メタルファイト ベイブレード

メタルファイト ベイブレード

本作『メタルファイト ベイブレード』はタカラトミーから発売された玩具「ベイブレード」をテーマに描かれた漫画の第二世代にあたる。『爆転シュートベイブレード』で完結した第一世代とは物語の繋がりはなく、登場人物及び作中に登場するベイブレードは一新されている他、第一世代のベイブレードは四神がモチーフだったが本作では星座がモチーフとなっているなどの特徴がある。「月刊コロコロコミック」2008年9月号から2012年3月号にかけて連載された作品。

正式名称
メタルファイト ベイブレード
ふりがな
めたるふぁいと べいぶれーど
作者
ジャンル
趣味・ホビー
関連商品
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あらすじ

第一部(第一話~第七話)

ベイブレードが大好きな鋼銀河は、父親である鋼流星からベイブレード・ペガシスを受け継いだ。そんな彼は、銀河の出身地である古馬村から奪われた禁断のベイブレード・エルドラゴを所持し、ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」のリーダー、竜牙からその命を狙われていた。その理由は、ペガシスが唯一エルドラゴを破壊できるベイブレードだからである。銀河はその姿を隠しながら「暗黒星雲」の刺客を撃退していたが、とうとう竜牙に居場所を知られ、直接対決をすることになる。

第二部・バトルブレーダーズ編(第八話~第二十話)

竜牙との戦いでペガシスを破壊されたものの、「ベイブレードの神」と呼ばれるマワシの協力のもと、鋼銀河はパワーアップしたストームペガシスを手に入れる。そんな彼のもとに、「暗黒星雲」が主催する日本一のブレーダーを決める大会、バトルブレーダーズの招待状が届く。「暗黒星雲」の目的は、リーダーの竜牙をその大会で名実共にベイブレードの王にすることだった。銀河は竜牙を倒すために再び立ち上がり、バトルブレーダーズに参加することを決意する。

第三部・ビッグバンブレーダーズ編(第二十一話~第三十三話)

バトルブレーダーズで死闘を繰り広げた鋼銀河に、今度はベイブレードの世界大会であるビックバンブレーダーズが開催されることが知らされる。世界中のブレーダーたちと戦える大会に心を躍らせた銀河は、2枠しか用意されていない日本代表になるべくビックバンブレーダーズの日本予選に参戦。だが、銀河の前には海外で修行をしていたためバトルブレーダーズに参加できなかったという凄腕のブレーダー、角谷正宗が立ちふさがる。

第四部・アルティメットブレーダーズ編(第三十四話~最終話)

ビックバンブレーダーズで世界一となった鋼銀河はすでにブレーダーとして強くなりすぎ、自分が満足するベイバトルができなくなっていた。そんな銀河はまだ見知らぬ強きブレーダーであるレジェンドブレーダーの存在を知る。銀河は早速そのレジェンドブレーダーと戦うために、レジェンドブレーダーを含んだ真のナンバーワンを決めるベイブレードの大会であるアルティメットブレーダーズへの参戦を決意する。

メディアミックス

TVアニメ

2009年4月から2012年4月にかけて杉島邦久監督によるTVアニメがテレビ東京系列により放送された。キャラクターデザインは長森佳容、音楽は第一シーズンをNEli Parfit、第二・第三シーズンをScott Bucsisが担当している。また、原作とTVアニメが同時進行していたので、原作では未登場のキャラクターや原作とは少々異なる設定などが存在する。

TVゲーム

ニンテンドーDS用ゲームソフトとして「メタルファイトベイブレード」「メタルファイトベイブレード爆誕!サイバーペガサス」「メタルファイトベイブレード爆神スサノオ襲来!」「メタルファイトベイブレード頂上決戦!ビッグバン・ブレーダーズ」の4作品。Wii用ゲームソフトとして「メタルファイトベイブレードガチンコスタジアム」、PSP用ゲームソフトとして「メタルファイトベイブレードポータブル超絶転生!バルカンホルセウス」とそれぞれ1作品ずつがリリースされている。

劇場版

2010年8月21日に杉島邦久・尾高義規監督、Synergy SP制作で「劇場版メタルファイト ベイブレードVS太陽灼熱の侵略者ソルブレイズ」が公開された。同時上映は「劇場版デュエル・マスターズ 炎のキズナXX!!」でキャッチコピーは「全ベイブレードと太陽の戦いが始まる!!」。また、ぴあ初日満足度ランキング8月20日、21日公開のランキングでは89.5で第1位と高い評価を得ている。

登場人物・キャラクター

鋼 銀河 (はがね ぎんが)

古馬村出身の少年。「バトルを最後に決めるのはブレーダーの心」という父親からの言葉を胸に戦い続けるブレーダーで、使用するベイブレードは父親から受け継いだペガシス。劣勢な状況になってもベイバトルを心の底から楽しむ性格で、ベイバトル中にヒントを得て強敵攻略の活路を自ら見出す独自性と感性の鋭さを併せ持つ。

鋼 流星 (はがね りゅうせい)

鋼銀河の父親にしてベイブレード・ペガシスの元所有者。古馬村において禁断のベイブレードであるエルドラゴの守護者を担っていたが、エルドラゴを奪った竜牙との戦いで敗北を喫し、その後ペガシスを銀河に託した。

湯宮 ケンタ (ゆみや けんた)

ベイブレードが大好きな小学5年生の少年。ベイブレードで友達と遊んでいた際に不良のブレーダー集団「首狩団」の花輪ベンケイに襲われたが、この時に鋼銀河に助けられてから行動を共にするようになる。気弱なところがあるが、何かと銀河を心配する優しい心の持ち主。

角谷 正宗 (かどや まさむね)

ビックバンブレーダーズの日本予選に参加した少年。ナンバーワン・ブレーダーになるために日本を飛び出し、海外で修行を積んでいた。直情的な性格で考えるよりも身体が先に動いてしまうようなタイプだが、そのアグレッシブさは時に鋼銀河を驚かせるほど。また、無類のお菓子好きでいつも大量に所持している。

北斗 (ほくと)

鋼銀河の友達の犬。銀河が小さい頃から一緒にいるので付き合いは長い。犬ながら人語をしゃべることができ、二足歩行で歩いたりベイブレードでのバトルをすることもできる。ベイブレードの大会が開かれるたびに出場しようとするが、その都度に人間ではないことがバレて失格にされてしまう。

マワシ

山梨県の樹海に住んでいる「ベイの神」と呼ばれるサル。800年もの長い年月をかけてベイブレードを守っている存在で、竜牙との勝負で破壊されたペガシスを修復するために鋼銀河がマワシのもとを訪問した。樹海に住んでいながら銀河たちの事情に詳しく、遠くの様子を見る能力を持っている。

盾神 キョウヤ (たてがみ きょうや)

総勢100名の不良ブレーダー集団「首狩団」のリーダーを務める少年。強いベイブレードにしか興味はなく、それらを自分の物にするべくブレーダー狩りを行っていた。鋼銀河との勝負では、ベイバトルを有利に進めるために湯宮ケンタを人質にとり、ビルの屋上の風を利用としたスタジアムに呼び寄せるなど用意周到なバトルプランを練る。 バトル後は銀河の実力と自分の敗北を潔く認めた。

花輪 ベンケイ (はなわ べんけい)

湯宮ケンタらがベイブレードで遊んでいるところに、いきなり割って入ってきた不良のブレーダー集団「首狩団」の男性。最初はケンタの友達らを圧倒していたが、鋼銀河にアドバイスをもらったケンタに敗北し、吹き飛ばされた自分のベイブレードで髪の毛を剃られてしまった。その後は心を入れ替えた。

竜牙 (りゅうが)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」のリーダーを務める少年。禁断のベイブレードといわれているエルドラゴを古馬村から奪取した。その性格は残忍かつ攻撃的で情け容赦ないものだったが、鋼銀河との戦いを経て徐々にブレーダーとしての心を取り戻していく。決して素直ではないものの、最終的に銀河に力を貸したりお互いを高めあう良きライバルとなる。

大道寺 (だいどうじ)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」のメンバーで竜牙の右腕。普段は物腰の柔らかい笑顔を見せる男性だが、ベイバトルに負けた自分のベイブレードを「こんなものただのゴミ」と足蹴にする容赦ない冷徹な一面がある。さまざまな方法で鋼銀河の邪魔をしていたが、ことごとく失敗したため銀河のことを恨むようになる。

毒島 (ぶすじま)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」に所属する、竜牙直属の男性ブレーダー。鋼銀河の居所を探っていた際、幹部昇進を狙って北斗とベイバトルを繰り広げて勝利する。だがその後、そのバトルに気づいて現れた銀河に敗れ去る。

渡蟹 哲也 (わたりがに てつや)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」に所属する、竜牙に忠実な部下の男性。バトルブレーダーズに参戦したブレーダーの一人。竜牙相手に必死の覚悟で戦った花輪ベンケイをバカにして盾神キョウヤを怒らせ、それが原因となりあっけなく敗北した。

大鳥 翼 (おおとり つばさ)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」の幹部、暗黒三闘士のリーダー格。常に目を閉じ、暗黒転技AGFRを駆使してどんな相手とも慢心することのなく戦うスキのないブレーダー。バトルブレーダーズ準々決勝では天童遊とタッグを組み息の合ったコンビプレイを見せた。

天童 遊 (てんどう ゆう)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」の幹部、暗黒三闘士の一人。とても小柄な少年で、対戦相手にも甘くみられるほど見た目も幼い。しかし、ベイバトルになると好戦的で、バトルブレーダーズ準々決勝では鋼銀河と盾神キョウヤを一人で倒そうとしていた。

水地 零士 (みずち れいじ)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」の幹部、暗黒三闘士の一人。暗黒三闘士で最も残酷と恐れられている男性。バトルブレーダーズ準決勝では鋼銀河と対戦した。頭に大道寺が作った飾りを付け、これにより感情をコントロールしている。

李赤雲 (りーちーゆん)

ビッグバンブレーダーズに出場した中国代表「王虎衆」の一人。遠距離から飛ばす見えないカマイタチを武器とするファイトスタイルで、勝負の前には「触れずに倒す」と豪語していた。同じ中国代表ながら王大翔には頭が上がらず、なにを言われても逆らうことができない。

王大翔 (わんだーしぁん)

ビッグバンブレーダーズに出場した中国代表「王虎衆」の一人。中国のブレーダーの中でもひと際輝く才能を放ち、最年少ながら「王虎衆」のリーダーを務めている。失敗や敗北から学ぶことはないという考えの持ち主で、常に勝利を求めて戦っている。

ジュリアス・シーザー (じゅりあすしーざー)

ビッグバンブレーダーズにユーロ代表としてたった一人で出場した男性。ヨーロッパで最大の財閥「シーザーコンツェルン」の後継者として、あらゆる分野を極める過程のなかのひとつとしてベイブレードを始めた。そのため、ベイブレードそのものに対してはまったく興味を持っていない。

ネロ・シーザー (ねろしーざー)

ジュリアス・シーザーの弟。勝利を求めるがあまり傲慢になっている兄とは対照的に、兄の暴言のフォローをするなど心の優しい少年。幼少期から兄の良き理解者だったが、認められたいがために勝利に固執していった兄を止められなかった。

アルゴ

ビッグバンブレーダーズに出場したブラジル代表「グレイシーズ」の一人。特殊な爆弾を使用して日本代表の鋼銀河を負傷させ、ベイバトルを自分に有利な状況にさせるなど卑怯な手段で勝とうとした。使用するベイブレードはレイギル。

ダミアン・ハート (だみあんはーと)

ビッグバンブレーダーズに出場したアメリカ代表「スターブレーカー」の一人。兵器会社「ハデスインク」の持つ科学力のすべてを注いで作り出された究極の戦闘兵器であり、自分のことを選ばれし人間であると信じて疑っていない。

ゼオ・アビス (ぜおあびす)

ビッグバンブレーダーズに出場したアメリカ代表「スターブレーカー」の一人。決勝戦に駒を進めた原動力となった男性で、すべての試合に第一陣として出場し、全戦全勝して勝ち上がってきた。自信に満ち溢れ、常に余裕のある態度を崩さない人物。

ファウスト

悪名高い兵器会社「ハデスインク」を率いる男性。ベイブレードの兵器としての利用価値に目をつけ、裏で竜牙とエルドラゴの戦闘データを研究しダミアン・ハートという究極のブレーダーを育成した。使用するベイブレードはバサルトホロギウム。

深海 流太郎 (ふかみ りゅうたろう)

バトルブレーダーズ本戦第六試合で、鋼銀河と対戦した少年。使用するベイブレード、パイシーズの必殺転技である亜空転歪を使ってストームペガシスの攻撃をいなした際、勝利を確信し陽気に笑うなど調子のいい性格をしている。敗戦後は解説役としてベイバトルを見守った。

暁 宇宙 (あかつき そら)

不良のブレーダー集団「首狩団」との戦いをたった一人で制した鋼銀河に憧れを抱く少年で、銀河と会うためにバトルブレーダーズに参戦し、準々決勝まで勝ち上がってきた。竜牙と戦った際にも興味を持たれるなど相応の実力の持ち主。その後、竜牙と一対一の勝負に持ち込むも、善戦空しく敗北する。

大池 トビオ (おおいけ とびお)

アフロヘアーと常に口にくわえている棒つきのキャンディーがトレードマークの少年ブレーダー。バトルブレーダーズに参戦し、準々決勝まで勝ち上がってきた。使用するベイブレードのカプリコーネは、空中を飛び跳ねる珍しい能力を持っている。

盾神 カケル (たてがみ かける)

盾神キョウヤの弟。現在はアメリカにベイブレードの修行に来ている。ベイバトルで兄に勝ったという鋼銀河を倒せば兄を超えられるブレーダーになれると考え、半ば強引に銀河をバイクで連れ去りベイバトルを挑んだ。

水沢 ユウキ

WBBAの専属ブレーダーの少年。ビッグバンブレーダーズを経て強くなりすぎ、ベイバトルを本気で楽しめなくなっていた鋼銀河の前に現れ、ベイバトルを仕掛けた。一時は銀河を追い詰めるほどの善戦を見せ、ベイバトルが物足りなく感じていた銀河を久しぶりにワクワクさせた。

アグマ

レジェンドブレーダーの一人でアルティメットブレーダーズの出場者。普通の人間よりも大柄な身体を持つ男で、使用ベイブレードのサイズクロノスもパワーに特化している。最初は対戦相手の鋼銀河を見た目で侮っていたが、ベイバトル後はその実力を素直に認めて再戦を誓った。

キング

レジェンドブレーダーの一人でアルティメットブレーダーズの出場者の男性。レジェンドブレーダーの中でも1、2を争う実力の持ち主で、あまりの強さに生まれてからこれまで一度もベイバトルで負けたことがないという天才。ベイブレードの12のモードを状況によって臨機応変に使い分ける、高度なバトルスタイルを持つ。

クリス

レジェンドブレーダーの一人でアルティメットブレーダーズの出場者の男性。アメリカの特殊部隊「ベイフォース」のエリート隊員で、過去の戦いではすべて相手を一瞬で倒している。そのため非常にデータが少なく、謎に包まれたブレーダーである。

ティティ

ベイブレードを見守ってきた一族の少年。ネメシスから地球を守るため、鋼銀河たちを迎えようとアルティメットブレーダーズに出場する。使用するベイブレードの必殺転技の力を使い、空間を移動する能力を持っている。

ラゴウ

ブレーダーの欲望や心の叫びが具現化して肉体化したネメシスを操る使い手。ミサイルを素手で止めたり浮遊したりと人間離れした身体能力を誇り、自らを「神」と自称している。その目的はネメシスを使用して地球を破壊すること。

竜斗 (りゅうと)

竜牙の弟で、ブレーダーの王族「竜の一族」の数少ない生き残り。現在は「竜の一族」にまつわるお宝を探すトレジャーハンターをしている。ベイブレードの腕は確かだが、すぐに調子に乗ってしまう癖があり遺跡内では兄の竜牙に助けられ半人前扱いをされていた。

集団・組織

首狩団 (ふぇいすはんたーず)

最近、暴れまわっている不良のブレーダー集団。リーダーは盾神キョウヤで、メンバーは100名を超える大所帯となっており、基本的に自分より弱い相手に無理やり対戦を申し込んでは相手のベイブレードを奪っていく。

暗黒星雲 (だーくねびゅら)

ベイブレードの「秘められた力」を悪用しようとする集団。リーダーは竜牙だが、実質的に組織を動かしているのは竜牙の右腕である大道寺。竜牙に次ぐ実力を持つ幹部が3人おり、彼らのことを暗黒三闘士と呼んでいる。

暗黒三闘士 (だーくとらいでんと)

選ばれし者しか使えないという暗黒転技を使用できる腕利きのブレーダーで、ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」のなかでもトップクラスの実力を持つ。メンバーは天童遊、水地零士、大鳥翼の3名で、全員がバトルブレーダーズに参加した。

ハデスインク

死の商人ファウストが率いる世界的に悪名高い兵器会社。戦争こそが利益の源であり、金のためならばテロリストにも平気で武器を売りつける。ベイブレードにホビーとしてではなく兵器として目をつけており、その力を利用しようとしている。

WBBA (だぶるびーびーえー)

ベイブレードの公式大会を運営する組織。ビッグバンブレーダーズとアルティメットブレーダーズはいずれもWBBAが主催したものとなっている。また、アルティメットブレーダーズが開催されるまでは強すぎるブレーダーの存在を隠すために、大会出場者には制限をかけていた。

レジェンドブレーダー

一般のブレーダーにはその存在を知られていない、恐るべき力を持ったブレーダーたちのこと。そのあまりの強さにWBBAは通常の公式大会に参加制限をかけていたが、アルティメットブレーダーズで初めてその制限が解除された。

場所

古馬村 (こまむら)

禁断のベイブレードであるエルドラゴが封印されていた村で、鋼銀河と鋼流星の出身地。「ベイブレードの里」と呼ばれるほどベイブレードが盛んにおこなわれた村だったが、現在は誰も住んでいない無人の地となっている。

イベント・出来事

バトルブレーダーズ

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」が開催した日本のすべてのブレーダーの頂点を決める大会。「暗黒星雲」のリーダーである竜牙が名実共に日本最強のブレーダーになることを目的としている。この大会には、それまで行動を共にしていた盾神キョウヤと湯宮ケンタが鋼銀河のライバルとして参戦した。

ビックバンブレーダーズ

史上初のベイブレード世界大会。国ごとに代表に選ばれた2名のブレーダーが戦って、どの国が最強か決める国別対抗大会となっている。日本代表を決める予選には10万人ものブレーダーが集結した。

アルティメットブレーダーズ

それまで参加制限がかかっていたレジェンドブレーダーを含め、地球最強のブレーダーを決めるベイブレードの大会。参加出場資格としてはWBBAが全ブレーダーの過去の戦績をデータ化したベイバトルポイントが一定以上あることが条件で、そのなかの上位64人が出場選手となる。

その他キーワード

ベイブレード

世界中で大注目されているホビーで現代版のベーゴマ。略称は「ベイ」。ベイは星座や惑星などにまつわる星獣をモチーフにして作られており、その種類は豊富に存在する。また、なかには兵器としても差し支えないほどのパワーを秘めたベイブレードも存在する。

必殺転技 (ひっさつてんぎ)

ベイブレードに秘められた性能とブレーダーの力が合わさって誕生する固有の必殺技。必殺転技にはさまざまな種類があるが、その効果は大きく分けて攻撃するものと防御するものの2種類ある。

暗黒転技 (あんこくてんぎ)

ベイブレードを悪用する集団「暗黒星雲」のメンバーが使用する必殺転技。「暗黒星雲」の中でも選ばれた者しか使用できない究極の技で、リーダーである竜牙の他には大道寺、天童遊、水地零士、大鳥翼の4名しか使用することができない。

天馬流星撃 (ぺがしすしゅーてぃんぐすたーあたっく)

鋼銀河が盾神キョウヤとの戦いで使用したペガシスの必殺転技。わざとリングアウトするように上空へ飛び上がり、その落下する力を利用して上から相手のベイブレードを攻撃する。以後、ペガシスの得意な必殺転技として幾度となく使用されることになる。

天馬極星撃 (ぺがしすすたーげいざー)

鋼銀河がギャラクシーペガシスと共に初めて成功させた必殺転技。天馬流星撃の強化バージョンで、銀河に届くほど高く飛び上がり、その落下する力を利用して相手のベイブレードを攻撃する。最初は高く飛び上がりすぎたギャラクシーペガシスに驚いた銀河がストップをかけてしまい、失敗に終わっている。

天馬逆天激 (ぺがしすりばーすげいざー)

鋼銀河が父親の鋼流星から教わった必殺転技。天馬流星撃から、そのまま地面に潜り地面の下から再び対象のベイブレードを持ち上げる。意外性がある分一度きりしか通用しない技だが、いざという時に使用することで逆転を可能にする大技となっている。

銀河新星 (ぎゃらくしーのゔぁ)

ペガシスに秘められた究極の必殺転技。使用者の心とベイブレードがひとつになってはじめて完成する技で、鋼銀河はこの技を習得するのに6日を要した。スタジアム中央に陣取ってため込んだエネルギーを一気に爆発させ、外側に弧を描き対象のベイブレードを打つ攻撃力の高い技。

竜皇絶命爪 (りゅうおうぜつめいしょう)

ライトニングエルドラゴが使用する究極の暗黒転技。ペガシスが使用する天馬流星撃の暗黒転技バージョンで、高く上空に舞い上がって対象のベイブレードを上から攻撃する。その威力は凄まじく、スタジアムの周辺を衝撃波で破壊してしまうほど。

亜空転歪 (でぃすとーしょんどらいぶ)

深海流太郎が鋼銀河との戦いで使用したパイシーズの必殺転技。特殊な形状をしているパイシーズが回転することによりその周りに空気の壁を作る。これにより、攻撃を仕掛けられても自動的に避けることができる。

AGFR (あくいらぐれーとふぇざーりふれくしょん)

大鳥翼の持つベイブレード、アクイラの暗黒転技。あらゆる攻撃をはじき返す鉄壁の防御で、鋼銀河と盾神キョウヤのベイブレードを受け止めてしまうほどの防御力を見せた。ただし、真上からの攻撃には対応できないという弱点がある。

絶対柔激 (ぜったいじゅうげき)

王大翔の持つベイブレード、ロックギラフの必殺転技。あらゆる攻撃のエネルギーを吸収してそのまま相手に跳ね返すことができる。しかし、吸収できる力には限界があり、限界を超えると相手の攻撃を吸収できなくなってしまう欠点がある。

Xブラックエクスカリバー (くろすぶらっくえくすかりばー)

ジュリアス・シーザーの持つベイブレード、グラビティペルセウス最強の必殺転技。グラビティペルセウスの特性である左右両回転で交互に対象のベイブレードを攻撃し、スタミナを一瞬にして奪い取る。

大絶断 (だいぜつだん)

アグマの持つベイブレード、サイズクロノスの必殺転技。サイズクロノスに搭載されている鎌を相手に叩き付けるようにして攻撃する。その威力は分厚く凍った氷を砕き、遠くまでヒビを入れられるほど。鋼銀河のビックバンペガシスも一撃で相当なダメージを負った。

コズミックノヴァ

かつてネメシスを宇宙の彼方に追放したと言われている最終決戦転技で、仲間たちの心を感じ、その心を集めて攻撃する技。この転技を身に着けるためには「神の試練」と呼ばれる暗闇の中で行われる命を懸けた試練をクリアしなければならず、鋼銀河はそこで5日の期間をかけて習得した。

ペガシス

禁断のベイブレードであるエルドラゴの守護者と呼ばれるベイブレードで、唯一エルドラゴを破壊することができると言われている。鋼流星が使用していたが、竜牙との戦いの後、息子の鋼銀河に所有権が渡っている。

ストームペガシス

鋼銀河が使用していたペガシスの進化版。富士山の火口から、マワシに言われるがままペガシスのフェイスをマグマへシュートして進化させた。荒れ狂う嵐のような闘志を秘めたベイブレードで、銀河が自ら名付けた。

ギャラクシーペガシス

鋼銀河が使用していたストームペガシスの進化版。バトルブレーダーズの決勝戦で、竜牙の使用するライトニングエルドラゴに押されながらも、会場にいる全員の思いを受けてストームペガシスがその姿を変化させた。

ビッグバンペガシス

鋼銀河が使用していたギャラクシーペガシスの進化版。ビッグバンブレーダーズ決勝戦でダミアン・ハートに為すすべなく破壊されたギャラクシーペガシスが、ブレーダーたちの命のカケラが集まった魂のビッグバンにより修復・進化し誕生した。バトルの後半に再び回転力が上がる仕組みになっている。

エルドラゴ

そのあまりに強すぎる力から古馬村に封印されていた禁断のベイブレード。すべてのベイブレードが右回転なのに対し、エルドラゴは逆の左回転なので相手のベイブレードを絶えず正面から捉え、叩き潰すことができる。竜牙が古馬村を襲撃して奪取した。

ライトニングエルドラゴ

バトルブレーダーズ本戦第一試合にて、花輪ベンケイとの戦いの最中に進化を果たしたエルドラゴ。強力な左回転はそのままに、3枚の竜のうろこで相手を攻撃する「ラッシュモード」と巨大な爪で攻撃する「レイジングモード」を使い分ける。

メテオエルドラゴ

戦うたびに強くなるエルドラゴの第3進化形態となるベイブレード。新しい特性として、相手のベイブレードの回転力を奪い自らの回転力を増幅させるというリアルタイムでの回転力の強化が可能となった。

エルドラゴデストロイ

メテオエルドラゴの進化版。ファウストとの戦いにて使用されていたバサルトホロギウムの強大な力を吸収し、ベイバトル中に誕生した。破壊の王者にふさわしいベイブレード。

黄金の破壊竜 (ごーるどあーまーどえるどらご)

鋼銀河との戦いで生まれた竜牙のエネルギーに反応し、エルドラゴデストロイが進化した黄金色に輝くベイブレード。全身がメタルコーティングされており、史上最高に硬く、凄まじい破壊力を身につけた。

カプリコーネ

バトルブレーダーズに出場した大池トビオが使用するベイブレード。初の空中戦闘ベイブレードで、特殊な形状をしたボトムでヤギのように大地を蹴って飛ぶことが可能となっている。

レイユニコルノ

角谷正宗が使用するベイブレード。その名の通り「光」を表すベイブレードで、あらゆる攻撃を光速でかわしカウンターで相手を貫く戦法を得意とする。また、単純な移動速度も速い。

グラビティペルセウス

ジュリアス・シーザーが使用するベイブレード。ちょっとした攻撃ではびくともしない防御力と左右両回転どちらにも回れる能力を持っている。回転を変える際に一瞬停止しスキができるのが唯一の弱点。

レイギル

アルゴが使用するベイブレード。ボトムに安定性のある「ラバーセミフラットボトム」という特殊なボトムを使用しており、スタジアムでは無駄な動きをすることなく相手に力強い連続攻撃が可能になっている。

ヘルケルベクス

ダミアン・ハートが使用する、倒したブレーダーの魂を吸収する地獄のベイブレード。その力は兵器と呼んでも差し支えないほどに強大なもので、魂を吸収されたブレーダーはヘルケルベクスを倒さない限り二度と目覚めない。

フレイムビクシス

ゼオ・アビスが使用するベイブレード。非常に高さのあるベイブレードで、通常のベイブレードの3倍の高さからの超高度スマッシュを得意としている。また、防御面にも優れていてどの角度からの攻撃にも対応できる設計になっている。

バサルトホロギウム

ファウストが使用する作中屈指の重さを誇る超重量級のベイブレード。その重さにより最強の攻撃力と防御力を兼ね備えている。兵器会社「ハデスインク」で作られた、ヘルケルベクスと並ぶもうひとつの究極のベイブレードとされている。

ディバインキメラ

盾神カケルが使用する、Xスポーツを基に作り上げたベイブレード。接触部分となる側面にローラーがついており、その力で相手の攻撃を受け流すことができる。また、そのローラーを使ってベイブレードを縦にしながら移動することも可能になっている。

ファングオーネ

盾神キョウヤが使用するベイブレード。ベイバトル中に変形し「カウンターモードアタック」になることができる。その際に鋭い牙がベイブレードの上側に出現し、周りを強制的に引き込むほどの竜巻を起こす。

サイズクロノス

レジェンドブレーダーであるアグマが使用するベイブレード。非常にパワーのあるベイブレードで、そのパワーは鋼銀河のビックバンペガシスをもってしても「パワーでは勝てないかもしれない」と言わしめたほど。

ヴァリアレス

レジェンドブレーダーであるキングが使用するベイブレード。左右両回転の機能に加え、攻撃・防御・持久のボトムを自在に変えられる「ボトムチェンジ」、そして装甲変化による「攻撃モード」と「防御モード」の選択が可能になっている。すべてを組み合わせると12段変形が可能。

ファントムリオン

レジェンドブレーダーであるクリスが使用するベイブレード。対ネメシスを想定して作られた究極のベイブレードで、「ファントムシステム」を用いてその姿をステルス戦闘機のように消すことができる。また、ボトムに内蔵されたベアリングシステムで回る際に生じる摩擦力をゼロにしており、常軌を逸した持続力を持つ。

ネメシス

人類が生み出した最凶最悪のベイブレード。数百年前に地球に落ちた隕石から作られたベイブレードで、あらゆるベイブレードを超越する力を持つ。だが同時に宇宙の邪悪な心も宿しており、かつてそのベイブレードを手にした者はブレーダーとしての心を支配され、世界を三日三晩焼き尽くしたという。

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