魔入りました! 入間くん

魔入りました! 入間くん

鬼畜の両親によって、お金目的で悪魔に売り渡されてしまった少年・鈴木入間が主人公。悪魔の孫になって、悪魔学校に通うはめになった入間が、魔物たちのなかでハチャメチャな学園生活をおくる魔界ファンタジーコメディ。「週刊少年チャンピオン」2017年14号から連載。

正式名称
魔入りました! 入間くん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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世界観

本作『[魔入りました!入間くん]』における魔界では、人間の世界は空想上のものとされており、アザゼル・アンリをはじめとするごく一部の位階の高い悪魔以外には、人間が実在することが隠匿されている。そのため、バラム・シチロウなど人間の存在を信じている者は、「夢見がち」と馬鹿にされる傾向がある。ただし人間は非常に貴重な食料という伝説があるため、鈴木入間が人間だと露見した場合は即座に周囲の悪魔に食べられてしまうとされている。

あらすじ

第1巻

人から頼まれるとどんなことでも断れない、筋金入りのお人好しに育った鈴木入間は、金に目のくらんだ実の両親によって、悪魔サリバンに売り払われてしまう。死を覚悟する入間だったが、驚いたことにサリバンは入間に自分の孫になってくれと頼み込む。断ろうとした入間だが、「断られたら食べるしかない」というサリバンの言葉に、泣く泣く孫として生活することを了承する。そのうえ、悪魔たちの学校「バビルス」に通うことになった入間は、せめて極力目立たぬようにしようと心に決めるが、入学早々に騒動を起こしてしまう。

第2巻

新入生が初めて位階を発表される飛行試験の結果、鈴木入間は位階袋鳥から位階の書かれた章(バッジ)ではなく悪食の指輪を出してしまう。入間は、誰彼構わず魔力を奪おうとアスモデウス・アリスたちにまで襲いかかる悪食の指輪に困惑するが、駆けつけたサリバンが悪食の指輪に大量の魔力を食べさせたことで、何とか事なきを得る。入間は結果として1(アレフ)の位階を授けられ、初めて人間として正当な、目立たない評価をもらえたことに安堵する。しかしその数日後、特殊な苗に魔力を注いで植物を育てる授業において、入間はまたしても注目を浴びてしまう。

第3巻

履修授業の登録をしていた鈴木入間は、ウァラク・クララが、ライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」の受講を申請したことを知る。アザゼル・アメリと二人で会うことが多くなった入間を取り戻すため、クララは色仕掛けで迫ろうとするが、そんなクララをライムは、赤ん坊より無垢であると評する。クララはその後も努力を続けるが、入間の気を引くことができず、意気消沈してしまう。

第4巻

新たに師団に入団した新入生をお披露目する師団披露が始まった。特賞を獲れば団長の位階が2ランクアップするというこの行事に、魔具研究師団に入団した鈴木入間たちも、魔界にはない花火を打ち上げようと全力で挑む。しかし入間たちが下準備を進めている頃、魔具研究師団の団長であるアミィ・キリヲは、魔界を混沌の時代に戻そうと企むバールの指示を受け、バビルスを破壊する準備を進めていた。

第5巻

アミィ・キリヲによるバビルスの破壊を無事に食い止めた鈴木入間だったが、バビルス破壊のために魔力を最大限に込められていた大玉花火を、空に打ち上げた仕掛け人としてバビルスの生徒たちから大興奮で迎えられた。サリバンからキリヲが拘束されたと聞かされた入間は、魔具研究師団を守りつつキリヲの帰還を待つことに決める。迎えた師団披露の本祭ではアスモデウス・アリスウァラク・クララも家族といっしょに楽しみ、入間自身もサリバン、オペラと共に遊び回る。その中で、優秀な成績を収めた師団を発表する放送が流れ始める。

第6巻

サリバンの魔力を貯め込んだ悪食の指輪から少しずつ魔力を使うことで、鈴木入間は魔力がなくともバビルスの授業に違和感なく溶け込むことができていた。そんなある日、入間は悪食の指輪から黒い不定形の生き物のような物が出て、しかもしゃべることもできると気づき、慌てて人気のないところに移動する。しかし、アリクレッドと名乗ったそれは入間の位階が上がったために自我を持てたということ以外、なにもわからないと語る。それを聞いた入間は、アリクレッドのことをもっとよく知るために、今後も位階を上げようと決意する。

第7巻

鈴木入間はまだまだ魔界や魔術、悪魔について知らないことばかりだと痛感し、アリクレッドに相談を持ち掛けるが、そのまま眠りについてしまう。そんな入間を気遣ったアリクレッドは、悪周期や性格改変魔術を体感させてやろうと、眠っている入間に密かに魔術をかける。翌朝、サリバンとオペラは、傲岸不遜な性格に変化した入間の姿に愕然とする。

第8巻

アリクレッドによって悪周期を模した性格改変魔術にかけられていた鈴木入間は、問題児クラスを王の教室へ移動させることに成功した。魔術が解けてからそれを恥じる入間だったが、長期休暇である終末日を前にして行われる終末試験が目前に迫っていると知り顔面蒼白になる。サリバンの魔術による助けもあって魔界の言葉は読めるものの、入間はその内容を理解できていなかったのだ。そんな中、唯一人間界でのことを問題にしている「魔歴」だけは得意と知り、入間はバラム・シチロウが教鞭を執る授業を受けることにする。

第9巻

補習もなく無事に終末日に入り、鈴木入間はアロケル・シュナイダーを除いた問題児クラス全員とアザゼル・アメリと共にウォルターパークを訪れる。引率のナベリウス・カルエゴ、オペラ、バラム・シチロウと四人ずつのチームに分かれ、どのチームが一番楽しむことができるかを競うことにした入間たちだが、ウォルターパークのオーナーの息子であるロノウェ・ロミエールと遊び回るうちに、入間は危険といわれているカララギ通りに迷い込んでしまう。

第10巻

六指衆によって放たれた三匹の魔獣によって、ウォルターパークは混乱に陥っていた。そんな中、イクス・エリザベッタは避難所となっているシェルターで居合わせた子供たちの不安を払拭しようと懸命に子守りを続けていた。しかし混乱と不安は増長する一方で、大人たちすら騒ぎ始めてしまう。自分では混乱を収めることはできないと、あきらめかけたエリザベッタの前に、アクドルのくろむの姿になったクロケル・ケロリが現れる。

第11巻

鈴木入間は、サリバンとロノウェ・ローズベルトが大々的に記者会見を開いてしまったせいで、ウォルターパークでの騒動を収めた立役者として魔界中の注目を受けてしまう。このままでは自宅に帰っても休息を取ることすらできないと考えた入間は、ウァラク・クララの誘いを受け、アスモデウス・アリスと共に秘境にあるウァラク家に数日泊めてもらうことにする。

登場人物・キャラクター

鈴木 入間

実の両親によってサリバンに売り渡された人間。年齢は14歳の少年。バビルスの1年生で、問題児クラスと魔具研究師団に所属している。幼い頃から危険な場所を渡り歩く生活を続けさせられたため、危機回避能力が異常に高い。また、頼まれたことは受け入れる癖がついている。人間は悪魔にとって極上の食料だと知ってからは、絶対に正体がバレないようにしているつもりだが、なぜか目立ってしまう。非常に大食漢。周囲の孫自慢を羨んだサリバンによって孫としてかわいがられ、衣食住が保証されている。位階袋鳥が出した悪食の指輪に吸収させた魔力で魔術を使っている。しかし、悪食の指輪に宿っているアリクレッドのことは文献にも資料がないことから、サリバンにも黙っている。アリクレッドの存在を唯一認識しており、相談なども持ちかけている。アリクレッドによって悪周期を模した性格改変魔術をかけられた際には、感情表現のタガが外れ、押しが強いオレ様な性格になった。また、クロケル・ケロリの前座としてアクドルになった際には「イルミ」と名乗った。位階は入学当初1(アレフ)だったが、現在は3(ギメル)にまで昇格している。

サリバン

鈴木入間の祖父として接する悪魔。13冠および魔界三傑の一人で、かつてデルキラの側近を務めていた老齢の男性。禿頭の側頭部から牛に似た二本の角が生えており、鷲鼻で口ひげを蓄えている。ふだんは穏やかな好々爺だが、時としてアザゼル・アンリなどの高位の悪魔でも震え上がるほどの威圧感を出すことがある。位階は9(テト)で、魔界三傑の中でも次期魔王第一候補と呼び声が高く、人望もある。バビルスの理事長も務めているが、気まぐれで楽観的な行動から、ナベリウス・カルエゴには面倒くさい人物と思われている。デルキラやベリアール、レヴィ・レヴィからは「さっちゃん」と呼ばれている。

アスモデウス・アリス

問題児クラスと魔具研究師団に所属している悪魔の少年で、位階は4(ダレス)。バビルスの1年生。薄ピンク色の髪に白いロングスーツ、赤い宝玉のブローチで留めたジャボタイを着用した、背の高い少年の姿をしている。礼節を重んじる半面、侮辱を受けると激昂する。使い魔はゴルゴンスネーク、家系魔術として火炎系魔術を得意としている。入学式では主席入学生として挨拶するはずだったが、サリバンが鈴木入間をえこひいきしたため見せ場を奪われたと恨み、入間に決闘を申し込んだ。しかし、入間の回避能力と禁忌口頭呪文による効果で敗北したために忠誠を誓っている。入間のことを深く知るほどにその並外れた優しさや機転に感銘を受け、魔王にふさわしい器だと考えている。サブノック・サブロとはライバル関係にある。入間からは「アズくん」、ウァラク・クララからは「アズアズ」と呼ばれている。

ナベリウス=カルエゴ

バビルスの教師を務めている悪魔の男性。位階は教師たちの中でも高位な8(ケト)。厳粛で気難しい性格の持ち主。つねに眉間に皺を寄せた不機嫌な表情をしており、艶のある黒髪を少しだけ前髪を残した状態でオールバックにしている。また、側頭部後方から黒く短い角が生えている。口癖は「粛に」。毎年、使い魔召喚試験の監督官を務めており、恐れられている。しかし鈴木入間に使い魔として召喚され、契約を交わしてしまった。また使い魔としてはコウモリの羽が生えた小さなひよこのような姿になり、「エギーちゃん」と呼ばれる。そのことでプライドを傷つけられ寝込んだりしているあいだに、問題児クラスの担任を押しつけられた。しかし生徒たちのことは細かいことまでよく見ており、一人につき一冊のノートに日々の様子や能力の改善点をまとめている。バラム・シチロウとは仲がいいが、マイペースな節度のない相手を嫌っているため、オペラやサリバンのことは非常に苦手にしている。

ウァラク・クララ

問題児クラスと魔具研究師団に所属している悪魔の少女で、位階は3(ギメル)。バビルスの1年生。薄緑色の長い髪を姫カットにしており、制服のセーラー服を着た少女の姿をしている。また、側頭部から羊に似た角が生えている。つねに元気いっぱいで言動も幼いため、校内でも厄介者として扱われていた。使い魔は言語・行動共に理解不能の魔獣といわれているファルファル。家系魔術として、見たことのある物ならなんでもポケットから出すことができるため、売店には出入り禁止を言い渡されている。偶然出会った鈴木入間に非常に懐き、いつもいっしょに行動している。イクス・エリザベッタとクロケル・ケロリ、さらに生徒会のアザゼル・アメリとなかよくなっている。入間に淡い恋心を抱いている様子があり、アメリに入間を取られまいとライムが教鞭を執る「サキュバス先生の誘惑授業」を選択科目として申請した。

サブノック・サブロ

問題児クラスに所属している悪魔の少年で、位階は2(ベト)。バビルスの1年生。筋肉質な巨躯を甲冑に似た衣装で包んでおり、短い金髪を逆立て、鋭い目つきをしている。一人称は「己(うぬ)」、二人称は「ヌシ」。魔王マニアであり、次期魔王になるという野望を抱いているため、強い者を倒すことが魔王への近道と考え、入学早々ブエル・ブルシェンコに攻撃を仕掛けた。飛行試験において進入禁止とされていた金剪の谷に入り、金剪の谷の長から重傷を負わされた。しかし、その直後助けに入った鈴木入間が、優しさと思いやりで金剪の谷の長から感謝を捧げられたのを目にして、力の弱い者は見下す主義だったが、他人を慮る心がなければ魔王にはなれないと認識を改めた。王の教室への教室移動許可書は、ブルシェンコに陳謝して獲得した。使い魔は水馬(ケルビー)、家系魔術として、噛んでいる物質と同質の武器を造り出せる「武器創世」を使用できる。クラスメイトからは「サブロー」と呼ばれている。

場所

バビルス

サリバンが理事長を務めている、悪魔が通う学校。学食や庭園、各学年の棟や試験用のコースなどがあり、広大な敷地を誇っている。6学年あり、在校生数は666人。飛行試験などの試験や師団披露などの行事で成績がつけられ、成績に応じて位階の昇格、落第が決められる。また食堂では位階によって注文できる料理が違うが、すべて無料で提供されている。

その他キーワード

位階

悪魔の格付け。一番下位の1(アレフ)、2(ベト)、3(ギメル)、4(ダレス)、5(ヘー)、6(ヴァウ)、7(ザイン)、8(ケト)、9(テト)、10(ヨド)まで設定されている。バビルスにおいては定期的に授業内で行われる「位階昇級対象授業」で結果を残すことで位階を上げることができる。4が卒業の目安と言われており、教師の中でも8はナベリウス・カルエゴとバラム・シチロウしか存在しない。また魔界全体で見ても、現在9は魔界三傑と呼ばれるサリバン、ベリアール、レヴィ・レヴィのみであり、10はデルキラが失踪して以降空席となっている。王の教室を入手したあと、問題児クラスは2年生に昇級するまでに全員が4になる事を義務づけられ、そのため各自の能力に応じて特別講師が用意された。

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