概要・あらすじ
冬木市に暮らす小学生の女の子イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの元に突然、喋るステッキマジカルルビーが飛び込んできた。マジカルルビーは元マスターである遠坂凛が、いつもルヴィアと喧嘩の際に自らの魔力をつかっていることに嫌気が差し、彼女の元を離れてイリヤをマスターに選択、魔法少女に変身させたのだった。
日本のアニメが好きだった彼女は魔法少女として、クラスカード集めを始める。その時、ルヴィアが連れてきた美遊・エーデルフェルトに出会う。彼女は優れた才能を持ち、戦闘にも長けていた。共に戦う中で、2人は友情を深めていく。ところが、全員が窮地に立たされたとき、イリヤは自我を失ってクラスカードに込められた英霊と同一化し、敵を倒してしまう。
登場人物・キャラクター
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン (いりやすふぃーるふぉんあいんつべるん)
ハーフの少女。衛宮士郎やセラ、リズと一緒に暮らしている。私立群原学園小等部の生徒。常に元気で前向き、日本のアニメが大好きで、特に魔法少女ものを好んでいる。好きな男性は衛宮士郎。お風呂に入っていた時に、遠坂凛が持っていた魔法のステッキマジカルルビーが飛び込んできたことで、半ば強制的に魔法少女カレイドルビー・プリズマイリヤに変身させられた。 自由で柔軟な発想の持ち主で、日本の魔法少女展開を熟知しているため、「魔法少女は飛ぶもの」という思い込みで、高度な魔術である飛行をあっさり習得した。自分の周りに起きるアニメ的なお約束を、メタ的に解釈した発言をすることがある。 運動が得意だが、転校してきた美遊・エーデルフェルトにあっさり抜かれてしまい、落ち込んでいた。魔法少女としての実力は遠坂凛らに劣り、素の状態では魔術は使えないが、極限まで追い込まれた時は「夢幻召喚」(インストール)により英霊と一体となり、攻撃をしかけることができる。ただし、その際の記憶はない。 隠れSで、メイド服を着ていた美遊に半裸で襲いかかった。
マジカルルビー
魔法少女のステッキの形をしたカレイドステッキ。羽のような飾りがついている。マスターが持つことで魔力を無制限に供給し、マスターの空想を元に現実に奇跡を具現化させることができる。マスターのいうことを全く聞かず、気ままに行動することが多い。元のマスター遠坂凛があまりにも喧嘩ばかりしていることに業を煮やして、イリヤの元に行き、彼女を魔法少女カレイドルビー・プリズマイリヤに変身させた。 契約の際には血液によるマスター認証、接触による使用の契約、起動のキーとなるオトメのラヴパワーが必要。魔術を秘めたカードクラスカードの回収をしている。マジカルサファイアは妹。
美遊・エーデルフェルト (みゆ・えーでるふぇると)
イリヤのクラスに転校してきた。無口で冷静な黒髪の少女。マジカルサファイアに見初められて、魔法少女カレイドサファイアに変身して、ルヴィアと共にクラスカードを集めている。他に行くあてのなかったところをルヴィアに拾われ、彼女の家で、レディースメイドとして働いており、クラスカード回収の手伝いをすることになった。 学力、美術、料理、運動など全てにおいて小学生のレベルを遥かに凌駕した完璧超人。最初は興味本位で魔法少女になったイリヤに対し、クラスカード収集に介入しないように告げた。理性的なため、想像力に幅をもたせることができず、「人は飛べない」という思い込みで飛行術を習得できなかった。 クールで感情を表に出すのが苦手で友達がおらず、イリヤが初めて親しくなった相手。
マジカルサファイア
魔法少女のステッキの形をしたカレイドステッキ。リボンのような飾りが付いている。マスターが持つことで魔力を無制限に供給し、マスターの空想を元に現実に奇跡を具現化させることができる。暴れん坊な姉と異なり、真面目でしっかりした性格。元のマスタールヴィアがいうことを聞かず喧嘩ばかりだったため、愛想を尽かして美遊・エーデルフェルトの元に行き、彼女を魔法少女に変えた。
遠坂 凛 (とおさか りん)
マジカルルビーの元マスターの魔術師。ツインテールにニーソックスが特徴。魔術協会の総本部である時計塔の要請を受けて、魔術を秘められたカードを回収していた。非常に気が強く、普段からルヴィアと魔法を使って喧嘩をしていた。遠坂凛に愛想を尽かしたマジカルルビーが、イリヤをマスターに選んで魔法少女であるカレイドルビー・プリズマイリヤに変身させたのを見て怒りに駆られ、イリヤの前に現れて、彼女をサーヴァント(奴隷)にする契約を取り付ける。 マジカルルビーを持たずとも、宝石を使った魔術による攻撃が可能。マジカルルビーには「年増魔法少女モドキ」と呼ばれており、本人も魔法少女衣装を嫌がっている。
ルヴィア
元マジカルサファイアのマスターの魔術師。金髪の髪の毛を縦ロールにしている。高飛車でプライドが高く、普段から遠坂凛と喧嘩を繰り返していた。愛想を尽かしたマジカルサファイアが彼女の元から逃げ出し、美遊と契約しているのを見て怒りに駆られ、彼女を使役してクラスカード集めを再開する。 頭に血がのぼると自分の置かれている状況を把握できなくなり、戦闘の際に危険に巻き込まれることが多々ある。マジカルサファイアを持たずとも、宝石魔法を使うことが可能。魔法少女になった時の衣装は気に入っている。本作にはフルネームが登場しないが、本編『Fate』シリーズではルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと表記され、美遊・エーデルフェルトとの関係が示唆されている。
シロウ
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンと共に住んでいる、アインツベルン家の長男。気さくな性格でイリヤからはとても慕われている。セラには当家の長男としてしっかりするよう厳しく言われている。家事が得意。弓道部で活動している。本作では「シロウ」と呼ばれているが、本編『Fate』シリーズでのフルネームは衛宮士郎。
リズ
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの家に住み込んでいる、アインツベルン家のメイドの女性。メイドらしいことはほとんどしておらず、だらだらとイリヤとアニメを見たりしてすごしている。『Fate』シリーズでのフルネームはリーゼリット。
セラ
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの家に住み込みで、親代わり・教育係として彼女を育てている、アインツベルン家のメイドの女性。極めて真面目な性格で、いつも丁寧語で話す。イリヤに対してはとても過保護。
ミミ
イリヤのクラスメイトの少女。ヘアピンをしているセミロングの少女。イリヤの隣の席に座っており、彼女のことを心配したり、興味を持ったりしている。転校してきた美遊・エーデルフェルトに興味を持ち、近づこうとした。フルネームは桂美々。
タツコ
イリヤのクラスメイト。頭の左右をおだんごに縛っている。極めて明るい性格で、クラスのムードメーカー。イリヤととても仲がいい。美遊・エーデルフェルトと仲良くなれるよう画策するが、友達はイリヤだけでいい、という彼女に振られてしまう。フルネームは獄間沢龍子。
ライダー
実体化したクラスカードの一人。高速移動を行い、鎖の鉄杭で攻撃をしかけてくる。イリヤが最初に対峙した相手。遠坂凛の魔術攻撃が一切効かず、慌てたイリヤが攻撃しきれなかったところを、クラスカードランサーを使用した美遊によって撃退、カードに戻された。
キャスター
実体化したクラスカードの一人。大規模な魔法陣を展開し、サーチをしながら全方位に攻撃を放つことができる。イリヤたちが4人がかりで挑んだ時、上空から集中砲火を浴びせ、あっさり撃退した。空を飛べるようになったイリヤと、跳躍による高空戦闘が可能になった美遊によって、退治された。
セイバー
実体化したクラスカードの一人であり、最強の敵。高密度な魔力の霧に覆われており、攻撃が一切通用しない剣士。黒い光による「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」で、全てを切り裂く事ができる。
その他キーワード
鏡面界 (きょうめんかい)
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』に登場する用語。クラスカードによって造られた世界。イリヤたちが暮らしている世界と平行世界の境界面にある。この空間によって世界の魔力に歪みが生じるため、内部に入ってクラスカードの英霊を倒す必要がある。英霊を倒すと消滅する。
クラスカード
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』に登場する用語。突如イリヤが住む冬木市に出現した。実在した英雄が持っていた、通常の武具を超えた奇跡をなす兵器「宝具」を、カードを介することで一瞬だけ具現化することができる。カード一枚につき、英霊一人が対応している。時折英霊が暴走し、魔力の歪みを起こしてしまうため、魔術師たちの協会である「時計塔」が実体化した英霊を倒し、カードを回収している。 製作者、用途、構造は一切不明。
クレジット
- その他
-
TYPE-MOON
- 原作
-
Fate/stay night
アニメ
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
冬木市に住むイリヤはごくごく平凡な小学生。ある晩、お風呂に入っていたイリヤの前に魔法のステッキが現れ自らをマジカルルビーと名乗った。ルビーの口車に乗せられ魔法少女になってしまったイリヤは、同じ境遇の魔... 関連ページ：Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
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