概要・あらすじ
西暦20XX年。全世界の少年少女は次世代型バディホビー「アニマギア」に熱狂していた。小学生の天草キョウもそんな少年の一人で、パートナーであるアニマギアのガオーと共に、アニマギア同士を戦わせるギアバトルのチャンピオンを目指していた。ある日、キョウは世界大会の地区予選に参加するが、相棒ガオーとの息が合わず、あえなく一回戦で敗退する。大会が終了し、優勝者の表彰が行われていた時、謎のアニマギア3体が乱入し、会場で暴れだした。彼らは闇の組織にあやつられている「暴走アニマギア」と呼ばれる存在だった。諸事情で人間のパートナーと別れてしまったアニマギアが、人間やほかのアニマギアを襲っているのだ。彼らの目的はほかのアニマギアのパーツの「狩り」であった。会場には、解説者を務めた日本チャンピオンの飛騨ソウヤがいたが、残念ながら相棒のアニマギアはメンテナンス中で同行していない。好き勝手に暴れる暴走アニマギアに対し、キョウとガオーが立ち向かうが、彼らのパワーと装甲はケタ違いでまったく歯が立たない。暴走アニマギアは、ガオーを一蹴すると、「人間ごときに飼われているお前とは違うのだ」と高らかに笑った。それを聞いたガオーは、「自分は人間のペットではない。相棒だ」と、ものすごい力の波動を発した。それを見た暴走アニマギアは、恐れをなしてさっさとその場を立ち去ってしまう。荒削りだがとてつもない力を秘めた、キョウとガオーを見たソウヤは、彼らを「暴走アニマギア対策連合・ABF」にスカウトした。こうしてキョウとガオーは、暴走アニマギアを止めるため、アニマギア研究施設ギアティクス社で特訓を開始することになった。
登場人物・キャラクター
天草 キョウ (あまくさ きょう)
小学5年生の少年。相棒のライオン型アニマギアのガオーと共に、ギアバトルのチャンピオンを目指す。元気で正義感が強いが、少しお調子者。ツンツンの茶髪と赤いマフラーが特徴。ギアバトルの日本チャンピオンである飛騨ソウヤに誘われて、「暴走アニマギア対策連合・ABF」のメンバーになる。
ガオー
ライオン型のアニマギア。正式名称は「ガレオストライカー」、通称は「ガオー」である。天草キョウの相棒であり、よきケンカ友達でもある。劣勢に陥ってもあきらめない不屈の闘志の持ち主。また、相当な潜在パワーを秘めていると思われる。
飛騨 ソウヤ (ひだ そうや)
ギアバトルの日本チャンピオンである14歳の少年。相棒は、ヴェロキラプトル型アニマギアのラプト(バスターギガラプト)。各地で起こる暴走アニマギア事件対策として、「暴走アニマギア対策連合・ABF」を立ち上げ、天草キョウ&ガオーをスカウトする。
ラプト
飛騨ソウヤの相棒であるヴェロキラプトル型アニマギア。正式名称は「バスターギガラプト」、通称は「ラプト」である。背面に強力なバスターキャノンを装備しており、高い火力と広い射程範囲を誇る。
紅葉 サクラ (もみじ さくら)
中学2年生の少女。天草キョウの隣人で幼なじみ。しっかり者で、キョウのお姉さん的存在。桜色の髪の毛とポニーテールが特徴。相棒は、カブト型アニマギアのムサシ(デュアライズカブト)。
ムサシ
紅葉サクラの相棒であるカブト型アニマギア。正式名称は「デュアライズカブト」、通称は「ムサシ」である。2本のソードを武器とし、近接戦闘を得意とする。また、ソードは攻撃だけではなく、防御時も活躍する。
ケン・サンダー
アメリカから来た少年で、天草キョウのライバル。相棒はオオカミ型のアニマギアのガルム。親友を暴走アニマギアに殺された過去を持つため、暴走アニマギアの徹底破壊を目的としている。飛騨ソウヤに誘われ、「暴走アニマギア対策連合・ABF」のメンバーになる。
ガルム
ケン・サンダーの相棒であるオオカミ型のアニマギア。素早い動きで的確に相手の急所を攻撃する。また、嗅覚に優れ、空中に残ったわずかな匂いもキャッチし、相手を追跡する。
その他キーワード
アニマギア
あらゆる生物の動きが記憶された超可動汎用フレームの「ボーンフレーム」、ナノ合金から生成されたアニマギアの装甲「ニックカウル」、太陽光をアニマギアのエネルギーに交換する「ブラッドステッカー」の3つのギアを組み合わせて楽しむ、次世代新感覚ホビー。ライオン型、カブト型、ゴリラ型などがあり、動物や昆虫がモチーフとなっている。ボーンフレームには動物の本能を記録したAiが組み込まれており、人間とコミュニケーションをとることができる。そのため、子供たちの友達として過ごしたり、相棒となって、アニマギア同士のバトルを楽しんだりしている。
クレジット
- シナリオ
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一晴 よしひろ