の食堂近くでカムカムが営んでいる売店で売っている。

認識阻害メガネ (にんしきそがいめがね)

着用した者を、周囲から認識しづらくさせる魔具。「認識阻害グラス」とも呼ばれる。クロケル・ケロリがバビルス校内で常時着用しているが、ケロリはもともと非常に目立つ美少女であるため、認識阻害メガネを着用していても少し影が薄くなる程度の効果しか発揮されていない。バビルスの売店で500円で販売されているが、こちらの品揃えはジョークグッズのようなデザインの物ばかりとなっている。

禁忌口頭呪文 (きんきこうとうじゅもん)

バビルスの入学式において、鈴木入間が唱えた呪文。嚙んだり読み間違えただけで四肢が爆発四散するといわれるほどに危険な呪文だが、詠唱に成功した場合に得られる効果はその日一日転ばなくなるというもので、リスクにリターンがまったく伴っていない。サリバンによって新入生代表挨拶に指名された入間が、なにを言えばいいか悩んだ際、その場に置かれていた封書の中に書かれていた禁忌口頭呪文をそうとは知らずに読み上げ、生徒たちから喝采を受けることとなった。

悪食の指輪 (あくじきのゆびわ)

魔力を貯めておくための金色の指輪。中の魔力が少なくなると、無差別に周囲にいる悪魔から魔力を食べてしまう特徴がある。飛行試験のあと、位階袋鳥の袋に手を入れた鈴木入間の右手中指に填まってしまい、外すことができなくなった。アリクレッドが宿っているが、アリクレッドは入間以外の前には姿を現さないようにしている。また、人間の入間は魔力を持たず、本来なら魔術を使用することはできないが、サリバンが悪食の指輪に貯められた魔力の出力を「小悪魔(デビル)」「悪鬼(デーモン)」「魔神(イフリート)」の3段階で調整できるようにしたため、任意の威力で魔術を使用できるようになった。また、「パンドルーラ」と唱えると、中の魔力を全解放することができる。

終末日 (しゅうまつび)

長期のストレス発散期間。かつてデルキラがその多忙さから悪周期のストレスを発散できず、限界を迎えて30日間にわたって暴れ回ったために大規模な焦土が作られたという逸話をもとに設定された。簡単にいうと、単なる長期休暇である。バビルスも授業がないため、各自が実家で過ごしたり、師団に集中して過ごすとされる。ただし終末日の前には終末試験があり、1年生は座学での学習定着度合いが試され、赤点の場合は終末日の期間内に補習が行われる。

サバト

もともとは悪魔たちの集会を意味した言葉だが、現在は男女の出会いの場という意味で使用されている。シャックス・リードが幹事となって、鈴木入間、アンドロ・M・ジャズ、サブノック・サブロが呼ばれた。リードが一人勝ちを狙って開催したものだったが、惨敗。しかし、入間たちの気分転換のために開催したと誤解され、非常に感謝された。また、サブロによって問題児クラス全員とアザゼル・アメリに共有され、男女の出会いを求めるカイム・カムイやガープ・ゴエモンなど、リードは多くのメンバーから怒りを買った。

破耳笛 (はじぶえ)

吹いた者以外に向けて強力な音波を発する笛。魔力を込めれば込めるほど不快な爆音となり、聞いた者は頭が割れそうになるほどの痛みを覚える。盗みがバレた時の逃亡用にアンドロ・M・ジャズが所持しており、ウォルターパークでは赤龍(カーマイン・ドラゴン)の耳元で破耳笛を使用し、一時意識を奪った。またジャズは絶対にこの破耳笛を使用しないと兄に向かって啖呵を切っており、使用した場合は罰金を支払うという約束をしていた。

悪周期 (あくしゅうき)

悪魔に定期的に訪れる現象。蓄積されたストレスによって暴力的、加虐的な思考が昂ぶる周期といわれている。この悪周期を抑えるため、魔界にはストレスを発散させるための娯楽としてアクドルのコンサートやウォルターパークなど、数多くの催しや娯楽施設が存在している。また、鈴木入間が未だ理解の及ばない悪魔の性質に悩んでいた際、アリクレッドの好意によって性格改変魔術をかけられ、ふだんと性格が一転してオレ様な性格になったが、その入間を見た周囲は、悪周期によるものだと判断した。

アクドル

悪魔のアイドルのこと。「悪を取る」が語源となっている。悪周期を抑制するための娯楽の一つであり、多くの悪魔を1か所に集めてパフォーマンスすることで、悪意を興奮で塗り替えてストレスを発散させる役割がある。人気のアクドルは魔界全体で優遇される。

教室移動許可書 (きょうしついどうきょかしょ)

問題児クラスが王の教室に移動するため、バビルスの教職員から集めていた許可書。ナベリウス・カルエゴと鈴木入間との約束で、教職員全員から3日以内に集める必要があった。問題児クラス全員の尽力で期限内に教員全員からは獲得したものの、職員全員分も必要とは思っておらず、入間たちは一時窮地に立たされた。しかし、いつも入間に手伝いを頼んでいる用務職員らが自主的に教室移動許可書を提出し、問題児クラスが王の教室へ移動する決定が下された。

元祖返り (がんそがえり)

魔界で増加している隔世遺伝現象。血を好み、闘争や混沌を嗜好し、自分の欲に忠実で他者に対する関心を持たないという、悪魔本来の自己中心的な気質が色濃く出ている者の総称。アミィ・キリヲがその代表で、「他者と違う自分」に誇りを持っているという特徴がある。私欲にまみれた危険な悪魔として、魔界全体から危険視されている。

師団 (ばとら)

位階昇級を主な目的とした団体活動。いわゆるクラブ活動で、共通の特技や趣味嗜好を持つ者が集まって交流する。魔力、知力、体力の向上と統率訓練を兼ねており、師団の活躍に応じて所属者の位階が上下する。生徒の約6割がなんらかの師団に所属しているとされる。活動するためには3年生が1名以上在籍しているか、位階が4(ダレス)以上の団員が3名以上在籍していることが必須となる。

デビラム

悪魔の貴族たちの交流会。定期的に行われ、アスモデウス・アムリリスやアザゼル・アンリたちが正装で着飾って参加する。立食パーティー形式でありつつ、ダンススペースも設けられている。ふだん参加を辞退するアスモデウス・アリスやアザゼル・アメリが、鈴木入間がサバトに参加したことを知って参加した。

魔王予言の書 (まおうよげんのしょ)

サブノック・サブロの実家にある巻物。予言の悪魔が記した物で、次期魔王について「彼の者あまねく種族を配下に収め、血の契約を結び万物を癒やし賜う。彼は異郷より舞い降りて、右手に黄金(ソロモン)の指輪を宿す」と書かれている。

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