概要・あらすじ
中学2年生の少女・小夜子は、母親の再婚相手である義父に犯されて処女を失い、直後に家出する。行くあてもない小夜子は、たまたま声をかけてきた一人暮らしの男子大学生のマンションで数日を過ごす。その後も、その可愛らしい顔立ちと中学生には見えない大人びた体つきから、いろいろな男たちが彼女に近づいて来る。学校へも通えず、つらい過去の傷が癒えない小夜子は、愛と安らぎを求めて各所を転々としていくのだった。
登場人物・キャラクター
小夜子 (さよこ)
中学2年生の美しい少女。背が高くて大人っぽく、プロポーションも抜群なため高校生のように見える。7歳の時に父親を亡くして12歳の時に母親が再婚、一軒家で家族3人で暮らしていた。中2の春、義父にレイプされて処女を失い、その夜、カバン1つ持って家出する。そのまま学校へ通うこともできず、さまざまな人のところを転々とするが、行く先々で不幸に見舞われる。 おとなしい普通の少女ながら、そのあまりにも魅力的な外見から男を狂わせてしまう不幸体質。
田川
大学3年生の男性。マンションで一人暮らしをしている。親が医者のため仕送りの金額が多く、暮らしには余裕がある。家出した小夜子に最初に声をかけて、家へ招き入れた。小夜子の可愛さに魅了され、泊めた初日に同じ布団に入ろうとしたが、小夜子が泣き叫んで抵抗したため、すぐにあきらめた。その後は、寝ている小夜子を見ながら、隣でオナニーをして我慢する日々が続いている。 小夜子との暮らしにはこれまでにない幸せを感じつつ、彼女がいなくなることに怯えている。
村川
年齢は45歳の渋い中年男性。大阪で妻と2人の子供と暮らしていたが、1か月前に住菱銀行原宿支店の支店長として単身赴任で上京して来た。公園で休憩している時に、父親に似ていると村川のことを見つめていた小夜子に声をかけ、知り合う。自分にも中一の娘がいることから、家出中の小夜子を放っておけず、家へ泊める。2日目の夜に全裸になった小夜子が布団にもぐり込んできたことで一線を越えてしまう。 未成年との淫行がバレると社会的地位を失うことを自覚しながらも、小夜子とのSEXに溺れていく。
ミコ
高校2年生の女の子。父親が酒乱で、仕事もせずに酒を飲んでは暴れ、ミコにも暴力を振るうため、高校1年になったばかりの時に家出して、いまは都内のマンションで一人暮らしをしている。女子高生専門のデートクラブに所属し、オヤジ相手に時には体を売り、生活費と私立高校の学費を稼いでいる。村川の家を出て、無一文で公園にいた小夜子を家出と見抜いて声をかけ、部屋に住まわせる。 美人ではないが明るくて優しい性格で、小夜子の大切な友達となる。
本城
高校2年生の男の子。学校がつまらないと中退し、自分1人で何ができるか探すためにアルバイトをしながら暮らしている。皿洗いのアルバイトをしながら、夜は小夜子とミコが所属する女子高生専門のデートクラブ「アップルハウス」で受け付けの仕事もしている。店に警察の摘発が入った時に、体を張って小夜子とミコを逃がした縁から、ミコの家で3人で暮らすことになる。 ミコからは「研ちゃん」、小夜子からは「研にいちゃん」と呼ばれ、ミコの恋人、小夜子の兄のような存在となる。
本沢 和彦
ヤクザの中年男性。街を歩けば、さまざまな人が頭を下げてくる地元の顔役。小夜子とミコにからんだ組員に立ち向かう本城を気に入り名刺を渡す。のちに事務所を訪ねて来た本城を雇い入れた。舎弟として可愛がっていたが、組で不祥事を起こした本城に対し、明日までに500万円を支払うか、本城を兄と慕っている小夜子を差し出すよう命じる。
カオリ
本沢和彦が所属する暴力団系列のクラブ「F」でNo.1ホステスとして働く女性。店でボーイとして働く本城のことを気に入り誘う。従業員とホステスの交際は禁じられていることを理由に誘いを断る本城に対して、そんなのは店の建前だけだと説得し、深い仲になる。のちにそのことからトラブルとなり、本城は本沢に500万円を支払うか、小夜子を差し出すかの選択を強いられることになる。 本城から「リカコ」と呼ばれる場面もあり、本名は不明。
山北 みどり
行くあてのない小夜子を保護した、若く美しい女性弁護士。小夜子の母親に連絡し彼女と2人で暮らすことを説得して、中学へも復学させ、卒業させた。小夜子と2人で暮らし、彼女を立ち直らせるが、のちに恋人の天野を小夜子に引き合わせたことで不幸が訪れる。
天野
山北みどりの恋人の若い男性弁護士。オールバックの髪型で、眼鏡をかけた冷酷そうな顔立ちの人物。初対面の小夜子をいやらしい目つきで舐めまわすように見つめ、みどりが不在の時に小夜子をレイプしようとした。外面はいいため、小夜子がみどりに訴えても、まったく信じてもらえなかった。ヘビのようなしつこさで小夜子を狙い続ける。
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