NEEDLESS

異能の力を持つNEEDLESSである主人公アダム・ブレイドが、自分とよく似たアダム・アークライトと出会い、激しく戦う中で、封印されていた過去と世界の命運を握る陰謀が明かされていく。今井神のデビュー作、『NEEDLESS 1.5』の前日談。

正式名称
NEEDLESS
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
レーベル
ヤングジャンプコミックス・ウルトラ(集英社)
巻数
全2巻
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概要・あらすじ

第3次世界大戦から50年。新型兵器により汚染された隔離地区ブラックスポットには、特異な能力を持つNEEDLESSが多く住んでいた。2130年、ブラックスポットの一角に住む神父アダム・ブレイドは、シメオン製薬総帥のアダム・アークライトと戦うことになる。二人は、大戦後の世界を救ったキリストセカンドの再生を目指したアダム・プロジェクトの生存者であった。

彼らの戦いを通して、アダム・プロジェクトの秘密の目的が達成されようとする。

登場人物・キャラクター

アダム・ブレイド (あだむぶれいど)

スカイブルーの髪をしており、サングラスをかけた神父。ただし、「紙は信じるが神は信じない」と公言している。粗暴で破天荒ながら冷静な一面もある。重度のロリコン。決めゼリフは「判決死刑」。他人の能力による攻撃を受けることで、その能力を習得することができ、さらには能力を組み合わせることができるZEROという力を持つ。 額の白毫を能力者に接触させれば、直接能力を憶えることも可能。鋼鉄のチョーカーの刻印は「079.A.B」であり、アダム・プロジェクトの79番目の検体だったことを意味している。少年期に里親から御田静馬と名付けられたことがある。意図的に異次元からの干渉事故を起こして、天使を取り込み一時的に全能者となった。

イヴ・ノイシュバンシュタイン (いゔのいしゅばんしゅたいん)

アダム・ブレイドのパートナーで、長い黒髪の少女。乱暴なボクっ娘だがブレイドに対する思いは不変。物覚えが悪いのは過去の事故で記憶野の発達が悪いため。どんなものにも変身できる変身(ドッペルゲンガー)の能力を持つ。必殺技は金属化した拳で相手を殴るイヴキャノン。鋼鉄のチョーカーの刻印は「EVE.N」であり、イヴ・プロジェクトの14番目の検体であるったことを意味する。 病気で10歳までの命といわれていたが、姉の荻葉香澄がイヴ・プロジェクトに参加させて延命を試みた結果、イヴになった。事故死した姉の右脳が移植されている。

クルス・シルト (くるすしると)

若竹色の髪を持つ小柄な少年。ブラックスポットを暴力で支配するシメオン製薬と戦うレジスタンスの生き残り。アダム・ブレイドに助けられ、パシリにされる。さらに女装も定着。冷静な観察力と考察力でブレイドたちの戦いをサポートする。後に女神の盾(シールド・オブ・イージス)の能力を身につける。 同じレジスタンスにいた姉アルカの写真を入れたペンダントを大事にしていた。

アダム・アークライト (あだむあーくらいと)

白い髪の青年でシメオン製薬の総帥。冷酷で傲慢な性格。右目と心臓が失われていて、再生もできない。他人を喰い、能力を増幅するPF-ZERO(ポジティブ・フィードバック・ゼロ)能力を持つ。鋼鉄のチョーカーの刻印は「078.A.A」。アダム・プロジェクトの78番目の検体で、実験に失敗したとされたため廃棄されたが、生き延び、キリストセカンドの聖骸を取り込んだ。 肉体が再生しないためアダム・ブレイドの体を奪おうとした。最終的には全能者となって異次元からの干渉に対抗するのが目的。実は聖骸襲撃後はアダム・アークライトのクローンが成り代わっている。

ギド

頭の白髪がかなり後退した白い口髭の老人科学者。若い頃、海外での研究発表の際に緊張で名前「ギン・リクドウ」を言えず、周囲が聞き取ったものが定着した。アダム・ブレイドとイヴの世話を焼いていた。元イヴ・プロジェクトの研究員で、アダム・プロジェクトに出向してブレイドの成功に立ち会った。 キリストセカンド殺害の真実を知って666人委員会に不信を抱いたが、現在は主幹となっている。事故死した同僚で後輩の荻葉香澄の復活を画策している。エデンズシードによる最初のアダムであった。

荻葉 香澄 (おぎは かすみ)

ギドと同じイヴ・プロジェクトの研究員。妹のかりんのために高純度のエデンズシードを採取しようとして事故に遭い死亡。ギドに対する思いは、科学者としての尊敬から愛情に変わっていた。イヴの完成後にギドと旅行に行く約束は果たされなかった。

ディスク

シルバーの髪でアダム・ブレイド好みの幼女の姿だが、実際の年齢は100歳。半機械(ハーフ)のサイボーグで、メモリーカードを脳に挿せるのはもちろん、銃器や救急セットも内蔵している。情報屋として何枚もの大容量メモリーカードを持ち歩く。ニードレスとしては分析(スキャン)の能力を持つ。 必殺技は超高速ハッキングの3分ハッキング。

セト

ブロンドの髪の少女。ブラックスボットのなんでも屋で、以前はアダム・ブレイドを連れ歩いていた。「死神の聖剣」(聖剣・エクスカリ棒)という巨大な剣を持っているが、重いだけのナマクラ。ニードレスとして持つ重力作成(グラビトン)の能力で、刀を操る。守銭奴。ブレイドと別れてからはソルヴァと組んでいる。

ソルヴァ

エヴァブルーの髪の少女。ウエストブラックスポットで悪事を働いていた掠奪者(プレデター)のボスだったが、アダム・ブレイドとセトのコンビと戦って負けた後はなんでも屋の一員となりセトと組んでいる。ニードレスとして持つ特殊磁界(マグネティックワールド)の能力は、100メートル以内の認識できるものを磁力の対象として指定し、吸いよせたり反発させたりできる。 能力発動で凶悪になる二重人格者。

照山 最次 (てるやま もみじ)

オレンジの髪の暑苦しい男。特攻服の背中に「夜露死苦」と文字が書かれている。シメオン製薬を倒そうと考え、アダム・ブレイドをアークライトと勘違いして襲撃し、撃退されてからは同行する。炎の能力者。必殺技は拳に炎をまとわせて特攻するリトルボーイ。

左天 (さてん)

灰色の髪で、額から目にかけてと首に包帯を巻いている。右天アルカ離瑠とあわせてシメオン四天王。彼の持つ第四波動の能力は、熱エネルギーを吸収して攻撃エネルギーに増幅・変換する。聖骸襲撃後のアダム・アークライトが正体を隠した姿。アークライトが集めた聖痕(ステイグマータ)を奪い、神に近づく。 最終的には全能者となってキリストセカンドがいた世界を手に入れたいと思っている。

楼閣寺 離瑠 (ろうかくじ りる)

24歳の黒髪の女性。左天右天アルカとあわせてシメオン四天王。かつてはブラックスポットの一つを支配していた真王で、直属の暗殺部隊少女部隊を持つ。念動力(サイコキネシス)の能力を持つ。鋼鉄のチョーカーの刻印は「EVE.M」。13番目のイヴだったが、研究所爆発現場から救出されたとき、救急隊員が名前を聞き間違えて離瑠となった。 姓は事故後に彼女を引き取った財団の名前。

未央 (みお)

ローズピンクの髪でぬいぐるみを抱いている幼女。離瑠直属の少女部隊の一員。言動は無邪気そのものだが、計算高いところもある。アダム・ブレイドやクルスがお気に入りで、後半は仲間として行動をともにすることが多い。力の能力を使った必殺技の「未央ちゃんパンチ」はブレイドも恐れるほど。 お気に入りの重量級ぬいぐるみはクマに見えるビジュアルだが、実はウサギだという。

キリストセカンド

第3次世界大戦後の日本復興の立役者となった、最初のニードレス。様々な奇跡を起こして人々を救った。その能力を求める各国から隠すために666人委員会の手で殺され、その聖骸を元にアダム・プロジェクトが進められた。その後聖骸はアークライトに取り込まれた。正体は次元兵器の暴走で繋がった異次元からやってきた未知の生命体天使が人間と融合したもの。 同時にもう一体の生命体もやってきたが、こちらは繭を作って眠り続けている。

集団・組織

シメオン製薬

『NEEDLESS』に登場する企業。市民の信認を得て急成長している製薬会社。慈善事業などにも積極的だが、裏では缶詰にしたクローン兵を不老不死の薬として世界中に販売している。そのクローン兵は指令を受けると爆発してエデンズシードを撒き散らす爆弾でもあった。ブラックスポットを力で支配し、その中心にビルを建てて支社を置いた。 その地下に眠る異次元からやってきて繭になった生命体である天使を発掘するのが目的。総帥はアークライトで666人委員会も協力していた。

666人委員会 (とりぷるしっくす)

『NEEDLESS』に登場する秘密結社。世界が終わるとき生き残るべき666人を選定する委員会。キリストセカンドの秘密を独占し、エデンズシードの研究を進めている。最終目的はエデンズシード爆弾を世界中に撒いて、666人の生き残ったニードレスによる世界を作ること。

場所

ブラックスポット

第三次世界大戦で最新兵器によって汚染された区域。長大な壁で隔離され、電気も通っていないところが多く、夜の暗闇が穴のように見えるため、こう呼ばれる。いつしか人が住み着くようになり、不思議な能力を持つニードレスが現れた。旧東京のブラックスポットでは、今もエデンズシードが洩れ続けている。

その他キーワード

ニードレス

『NEEDLESS』の用語。超自然の能力を駆使する者たちの総称。多くの人が病死するブラックスポット内で生存できる人間はこれになりやすい。「不要者」を意味するこの呼び名は、人々の畏怖から生まれた。

フラグメント

『NEEDLESS』の用語。NEEDLESSの持つ能力のこと。元々はキリストセカンドが持っていた無数の能力を、ニードレスが分割して持つとされているため、破片(フラグメント)と呼ぶ。フラグメントは一人でひとつしか持たないのが原則だが、複数のフラグメントを持つのと同等のZEROのようなフラグメントも存在する。 強力なものは人間と神をつなぐ「ミッシグリンク級」と呼ばれ、その中の特に重要な12のフラグメントは聖痕と呼ばれる。聖痕をすべて集めると神に等しい力を持つことになる。

神の種 (えでんずしーど)

『NEEDLESS』の用語。ブラックスポットを汚染している物質。新型爆弾の毒とも、複数の爆弾の物質が混ざってできたともいわれる。実は異次元からもたらされた毒性のウイルス状暗黒物質。これに感染して生き延びた人間がニードレスとなる。シメオン製薬はニードレス狩りでエデンズシードを抽出している。

アダム・プロジェクト (あだむぷろじぇくと)

『NEEDLESS』の用語。人々を救ったキリストセカンドを復活させる巨大プロジェクト。666人委員会の出資で立ち上げられた。キリストセカンドは人間と異なるDNAを持つため、クローンの制作は難行。2114年の爆発事故でプロジェクトは凍結された。その半年前にブレイドが誕生したことや、爆発事故がアークライトの襲撃が原因だったことはギドたちほんの少数のみが知る秘密。 アダムの子孫を作ることができるイヴを用意するイヴ・プロジェクトも同時に進められていた。

書誌情報

Needless zero 全2巻 〈ヤングジャンプコミックス・ウルトラ〉 完結

第1巻

(2004年1月発行、 978-4088765648)

第2巻

(2009年6月19日発行、 978-4088776729)

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