DEATH EDGE

「DEATH EDGE」は、地上で悪事を働く天使を殲滅するために結成された特殊武装組織。全国各地に支部があり、戒やリー、キャルロットは新設された日本支部に所属している。所属する構成員は、人間界に降り立った天使を視認したり、人間に憑依した天使を引き剥がして実体化させる能力を持っている。さらに、身体に流れる血液を媒介にして、高威力のエネルギーを射出する「邪弾」や、全身に黒いオーラをまとう「暗黒怨霧」といった特異な能力を発動させることができる。DEATH EDGEの目的は、地上にはびこる天使の排除であり、人間の守護はその活動の範疇には含まれていない。しかし人間を愛する戒は、天使に憑かれた人間を救うために、時には自らの命を削ることもある。なお、DEATH EDGEには人間以外の構成員も多く、リーは吸血鬼、キャルロットはサキュバスに属している。

「DEATH EDGE」の構成員である戒は、新たに設立された日本支部の代表に任命され、仲間のリーやキャルロットと共に東京に支部を構える。着任早々、上白町に現れた天使を撃退し、実績を積み重ねていく。そんな中、戒たちは女子高校生の未来が天使に憑依されていることを確認し、彼女の追跡調査を開始する。戒と出会った未来は、口下手な彼に不信感を抱き、さらにクラスメイトたちの無神経な言葉に苛立ちを募らせた結果、天使に身体を乗っ取られてしまう。しかし戒たちが、そこに再び現れて未来に憑依した天使を撃退する。その日以来、天使の羽が見えるようになった未来は、クラスメイトの野上の近くで天使の羽が散っているのを目撃し、自分以外にも天使の標的となっている人物がいることを実感する。そして、事前に戒からもらっていた名刺をもとにDEATH EDGEの日本支部を訪れ、戒たちに野上の調査を依頼し、彼に憑いた中級天使の殲滅を成功させる。この功績により、未来はDEATH EDGEの協力者として認められ、戒たちに情報提供を持ちかけるようになる。

天界に住む天使たちの中には、平和で変化のない日々に飽き足らず、地上に進出する者たちが存在する。彼らは人間の心に入り込み、理性を狂わせることで、周囲の人々に危害を加える様子を楽しんでいる。天使に理性を侵食された人間は、その浸食の程度に応じて「浸度」と呼ばれる基準値が増加し、この値が一定の数値を超えると、憑依した天使を排除しても被害者の理性は元に戻らなくなってしまう。天使はその力量によって下級、中級、上級のランクに分けられており、上級天使は「DEATH EDGE」日本支部のメンバーでさえ苦戦を強いられるほどの実力を持つ。天使の傍若無人な振る舞いは人間だけでなく、吸血鬼や精霊、悪魔、人狼などの異種族からも敵視され、彼らの手によって天使を狩るための組織「DEATH EDGE」が結成された。また、戒とキャルロットはそれぞれ異なる上級天使との因縁を抱えており、そのことも彼らがDEATH EDGEに身を置く理由の一つとなっている。