GREY

GREY

荒廃した地球で生存率の低い危険な戦闘に赴くうち、戦いの真の意味に気づいていく主人公の物語。最終的な目標は戦闘を繰り返させるコンピューターの破壊。市民(シチズン)、民(ピープル)、戦士(トループス)など、独特な固有名詞による壮大な世界観が特徴。仲間が次々と倒れていく中で唯一驚異的な戦闘能力を発揮する主人公が、真実に一歩ずつ近づくヒーローとしての役割をこなす。

正式名称
GREY
ふりがな
ぐれい
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
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概要・あらすじ

青い海と緑溢れる陸地が遠い過去の物となった地球で、死神の異名を持つ戦士(トループス)が、今日も戦闘(ファイト)に明け暮れていた。彼の名はグレイ。A級戦士となって安全な市民(シチズン)の身分を獲得するため、わずか3%の生存確率に賭け、生き抜いてきたグレイは、恩人のレッドが、非戦闘地域で何者かにさらわれたことを知り、救出へと向かう。

が、そこで見たものは町(タウン)間の格差や、地下組織(レジスタント)の存在だった。幾多の出会いと別れ、そして熾烈な戦闘を繰り返し、グレイは、この世界が存在する真の理由に気づいていく。

登場人物・キャラクター

グレイ

町(タウン)303の戦士(トループス)。最下層に位置する民(ピープル)だった時、自分に先駆けて戦闘(ファイト)に赴いた恋人リップを亡くし、戦士になる。わずか13回の戦闘でC級に昇格したことや、13回中9回の戦闘で自身以外の部隊員が全滅していることから死神の異名を持つ。生き残るためなら命令さえも無視するが、基本は仲間思い。 愛車は特注品のジープ。リップの形見である穴の空いたヘルメットを身に付けている。

リップ

民(ピープル)時代のグレイの恋人。市民(シチズン)となることを夢見て戦士(トループス)となり、たった一回の戦闘(ファイト)で命を落とした。

レッド

グレイに戦闘ファイトのすべてを教えた恩人。B級戦士(トループス)まで上り詰めた後、時間はかかるが安全に市民(シチズン)となるべく検査官(インスペクター)に転身する。グレイにも検査官となることを勧めていたが、非戦闘地域で活動中、地下組織(レジスタント)であるナゴシに拉致される。

ノーヴァ

町(タウン)303の16422分隊員。戦区(エリア)807の激戦でグレイを除いて生き残った唯一の戦士(トループス)。物語前半ではヒロイン的な役割を務めるが、地下組織(レジスタント)ナゴシの偵察機による攻撃を受け、リーと共に死亡する。

コモン・ロペ

町(タウン)303の中央管制脳(リトル・ママ)のディレクターを務める機械人(ハーフ)。実は全ての町に同じディレクターとして配置されているコピー人間で、中央管制脳の監視役でもある。

シュア

それぞれの町(タウン)で中央管制脳(リトル・ママ)への各種申請を取り次ぐ人型機械(ドール)。表向きは受付機械(インフォメーション)だが、実は中央管制脳暴走時に覚醒し、市中央管制脳(ビッグ・ママ)TOYを倒す役割をロバート・J・デミトリーによってインプットされた存在。

リー

地下組織(レジスタント)シダラの構成員。町(タウン)50の対地下組織特別部隊との戦闘中に、ノーヴァを伴ったグレイと出会い、協力して戦う。敵撃退後、味方のはずの地下組織ナゴシの偵察機による攻撃を受け、ノーヴァと共に死亡する。

ロバート・J・デミトリー

まだ海が青かった時代に生まれた500歳超の機械人(ハーフ)。市(シティ)や町(タウン)、地下組織(レジスタント)の成り立ちをグレイに教える。実は全ての中央管制脳(リトル・ママ)を司る市中央管制脳(ビッグ・ママ)TOYの生みの親で、各町のコモン・ロペは彼のコピー。シュアも彼によって配置された。 グレイとともに地下組織ナゴシに潜入し、ナゴシを道連れに自爆の最後を選ぶ。

シダラ

地下組織(レジスタント)シダラの宮司。中央管制脳(リトル・ママ)の暴走で滅びた町(タウン)424を地下組織として再建した人物で、彼の名前がそのまま組織の名前となった。実際には中央管制脳の暴走時に死んでおり、脳死寸前の脳から記憶のみを抽出して機械に植え付けた人型機械(ドール)。 しかし本人は機械人(ハーフ)だと思っている。市(シティ)の浮遊戦艦との戦闘中、熱矢(ヒートアロー)を受けて死亡。

羅亜羅 (らあら)

地下組織(レジスタント)ナゴシを組織する女性。目的は市中央管制脳(ビッグ・ママ)の破壊。かつてはシダラの恋人だったが、町(タウン)424の中央管制脳(リトル・ママ)暴走時に死亡。その肉体に町424のシュアの意識を植え付けた機械人(ハーフ)。物語終盤のヒロイン的存在で、最後は市中央管制脳の配備した障害を除去するため自爆し、グレイに後を託した。

集団・組織

シダラ【組織】

『GREY』の組織。地下組織(レジスタント)の一つ。前身は、中央管制脳(リトル・ママ)の暴走によって滅びた町(タウン)424。宮司であるシダラによって組織されていたが、町50の対地下組織特別部隊によって壊滅させられる。

ナゴシ

『GREY』の組織。シダラの上位に位置する地下組織(レジスタント)。羅亜羅によって組織され、観音菩薩を模した巨大な浮遊基地(フライングベース)を持つ。基地内の装備は重厚で、鳩槃茶(クバンダ)や迦楼羅(ガルーラ)といった搭乗用の怪物機械(ビッグ・ドール)を多数搭載している。

場所

町303 (たうん303)

グレイがリップと暮らした町。戦闘(ファイト)をしない最下層民である民(ピープル)と、身分の保証された戦士(トループス)が住む。すべての町は町303同様ナンバリングされ、数字が大きいほど田舎。二桁番号までの町には対地下組織(レジスタント)用の特別部隊が配備され、武器や装備もより重厚なものとなっている。

(してぃ)

選ばれた市民(シチズン)のみが住める安全な都市。市中央管制脳(ビッグ・ママ)TOYが存在する、この世界の中心。民(ピープル)や戦士(トループス)にとっての憧れの場所だが、実態はTOYを守るための人型機械(ドール)しか存在していない。

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