100万ポンドの愛

100万ポンドの愛

清水玲子の初期の短編。80歳のおばあさんと20歳のプレイボーイのカップルが繰り広げるラブコメディ。作者は、漫画家としてデビューしてから初めて手ごたえをつかんだ作品として、本作の名をあげている。文庫版のあとがきでも、評論家の藤本由香里が「ストーリー作家としての清水玲子の転機となった作品」と評している。主人公のカイは、初期の清水玲子作品の常連キャラクターのひとり。1984年(昭和59年)『LaLa』5月大増刊号に掲載された。

正式名称
100万ポンドの愛
ふりがな
ひゃくまんぽんどのあい
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

町一番のプレイボーイのカイ・ウォレスは、ある日、「あと半年の命のお嬢様が、あなたに恋しています」と言われる。そのお嬢様とは、なんと80歳の大富豪、シルビア・リーズナーだった。結婚したら遺産に100万ポンドをくれるというシルビアの申し出に、カイは半年の我慢と思い、承諾する。しかしシルビアは予想以上に純情で可愛く、カイはだんだん心が動かされていくのを感じていた。

登場人物・キャラクター

カイ・ウォレス (かいうぉれす)

町一番のプレイボーイ。女には不自由しないが、お金には不自由しかしていない。遺産に100万ポンドをもらえるという条件で、80歳のシルビア・リーズナーと打算の結婚をする。

シルビア・リーズナー (しるびありーずなー)

80歳の大富豪の女性。資産家の令嬢に生まれるが、カイ・ウォレスの祖父であるジョン・ウォレスのことを思い続け、ずっと独身を通した。80歳になり、余命が半年と宣告されたことで、カイに遺産と引き換えの結婚を申し込む。カイの優しい態度のひとつひとつに喜び、感謝する純情さを持つ。

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