概要・あらすじ
主人公の女子中学生田家実地子は、読書が趣味。卒業を間近に控えており、それまでに学校の図書室で借りた小説「チボー家の人々」を読み終えることを目標にしている。小説の世界にのめり込んだ実地子は、登場人物たちと会話をするような空想をしながら、日常生活を送っていく。
登場人物・キャラクター
田家 実地子 (たい みちこ)
卒業と就職を間近に控えた女子中学生。読書が趣味で、図書室で借りた小説の「チボー家の人々」を読みながら、登場人物たちと会話するような空想をしている。編み物や裁縫が得意で、県内のメリヤス産業に就職することを考えている。話す言葉には、東北地方の訛りがあるが、読書経験から語彙が多く、友人からは「時々難しい言葉を使う」と言われている。
実地子の父 (みちこのちち)
田家実地子の父親。実地子が本を読んで、創造性のある仕事に就くことを好意的に思っている。実地子が読んでいるチボー家の人々も、読み返すために購入してもよいといった。
田家 基根夫 (たい きねお)
田家実地子の弟。実地子と同じく、本を読むことが好き。留美のよい遊び相手になっている。
留美 (るみ)
田家実地子の従姉で、実地子の家で預かっている。まだ幼い子どもで、構ってもらえないといたずらをすることも。
その他キーワード
チボー家の人々
『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』に登場する小説。実在の小説がモデルとなっており、登場するのは山内義雄による翻訳版。引用される文章は、通常のセリフやモノローグのような写植ではなく、田家実地子が読んでいる小説本のページとして作画される。登場人物が実地子の空想上に現れ、実地子と会話をすることもある。