概要・あらすじ
ちょっぴりMでおバカな二ノ宮みちるは、ある日突然、自分の学力のなさを痛感し、このままでは高校にも行けないと焦り始める。そんな彼女の前に家庭教師として、榊清志朗が現れる。成績優秀な清志朗はみちるの扱いも巧みで、おバカだった彼女を見事に高校へと進学させることに成功。当初は「高校へ進学すれば、清志朗なんてクビだ」と言っていたものの、いつしか彼に恋心を抱いていたみちるは、高校へ入学してもそのまま清志朗を家庭教師として雇い続ける。
そして、みちるは日々清志朗にあからさまなアプローチをしながら、現れるライバル兼友達たちと一緒に、ドSな清志朗にバカにされる日々を過ごしていく。
登場人物・キャラクター
二ノ宮 みちる (にのみや みちる)
高校1年生の女子。金持ちのお嬢様。ボブヘアをツーサイドアップにしており、小学生並の身長の低さと胸の小ささが悩みの種。高校受験はもとより、中学卒業も危ないぐらいのおバカぶりだった。榊清志朗を家庭教師に雇い、どうにか高校受験に成功。しかし、高校入学後は再びおバカに逆戻りしてしまう。やる気になればできるタイプながら、継続することが大の苦手。 とても単純で怒りっぽく、行動が大胆な割に、意外と照れ屋な一面も持つ。また噓をつけない性格でもある。巨乳の一之瀬やよいを天敵と見なしている。しかし、「友達じゃない」と言いつつも一緒にいたり、親しげに呼び捨てにするなどツンデレなところがある。少々M気味で、どんなに清志朗から雑に扱われても一途に想い続けており、いつか告白しようと考えている。
榊 清志朗 (さかき きよしろう)
二ノ宮みちるの家庭教師を務める男性。黒髪で、眼鏡をかけている。冷静な性格のしっかり者で、お嬢様であるみちるに対しても歯に衣着せぬ物言いをする。基本的に無表情だが、みちると話している時に限り笑顔を見せることもある。みちるが悪い点数を取った時には、お尻をペンペンして屈辱を味わわせるなど、ドSで発言も冷たい。みちるだけでなく、一之瀬やよいにも勉強を教えるなど、意外に面倒見が良い。 実はみちると同じ高校に通う1年生だが、クラスが違うため、みちるはその事実に気が付いていない。
一之瀬 やよい (いちのせ やよい)
高校1年生の女子。二ノ宮みちるとはクラスメイト。ふわふわロングヘアで頭の左右に花飾りを付けた、巨乳の持ち主。しゃべり方も常に上品なお嬢様で、学校ではアイドル的な存在となっている。その一方で、みちるに「ちっちゃくてかわいい」と言ってコンプレックスを刺激したり、さらに妖精がいると発言するなど、かなりの天然気味。みちる以外に友達はおらず、特に男性は胸ばかり見るので苦手としている。 しかし、榊清志朗だけは他の男性と違うと見なしており、恋心を抱いている。なお、テストの成績はいつも最下位で、次に赤点を取ると留年が確定するというみちるよりも、バカ度は上である。
綾祢 正親 (あやね まさちか)
高校1年生の男子。榊清志朗とはクラスメイト。皆から恐れられているヤンキーで、通り名は「狂った狼」。実は中身はヘタレで、喧嘩もただ強そうに見えるというだけで、本当はめちゃくちゃ弱い。口調は荒いものの、考えていることとは真逆の言葉が、口を突いて出てしまうというだけ。その本質は心優しく真面目な人物。一之瀬やよいに恋心を抱いているが、間違えてみちるの下駄箱にラブレターを入れてしまう、というようなドジなところがある。 これが原因で清志朗に投げ飛ばされ、しばらくは清志朗のことを怖がっていた。一方でやよいからは当然のごとく恐れられており、恋は上手くいっていない。
早乙女 さくや (さおとめ さくや)
高校1年生の女子。二ノ宮みちるの高校に転校して来た。長髪で後ろに大きなリボンを付け、いつも棒付きの飴を舐めている。非常に頭が良く成績優秀だが、とにかく負けん気が強い。榊清志朗とは中学時代に何かあった様子で、彼と親しげなみちるに、何かと突っかかることが多い。一方で少々ツンデレなところがあり、友達ではないと言いつつも、みちるのことを心配したり、家に遊びに行ったりと、はたから見ると、友達としか思えないような付き合い方をしている。
安藤 なつ (あんどう なつ)
二ノ宮みちるの家で働く20代後半のメイド。お調子者のドジっ娘で、しょっちゅう花瓶を壊したり、お茶をこぼしている。みちるの恋を応援しており、色々と作戦や服装を提案するなど優しい性格ながら、少々天然気味。自分のことを「アン」と呼んでほしいと思っている。
磯辺 まき (いそべ まき)
二ノ宮みちるの家で働くメイド。非常に冷静沈着で無表情な女性。同僚のドジっ娘メイド・安藤なつのストッパー役を担っており、なつに対しては特に当たりがキツい。また、場合によっては、お嬢様であるみちるにもツッコミを入れるしっかり者である。なつと一緒にみちるの恋を応援している。
みちるの父親 (みちるのちちおや)
二ノ宮みちるの父親。二ノ宮家の主。みちるからは「パパ」と呼ばれている。いつも海外で仕事をしているため、ほとんど家にいない。みちるのことも安藤なつや磯辺まきらメイドたちに任せっきりである。みちるの成績については、心から心配している。