概要・あらすじ
将来は保育士になりたいという夢を持つ身寄りのない女子高生の中村詩春は、アルバイト先の保育所で人見知りの激しい双子、松永茜と松永葵に気に入られる。そこで事情により双子の保護者となっている人気TVアナウンサー松永政二に、ベビーシッターを依頼される。天使のような双子と優しい松永政二と過ごす心温まる日々。
登場人物・キャラクター
中村 詩春 (なかむら しはる)
誕生日は4月18日。初登場時は16歳の女子高生。早くに両親を亡くし、児童福祉施設で暮らしている、不幸よりも良い思い出を大切にする前向きな女の子。将来の夢は保育士になるというあこがれを抱き、放課後は毎日施設に併設されている保育所でアルバイトをしている。松永葵、松永茜のベビーシッターもやることとなり、松永家を大切な居場所としている。 若いのに面倒見がとても良く、子どもたちの扱いに長けており、寝かしつけの声はα波が出ていると思われる。家事は得意だが勉強は少し苦手。松永政二が好きだと自覚するも、仕事と混同してはいけないという思いから隠し通そうとしていたが、松永政二に告白される。10年後も想って貰えるように、しっかりした大人を目指して努力していこうと決意する。
松永 政二 (まつなが せいじ)
誕生日は2月26日。初登場時は25歳。松永葵、松永茜の双子の叔父で保護者。妻が他界したショックで失踪している兄の代わりに、双子の面倒をみている。JXTV局の人気アナウンサー。人前ではとてもさわやかだが、家ではエンジンオフになり、外でのイメージとだいぶ変わってしまう。 崩壊した家庭で子供時代を過ごしてきたという過去がある。公私共に多忙な日々を送っており、一人での子育てに限界を感じ、双子のベビーシッターを中村詩春に依頼した。中村詩春を松永家の3人にとって誰より大切な存在と思っており、初めて会ったころから中村詩春が好きだった。年の差があるためいろいろな葛藤もあったが、中村詩春の成長を待ったのち、時期がきたら付き合ってほしいと告白する。
松永 茜 (まつなが あかね)
松永葵と双子で2歳の女の子。誕生日は9月。松永政二の姪にあたる。人見知りが激しいが、中村詩春にはべったり。母親が他界したショックで父親は双子を置いて失踪中。元気で活発。コーフンが表に出るタイプ。笑顔が可愛くていつもまっすぐ。食いしん坊なので葵より体重が重い。 宇宙戦隊コスモレンジャーのコスモブルーに変身前の水原涼介が好みのタイプ。ちなみに変身後の姿には全く興味がない。
松永 葵 (まつなが あおい)
松永茜と双子で2歳の男の子。誕生日は9月。松永政二の甥にあたる。人見知りが激しいが、中村詩春にはべったり。母親が他界したショックで父親は双子を置いて失踪中。大人しく見えるが、何かに熱中すると周りが見えなくなる。甘えん坊だが言うべきことはきちっと言うことができる。 コーフンを静かに噛みしめるタイプ。宇宙戦隊コスモレンジャーと乗り物のDVDが好き。食が細いので食べさせるときに工夫が必要。ドライヤーをかけられるのが嫌い。
吉井 梨生 (よしい りお)
中村詩春のいちばんの同級生の友達。恋愛至上主義。後に宮川健と付き合う。裁縫が少し苦手。スカートのホックがとれてしまったのを、中村詩春が縫い付けてあげたのが2人の最初の出会い。中村詩春がクラスメートの嫉妬により一人ぼっちになるように仕向けられたが、一緒に乗り越えた正義感の強い女の子。 運動神経が良く、アクロバット的なことはできるが、泳げない。父、母、兄、猫と暮らしている。
宮川 健 (みやがわ たける)
一見高校生に見えるが大学生。妹が2人いる。松永政二と幼馴染で、松永家とは付き合いが長い。後に吉井梨生と付き合う。中村詩春と吉井梨生が通う高校のOB。文化祭等でやたらと目立ち、人気者になるタイプ。妹の宮川菜波いわく、バカで勝手でデリカシーなくて空気が読めない兄。 そんなことを言われても、妹のことが可愛くて仕方がない。記憶力はいいが3日位しかもたない。中村詩春のことが気になった時期もある。
早見 直 (はやみ なお)
中村詩春と同じ児童福祉施設内でただ一人の同級生男子。母親に買い物後に迎えにくるといわれていたが、結局母親は戻らず、父親も姿を消してしまった過去を持つ。中村詩春の笑顔を守りたいと思っているが、なかなかうまくいかず、いつもイライラしている。学校では、ガサツなのになぜか結構モテている。 特に森川穂乃香に追いかけられている。勉強はやればできるタイプ。レンタルビデオ屋でバイトしている。中村詩春に8年間片思いをしていたが、振られてしまった。
森川 穂乃香 (もりかわ ほのか)
早見直とは同級生で、付き合っていると勝手に思い込んでいる。妄想が激しい妄想女。どんなに早見直に冷たくされようとも、脳内では付き合っていることに変換してしまう。中村詩春いわく、お姫さまみたいでかわいい子。薄着で早見直の前に湧いて出ることもある。スキな人にはスキと全力で伝えたいタイプ。 都合の悪いことには決して聞く耳を持たず、何度早見直に断られても諦めず、時々確信をついたことを言う。何気に早見直に影響を与えている。
竹川 希美子 (たけかわ きみこ)
双子の母方の祖母。静岡県在住。娘(双子の母)が運転する車の助手席に乗っていたときに事故に遭い、娘を亡くしてしまった。東京の病院でリハビリ生活をしていたが、退院の目処がたつくらいに回復。退院して元の生活が出来る様になったら、双子を引き取りたいと言っている。松永家の父母と対照的に夫婦仲は良い。 双子を引き取ったあとも、中村詩春に双子に会いに来てほしいと思っている。
松永 耕一 (まつなが こういち)
双子のパパで松永政二の兄。妻を交通事故で亡くした後、辛さのあまり全てを放棄し、双子を置いて2年間失踪。失踪中は旅館で働いていた模様。
及川 忍 (おいかわ しのぶ)
25歳。松永政二の高校時代からの友人。女の子が大好きで手が早い。松永政二とは対照的にかなり遊んでいる軽い男。高校時代に、モテモテだった松永政二に振られた女子をお持ち帰りしたこともある。某下着メーカー勤務のパンスト担当。中村詩春いわく、良い人だが危険な香りがする人。
田神 (たがみ)
中村詩春と同じクラスの女子。調理実習のときに起きたことを根にもち、中村詩春と吉井梨生に嫌がらせをはじめる。徐々に内容がエスカレートしていくが、興味の矛先が駅前コンビニのイケメンバイトに移ったため、嫌がらせはしなくなった。みんなにかわいがられる妹にそっくりな中村詩春にイライラするため、ピンチを救われても素直になることができない。
詩春の母 (しはるのはは)
中村詩春が5歳のときに死去。夫が亡くなってから女手ひとつで子どもを育てていたためいつも仕事に追われていたが、中村詩春が寝る前には必ず絵本を読んだり、休日には一緒にドーナツを作ったりするなど、大事に大事に育てていた。中村詩春に良い思い出をたくさん残していった。
場所
松永家 (まつながけ)
『LOVE SO LIFE』に登場する家。松永政二の実家。かつては松永政二と両親と兄の松永耕一の4人で住んでいたが、松永耕一の失踪後は松永政二、松永茜、松永葵の3人で住んでいる。
ひまわりの家 (ひまわりのいえ)
『LOVE SO LIFE』に登場する施設。中村詩春が住む児童福祉施設。保育所も併設している。園長は女性。夜10時以降は外出禁止。ベビーシッターをしている時でも、夜10時を過ぎる場合は必ず連絡を入れることになっている。入居した日をセカンドバースディと呼んで、毎年誕生日と同じようにお祝いをする。施設の子ども達は中村詩春をとても慕っている。