概要・あらすじ
小学生の少年、鼓太郎はある日を境に命を狙われるようになってしまった。警察に助けを求めても、事件になっていないものは捜査のしようがないと相手にしてくれない。そんな時、偶然調べた地図アプリから派遣ボディガード「レンタルボディガードJAM」の存在を知る。藁にもすがる思いで駆け込んだ鼓太郎は、そこでCOOLと名乗る、ラジカセで会話をする女性と出会うのだった。
登場人物・キャラクター
COOL (くーる)
「レンタルボディガードJAM」でボディガード「トリッキー」を務める綺麗な女性。会話のすべてを、ラジカセのカセットにあらかじめ録音された音声のみで成立させ、彼女自身が言葉を発することはない。頭の回転の速さに加えて高い洞察力を持ち、それを駆使して相手に外れクジを引かせる技術を持つ。この技術により、賭け事や言葉の駆け引きにおいて負けることはない。 1936年から74年間で116台しか生産されていないジャガーSS100を乗り回し、左手中指にはめた、遠くにある拳銃を引き寄せるほどの強力な電磁石が埋め込まれている指輪を駆使して活動する。感情が高ぶると「COOL」から「HOT」になり、依頼人に危害を加える人間を徹底的に追い詰める。
鼓太郎 (こたろう)
ある時から命の危険に晒されるようになってしまった小学生の少年。偶然見つけた「レンタルボディガードJAM」に自身の身を守ってもらうよう依頼する。小学生なので高額な料金が払えず、料金が「時価」となっていた「トリッキー」を選んでCOOLを紹介された。体が弱い母親がおり、定期的に着替えを病院に送り届けている。レトロな車が好きで、小学生ながらホームページを開設しており、街でレトロ車を見かけては画像をアップしている。 COOLが乗っていたジャガーSS100にも目を輝かせていた。
マスター
「喫茶JAM」を営みながら「レンタルボディガードJAM」を経営し、ボディガードを仕切るボス的な存在の男性。命を狙われているという鼓太郎の話に耳を傾け、COOLを紹介し派遣した。COOLが身に着けている強力な電磁石が埋め込まれている指輪など、ボディガードたちの装備品は主に彼が作成したもの。
越前 たけし (えちぜん たけし)
ミュージカル化もされている大人気漫画「ラブラブ王子様」の作者。レトロ車が好きでプライベートでも乗り回している。暴露本を出版したことでミュージカル版「ラブラブ王子様」の音楽プロデューサーである松井とかねてから揉めており、松井が殺された際は殺害への関与を疑われる。
ベイク
携帯や映画のCMでのサーファー姿で人気を博しているアイドル子豚。CMの曲を聴くと興奮し、近くにいる人間に体当たりしてしまう。
結城 琢磨 (ゆうき たくま)
CMでのサーファー姿が人気を博しているアイドル子豚、ベイクのマネージャーを務める男性。以前、ベイクの移動に使用しているキャリーバックが盗まれたり、撮影場所に不審な人物が侵入したことがあり、ボディガードを依頼した。ベイクのことを家族同然に想っており、その熱い思いで当初は仕事に乗り気でなかったCOOLを突き動かした。 この依頼を境にCOOLに興味を持ち、彼女をアイドルとして活躍させようと付きまとうようになる。
炎帝のフェイ (えんていのふぇい)
マフィアにベイクの奪還を依頼された銀髪の中国人。風車を弾丸のように投げ、相手を気絶させたり死に至らしめることができる。裏社会では有名な人物で、マスターも炎帝のフェイの恐ろしさを少なからず知っていた。COOLとは同じボディガードとしてシンパシーを感じ、彼女に対して一定の好感を抱いている。
武多原 (ぶたはら)
ベイクの元かかりつけ獣医。ベイクに腫瘍が見つかり、今すぐ手術が必要だと結城琢磨に電話で知らせる。診察に部外者がいることを気にしており、COOLに対しては異常な警戒心を抱いている。特製アドレナリン注射で筋肉隆々な姿に変身することができる。
場所
喫茶JAM (きっさじゃむ)
基本的には純喫茶だが「レンタルボディガードJAM」として、ボディガード派遣も行っている。所属しているボディガードは、その能力タイプに応じてエクスタシー、パワー、スピード、トリッキーの4タイプがある。料金もそれぞれ異なり、エクスタシーは14万円、パワーは7万円、スピードは5万円、トリッキーは時価とさまざま。