Gメン

Gメン

彼女ができる率120%を誇る人気の男子校に転校してきた少年が、問題児ばかりが集まるクラスに編入させられ、校内外で起きる事件や抗争に巻き込まれていく姿を描くヤンキー漫画。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2014年52号から2018年18号まで連載。2023年8月実写映画化。

正式名称
Gメン
ふりがな
じーめん
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
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概要・あらすじ

門松勝太は、彼女を作りたいがために周囲を4つの女子校に囲まれた人気の男子校、私立武華男子高校に転校する。しかし勝太が編入されたのは「肥溜め」と称される問題児ばかりが集まったG組だった。G組というだけで周辺の女子生徒たちに相手されず、不本意な日々を送っていたが、さまざまな仲間たちと出会っていくなかで、伝説のグループ「Gメン」に認められていく。

実写映画

2022年1月、実写映画化が発表。2022年秋公開予定だったが変更となり、2023年8月25日公開。監督は瑠東東一郎。岸優太が映画初主演で主人公の門松勝太を演じる。

登場人物・キャラクター

門松 勝太 (かどまつ しょうた)

千葉県の松怒から私立武華男子高校に引っ越してきた少年。とにかく彼女を作りたいがために、やや暴走気味にさまざまなことに首を突っ込んでしまう。また妄想が激しく、女性が絡むと簡単に騙される単純な性格。松怒に住んでいた頃は有名なギャンググループ「松怒クロスボーン」に所属しており、髪も現在とは違い派手な金髪だった。 ケンカの強さは、その当時の兄貴分だった烏丸駿に仕込まれたもの。

瀬名 拓美 (せな たくみ)

学年トップクラスの成績優秀者が集まる1年A組に所属する、誰もが認めるイケメン。女性の良し悪しを顔で判断することなく、男子にも優しく接するなど性格に表裏がない完璧な好青年。八代と木場勇次の策に乗せられて門松勝太とタイマンを張った末、勝太との間に友情が生まれG組落ちすることになる。幼少期の経験からEDになっているため、モテるが未だに童貞。

梅田 正樹 (うめだ まさき)

G組所属の少年で、門松勝太が転校して最初に出会った生徒。外見が老けているため、勝太からは教師と間違われ、女子生徒からは不動産屋と間違えられている。強面だが友達と家族を大事にする優しい性格。母子家庭で育ち、母親に心配をかけないようにと八代から目をつけられた際もリンチを甘んじて受けた。

肝田 茂樹 (きもた しげき)

G組所属の男子生徒でいわゆるオタクだが、梅田正樹や薙といったヤンキーたちとも仲がいい。一日一回の自慰行為を大切にしているため、さまざまな女性のデータを頭に叩きこんでいる。中学3年生にして身長175センチ、体重80キロの弟と毎日プロレスごっこをしているので、プロレス技の完成度が高くギャンググループ「松怒クロスボーン」とのケンカでその真価を発揮した。 ただしスタミナがなくすぐにバテてしまう。

(なぎ)

頬にある長い傷が特徴的な、G組所属の男子生徒。異常にケンカ早く、周囲で何か争いごとが起きるとすぐに「戦争じゃ~!!」と激昂して暴れ出す過激な性格。表には出さないが仲間想いで、まだ知り合ったばかりの肝田茂樹をカツアゲから救ったこともある。

伊達 薫 (だて かおる)

私立武華男子高校の2年生で、「Gメン」のメンバーでもある。坊主頭にタンクトップが特徴で、校内でもトップクラスの実力者。実は正真正銘のゲイで、門松勝太に心底惚れ込んでいる。勝太に告白したがその想いは届かず、現在も彼が異性問わず誰かれとなく仲良くしていると密かに嫉妬している。

八神 紅一 (やがみ こういち)

「Gメン」のメンバーで、リーダー的な存在。G組メンバーの1年生が苦戦したギャンググループ「松怒クロスボーン」の精鋭たちを、一撃で倒してしまうほどの実力を持つ。普段はリーゼント頭だが、髪を下ろすと女性と見間違えられるほどの美形。

沢田 英二 (さわだ えいじ)

「Gメン」のメンバー。金髪にサングラスをかけ、門松勝太いわくその外見は「長渕剛のパチモン」。「大和」「大東京」といった漢字が大きくプリントされたTシャツをいつも着用している。姉から新車を借りた際、八神紅一の荒々しい運転で車に傷をつけられて激怒した。

石田 (いしだ)

伊達薫の幼稚園からの友人で、私立武華男子高校の2年生。伊達がゲイであることを知りながら、彼との間には揺るぎない友情がある。女子生徒とのキスに備えて餃子を食べないなど、少々ナルシストな一面を持つ。

八代 (やしろ)

私立武華男子高校の3年生で、表面的に校内を仕切っている人物。自ら手を下すことは少なく、部下をけしかけたり卑怯な策を使って目的を遂行していく。伊達薫の上級生だが、彼には頭が上がらず敬語を使っている。

八代 省吾 (やしろ しょうご)

八代の弟で1年E組の生徒。兄が私立武華男子高校のアタマであることをいいことに、校内外で乱暴狼藉を働く。里中唯に絡んでいるところを門松勝太に邪魔され、そのままワンパンチで倒されてしまう。その後は兄の力を借り、勝太に復讐することに執念を燃やす。

木場 勇次 (きば ゆうじ)

八代のグループに属する私立武華男子高校の2年生。以前付き合っていた葉山優菜を利用して、門松勝太と瀬名拓美を争わせようとした。表向きには2年生で最も強いとされているが、怒り心頭の勝太に完全敗北を喫する。その後、女性に対する暴行などが警察沙汰になり退学させられた。

烏丸 駿 (からすま しゅん)

ギャンググループ「松怒クロスボーン」のリーダー。門松勝太にとってはケンカの師匠であり兄貴のような存在でもあったが、過去に起きた竹内克己の事件をきっかけに勝太とは仲違いした。克己の事件の真相を知るために、勝太を探して私立武華男子高校に姿を現す。

烏丸 カナ (からすま かな)

烏丸駿の妹で、門松勝太いわく有村架純に少し似ている美少女。兄想いの優しい性格で、駿が悪事に手を染めているのではないかと心配して勝太に相談を求めてくる。すべてが解決した後は、駿を支えるためにアルバイトを始めようと決意した。

竹内 克己 (たけうち かつみ)

ギャンググループ「松怒クロスボーン」のトップ2で、烏丸駿と並ぶほどのケンカの強さを誇る。倒した相手の顔にナイフで傷を付けるなど狂気じみた性格で、駿とはよく揉めていた。裏の世界にも通じており、密かに烏丸カナにもちょっかいを出している。そのことを門松勝太にバラされそうになり、口封じのためにナイフで勝太を刺したことで少年院に送られる。

堂上 リサ (どうがみ りさ)

牡丹女子高等学校に通う黒ギャル。当初は瀬名拓美一筋だったが、学園祭後から門松勝太に心惹かれていく。何にでもマヨネーズをかけるほどのマヨラーで、中華料理屋で餃子82個を平らげるほどの大食い。いつも鼻毛が飛び出ていて太めの体型だが、痩せると見違えるほどの美人になる。

堂上 あずさ (どうがみ あずさ)

堂上リサの二卵性双子の妹で、お嬢様学校の私立白桜学園に通っている。リサとは一見似ても似つかない美少女で、性格もおっとりしている。リサの強引な紹介をきっかけにして、門松勝太と少しずつ仲を深めていく。

里中 唯 (さとなか ゆい)

私立白桜学園の生徒で、八代省吾に絡まれていたところを門松勝太に助けられる。肝田茂樹に自慰行為の格好の対象とされているため、趣味や特技といったプライベートなプロフィールまで彼に詳細を知られている。

葉山 優菜 (はやま ゆうな)

瀬名拓美を取り巻く少女たちの一人で、私立菫女子学院高等部の2年生。自然な形で門松勝太と交際していったように思われたが、実はそれは元カレである木場勇次の策略だった。この一件が解決した後は勝太に本当に惹かれるようになるが、その想いを表に出すことはなかった。

小宮 芽衣 (こみや めい)

私立向日葵高等看護学院に通う1年生。Gカップの巨乳で、走るだけでボールをドリブルしているように見える。ケガをしている人を見ると興奮してしまう傷フェチで、傷が完治した相手にはまったく興味を示さなくなる。

雨宮 瞳 (あまみや ひとみ)

私立武華男子高校の女性教師。元は1年B組の担当だったがG組前担任である山亀が長期療養に入ったことで、G組の新たな担任となる。G組の担任になったのは、学年主任の佐野からのアプローチをかわし続けたことも関係している。校内では美人教師として通っているが、サバサバした性格で一人で酒を煽ることも多い。

友則 (とものり)

雨宮瞳の元カレ。瞳とは合コンで出会った。瞳より5歳年上で、一見爽やかな青年だが実は自己中心的でDV癖のある危険人物。瞳と別れた後も彼女に付きまとい、家の前で待ち伏せたり拉致しようとしたりした。

佐野 (さの)

私立武華男子高校の1年生学年主任で、理事長の息子でもある。雨宮瞳に好意を寄せており、度々アプローチを繰り返していたがすべてかわされてしまう。言葉遣いとその雰囲気のせいで陰険な性格のように勘違いされるが、実は純粋に瞳のことを気にかけている。

佐藤 香 (さとう かおり)

門松勝太たちG組のメンバーが、クリスマス直前に立川のカフェのアルバイトで出会った女性。佑君という彼氏がいたものの、自分の親友と浮気していたという理由から別れたばかり。

金山 淳 (かなやま じゅん)

ギャンググループ「エイトボール」のリーダー。ゴリラのような外見通りタフでパワーもある。しかし伊達薫をはじめとして毎回戦う相手が悪く、一撃で倒されてしまうことが多い。ギャンググループ「松怒クロスボーン」に吸収された後は、同時期に吸収されたグループ「ネイション」の土井と行動を共にしている。

集団・組織

Gメン (じーめん)

私立武華男子高校のG組によって設立された最強の不良グループ。学年に関係なく、ケンカの強さと先代の承認によってメンバーが決まる。私立武華男子高校における揉め事を解決してきたが、他校とのケンカが減ってきたことで現在は都市伝説扱いされている。

松怒クロスボーン (まつどくろすぼーん)

門松勝太がかつて所属していた、千葉県松怒を拠点とするギャンググループ。烏丸駿によって統率され、ケンカの達人が揃っている。私立武華男子高校の周辺に存在するグループを吸収しながら、その勢力を次第に拡大させていった。

エイトボール

金山淳が率いるギャンググループ。八代から切り札扱いされるほど一目置かれていたが、次第に力を失っていく。さらには、ギャンググループ「松怒クロスボーン」にリーダーのジュンが敗北したことで吸収されてしまうことに。

場所

私立武華男子高校 (しりつたけはなだんしこうこう)

かつては不良たちが集まる男子校として知られていたが、周辺に4つの女子校ができたことで入学希望者が急増。進学校にするために、成績によってA組からG組までクラス分けされている。G組だけは特殊で、一度G組まで落ちてしまうと上のクラスに編入できない落伍者の集まりとなっている。またG組は、学校外の人達からも一目でわかるようにネクタイが赤い。

牡丹女子高等学校 (ぼたんじょしこうとうがっこう)

私立武華男子高校の周辺に位置する女子校の一つ。堂上リサが通っており、ギャルや今風な女の子が多いことで知られている。制服はチェックのネクタイが特徴で、肝田茂樹はお股がゆるそうで好きとコメントしている。

私立白桜学園 (しりつはくおうがくえん)

清純派の王道であるセーラー服が制服の女子校。いわゆるお嬢様学校で、偏差値が高くまじめな生徒が多いために私立武華男子高校の生徒はあまり相手にされていない。肝田茂樹はお嬢様が乱れるところを期待している。

私立菫女子学院 (しりつすみれじょしがくいん)

スポーツが盛んで、明るい女の子が多いことで有名な、私立武華男子高校を囲む女子校の一つ。制服はチェックのリボンがチャームポイントとなっている。肝田茂樹いわく、スポーツ好きはアッチも好きなはずらしい。

私立向日葵高等看護学院 (しりつひまわりこうとうかんごがくいん)

ジャンパースカートの制服が特徴の女子校。名前の通り看護士を目指す女の子が通う学校のため、心優しく献身的な子が多い。肝田茂樹の妄想によれば、看護士ならば男の股間をいじることにも慣れているらしい。

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