概要・あらすじ
2XXX年、悪の組織「ダークオリエント」が地球征服を目論み、凶悪な魔人を放っていた。そんな「ダークオリエント」に対抗する存在が「正義の魔法少女かおすキッチン」という2人組の魔法少女。その正体は木ノ森くるみと三千院織絵であり、聖モンゴメリ学園のお料理部に所属する女子中学生。今日も地球を守るべく、くるみと織絵はかおすキッチンに変身するのであった。
登場人物・キャラクター
木ノ森 くるみ (きのもり くるみ)
聖モンゴメリ学園に通う中学2年生の女子。年齢は14歳。親友の三千院織絵とともにお料理部に所属しており、「正義の魔法少女かおすキッチン」のメンバーでもある。二つに結んだ髪の毛を縦ロールにしている。非常にかわいらしい容姿をしており、学内で噂になることも多い。性格は子供っぽく明るく無邪気だが、それゆえに残酷。 悪の組織「ダークオリエント」が放つ魔人を、正義を貫くため笑顔で虐殺している。性に関しては未熟であり、織絵が放つ下ネタを理解できないことが多々ある。ガードも緩く、スカートめくりなど森山悶太からのセクハラ被害にも遭いやすい。料理の腕はほどほどで裁縫は不得意、さらに成績は悪い。サッカー部主将のルーク・M・真壁に憧れを抱いている。
三千院 織絵 (さんぜんいん おりえ)
聖モンゴメリ学園に通う中学2年生の女子。年齢は14歳。親友の木ノ森くるみとともにお料理部に所属しており、「正義の魔法少女かおすキッチン」のメンバーでもある。くるみには「おしとやか美人」と評されており、実際にロングの黒髪が美しい清純な容姿で、丁寧な言葉で話す。しかし、残虐性はくるみ以上であり、自分が何をしているか十分に理解したうえで、悪の組織「ダークオリエント」が放つ魔人を虐殺している。 一方で、くるみを含めて友達を非常に大切にしており、騙したり陥れたりする者を絶対に許さない。性に対しても知識豊富で、森山悶太が思わず引くようなことも気軽に口にする。そのわりに三千院織絵自身のガードは堅く、悶太のスカートめくり対策として強い毒薬を仕込むなど容赦がない。 料理上手で裁縫も得意、さらに成績優秀である。実家は高級料亭。
ビーフネス
悪の組織「ダークオリエント」に所属する魔人の女性。親玉的な扱いであり、正義の魔法少女かおすキッチンに対して、さまざまな魔人を送り込んでくる。悪の組織の構成員ながらも真面目で純粋。そのため、かおすキッチンに残虐に殺される魔人を見てトラウマになることも多い。牛の魔人ではあるものの、見た目はスタイル抜群の若い女性。 ただし、頭に伸縮自在な角が2本生えている。戦いの際にはセクシーなビキニ姿にマントといった出で立ちになり、森山悶太をはじめ男性陣を興奮させている。普段は東京都江古田のアパートで人間として暮らしており、「牛野まほ」という偽名を使っている。酒癖が悪い。
森山 悶太 (もりやま もんた)
聖モンゴメリ学園に通う中学2年生の男子。年齢は14歳。サッカー部に所属している。とにかく女好きで、頭の中ではエッチなことばかり想像している。特におっぱいが好きで、ビーフネスと初対面時には興奮し、思わず暴走してしまったほど。以降、ビーフネスからは「ただのスケベ」と、あまり相手にされていない。木ノ森くるみに対してスカートめくりなどセクハラを行うが、三千院織絵には逆襲が怖いため手を出さない。
ルーク・M・真壁 (るーくえむまかべ)
聖モンゴメリ学園に通う中学3年生の男子。年齢は15歳。サッカー部で主将を務めている。アメリカ人と日本人のハーフであり、背が高く頭も良い王子様タイプのイケメン。ただしふんどしを愛用するなど、周りと少しずれたところがある。木ノ森くるみの憧れの人物で、くるみや三千院織絵からは「先輩」と呼ばれている。
ゆかりん
聖モンゴメリ学園に通う中学2年生の女子。年齢は14歳。木ノ森くるみと三千院織絵と同じ寮に住んでおり、仲が良い。とにかく料理が苦手で、学園内にいる彼氏に手料理をふるまいたい気持ちから、くるみと織絵に料理の教えを乞う。その実力は壊滅的で、市販のホットケーキミックスすらまともに調理できない。これを一口食べたくるみが「ゲロみたい」と評し、織絵が飲み込まず吐き捨てたほど。 くるみと織絵が「正義の魔法少女かおすキッチン」である事実は知らない。
龍豪ヶ崎 麗香 (りゅうごうがさき れいか)
聖モンゴメリ学園に通う中学3年生の女子。学園でトップレベルのお嬢様であり、ヘアスタイルは縦ロールの優雅な美人。男子生徒たちを家来のように扱っているが、彼らも龍豪ヶ崎麗香のためであれば労を惜しまず、むしろ喜んでいるほど。自分にひれ伏さない木ノ森くるみに対し、敵対心を抱いている。
ドルフィネス
悪の組織「ダークオリエント」の司令官。ビーフネスの直属の上司にあたり、「正義の魔法少女かおすキッチン」に勝つべく、さまざまな指令を下す。超音波で相手の頭を締め付ける攻撃を得意とする。見た目はイルカそのものであり、人間界ではその正体を隠して水族館で暮らしている。イルカショーのために練習に励むなど、現在はすっかりただのイルカとして順応しつつある。
ケンタウラス
悪の組織「ダークオリエント」に所属する神獣。魔人より上の地位にある。上半身は人間の男性で、下半身は馬の姿をしている。「正義の魔法少女かおすキッチン」を倒すためにやって来たことにはなっているが、ケンタウラス本人は争いは好まない。それでも実力は高く、ビーフネスにも「強い」と認められている。性格は森山悶太に負けず劣らずのスケベ。 悶太とは聖モンゴメリ学園の女子寮の風呂場の覗きをしている時に知り合い、意気投合する。
キノコッス
悪の組織「ダークオリエント」に所属するキノコの魔人。ビーフネスの指令により「正義の魔法少女かおすキッチン」を倒すべくやって来た。ビーフネスの部下ではあるものの、彼女を「デカいのは態度と乳だけ」と軽く見ており、忠誠心は非常に低い。
ラムラ
悪の組織「ダークオリエント」に所属するひつじの魔人。ラムネスとともに行動をしている。「ダークオリエント」には所属しているが、実は過去に栄華を誇ったひつじ魔人の生き残りのお姫様。王政復古のために「正義の魔法少女かおすキッチン」を倒そうと計画していた。魔人ではあるものの、人間との外見的な違いは角が1本生えているだけ。 10代の少女のような、かわいらしい姿をしている。なお、戦闘力は皆無であり、「正義の魔法少女かおすキッチン」に挑むが、反撃を受けそうになるとすぐに降参した。以降、人間として聖モンゴメリ学園に通い始める。その際、寮には入らず、ビーフネスと同じアパートで暮らすようになる。ただし、ビーフネスが「ダークオリエント」の魔人だとは知らない。 アイドルになりたい夢を抱いているが、ラムネスに反対されている。
ラムネス
ラムラに仕えるひつじ執事。胸に黒い蝶ネクタイをつけた小さな羊の姿をしており、人間の言葉を話す。かつて栄華を誇ったひつじ魔人の生き残りで、姫君であるラムラを守って一緒に行動している。人間界でアイドルになりたいという、ラムラの夢には反対している。
キツネル
悪の組織「ダークオリエント」に所属する狐の魔人。セーラー服を着た女子高校生の容姿をしているが、頭に狐の耳が生えている。女好きな森山悶太が「女子高校生」と聞いて反応したが、「何か怖い」と退散するほど暗いオーラを漂わせている。その外見に反して、相手をドジにするというポップな効果の呪術しか使えない。人間界では「狐坂ミサ」という名前で生活し、高校にも通っているが、友達はいない。
ドッグ三兄弟 (どっぐさんきょうだい)
悪の組織「ダークオリエント」に所属する、オス犬の魔人の3兄弟。凶悪で好戦的な性格で、「砂漠の狂犬」と評される。ジープに乗って行動し、ビーフネスの暮らしている江古田を荒らしたりして暴れまわった。「ダークオリエント」の魔人の中では珍しく、「正義の魔法少女かおすキッチン」をいいところまで追い詰める。
集団・組織
正義の魔法少女かおすキッチン (せいぎのまほうしょうじょかおすきっちん)
聖モンゴメリ学園のお料理部に所属する木ノ森くるみと三千院織絵が、魔法少女に変身した姿。悪の組織「ダークオリエント」が放つ魔人が近づくと、ハート型の石「リョーリングストーン」が探知し、その知らせを受けて「リョーリングステッキ」で魔法少女へと変身する。魔人に対してはお料理魔法で撃退をするが、大きな刃物で切りつける「マジカル牛刀」や、相手を絞め殺す「マジカル茶巾絞り」など、グロテスクな効果を持つ技が多い。
ダークオリエント
ドルフィネス、ケンタウラス、ビーフネスたちが所属する悪の集団。「ダークネス様」という謎の人物がトップの座にある。ドルフィネスが指令を下し、現場ではビーフネスが主導となり、地球を乗っ取るべく魔人を放っている。ただし、計画はいつも「正義の魔法少女かおすキッチン」に邪魔をされており、結果的に魔人を美味しく調理されるなど、散々な目に遭っている。 悪の組織ではあるものの休日もあり、その際には地球人として普通に暮らしている。
場所
聖モンゴメリ学園 (せいもんごめりがくえん)
木ノ森くるみや三千院織絵らが通う中学校。寮が完備されており、男子寮と女子寮に別れている。女子は毎朝男子寮の前を通って校舎へと向かう。学校は西洋風の豪華な造りで、まるで少女漫画に出てくるような華やかな学園。ところが、ラグビーの強豪校としても知られており、やたらと屈強な男子が多い。また、男子は年に一度「褌・寒中水泳大会」が催されるなど、外観と内情のギャップが強烈。