G.I.D.

G.I.D.

物心ついたころから自分の性別に疑問を持った性同一性障害の女性の苦悩と、男性になってからの生き方を描いた作品。家族や友人の無理解と戦いながら、物語は、政治家になった主人公の天堂賛が、過去を振り返る形で語られる。

概要

政治家の家系に生まれた天堂賛子(後の天堂賛)は、物心ついたころから、自身の性別に違和感を持っていた。スカートを履かず、水着の授業を受けない主人公に学校側はカウンセリングを勧めるが、子どもにありがちな一過性の願望だと、両親は認めない。家族の理解を得られず、苦しむ主人公は家出し、と名乗り、ある雑誌記者の家に転がり込む。

その後、家族の中で唯一頼れる祖母・静の養子となる。性別適合手術を受けることになっただったが、手術を認めるにあたり、祖母が出した条件は、「男性になったら、政治家になること」だった。

登場人物・キャラクター

主人公

代々、男性は政治家になるという天堂家に長女として生まれる。生まれながらにして性同一性障害(G.I.D.)を抱えており、心と身体の不一致、家族の理解が得られないことに苦しむ。スカートでの制服登校に馴染め... 関連ページ:天堂 賛

天堂賛子(天堂賛)の父。亡き父の地盤を継ぎ、政治家になる。後に厚生労働大臣。G.I.D.に関する法案提出を進めるが、見た目は女性の賛子を娘として育て、愛情を注ぎたい一心で、G.I.D.を受入れることが... 関連ページ:天堂 貴徳

天堂賛子(天堂賛)の母。天堂貴徳の後妻。自分が産んだ子ゆえに、賛子の苦しみを理解できない自分を責める。責任を感じ、夫に離婚を告げるが、政治家の面子を第一に考える夫に拒否される。賛子に脅迫されたこともあ... 関連ページ:天堂 真由子

主人公天堂賛子(天堂賛)の祖母。賛子の障害を受け入れた唯一の理解者。未成年であるため両親の許諾なしに性別適合手術を受けられない賛子を自分の養子にし、手術を受けさせた。手術を終え賛となった賛子の大学卒業... 関連ページ:天堂 静

主人公天堂賛子(天堂賛)の異母兄。政治家になるべく勉強中。娘のG.I.D.を受け入れられない父の意に沿い、また、自身の代議士立候補の妨げになると思い、賛と距離を置く。結婚式にも呼ばなかったが、娘の誕生... 関連ページ:天堂 貴行

家出直後に雨にうたれ、ずぶぬれになっていた主人公・天堂賛子(天堂賛)を自宅に連れ帰る。「いずれ総理になる厚労大臣の後妻の娘で、代議士候補の息子の妹がG.I.D.だ」というスクープ記事を書ける権利と引き... 関連ページ:立花 翔平

東城大学人権擁護サークルの元メンバー。賛子の1年先輩。男性の賛に惹かれ、一生を共に過ごそうと決意、同棲する。父親が怒鳴り込んでくるが、理解されず、勘当を言い出す。手術をした賛の妻となる。結婚式で家族と... 関連ページ:高井 香

G.I.D.の女性で、FTMTS。賛と病院の待合室で知り合う。職業はダンプカーの運転手。家庭裁判所で名前を男性名に変更し、下半身の手術をするために貯金中。性別適合手術を受ける寸前に卵巣ガンが見つかり、... 関連ページ:三宅 良介

新宿区歌舞伎町にあるオナベバー「クラブ・ジェントリー」で賛と出会う。中学生のときに暴行された記憶から重度の男性不信。賛とつきあい始め、恋人として、カウンセリングに同席する。ホルモン治療、手術に理解を示... 関連ページ:石川 愛実

集団・組織

東城大学人権擁護サークル

『G.I.D.』に登場するサークル。G.I.D.研究を発表するため、賛に情報提供とインタビューを持ちかける。取材を承諾させるため、表では友人を装い、裏では男女と馬鹿にしていた。メンバー同士の会話を偶然... 関連ページ:東城大学人権擁護サークル

場所

慶早学院初等科

主人公天堂賛子(天堂賛)が通学する小学校。面談の際、自身を男の子だと思い込んでいる賛子が男子トイレに入ろうとするなど浮いていることや、クラス内でいじめられて孤立していることを教師から聞かされた両親だっ... 関連ページ:慶早学院初等科

その他キーワード

GID

『G.I.D.』に登場する用語。「ジェンダー・アイデンティティー・ディスオーダー」の略。性同一性障害のこと。 関連ページ:GID

FTMTS

『G.I.D.』に登場する用語。「フィメール・トゥ・メール・トランスセクシャル」の略。手術により男性の身体を手に入れたい人のこと。 関連ページ:FTMTS

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