概要・あらすじ
いじめられっ子の久米河イオリは、体育の最中にいじめっ子の鷺乃宮マサルにボールをぶつけられ木陰で休んでいた。そんな時、イオリの目の前に謎の生物が現れる。思わず悲鳴を上げたイオリのもとへ、好奇心から駆けつけたマサルだったが何とその瞬間、2人揃って魔法少女へと変身してしまう。街にはその日を境に怪物が現れるようになり、2人はマジョーリアンとして平和のために戦うことになる。
登場人物・キャラクター
久米河 イオリ (くめがわ いおり)
見た目も言動も女っぽいという理由から、鷺乃宮マサルを中心とするクラスの男子たちからいじめを受けている小学生の男の子。内気だが優しい性格で、女手ひとつで自分を育ててくれている母親のため懸命に家事をこなしている。久米河イオリのことを女の子だと勘違いしたジェン太とダー子に魔法少女に変身する能力を与えられ、「マジョーリアンホワイト」となる。 元々、違う自分になりたいという願望があったため女体化にもあまり抵抗がなく、マジョーリアンとして戦うことには積極的。
鷺乃宮 マサル (さぎのみや まさる)
小学生の男の子で、クラスのリーダー格。 久米河イオリを目の敵にしていじめている。実は入学式の時に出会ったイオリを女の子だと思い込んで好きになってしまったという過去があり、いじめはその複雑な気持ちの裏返しでもある。イオリが魔法少女に変身する能力を与えられた際、たまたま近くにいたので半ばとばっちりのような形で「マジョーリアンブラック」となる。 3人の姉に抑圧されて育ったため女が嫌い。そのため変身への嫌悪感を持っており、嫌々ながらマジョーリアンとして戦っている。
ジェン太 (じぇんた)
久米河イオリ と鷺乃宮マサルに魔法少女に変身する力を与えた、黒いウサギのような姿の地球外生物。語尾に「サ」を付けて話す。人型になることもでき、性別も自由自在に変えられる。「空乃自演太」という男の子になり、イオリとマサルが通う小学校に数日だけ転入してくる。
ダー子 (だあこ)
久米河イオリ と鷺乃宮マサルに魔法少女に変身する力を与えた、白いウサギのような姿の地球外生物。語尾に「サ」を付けて話す。人型を取ることもでき、性別も自由自在に変えられる。「空乃駄子」という女の子になって、イオリとマサルが通う小学校に数日だけ転入してくる。その際に交流を持った翔子のことを気に掛けるようになる。
鷺乃宮 麻里 (さぎのみや まり)
鷺乃宮マサル(マジョーリアンブラック)の19歳の姉で長女。派手な恰好をしており、いつも男を小馬鹿にしたような態度を取っている。変身したマサルに助けられて以来、マサルとは知らないままにマジョーリアンブラックに憧れ、「黒姉さま」と呼ぶようになる。
鷺乃宮 真由 (さぎのみや まゆ)
鷺乃宮マサルの高校生の姉で次女。黒髪のおさげに眼鏡という、物静かで知性的な外見。家事を手伝う久米河イオリを見かけて前々から良い印象を抱いていたことに加え、怪物が現れ混乱する街の中で助けられたことをきっかけに、イオリのことが好きになる。
鷺乃宮 真央 (さぎのみや まお)
鷺乃宮マサルの中学生の姉で三女。髪型はロール気味のツインテール。生意気な性格からいじめを受けているが、持ち前の気の強さでやり返している。しかし、内心は寂しさを抱えており、マサルに対しては姉弟愛を越えた、異常な執着を持っている。
翔子
久米河イオリ(マジョーリアンホワイト) 、鷺乃宮マサルと同じクラスの女の子。黒髪のショートボブ。思いやりがあり、「好きなものは好き」と断言できる芯の強さも持っている。怪物が現れた際、ガレキの下敷きになったところをマジョーリアンホワイトに救われ、それ以来「お姉さま」と呼んで慕っている。
その他キーワード
マジョーリアン
怪物から街の平和を守るために現れた魔法少女で、白いコスチュームを着た優しげな「マジョーリアンホワイト」と、黒いコスチュームを着た勝気な「マジョーリアンブラック」の2人組。その正体は前者が久米河イオリで後者が鷺乃宮マサルである。空中に鍵をかざし、「ゲートザオープン」という掛け声と共に怪物を倒す武器を呼び出して戦う。 実は、宇宙人であるジェン太とダー子が、地球のDVDを見て「地球では女の子が変身して戦う」と思い込んだことからの産物である。