概要・あらすじ
アメリカ帰りの美少女転校生・広瀬圭子をダメ元で遊園地デートに誘った杉本雅俊は、思いがけずOKをもらい有頂天になっていた。しかしデート当日、圭子はマイケルという赤ちゃんを連れてやって来る。しかもなんと、マイケルはアメリカで生んだ圭子自身の子供だと語るのだった。圭子が高校生にして一児の母だという事実を知った雅俊は、深入りしないように手を引こうとするが、圭子からの誘いを断れずに母子とのデートを繰り返す。
毎回、赤ちゃんに振り回されるだけのデートにうんざりした雅俊は、圭子にその想いを伝える。ショックを受けた圭子の顔を見た雅俊は罪悪感を覚え、その後は他の女の子と遊んでも今一つ気分が乗らない。数日後、マイケルの具合が悪いことを理由に学校を休んでいた圭子を見舞い、雅俊はまた3人でデートする約束をするのだった。
登場人物・キャラクター
杉本 雅俊 (すぎもと まさとし)
高校2年生の男子で、広瀬圭子に想いを寄せている。優しく面倒見もいい性格だが、流されやすいところがある。圭子がマイケルという赤ちゃんの母親であることを知り、彼女に対する気持ちが一時は冷めたものの、押し切られる形で一緒にマイケルの世話をしているうちに情が移り、どんどん子育てが上手になっていく。
広瀬 圭子 (ひろせ けいこ)
杉本雅俊のクラスに転校して来た高校2年生の女子。アメリカ帰りの美少女で、またたく間に学校中の男性の熱い視線を集めるが、交際の申し出はすべて断っている。実は、高校生にしてマイケルという赤ちゃんを持つ一児の母。しかし広瀬圭子自身の言葉に反して、本当はマイケルの生みの母親ではない。
マイケル
広瀬圭子の息子で、まだ1歳の赤ちゃん。暴れん坊で、起きている時は片時もじっとしておらず、少しでも目を離すとすぐに危険なことをしようとする。圭子にべったりだが、人見知りすることなく杉本雅俊のことも気に入っている。本当は圭子が生んだ子供ではなく、血の繋がりはない。
坂本 (さかもと)
マイケルの父親だが既に故人。広瀬圭子がアメリカに渡ったばかりの頃、英語の家庭教師をしていた男性で、圭子と恋仲になった。キャロルという名前の以前付き合っていた女性が妊娠、出産していたことを知らず、突然玄関先に赤ん坊のマイケルを置き去りにされてまう。その後は圭子に協力してもらいながらマイケルを育てていた。妹の結婚式のために日本へ帰国した際、事故で亡くなる。
圭子の姉 (けいこのあね)
広瀬圭子の姉で、売れっ子モデル。両親は仕事でサンフランシスコに在住しており、圭子とマイケルと3人で暮らしている。美人だが怒ると怖く、圭子が勝手に自分の服を着ては汚すことに苛立っている。仕事が多忙なため、家にいることはほとんどない。
森 (もり)
高校2年生の女子。杉本雅俊や広瀬圭子のクラスメイトで、委員長を務めている。親が青山でレストランを経営しており、その伝手で文化祭の模擬店のために食料や道具を調達した。しっかり者の仕切り屋なのだが、頭でっかちで他人のことを自分の理論で頭ごなしに決めつけるところがある。
雅俊の母 (まさとしのはは)
杉本雅俊の母親。眼鏡をかけた、優しい性格の女性。文化祭の係をする広瀬圭子のため、雅俊に頼まれて、戸惑いながらもマイケルのベビーシッターを引き受ける。人見知りして泣きわめくマイケルを持て余しながらも、文化祭に足を運んで圭子の姿を見せながら、見事にベビーシッター役を務めた。
大塚 テルアキ (おおつか てるあき)
杉本雅俊と同じ高校に通う2年生の男子。雅俊とは中学時代からの友人で、重度の運動・健康オタク。毎日学校から帰ると、1人でくたくたになるまで地味なトレーニングをして、ストイックに身体をいじめ抜くという生活を続けている。雅俊が外泊する時のアリバイ作りに協力する。