概要・あらすじ
高校生の浦山実は憧れのクラスメイト吉永寛子がAKB48のオーディションを受けると知った。浦山実は吉永寛子を応援するため、浦川みのりと名乗り、女装してオーディションに潜入する。吉永寛子は見事合格するが、同時に浦川みのりも合格してしまう。ある日突然AKB48の研究生となった浦山実=浦川みのりの、誰にも言えない二重生活が始まった。
これはアイドルの頂点を目指す、想像もつかない戦いの始まりでしかなかった。
登場人物・キャラクター
浦山 実 (うらやま みのる)
アイドルには全く興味がない。憧れのクラスメイト吉永寛子がAKB48のオーディションを受けることを知り、サポートしようと女装して自身もオーディションに臨む。吉永寛子が合格し、目的は達成したのだが自身も浦川みのりとして合格してしまい、AKB48の第12期研究生としてアイドル活動を始めることになる。 女性っぽい顔立ちで細身なうえ、男の割には声が高音域を出せることから、単に脱毛し、ウィッグを被り化粧をするだけだが、女装であると見破られない。最初に女装男子であると看破した前田敦子は、それを糾弾することもなく、ツンデレな姿勢を崩すことなくアイドルである心構えを説くなど協力的。 当初は吉永寛子をサポートすることだけを考えていたが、自身が、研究生講演のセンターに選ばれたあたりから、本格的にアイドルになろうと邁進し始める。両親が勝手に引っ越したため、吉永寛子と前後するように研究生寮住まいとなる。研究生ユニットのGEKOKU嬢を経て、チームA所属、全国兼任となる。
吉永 寛子 (よしなが ひろこ)
浦山実のクラスメイト。前田敦子に憧れてAKB48のオーディションを受ける。浦川みのりのサポートもあって、第12期研究生に合格する。 AKB48研究生であるが親にばれて、猛反対にあう。浦山実に背中を押されて、自分の夢に忠実でいたいと覚悟を決めたため、勘当同然の状態に。 これを機会にAKB48の研究生寮住まいとなる。研究生ユニットのGEKOKU嬢を経て、チームA所属、全国兼任となる。
岡部 愛 (おかべ あい)
AKB48第11期研究生。ダンスも歌も研究生の中で一番。エース的な存在だったが、浦川みのりの出現でその地位が脅かされる、最初は陰湿ないじめをしていたが、研究生講演でみのりと本音で語り合う。秋元康の提案で入場料1万円で1か月以内に劇場を満員にできなかったら。研究生全員解雇という厳しい条件を提示されて、浦川みのりをライバルと認め協力体制を取ることに。 研究生ユニットのGEKOKU嬢を経て、チームB所属となる。
水野 春子 (みずの はるこ)
AKB48第12期研究生。福岡出身。AKB48研究生寮に住んでいる。福岡に居た頃に女性だけで構成されるバイクチームの総長をしていたせいか、男勝りな性格で、仲間思いで面倒見がいい。HKT48がライブ会場へ移動不可能となった時に、バイクチームの仲間を再結集して、ライブ会場まで運び、ライブ中止の危機を救っている。
秋元 康 (あきもと やすし)
AKB48の総合プロデューサー。オーディションで浦川みのりを気に入り、特別枠で合格させた張本人。その後も1万円チケットや、研究生ユニットGEKOKU嬢の結成、浦川みのり達に全チームの兼任をさせるなど、むちゃな要求を幾度となく繰り返す。総選挙でみのりか吉永寛子のどちらかが8位になったら、どちらかがセンターの曲を書くと宣言。 みのりに神崩しを厳命する。みのりが実の女装した姿であると、うすうす感づいていた節がある。大島優子が卒業を宣言した際に、みのりから男であることを告白される。モデルはプロデューサー秋元康。
サクラ
AKB48劇場の現場チーフ。AKB48メンバー優先で部隊の準備をするため、丁寧ではあるが事情を知らない者には、仕事が遅いという印象を持たれてしまう。研究生を牽引する浦川みのりに、高橋みなみの姿を重ね合わせる。
喜島 太一 (きじま たいち)
クイーンレコードの社員。GEKOKU嬢のマネージャー。秋元康が決めたデビュー曲のメロディを全否定し、納得いくものに変更してほしいと直談判するなど、歌手の痛みを一番に理解する。
前田 敦子 (まえだ あつこ)
AKB48のチームAセンター。浦川みのりが浦山実が女装した姿であると、たちまちに看破した。これを糾弾するでもなく、アイドルに心構え、センターとはいかなるものであるかを、 みのりに教える。GEKOKU嬢の正規メンバー昇格が発表となった、アリーナ公演でAKB48からの卒業を発表する。 モデルは元AKB48の前田敦子。
高橋 みなみ (たかはし みなみ)
AKB48チームAのキャプテン。女装と知らずに浦川みのりにときめいてしまう自分に戸惑う。アイドルを目指すみのりに様々なヒントを与える、師匠的な立場にある。モデルはAKB48の高橋みなみ。
大島 優子 (おおしま ゆうこ)
AKB48チームKのキャプテン。研究生時代より浦川みのりを買っており、常々チームKに欲しいと宣言していた。しかし、前田敦子卒業以降は、自身が後輩の壁になるべく、みのり達に厳しく接した。神8の中でも断トツのオーラを発揮する。みのりの神崩し宣言、吉永寛子の宣戦布告を受けて立つ。 結果、卒業することとなる。モデルは元AKB48の大島優子。
MR.RETIRE (みすたーりたいや)
ボーカロイド初音ミクを使って作曲した楽曲をネットに発表。わずか1週間で50万回再生を突破するほどの才能を持つ。絶対音感を持つ引きこもりの少年。浦川みのり達の作曲依頼を最初は拒否したが、見返りを求めないみのりの気持ちに触れて、楽曲提供を決意する。
有栖 莉空 (ありす りあ)
AKB48第14期研究生。元は&Jewelと同じくラージヘッドレコードに所属していた。&JewelとGEKOKU嬢のライブを観て、浦川みのりのファンとなり、みのりと一緒にいるために、ラージヘッドレコードを辞めてAKB48に入った。聴覚障害を患っており、右耳はほぼ聞こえない状態で、左耳も補聴器がなくては日常生活に支障が出る状態。 医師からは近いうちに聴覚を失うと言われているため、聞こえなくなる恐怖を常に抱えている。しかし、みのりたちのライブの時は、その恐怖心を忘れられた。みのりと行動を共にする際は、常にみのりの声が聞こえる右側にいる。前田敦子と共に、みのりが浦山実の女装した姿であると知る数少ない人物。
集団・組織
GEKOKU嬢 (げこくじょう)
『AKB49~恋愛禁止条例~』に登場するユニット名。浦川みのり、吉永寛子、岡部愛の研究生ユニット。初プレス13万枚を完売することで、正規メンバーになれるという条件で活動を開始。アーティストの火葬場と揶揄される老舗なだけの弱小会社クイーンレコード預かりとなる。三か月間の工事現場でのアルバイトを経て、みのりがメインの放課後下剋上、吉永寛子がメインのランナウェイキス、岡部愛がメインの譲らないツインテールで1月11日にデビュー。
&Jewel (えんじぇる)
『AKB49~恋愛禁止条例~』の登場ユニット名。対AKB48として大手レコード会社ラージヘッドレコードが、40億円の巨費を投じて結成したアイドルグループ。MAYA、KYOKA、SERIの三人がメンバー。4回目のCallingでGEKOKU嬢と同日デビューとなり、ライバル関係に発展していく。
クレジット
- 構成協力
-
高橋 ヒサシ
- 原作
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元麻布ファクトリー
書誌情報
AKB49~恋愛禁止条例~ 29巻 講談社〈講談社コミックス〉
第23巻
(2015-02-17発行、 978-4063952919)
第24巻
(2015-04-17発行、 978-4063953732)
第25巻
(2015-06-17発行、 978-4063954173)
第26巻
(2015-09-17発行、 978-4063954876)
第27巻
(2015-11-17発行、 978-4063955378)
第28巻
(2016-01-15発行、 978-4063955828)
第29巻
(2016-03-17発行、 978-4063956245)