概要・あらすじ
修学旅行の遊園地で絡んできたヤクザを倒した二人組、風間市彦と天堂寺八紘の通称「風天組」に憧れ、彼らが通う神奈川県磯山南中学校に転校してきた野津健人。しかし実際に会った彼らは、エロが絡んだときにしか本気を出さない上に、人使いの荒いとんでもない性格だった。
登場人物・キャラクター
野津 健人 (のづ けんと)
中学2年生男子。修学旅行で行った遊園地で、ヤクザの彼女をナンパしてしまい、絡まれたところを風間市彦と天堂寺八紘の通称「風天組」に助けられた。半年かけて彼らの居場所を探し、東京で働く姉の家に転がり込む形で神奈川県磯山南中学校に転校してきた。英雄のように思っていた二人の実像は異なっていたものの、一緒にいると楽しいという理由から彼らを慕っている。 言葉尻に小さい「ス」が入る喋り方をしている。この年まで海を見たことがなかった。
風間 市彦 (かざま いちひこ)
神奈川県磯山南中学校2年生男子。天堂寺八紘と併せて「風天組」と呼ばれている。喧嘩は強いがエロや女がらみのことでしか本気は出さない。いつもエロ本を持ち歩いている。基本的に冷めた性格だが、バイクと音楽は好き。
天堂寺 八紘 (てんどうじ やひろ)
神奈川県磯山南中学校2年生男子。風間市彦と併せて「風天組」と呼ばれている。喧嘩は強いがエロや女がらみのことでしか本気は出さない。一流アスリート一家の生まれだがルールが理解できず落ちこぼれと呼ばれていた。サーフィンのプロになるのが夢。
田仲 志依 (たなか しより)
神奈川県磯山南中学校2年生女子。新聞部。将来の夢は正義のジャーナリスト。「風天組」の乱闘騒ぎをスクープとして新聞に載せたことをきっかけに、野津健人たちと親しくなる。
マスター
風間市彦と天堂寺八紘が入り浸っている雑貨屋兼海の家「ベルカナ」の店主。本名不明。サーフィン好き。作る料理は美味しい模様。中華街の高級中華料理店にも知り合いがいる。
野津 泰子 (のづ やすこ)
野津健人の姉。東京にある会社で働いている。一人暮らしをしていたが、磯山南中学校に転校してきた弟と二人暮らしとなった。美人。言葉尻に小さい「ス」が入る喋り方をしている。
姫崎 優太郎 (ひめざき ゆうたろう)
去年まで磯山南中学校に居た兼倉中学校2年生男子。転校前はいじめられっ子で、風間市彦と天堂寺八紘の「風天組」がいじめっ子を倒したことから一緒につるんでいた。
海老塚 喬悟 (えびづか きょうご)
東京の青徳中学校から磯山南中学校に転校してきた2年生男子。冷酷な策士。兄の海老塚将悟と共に磯南を牛耳るため、山代や風間市彦と天堂寺八紘の「風天組」に喧嘩を仕掛ける。
海老塚 将悟 (えびづが しょうご)
東京の青徳中学校から磯山南中学校に転校してきた3年生男子。ガタイが大きく、喧嘩が強い。弟の海老塚喬悟と共に磯南を牛耳るため、山代や風間市彦と天堂寺八紘の「風天組」を潰そうとする。
山代 (やましろ)
磯山南中学校3年生男子。磯南を仕切っている大柄な不良。風間市彦と天堂寺八紘の「風天組」が幅を利かせていると思い、喧嘩を仕掛ける。しかし転校生の海老塚将悟にグループごと潰されてしまう。
河合 英行 (かわい ひでゆき)
磯山南中学校2年生男子。秀才で勉強はできるが、一風変わった性格の持ち主。天堂寺八紘に英語のノートを貸したことをきっかけに、彼と親しくなる。
佐山 (さやま)
磯山南中学校の英語教師。ガタイがよく、パンチパーマなことから「ゴリパンチ」というあだ名をつけられている。授業は厳しく、難しい。
佳菜 (かな)
春園中学校の女子。風間市彦に一目惚れをして交際を申し込んだ。風間を理想化しており、「風天組」の噂を聞いても風間のことではないと思い込んでいた。
佐保子 (さほこ)
磯南大学の大学生。女性サーファー。「ベルカナ」の常連で、マスターの知り合い。天堂寺八紘にサーフィンを教えた。