鳥山明のヘタッピマンガ研究所

鳥山明のヘタッピマンガ研究所

漫画家のとりやまあきらが講師となり、漫画家志望の生徒ヘタッピくんに漫画の描き方のイロハを教えていく教本的な作品。本編である『鳥山明のヘタッピマンガ研究所』のほかに、特別コーナーとして漫画用具の使い方や基本的な構成のやり方が学べる「トリヤママンガスクール」と、読者から投稿された数々の漫画を添削していく「ヘタッピマンガ研究レポート」が掲載されている。「フレッシュジャンプ」誌上で1982年創刊2号から1984年3月23日号まで連載されていた。

正式名称
鳥山明のヘタッピマンガ研究所
ふりがな
とりやまあきらのへたっぴまんがけんきゅうじょ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ハウツー
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概要・あらすじ

「あなたもプロになれる(かもしれない)」というキャッチコピーを掲げた漫画講座に、意欲マンマンのヘタッピくんを生徒に迎えて、講師であり漫画家のとりやまあきらが漫画の基本的な描き方を優しく丁寧に、お気楽なスタイルで解説していく。はじめは何も知らなかったヘタッピくんも、あきらの教えを基に、プロが腐心する「魅せる漫画」の描き方を少しずつ体得していく。

登場人物・キャラクター

とりやま あきら

漫画研究所の講師を務める漫画家。一線級のプロとして活躍してきた豊富な経験を活かし、ヘタッピくんに漫画を描くうえでの実践的な秘術と極意を授け続ける。スケベな本が大好き。作者である鳥山明本人がモデルで、作中ではロボットにデフォルメされて描かれている。

ヘタッピくん

漫画が好きな少年タイプのロボットで、生徒としてとりやまあきらの漫画講座を受け続ける。向上心があり、細かい指導や修正の指摘をちゃんと聞き入れる素直な性格だが、あきら本人のことは微妙に信頼していないようなそぶりも見せていた。背中についた羽で空を飛ぶことができる。

鳥嶋 (とりしま)

ヘタッピくんが描いた漫画を集英社に持ち込んだ際に対応した編集部員。集英社の受付嬢からは「スケベな人」と評価され、喫茶店ではウェイトレスのお尻をさわったり、あちこちでしきりに鼻をほじっていた。とりやまあきらの担当編集者だった鳥嶋和彦がモデルと思われる。

集団・組織

集英社 (しゅうえいしゃ)

『鳥山明のヘタッピマンガ研究所』を掲載していた「フレッシュジャンプ」などを刊行する大手出版社。とりやまあきらによれば、隣にある「小学館」より社屋がだいぶ小さく、両者を比べれば持ち込みの際に引け目を感じずリラックスできるとのこと。

その他キーワード

遠近法 (えんきんほう)

消失点を基準にして、近くのものは大きく、遠くのものは小さく描くことで画面全体に奥行きをもたせるための画法。遠近法を使えば格好いい漫画になるので、特に風景にはできるだけ使うことが推奨されている。

ネーム

原稿用紙に漫画を描くまえに物語の基本的な展開やコマ割りをラフとして描き、決めておく作業。気に入ったネームが完成するまで、何度も何度もネームをやり直すことが推奨されている。

コマ割り (こまわり)

漫画のページ内にあるコマの形を決めていくこと。ネームの段階でこの作業を行う。読みやすいのが大前提で、加えて単調にならないコマ割りを目指すことが推奨されている。

持ち込み (もちこみ)

できあがった漫画作品を出版社などに直接持ち込んで、編集者のアドバイスを受けること。持ち込みにきた人の根性も一緒に見ているため、ボツになってもくじけずに、何回も持ち込んで頑張りを見せることが推奨されている。

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