EAT-MAN

世界一の冒険屋と言われるボルト・クランクを狂言回しとした、1話から数話完結の連作からなる寓話的な、SF冒険アクション漫画。各話ごとに、ボルト以外のキャラクターを中心として物語が進み、ボルト自身は、その解決装置としての役目を果たす事が多い。物語の序盤ではレギュラーと言えるキャラクターが、ボルト以外に存在しなかったが、後半に行くに従って、以前の物語の登場人物が再登場するようになっていく。

概要・あらすじ

ネジや金属片といった無機物を食べ、体内で再構成し右の掌から出す事ができる特殊能力を持つ、ボルト・クランクは、世界一の冒険屋と言われていた。数々の事件を解決していくうちに、ボルトと瓜二つの容姿を持つレオンに絡む、ステラと言う人物を巡る因縁に巻き込まれる。ステラを慕っていたエスパーのシャドウに狙われたり、ステラを殺す使命を帯びた、機械の蛇テロメアに寄生されたりしながらも、ボルトは意思を変える事無く、冒険屋稼業の旅をつづけていく。

登場人物・キャラクター

ボルト・クランク

請けた依頼は必ず遂行する、凄腕の冒険屋。ネジや金属片といった無機物を食べ、体内で再構成し、自身の身体の表面(主に右の掌)から出す事ができる特殊能力を持つ。銀色がかった金髪を伸ばした長身の青年で、暗い色のコートに、同色の帽子を被り、鋭いがどこか寂しげな目をサングラスで隠している。 無表情だが、稀に、微笑を浮かべる事もある。凄腕の冒険屋として、非情な態度で依頼を遂行しているように見えるが、根は人情家であり、理不尽な依頼や、対象の事情が納得できる物であれば、契約に則る形で別の解決を図る事もある。酒類を除いて、一般の人間が摂取するような食事を取る描写が無い。食べた物を再構成して、身体の外に出せる物体のサイズや質量に制限はなく、また、再構成時に機能を修復する事も出来る。 ただし、一度排出した物は、再び食べないと体内に戻す事は出来ない。作中において、彼の出自は全くの謎とされ、当人ですら語らない。100年以上前の事件に、同じ姿で関わっていたりと極めて長命であるが、不死でない事も描写されている。物語中盤の一時期、彼と同じような特殊能力を持つテロメアと称す金属の蛇に寄生され、相棒的存在となっていた。

ステラ

初登場は5巻。ボルト・クランクを「レオン」と呼ぶアンドロイド。元々はレオンに作られた、自分専用の愛玩用アンドロイド。しかし、自身が人間ではなく、アンドロイドという機械の体である事に悩み、狂い暴走した。自分が人間となり、世界中の人々をアンドロイドに変えるため、あちこちで暗躍していたが、計画はボルトに阻止され、最後は自我が崩壊して滅びた。 物語には、彼女を模した偽物のアンドロイドや、記憶をコピーした人間も登場した。

レオン・フィールド

12巻に登場。名前は3巻より登場。ボルト・クランクに瓜二つで、同じように、金属を食べて身体の表面から再生する力を持つ。孤独に永遠に生き続けることに疲れステラを作ったが、そのステラが人間になろうとし、暴走したためにボルトに彼女の破壊を依頼して姿を消した。テロメアの身体に自らを隠していたが、機械の体を得て再生した。

シャドウ

初登場は4巻。天然のエスパー。ボルト・クランクに瓜二つの人物であるレオン・フィールドを名乗り、殺人をするなど、ステラに関する様々なことでボルトと関わる。ステラや、レオンのことを知っていたにも関わらずステラを愛し、彼女のために行動していた。しかし、人造のエスパーであるミーナと出会い、彼女を愛し始める。 後にミーナとの間に、1女をもうけたが、生後すぐ事情で離れ離れになってしまう。離れていた1年の間に、娘は人を治癒できる特殊な力を発現させ、大人になってしまっていた。

テロメア

初登場は10巻。ボルト・クランクの能力に似た、何でも食べ再生させる能力を持つ機械の蛇。ショベルカーのシャベル部分のような頭部を持ち、ボルトの体内に寄生している。陽気な気分屋だが、自らの使命「ボルトにステラの抹殺を遂行させること」については、口うるさく主張する。 自らが構築したアンドロイド達の町で状況を作り、ボルトに自身のパーツを食べさせ、彼の中でコアを再生させた上で、寄生状態となった。ボルトの意思とは無関係に、身体の至る所から勝手に出現する。普段は腕ぐらいの大きさで、ボルトの行動を妨げないようなサイズだが、ボルトを丸飲みできるぐらいに巨大化する事も可能。

リベット

初登場は2巻。女性冒険屋。ショートカットにした黒髪に、ゴーグル姿の若い女性。高出力の電撃を自在に操る能力を持つ。姉のエレナも同様の能力を持ち、姉は、それが元で囚われの身となっていたが、ボルトと共に助け出した。家族思いで、姉が好意を寄せるボルトに関心を抱いている。

ハード・ウルフスター

初登場は4巻。男性冒険屋。かつては、とある企業の専属の男性冒険屋だった。腕はいいが、企業のプロパガンダ用の傀儡であったため、その状況からの脱却を望んでいた。凄腕冒険屋のボルト・クランクと出会い、彼の生き様を目指すようになる。優秀ではあるが、仕事には何かと甘さが残り、よくボルトに出し抜かれる。 ドイルという、女装好きの兄が居る。

ドリー・フレミング

初登場は5巻。ショートカット姿の若い女性新聞記者。父親は、世界一の新聞屋と呼ばれた人物で、ボルト・クランクの旧知。子供のころに出会った、不思議な人物としてボルトに興味を抱いていたが、それは何時しか恋愛感情めいた物となっていた。過去に、ステラに実験され、彼女自身の記憶を注入されており、その実験のせいで、老化しない身体となっていた。

オリヴィエ

初登場は10巻。頭に円筒形のマシンを付けた、超一流の腕を持つハッカーの女性。明朗快活で奔放な性格。頭のマシンに、直接通信ケーブルを挿してハッキングを行う。ハッキングに関しては、生まれ持った才能を持ち、ボルト・クランクのコンピュータがらみの仕事を手伝う事もある。

マックス

初登場は10巻。一流の女性冒険屋で、自身の身体で色仕掛けも辞さない。巨大なバルカン(6砲身ガトリング)砲を軽々と操る。目的の為には、積極的に男女の仲も利用するようなタイプだが、物語後半、出会ったイーサンを意識するようになり、少女っぽいやきもちも焼くなどようになる。

イーサン

初登場は13巻。若い男性の冒険屋。新人故に、甘さや隙が目立ち、プロに徹しきれない。熱血な性格。物語を通じて成長していくが、半人前を脱しきれていない。マックスを仕事上のパートナーとするが、それ以前に、一人の女性として意識する。

ロバート

初登場は13巻。男性冒険屋。普段は冴えない妻子持ちの太った小柄な中年のオヤジだが、驚異的な身体能力の持ち主。ヒーロー「スライガー」のコスチュームに着替えて変身すると、超人的な俊敏さと豪腕で敵を打ちのめす。近年、肥満度が増したが、ヒーローとしての美学を持ちつづけている。地元ではヒーローとして人気があるが、それが原因で、悪党に、美人の妻をさらわれたのをきっかけに冒険屋を廃業していた。 妻に焚き付けられ、ダイエットのため冒険屋を再開するも、成果はほとんど見られなかった。後に、娘も冒険屋となった。

死神 (しにがみ)

19巻に登場し、最終回までボルト・クランクを付け狙った少年。極めて長命であり、機械仕掛けの神デウス・エクス・マキナのような、ボルトの存在を、生命の掟に対する反逆として、あらゆる手段を使って彼を殺そうとした。最期はボルトに、彼が作ろうとしていた「新世界」の一部として生きるように説得され、かつて自分が何度も同じことを繰り返してきたことを悟りながら喰われ、現世から消滅した。

謎の女性 (なぞのじょせい)

19巻に登場し、最終回まで登場し続ける女性。ボルト・クランクの友人を自称。優しい性格で、狙われ続けるボルトの身を案じる事が多い。彼に「光」や「命」などの「新世界」の要素を与え、世界創造の手助けをする。物語の舞台となっている世界に来る前からボルトとの付き合いがあったと見られる。

書誌情報

EAT-MAN COMPLETE EDITION 全10巻 講談社〈シリウスKC〉 完結

第1巻

(2014年5月発行、 978-4063768268)

第2巻

(2014年5月発行、 978-4063768275)

第3巻

(2014年6月発行、 978-4063768282)

第4巻

(2014年6月発行、 978-4063768299)

第5巻

(2014年7月発行、 978-4063768305)

第6巻

(2014年7月発行、 978-4063768312)

第7巻

(2014年8月発行、 978-4063768329)

第8巻

(2014年8月発行、 978-4063768336)

第9巻

(2014年9月発行、 978-4063768343)

第10巻

(2014年9月発行、 978-4063768350)

EAT-MAN THE MAIN DISH 既刊3巻 講談社〈シリウスKC〉 連載中

第1巻

(2014年10月発行、 978-4063764987)

第2巻

(2015年4月発行、 978-4063765434)

第3巻

(2015年10月発行、 978-4063765755)

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