ポンコツ女幹部と魔法少女のご近所系ドタバタコメディ
本作は現代日本が舞台ながら、世界征服を企む悪の組織や魔法少女が存在する世界観となっている。「セクシーフジヤマ」こと藤山忍が所属する「フラワーバッド団」は、女性にボンデージを着せることで得られる「ボンデージエネルギー」を世界征服に転用しようと目論む悪の組織で、幹部である忍もそのエネルギーの回収を任務としている。しかし、最近現れた魔法少女のプリンセス・マムによって任務を妨害され、失敗続きの忍は罰金によって金欠状態に陥っていた。そんな中、忍のとなりに引っ越してきたのが、「プリンセス・マム」こと可憐な小学生の真白まむだった。本来は敵同士でありながら、なかよくなった忍とまむの日常が、ギャグ・コメディやお色気要素を交えながら展開される。
世界征服を目論むアラサー女子
世界征服を目論むセクシーフジヤマは、任務の失敗続きで金欠に悩んでいたが、魔法少女を倒すことに執念を燃やしていた。そんなある日、部屋のチャイムが鳴って玄関のドアを開けると、そこに立っていたのが元凶である魔法少女のプリンセス・マムだった。忍は偶然にも隣人となったマムにセクシーフジヤマであることを隠しつつ、隣人同士の付き合いを通してマムの弱点をあの手この手で探ろうとする。一方、忍の正体が敵対するセクシーフジヤマだと知らぬままで接するマムは、久々に楽しい時間を過ごせた嬉しさから忍を「お隣さん」と慕うようになり、ついには友人になりたいと言い出す。これ以降もマムは忍の正体を知らぬまま、二人はご近所付き合いをしながら奇妙な友情を深めていく。
自分の正体を隠しながら魔法少女打倒を目指す
仮面を外した時のプリンセス・マムは純粋で健気(けなげ)な少女で、忍はマムの超人的な強さと天使のようなかわいさのギャップに翻弄され、彼女の弱点を探ることもままならず、結局は任務同様に失敗してしまう。当初は二人のみで物語が進行するが、途中からは忍の所属する「フラワーバッド団」の上司や同僚なども登場し、個性的なキャラクターに振り回される忍の日常はますますにぎやかになっていく。忍がマムに自分の正体を隠しつつ、同僚にもマムとの関係を秘密にしなければならない緊張感のある展開も見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
藤山 忍 (ふじやま しのぶ)
悪の組織「フラワーバッド団」の幹部を務めるアラサーの女性。「セクシーフジヤマ」と呼ばれている。本名は「藤山忍」。紫色の髪をロングヘアにしている。見た目はボンデージの似合うスタイル抜群の豊満な巨乳ながら、その中身はお金や食べ物に意地汚い、ドジなポンコツおねーさん。世界征服に必要な「ボンデージエネルギー」を集めているが、プリンセス・マムの活躍によって任務は失敗続きで、給料から「敗退罰則金」を引かれて金欠状態に陥っている。安アパートではジャージを身につけ、食事は半額パンのみという悲惨な生活を強いられている。そんなある日、となりに引っ越してきた「プリンセス・マム」こと真白まむと友人となり、彼女の弱点を探ろうとしている。趣味は推し活で、特に国民的マスコットキャラクターの「チンフワ」グッズがお気に入り。
真白 まむ (ましろ まむ)
「セクシーフジヤマ」こと藤山忍の部屋のとなりに引っ越してきた女子小学生。その正体は仮面の魔法少女「プリンセス・マム」こと真白まむ。悪の組織から平和を守るために戦っている。魔法少女は10歳から一人暮らしをする厳しい掟(おきて)があるため、引っ越すことになった。プラチナブロンドのセミロングヘアで、花飾りの付いたカチューシャをしている。ふだんから魔法少女の衣装を身につけているが、目元は仮面で隠しており、親しい相手にしか素顔を見せることはない。しかし引っ越してきた日の挨拶で、かわいらしい素顔を忍に見せていた。隣人の忍がセクシーフジヤマであることを知らぬまま、友人となる。魔法少女としては超人的な強さを発揮するが、本来は素直で可憐な天使のような美少女。忍と同様にマスコットキャラクターの「チンフワ」グッズを集めている。