最強ブレーダーへの道
プロブレーダーが集うXシティの中央には、彼らがベイバトルを繰り広げるためのX型の巨大ビル「Xタワー」がそびえ立っている。タワーの頂上で戦うことが許されるのは、チャンピオンチームとその挑戦者のみ。挑戦者は、チャンピオンと対戦する前に数多くのバトルを勝ち抜かなければならず、一度でも敗北した場合は再び最下層から挑戦を始める必要がある。Xタワーは、スラッシュタワーとソリダスタワーの二棟から成り立っており、それぞれのタワーでチャンピオンとなったチーム同士が、真の頂点を決める「超頂上決戦(エクストリームバトル)」を行う。
チャンピオンを目指しつつ、楽しむことは忘れない
プロブレーダーたちはスポンサーを持ち、Xタワーのチャンピオンを目指す多くのチームが、厳しい練習と真摯な姿勢でベイバトルに挑んでいる。しかし、チーム「ペルソナ」はリーダーの黒須エクスが「ベイブレードは遊び。気軽に楽しもう」という信条を掲げているため、どんなベイバトルでも楽しむことを忘れていない。彼らのその姿勢は、時には相手チームのベイブレーダーを苛立たせることもあるが、殺伐としがちなプロのベイバトルにおいて、ある意味で貴重な存在となっている。
4Xベイバトルが白熱のベイバトルを盛り上げる
Xタワーで開催されるベイバトルでは、各ベイブレードの速度や回転、攻撃力、デザインなどが解析され、それが4Xアバターとして具現化する。たとえば、ライオンをデザインしたベイブレードとドラゴンをデザインしたベイブレードが対決する際には、二つのベイブレードの動きに合わせてライオンとドラゴンが牙を剥き合い、バトルの視覚的な盛り上がりを演出する。ベイブレード同士のぶつかり合いだけでは伝わりにくい戦いも、4Xベイバトルの演出によって迫力と分かりやすさが加わり、スリル満点の展開が楽しめる。
登場人物・キャラクター
黒須 エクス (くろす えくす)
チーム「ペルソナ」のリーダーを務める少年。かつてチャンピオンチーム「ペンドラゴン」のメンバーだった。1月23日生まれの右利き。金と水色のツートンカラーの髪が特徴で、ベイブレードのブレードパーツを思わせるように右から左へ逆立っている。ペンドラゴンのメンバーとして頂点に立ち、ライバルを失ったと感じていたが、新たにチームを結成し、挑戦者として古巣のペンドラゴンに挑むことを新たな目標に掲げている。ベイバトルを心から楽しむことを何よりも大切にしている。黒須エクス自身の強さには絶対的な自信を持つ一方で、対戦相手の強さやよい点も素直に認め、惜しみない賞賛を送る懐の深さも兼ね備えている。なお、チーム「ペルソナ」としてベイバトルを行う際には、頭部を完全に覆うヘルメットを被り、「仮面X」と名乗っている。
風見 バード (かざみ ばーど)
チーム「ペルソナ」のメンバーである少年。8月10日生まれの右利き。赤茶色の髪には鷹の羽のような模様が施されており、ヘアバンドで力強く逆立てている。プロのベイブレーダーにあこがれるアマチュアベイブレーダーだったが、チームメートに去られたことで意気消沈していた際に、黒須エクスからチームメンバーとして誘われた。チーム内で最弱であることにコンプレックスを抱いている。しかし、世界ベイ管理機構に所属するプロブレーダー・カドバーからは、成長率の高さにおいてどのベイブレーダーよりも優れていると評価されている。
七色 マルチ (なないろ まるち)
チーム「ペルソナ」のメンバーである少女。7月16日生まれの右利き。長い黒髪にマルチカラーのインナーカラーを入れている。SNSで1000万人を超えるフォロワーを持つインフルエンサーで、一人称は「ボク」。多様なベイブレードを使い分け、それぞれのベイブレードに合わせた衣装でバトル中の雰囲気を盛り上げる演出を好む。アマチュアトップクラスのベイブレーダーとしてプロデビュー前から注目を集めており、その魅力に惹かれた黒須エクスにチームメンバーとしてスカウトされた。ベイバトルではハイテンションだが、ふだんは気だるそうな雰囲気を漂わせている。また、ベイブレードを自作する「ベイクラフター」の資格を持ち、ベイブレードの構造や各パーツの特徴にも詳しいため、解説役としても活躍している。姉には、チーム「ペンドラゴン」のメンバーである七色シグルがいる。
クレジット
- 原作
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河本 ほむら , 武野 光
書誌情報
BEYBLADE X(ベイブレード エックス) 7巻 小学館〈コロコロコミックス〉
第1巻
(2023-09-28発行、978-4091436481)
第2巻
(2024-01-26発行、978-4091436825)
第3巻
(2024-07-26発行、978-4091497475)
第4巻
(2024-10-28発行、978-4091498168)
第5巻
(2025-01-28発行、978-4091498779)
第6巻
(2025-06-27発行、978-4091540416)
第7巻
(2025-10-28発行、978-4091540867)







