NEW GAME!

NEW GAME!

ゲーム会社を舞台に、女性社員たちの仕事ぶりや日常をほのぼのと描いた4コマ漫画。作者の得能正太郎がゲーム会社で働いていたという経験もあり、その体験談が作品にも活かされている。芳文社「まんがタイムきららキャラット」2013年7月号から2021年10月号まで連載の作品。

正式名称
NEW GAME!
ふりがな
にゅーげーむ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
まんがタイムKRコミックス(芳文社)
関連商品
Amazon 楽天

世界観

本作『NEW GAME!』はゲーム業界が舞台になっているが、ゲームソフトの開発環境は移り変わりが激しいため、ゲームの時事ネタは扱っておらず、普遍的な仕事ぶりを中心に描いている。また、作者の得能正太郎自身がゲーム会社で働いていた経験を活かし、ゲーム会社での修羅場なども描かれるが、最終的にはすべて円満に解決している。そのため、日常ネタでのゆるさはそのままに、業界ネタも楽しめる。

あらすじ

第1巻

涼風青葉は高校を卒業後、ゲーム会社「イーグルジャンプ」に入社して初出社の日を迎えた。しかし会社についた青葉は、いきなりパンツ丸出しで寝ている女性に出会う。その女性こそ青葉のあこがれのキャラクターデザイナー、八神コウだった。コウの部下として働く事になった青葉は、仕事へのやる気を新たにする。(#01「初出社」)

所属チームへの挨拶を済ませた青葉は、自分の席に案内された。青葉はまずは先輩達となかよくしようと試みるが、先輩達は一見して変わった人物が多く、気軽に話し掛ける事ができない。そんな中、青葉は出社して来た滝本ひふみに挨拶するが、素っ気ない態度を取られてしまう。だが、ひふみは単にしゃべるのが苦手なだけで、その後、社内メッセンジャーを使って改めて青葉に挨拶してくれるのだった。(#02「変わった先輩」)

青葉は、コウといっしょに社員証用の写真を撮る事になった。そんな中、明かりが足りないと言い出したコウは、篠田はじめの持っていたおもちゃのライトセーバーを照明の代わりにする。それをきっかけに青葉ははじめと会話を交わし、彼女を通じて飯島ゆんとも打ち解ける。(#03「社員証」)

青葉はコウから与えられた課題に取り組んでいたが、繰り返しリテイクを命じられ、退社時間になってもまだ作業を終わらせられずにいた。青葉が自分の能力に不安を感じ始める中、そんな彼女を見かけた遠山りんは、今日はもう帰るようにと告げる。そして帰り道の途中、りんは意気消沈する青葉に、コウが厳しいのは青葉に期待しているからだ、とこっそり伝えるのだった。(#04「初めてのお仕事」)

新人歓迎会において、酒に酔ったコウが、彼氏はいるのかと青葉に絡み始めた。そんなコウに対し、りんは飲み過ぎだと言って、彼女の持っていた酒を飲んでしまう。だが、その酒は非常にアルコール度数が高いものだった。酔っ払ったりんは、青葉に対して上司目線から説教を始めてしまう。(#05「歓迎会!」)

コウのいいつけで、はじめと青葉はタブレットペンの買い出しに出かけた。新人の青葉の前で、先輩として振る舞うはじめだったが、そこで自分が財布を忘れて来た事に気づく。はじめは情けない先輩だと自嘲するが、そんな彼に対して青葉は、むしろ親しみやすく安心すると伝える。(#06「おつかい」)

青葉は寝坊してしまい、急いで自宅を出て会社に向かう。すると青葉は行きの電車でゆんと出会うが、彼女はもう遅刻だとあきらめていた。しかし、青葉はまだ間に合うかも知れないと走る気でいる。そんな青葉のやる気を見たゆんは、青葉に付き合って走る事を決める。そして電車が駅に到着した途端、走り出した二人だったが、青葉が途中で転んでしまう。(#07「寝坊」)

まだチームに貢献できていない事を自覚しつつも、青葉は初の給料をもらう事となった。それをきっかけに、社内は初給料を何に使ったかという話でもちきりになる。そして、初給料では思い出に残るようなものを買うといい、とりんにアドバイスされた青葉は、家族にケーキを買って帰る。(#08「初給料」)

残業で会社に残っていたコウは、一人しかいないと勘違いして下着姿になるが、まだ会社に残っていたりんに見つかり、咎められてしまう。そんなりんに対してコウは、会社で下着になるとすっきりすると語り、りんも下着姿になるよう勧めるのだった。明朝、りんはコウが眠っているのをいい事に、試しに下着姿になってみる。だが、実はコウは起きており、りんはからかわれてしまう。(#09「気をつけないとダメだよ?」)

会社に残って昼食を食べていた青葉は、いつも昼食をどこで食べているのかと、ひふみに尋ねる。するとひふみは、宗次郎といっしょに家で食べていると答える。これを聞いて青葉はひふみに彼氏がいるのだと勘違いするが、宗次郎とは、ひふみのペットのハリネズミの事だった。青葉に宗次郎の写真を見せようとしたひふみは、誤って自分が笑顔で写っている写真を出してしまう。ひふみは恥ずかしがり、今のは忘れてほしいと言って、青葉に1000円札を差し出すのだった。(#10「宗次郎」)

3Dモデリングの仕事を終えた青葉は、コウからキャラクターデザインの仕事を頼まれた。初めての作業に悩む青葉がコウに相談を持ち掛けると、彼女の昔話を聞かされる事となる。コウにはかつて新人だった頃、メインキャラクターデザインに抜擢された事が原因で、先輩達と仲違いした過去があった。(#11「憧れの人」)

青葉はキャラクターデザインを担当したソフィアの、3Dモデリングを任される事になった。そんな中、スケジュールの遅れが会議で判明した事により、青葉達は休日出勤を言い渡された。しかし、青葉は初めての休日出勤を前にしてワクワクし始める。そして青葉は気合を入れつつ、ソフィアの3Dモデリングに取り組むのだった。(#12「忙しくなってきた?」)

青葉は幼なじみの桜ねねと映画に行く事となった。映画を堪能したねねはキャラクターグッズを買いたがるが、所持金が心許ない。そんなねねに青葉は金を貸そうとするが、友達同士の金の貸し借りは友情の破綻の原因になると、ねねはその申し出を断るのだった。それを聞いた青葉は、ねねが自分との関係を大事に思っている事を知り、その嬉しい気持ちをねねに伝える。(#番外編「昔からの友達」)

第2巻

だんだんと暑くなる中、篠田はじめは薄着で出勤したが、冷房が効き過ぎていたせいで社内は寒くなっていた。そこではじめは空調の温度を上げるが、今度は八神コウが暑いと空調の温度を下げてしまう。こうして、はじめとコウのあいだで空調の温度の調整合戦が勃発する。(#13「空調戦争」)

土曜日に休日出勤して来た涼風青葉は、周囲に人がいないのをいい事に、興味本位でコウの机に座った。青葉はそこで昔の写真を見つけ、今のコウと雰囲気が違う事に気づく。すると、そこに出社して来た滝本ひふみが、当時のコウは今と違って無口だったと、昔話を始める。(#14「休日出勤」)

青葉のデスクに阿波根うみこが訪れ、青葉の作った3Dモデルからエラーが頻発すると注意をする。青葉は自分のミスだと、うみこに謝る。そして、青葉はうみこに苗字を尋ねようとするが、うみこは教えるのを躊躇する。うみこは自分の苗字をあまり気に入っておらず、青葉には自分の事は名前で呼ぶようにと、お願いするのだった。(#15「うみこです」)

青葉達は会社の実施する健康診断を受けていた。そして、青葉が検査着に着替えようとすると、飯島ゆんが青葉の下着がかわいいと言って、どこで買ったのかと尋ねる。そんな中、その会話を傍から聞いていたはじめは、会話の内容を恥ずかしがってしまう。また、はじめは検査着の薄さで胸の形がくっきりと出てしまい、赤面する。(#16「健康診断」)

桜ねねは夏休みを利用して、イーグルジャンプが募集しているゲームデバックのアルバイトをする事にした。ねねは青葉の姿を探して社内を歩き回るが、うみこからその行動を咎められた挙句、企業スパイだと勘違いされてしまう。そこでねねは青葉の名前を叫んで助けを求め、友人である事を証明してもらう。(#17「夏休み?」)

ねねは会社の冷蔵庫に入れていたコウのプリンを誤って食べてしまう。すると、遠山りんがコウのプリンが盗難にあったと問題視して、社内メッセンジャーでその犯人捜しを始めて問題を大きくしてしまう。ねねは自分が犯人だったと自首すれば、青葉にまで被害が及んでしまうと考えたのだ。そこでねねは代わりのプリンを買って来て、謝罪の書き置きと共に冷蔵庫にそっと入れて置く。(#18「プリン」)

青葉は駅前でドーナツが半額になっていると知り、会社への差し入れにしようと買って行く。そして、青葉はそのドーナツの写真を撮って、会社を休んでいるねねに「飯テロ」として送った。そんな青葉の様子を見ていたひふみは、青葉はなかよくなると少しサディスティックになるのかと解釈。ひふみは青葉ともっとなかよくしたいと考えるが、なかよくなって青葉が意地悪になったら嫌だと葛藤する。(#19「さし入れ」)

青葉は東京ゲーム展に業界関係者として参加する事になった。すると、青葉はコウから名刺をもらい、名刺交換の練習をはじめと始める。しかし、はじめも名刺交換の方法を知らず、お互いに間違った方法で名刺交換をしてしまう。そんな彼女達の様子を見ていたコウは、名刺交換の方法を二人にレクチャーし始めた。(#20「東京ゲーム展」)

青葉はねねと会社に行く途中で、眠そうにしていた。そんな青葉を心配したねねは、昨日の睡眠時間を青葉に尋ねる。そして、青葉が4時間しか寝ていないと知ったねねは、思わずイーグルジャンプはおかしいのではないかと口にしてしまう。それに怒った青葉がねねに軽口を叩いた事で、喧嘩に発展してしまう。(#21「けんか」)

フェアリーズストーリー3」の開発は既に終盤に差し掛かっていた。開発の多くを終えたグラフィックチームにはほのぼのとした空気が流れている一方、修羅場を迎えているプログラムチームの周囲にはピリピリとした空気が流れていた。そんな中、ねねはバグを発見してうみこに報告すると、うみこは新たな問題を前に頭を抱えてしまう。そんなプログラムチームのために、ねねは栄養ドリンクや差し入れなどを、青葉といっしょに買いに行く。(#22「最終日」)

2週間もの休みを終えた青葉は、久しぶりに会社に出勤する。そこで青葉はコウから出版社用に送る画像を、全キャラ分スクリーンショットする仕事を任された。一方、コウは出版社に送るインタビュー掲載用の写真を撮るため、りんによりお洒落な恰好をさせられた。そして、青葉とりんはいつもとは違うコウの恰好をかわいいと褒め、コウはそれを恥ずかしがる。(#23「攻略本」)

「フェアリーズストーリー3」の発売日がやって来た。青葉達は発売される様子を観に行こうと、ゲームショップに向かう。そんな中、はじめと協力して別店舗特典を入手して来たねねがみんなと合流する。ねねとはじめは「フェアリーズストーリー3」の話で盛り上がり、ネタバレに関する内容を大きい声でしゃべってしまう。さらにその話が周囲に聞かれた結果、SNSに流出してしまう。(#24「偵察!」)

「フェアリーズストーリー3」の開発にかかわった人達全員の打ち上げが、盛大に行われる。青葉はこんなにも多くの人達がゲーム開発にかかわっているのか、と圧倒された。そんな中、青葉はコウからサインをもらおうと、大きな会場内で彼女を探し回る。そして、青葉はコウに今までの感謝を伝えると共に、尊敬できる上司だと伝えた。ADとなった過去の失敗を引きずっていたコウは、青葉からの言葉に勇気をもらって目頭を熱くする。(#25「ステップアップ」)

第3巻

葉月しずくはいまいちテンションが上がらず、企画書の作成に行きづまっていた。そんな中、しずくは息抜きをしようとグラフィックチームを訪れると、そこで滝本ひふみが笑っている姿を見かける。そして、しずくはひふみに、昔と比べて表情が柔らかくなったと伝える。それによりひふみは自分が変わって来た事を自覚して、今まで言えなかった自分の意見をしずくにぶつける。(#26「かわいい部下」)

しずくと遠山りんは、チームのみんなに「フェアリーズストーリー3」の開発をやり終えての感想を尋ねる。そんな中、しずくからキャラリーダーをやってみないかと言われたひふみは、そのショックで固まってしまう。一方、飯島ゆんは周囲のみんなと比べて目標などがない事を卑下していた。(#27「個人面談」)

イーグルジャンプの社員達で、社員旅行としてスキーにやって来た。そこで八神コウは体調を崩してしまう。すると、ひふみが気を遣って涼風青葉達を外に連れ出し、コウとりんを二人きりにしてあげる。(#28「社員旅行前編」、#29「社員旅行後編」)

イーグルジャンプで、次回作のメインキャラクターデザインを決めるためのコンペティションが行われる事となった。青葉はそのコンペティションに向けて自分のデザインしたキャラクターを提出する。すると、それがしずくの目に留まって、青葉がメインキャラクターデザインに抜擢される事となった。(#30「キャラコンペ」)

青葉はキャラクターデザインについてコウに相談する。しかし、コウはコンペティションで青葉に負けた事を悔しく思うあまり、彼女に八つ当たりしてしまう。青葉は自分の目指した夢は、誰かを蹴落とす事が必要だったと自覚する。一方、コウは八つ当たりをしてしまった自分を恥ずかしく思っていた。そんな中、りんがコウに今すべき事は何かと問い掛ける。(#31「夢」)

桜ねねは自作のプログラミングによるゲーム作成をしており、わからない事を質問するために阿波根うみこを呼び出した。うみこはねねにプログラミングについてアドバイスしつつ、プログラミングは楽しいかと問い掛ける。そして、ねねはプログラミングによるモノ作りについて、楽しさを見出し始めている事をうみこに伝える。(#32「ねねとうみこ」)

キャラクターデザインを担当した青葉は、その3Dモデリングを行うひふみに対して、何かわからない事はないかと尋ねる。青葉はデザインした側として責任を果たそうとしていたのだ。しかし、ひふみやコウ、ゆんの話している内容についていけない青葉は、まだまだ未熟だと自覚する。落ち込んでしまった青葉の様子を見たひふみは、彼女を勇気づけようと昼食に誘う。(#33「一人前」)

クリスマスの日、ゆんは弟や妹達にあげるプレゼントについて頭を悩ませていた。すると、篠田はじめが特撮に登場する玩具の剣と、女児向けアニメに登場する玩具のステッキをあげればいいのではと提案。ゆんははじめの提案を受け入れつつ、ひまなら家に来ないかと誘った。一方、会社に残って作業を続けていたコウとりんは、買って来たケーキでささやかにクリスマスを祝う。(#34「それぞれのクリスマス」)

青葉、ゆん、はじめは年末の忘年会の幹事を任された。そこで店選びをする事になるが、どの店を選ぶかで、はじめとゆんの意見が割れてしまう。そこで青葉達はしずくに意見を求めると、しずくはメイド喫茶がいいと言い出した。そして、メイド喫茶がどんな店かわからないと言うみんなのために、しずくが実演で説明すると言い出す。そして、しずくは用意したメモの台詞をみんなに読ませつつ、メイド喫茶のなんたるかをみんなに教えてあげる。(#35「幹事のお仕事」)

1月1日の早朝、青葉とねねは、友人の星川ほたるといっしょに初日の出を見るために、高尾山へのぼる。そこで青葉は1年前に語った夢が叶ったとほたるに告げた。しかし、青葉はそれで満足する事はなく、今では夢が目標になったのだと話した。ほたるは青葉の近況を聞いて安心しつつ、彼女を改めて応援する。(#36「元旦」)

昼食時、食堂で午前中に行った会議での疲れを癒していたしずくのもとに、うみこがやって来る。そこで二人が世間話をしている中、うみこは今のコウが昔に比べてAD業務をうまくこなせているのでは、と話題に挙げる。そんな中、しずくは昔の失敗も含めて今のコウがあるのだと口にする。そして、しずくは、この人の失敗なら受け止められるという人物をチームに採用しているのだと、自らの採用基準をうみこに話す。(#37「仕事始め」)

開発を進めていたゲーム「PECO」のプロトタイプ版提出日がやって来た。そんな中、ひふみはしずくとコウから、キャラリーダーをやってみないかと打診を受ける。しかし、ひふみは不甲斐ない自分ではみんながついて来てくれないと、弱気な姿勢を見せていた。すると、コウは自らの過去の経験を話しつつ、ひふみであればみんなもついて来てくれると説得。ひふみはコウの言葉を信じる事に決め、キャラリーダーを務める事を決意した。(#38「リーダー」)

第4巻

新たにキャラリーダーとなった滝本ひふみは、みんなに作業の進捗状況を尋ねて回る。そんな中、飯島ゆんは自分の進捗状況について、ついサバを読んで報告してしまう。もし間に合わなかったら、ひふみを悲しませる事になると気を重くする。そんな中、ゆんはひふみよりも前任の八神コウの方がよかった、と思わず考えてしまう。(#39「キャラリーダーひふみ」)

バレンタインデーの日、涼風青葉はウイスキーボンボンを会社への差し入れとして買って行く。そんな中、青葉はウイスキーボンボンを食べ過ぎてしまい、酔っぱらってしまう。さらに酔った青葉はいつもとは様子が違っていて、暴走してしまうのだった。(#40「ウイスキーボンボン」)

篠田はじめは「PECO」での企画アイディアに行き詰まりを感じていた。そんなはじめを見ていた青葉が相談に乗ろうとするが、はじめは自分の仕事だから一人でやってみると言って、悩み続ける。そんな中、はじめは葉月しずくからもっと周囲と相談した方がいいとアドバイスを受け、その言葉に従って青葉やゆんなどに相談する。すると新たなアイディアがどんどん生まれ、はじめは周囲に頼る事の大切さを知る。(#41「水の中の仕様」)

ゲーム作成に取り組んでいた桜ねねは、知識不足により悩んでいた。そんな中、ねねは阿波根うみこに連絡を取り、自作ゲームについてのアドバイスを求める。(#42「試行錯誤」)

4月を迎え、青葉は初めての後輩ができるとワクワクしていた。しかし、今年のイーグルジャンプは新入社員を採用しておらず、青葉は後輩が来ない事にがっかりしてしまう。すると、コウがグラフィックチームのみんなで花見をしようと提案する。(#43「お花見」)

青葉は「PECO」でのラスボスキャラクターとなる女王のキャラクターデザインに行き詰っていた。そんな中、青葉はコウから女王のキャラクターについてしっかり理解しているのかと指摘を受ける。そこで青葉は遠山りんやしずくに女王のキャラクターについて聞いて回り、理解を深める。そして、理解を深めた事により新たな発想を思いついた青葉は、女王のキャラクターデザインに改めて着手し始めた。(#44「女王様はどんな人?」)

はじめは魔法少女ムーンレンジャーのファイナルライブに参加したくて、仕事中に隠れてライブのチケットを入手しようと試みる。しかし、チケットを販売しているサイトのサーバーが落ちてしまい、サーバーが復活した時には、既にチケットは売り切れてしまっていた。それによりチケットを入手できなかったはじめががっかりしていると、ゆんがチケットの余りがあるからいっしょに行かないかと、はじめをライブに誘う。(#45「ライブチケット」)

コウと目が合ったひふみは、思わず目を逸らしてしまう。するとコウは、社内メッセンジャーを通してひふみに何か用かと尋ね、ひふみはコウが笑顔で仕事していたから気になったのだと答える。コウは自分の笑顔を見られていた事を恥ずかしがり、ひふみに詰め寄る。そんな中、ひふみとコウはお互いに、昔に比べて笑顔が多くなった事を認め合う。(#46「苦手な人付き合い」)

ねねは半年かけて作成したゲームが完成した事を喜び、青葉にゲームの完成を報告しようとする。しかし、ねねは今までゲームを作成していた事を青葉には内緒にしており、報告する事を尻込みしてしまう。そんな中、その場に居合わせていた星川ほたるは、ねねを応援する。ほたるに勇気をもらったねねは、意を決して青葉にゲームの完成を報告する。(#47「ねねクエスト」)

はじめはゆんといっしょに戦隊ヒーローの野外ショーへと来ていた。その最中、高校生時代の友人と偶然出会ったはじめは、今までの態度から一転して戦隊ヒーローに興味がない素振りを見せ始める。実ははじめは高校生の頃、周囲にオタクだった事を隠していたのだ。ゆんはその事を知って驚くと、落ち込んでいたはじめを元気づけるために、昔の自分の写真を見せる。(#48「黒歴史?」)

青葉は「PECO」のキービジュアルを描こうとした矢先、大和・クリスティーナ・和子によって止められる。クリスティーナは宣伝という目的を持つキービジュアルは、実績のあるコウに描いてほしいと依頼した。その事を理解しつつも納得のできない青葉は、キービジュアルのコンペティションを行ってほしいと頼む。(#49「キービジュアル」)

青葉はキービジュアルの作成に挑んでいた。そんな青葉を周囲のみんなが応援し、青葉もその応援に勇気づけられる。しかし、青葉はコウの描いたキービジュアルを目の当たりにした途端、自分の敗北を悟る。彼女は改めてコウの事を尊敬しつつ、自分の実力が足りていない事に悔し涙を流す。(#50「今の私の全力を…!」)

青葉はうみこの推薦により、会社の面接官を担当する事になった。そして、青葉は面接を志願する入社希望者がねねだと知って驚く。一方のねねは、友人の前で畏まった面接を行わなければならない事にやりずらさを感じてしまう。しかし、ここで気を抜いてはいけないと考えたねねは、決意を新たにして会社への志望動機などを語った。(#51「サプライズ面接」)

第5巻

高校生の頃の涼風青葉は、夢見ていたキャラクターデザイナーの道にこのまま進んでいいのかと、悩んでいた。キャラクターデザイナーになるには美術大学の進学が必要だと考えた結果、桜ねねといっしょに美術教師の日高ちなつに、進路について相談する事に決める。そして青葉は、美術室で将来イラストレーターを目指していると言う人物、星川ほたると出会う。(#SP01「将来の夢」)

青葉とねねは話の成り行きから美術部に入部する事となった。そして青葉は、ほたるにほかの部員はいないのかと尋ねる。しかし、青葉とねね以外の部員はほたる一人だけで、さらに彼女達が卒業したあとは廃部になる事が決定していた。そんな中、青葉は残り1年間をがんばろうと、ほたると手を取り合う。(#SP02「美術部」)

球技大会が開かれる中、運動に自信のない青葉は憂鬱な表情を浮かべていた。一方、ほたるはやる気に満ちあふれた表情を浮かべていた。そんなほたるに対して青葉は、運動は得意なのかと尋ねる。ほたるは運動は苦手だが、前向きな姿勢で球技大会に臨もうとしていると語る。青葉はほたるに影響を受けて、前向きに球技大会に臨む事を決意する。(#SP03「球技大会」)

ちなつに誤って水を掛けられてしまったほたるだったが、全然怒っていなかった。そんなほたるの様子を見たちなつは、ほたるが周囲に遠慮しているのではないかと問題視する。そして、ちなつは一度ほたるを怒らせてみようと、悪戯を始める。一方、ほたるは青葉から怒られて当然の事で、怒らないのは相手にとっても見放されている気分になり、嫌ではないかと指摘。その意見を聞いたほたるは、自分の感情に正直でいようとする。(#SP04「嫌われてるんじゃ!?」)

美術部員達は美術大学合格に向けての夏合宿を行うために、海にやって来た。すると、ちなつは海で遊びたがり、外でのスケッチをさせるためにみんなを外に連れ出した。そこで、ちなつは水着を着た自分のスケッチをするのはどうかと提案。しかし日差しが強い事からちなつは、スケッチの途中でモデルを放棄し、日陰に逃げ込んでしまう。(#SP05「夏合宿前編」)

ねねは自分だけが美術大学に進学しない事で、進学後はみんなと別れてしまう事を残念に思っていた。そして、ねねは青葉とほたるに美術大学に進学しなくてはいけないのかと、問い掛けた。それを受けた青葉は、キャラクターデザイナーの仕事に就くには、必ず美術大学に進学する必要があるのかと悩んでしまう。(#SP06「夏合宿後編」)

夏休みが終わって新学期が始まり、青葉達は全体集会で体育館に集められていた。そんな中、ほたるは貧血により一人だけ保健室で休んでいた。すると、ほたるは「秋だけに」という言葉に掛けた冗談が笑いのツボに入ってしまい、青葉達にその冗談を綴ったメールを送る。すると、ちなつは全体集会での弁舌の際に「秋だけに」を交えたダジャレを披露。結果、ちなつは全校生徒の前でスベってしまう。(#SP07「秋だけに」)

ほたるはネットを通じてライトノベル挿絵の仕事のオファーをもらう。ほたるは当初それを断るつもりでいたが、青葉達の期待に応えるためにも仕事を請ける事に決める。そして、ほたるは睡眠時間を削って仕事に没頭した結果、無理をして倒れてしまう。そんな中、ちなつはほたるを心配するあまり、厳しい口調で叱りつけてしまう。(#SP08「初仕事」)

青葉はあこがれのキャラクターデザイナーの八神コウが、高卒でゲーム会社に就職した事を知る。そこで青葉は美術大学への入試を受けつつも、コウが在籍している会社の就職試験を受ける事に決めた。(#SP09「クリスマスプレゼント」)

ねねが高校最後の記念として、高尾山で初日の出を見る事をみんなに提案する。しかし、ねねが思った以上に早朝の高尾山は混んでおり、出遅れたみんなは途中で初日の出を拝む事になってしまう。そんな中、ほたるが失敗続きの中でも、みんなといると楽しいと呟く。そして初日の出を拝む中、みんなで来年もここで年越しを迎えようと、お互いに誓い合うのだった。(#SP10「高校最後の元旦」)

青葉達は会社面接のためにスーツを買いに行く。青葉とねねは大人っぽく見えるスーツを希望して、店員に選んでもらう。一方ほたるも、店員の勧めで試着してみる事にする。すると、青葉とねねはスーツを着たほたるの大人っぽさを見て、自分達の子供っぽさを痛感するのだった。(#SP11「スーツ選び」)

青葉はイーグルジャンプの会社面接へと向かう。そこで青葉は会社の食堂に通されて、面接の時間までそこで待つ事となった。すると、休憩を取りに来たコウと葉月しずくが、青葉に話し掛ける。しずくから美術大学も志願しながら、なぜ会社面接を希望したのかと問われた青葉は、自身の志望理由と自らの夢を語る。(#SP12「第一希望」)

青葉とほたるが受験した美術大学の合格発表の日がやって来た。そこで青葉とほたるが無事合格を決める中、青葉のもとにイーグルジャンプから採用の電話が掛かって来る。青葉は自分の夢を追い掛けるためにも、イーグルジャンプに入社したいと、ほたるに告げた。そして青葉、ほたる、ねねの三人はそれぞれの目標に向かって新たな生活をスタートさせる。(#SP13「自分の夢」)

第6巻

大和・クリスティーナ・和子は、追加の描き下ろしイラストを八神コウに依頼する事になった。しかし、クリスティーナはキービジュアルの一件で、コウをはじめとしたグラフィックチームと揉めていたため、気まずく思っていた。そんな中、葉月しずくの提案でクリスティーナは、もずくをいっしょに連れて行く事にする。そしてクリスティーナは、もずくのお陰でグラフィックチームのみんなと打ち解ける事ができた。(#52「助っ人」)

インターンシップで望月紅葉鳴海ツバメの二人が、イーグルジャンプに短期入社する事になった。初めて後輩ができた事にはしゃぐ涼風青葉だったが、紅葉は青葉にライバル意識を燃やし始める。(#53「インターンシップ」)

紅葉とツバメに加えて桜ねねが、イーグルジャンプに短期入社した事を祝うため、みんなで昼食を食べていた。プログラムチームが打ち解けているのに対して、グラフィックチームのみんなは、無口の紅葉の扱いに困ってしまう。そんな中、紅葉は自分の絵の実力が気にならないのかと、青葉に問う。(#54「望月紅葉」)

ツバメは予想以上のプログラミング技術を発揮する。そんなツバメの事が気になったねねは、彼女にいつからプログラムを始めたのかと尋ねる。ツバメは幼い頃の紅葉に触発されて、中学生からプログラムを始めたのだと話す。一方ねねは、なんとなくでプログラムを始めたと語った。すると、ツバメはねねのプログラムに対する浅はかな気持ちを聞いて、怒り出してしまう。(#55「鳴海ツバメ」)

青葉は紅葉を昼食に誘うが、紅葉は自分の席で食べるからと青葉の誘いを断る。そんな中、青葉は紅葉と打ち解けられない事を問題視して、もっと彼女の事を知りたいと思うようになる。一方、プログラムチームはツバメとねねが競い合わせるように、作業を進めていた。しかし、そのせいかピリピリとした空気が周囲にも伝わってしまう。(#56「おにぎり」)

風呂に入っていたツバメは、台所から聞こえて来た紅葉の悲鳴に驚く。紅葉はゴキブリが出た事に驚いていたのだ。そんな中、風呂から出て来たツバメがお茶碗でゴキブリを捕まえる。しかし、薄着で長いあいだいたために、湯冷めして風邪を引いてしまう。(#57「ルームシェア」)

ツバメは篠田はじめが書いた仕様書通りに、依頼されたミニゲームを完成させる。しかし、その完成品を見たはじめは、物足りなさを感じて仕様書を変更しようと口にする。そこでツバメは再度修正を行うが、今度は違う問題が発生してしまう。はじめがどう修正したものかと悩む中、ツバメはこの失敗の責任は誰にあるのかと問題にする。はじめはツバメがインターンシップ内での評価を重要視している事を知り、そこまで考えが及ばなかったとツバメに謝罪する。(#58「仕様変更!」)

ねねはうみこに依頼されたミニゲームの製作で、完成まであと一歩のところでバグを発見してしまう。そこでねねはうみこにアドバイスを求めるようとするが、忙しいうみこを前にして気を遣い、違う仕事から進める事にする。そして、新たな仕事を探すためにグラフィックチームのもとを訪れるが、青葉達もほかの案件で忙しい。そこでねねは改めてミニゲームの製作に戻る。(#59「ボードゲーム」)

ねねはツバメの発するピリピリとした空気に耐えかね、食堂に来ていた。そんな中、ねねは紅葉にツバメの事について尋ねる。すると、紅葉はツバメが実家の温泉旅館の娘であり、そのあとを継ぐように言われている事を明かした。さらにツバメはイーグルジャンプに入社できなければ、ゲーム業界への道をあきらめるようにと母親に言われていた。それを知ったねねはツバメの周囲に厳しい態度について納得する。(#60「猫かぶってる」)

ツバメが製作していたミニゲームから、たくさんのバグが発見されてしまう。ツバメは製作のスピードを速めるために確認作業を疎かにしていたのだ。大きなミスを起こした事からツバメは、評価が落ちてイーグルジャンプに正式入社できなくなると落ち込んでしまう。そんな中、ねねがツバメを元気づけ、ツバメといっしょにバグの修正を行う。(#61「バグを直せ!」)

食堂でプログラマーのみんなを集めて、「PECO」の試遊会が行われる事になった。それをうみこから聞いたコウは、グラフィックチームのみんなを試遊会に誘う。そんな中、コウは作業を続けようとしていた紅葉を直に誘う。コウにあこがれを抱いている紅葉は、コウの誘いに乗って試遊会に向かった。そして、紅葉は青葉といっしょに「PECO」のテストプレイを行う。(#62「試遊会」)

東京ゲーム展で「PECO」の発表を記念して、コウとしずくによるトークショーが行われる事となった。そこで青葉達は、トークショーの様子を見るために東京ゲーム展に向かう。すると、コウがサプライズで青葉をトークショーの壇上に誘う。そして青葉は、多くの観客の前でキャラクターデザインを担当した事を伝えた。(#63「東京ゲーム店」)

コウがフランスのゲーム会社に、勉強のために行く事となった。しかし、青葉はコウの門出を祝う一方で、本当に伝えたかった事を我慢していた。そしてコウがフランスに出発する日になり、青葉はコウの席が空席となってしまう事を寂しく思う。すると、そんな青葉の様子を見た紅葉が、青葉を連れて飛行場へ向かう。そして、青葉は出発する直前だったコウに対して涙を流しながら、自分の本当の気持ちを伝える。(#64「青葉さんは…ズルいです!」)

第7巻

フランスに来た八神コウは、大和・クリスティーナ・和子から紹介された人物、大和・カトリーヌ・十和のもとでホームステイしながら、生活を送る事になった。カトリーヌからついて来る覚悟があるかと問われたコウは、望むところだと答える。こうしてコウは、新たな生活をスタートさせるのだった。(#65「新しいスタート」)

PECO」が発売され、涼風青葉は自分の名前がコウと同じ場所にクレジットされている事を喜ぶ。そんな中、青葉は篠田はじめからサインをほしいとねだられる。しかし、青葉はキャラクターデザインの夢が叶った際、最初のサインは桜ねねにすると、彼女と約束していた。そのためにはじめのお願いを断った青葉だったが、当のねねはその約束をすっかり忘れていた。(#66「サイン」)

滝本ひふみは、青葉達グラフィックチームのみんなを昼食に誘った。青葉達はコウがいない事でひふみが気を遣ったのだと気づき、ひふみがキャラリーダーとしての責任を果たそうとしている事に対して尊敬の眼差しを向ける。そんな中、昼食に向かう途中でウィンドウショッピングに興じた青葉達は夢中になってしまい、気づけば昼休憩が終わっていた。(#67「昼休み」)

はじめは新作のゲーム企画を葉月しずくに提出し続けていたが、何度もボツにされた事で面白いゲームとはどんなものかわからなくなっていた。そこではじめはみんなにその事を相談し、青葉達も面白いゲームとはなんなのかについて考え始める。そんな中、みんなは小難しい事を考えるよりも、目の前にある課題を一生懸命こなす事が重要だと気づく。(#68「次のゲームは?」)

望月紅葉は行動しなかったせいで、コウから何も学べなかった事を後悔していた。そこで紅葉は絵がうまいという青葉の友人の星川ほたるのもとを訪ね、彼女から絵について学ぶ事にした。しかし、ほたるの連絡先を知らなかった紅葉は、ほたるが通っているという大学を尋ね、横断幕にほたるを探している旨を記載してほたるを探そうと試みる。(#69「ほたると紅葉」)

遠山りん鳴海ツバメの実家が旅館を営んでいると聞き、北海道への社員旅行に行く際、その旅館を使わせてもらう事にした。しかし、ツバメはゲーム業界に進もうとしている事を、ツバメの母から快く思われてはいなかった。ツバメは改めてイーグルジャンプに入社する事を母親に報告するが、彼女からはいい返事をもらえなかった。(#70「鳴海旅館」)

青葉達は紅葉の実家が経営している望月牧場に行く事にした。一方、りんはツバメが親からゲーム業界に進む事を反対されていると知り、彼女に後悔しない選択をするようにと話す。それでもツバメは自分の気持ちにウソがつけず、改めてツバメの母にゲーム業界に進む事を告げた。しかし、母親はツバメに厳しい言葉を浴びせる。(#71「望月牧場」)

母親との仲が険悪になってしまったツバメは、このままゲーム業界に進んでいいものかと悩んでいた。そんな中、紅葉がツバメといっしょにこのままゲーム業界を目指したいと、ツバメに伝える。それによってツバメはゲーム業界に進む事を改めて決意、ツバメの父から矢文を借りて、母親に自分の思いを綴った手紙を送る。(#72「ツバメと母」)

青葉は北海道旅行で羽目を外し過ぎたせいで、風邪を引いて会社を休む事になった。そんな中、ねねとほたるが青葉のお見舞いにやって来る。そして、全快した青葉が会社に行くと、青葉の席にはみんなからの快気祝いの品がたくさん置かれていた。そして、青葉はこれではあんまり休めないと軽口を叩きつつも、みんなの気持ちを嬉しく思う。(#73「風邪でお休み」)

はじめはロボットものを基軸とした企画を、しずくに提出する。しずくはその企画を面白いと思う一方で、イーグルジャンプにロボットものを開発、宣伝するノウハウがなかった事から企画を通すのを渋った。そして、はじめはまたも企画をボツにされてしまった事で落ち込んでしまう。そんな中、はじめの出した企画の数々を見た紅葉は、実際にサンプル版を作ってみるのはどうかと提案する。(#74「新企画前編」)

青葉達は、はじめの企画のサンプル版を製作していた。しかし、仕事と並行して作業をする事は大変で、ツバメやはじめは膨大な作業に追われ、寝不足で疲れ切ってしまう。そんな彼女達の様子を訝しんだりんは、みんなを呼び出して何をやっているのかと尋ねる。そこでサンプル版の制作をしている事をしったりんは彼女達を叱りつつも、その情熱を受けてサンプル版の製作を重点的に行うようにと指示する。(#75「新企画中編」)

完成したはじめの企画サンプル版を発表する事になった。クリスティーナはサンプル版の面白さを認めつつも、利益率や開発リスクに置いては、しずくの企画よりも劣っていると否定的な意見を出す。そんな中、りんは彼女達のゲーム製作に掛ける情熱をクリスティーナに話しつつ、彼女を説得。そしてはじめの出した企画が通り、本格的な開発を行う事が決定した。(#76「新企画後編」)

大晦日、りんはコウに会うためにフランスに来ていた。そんな中、コウはりんのためにお洒落なレストランを予約しつつ、彼女をエスコートする。りんはこのためにコウが練習していたのだと知り、嬉しく思うのだった。その後、二人はエッフェル塔のライトアップを眺めつつ、年越しを迎える。(#77「大晦日」) 

コラボレーション

きらら×きららプロジェクト

「まんがタイムきらら」と叡山電鉄の展望列車「きらら」の名前をかけたコラボレーション企画、「きらら×きららプロジェクト」が頻繁に行われている。2015年3月28日から1年間、本作『NEW GAME!』のラッピングやヘッドマークを施した叡山電鉄のデオ720形723号車が運行された。また、出町柳駅には涼風青葉の等身大パネルが設置された。また、2016年8月27日と同年9月18日には、叡山電鉄において本作とのコラボ1日乗車券・特別入場券も発売された。

メディアミックス

TVアニメ

2016年7月から9月まで藤原佳幸監督によるTVアニメ版が放送された。キャラクターデザインは菊池愛、シリーズ構成は志茂文彦が担当している。原作者の得能正太郎も第9話の脚本の執筆や、会議への参加など、製作に積極的に関わっている。キャストは涼風青葉役を高田憂希、滝本ひふみ役を山口愛、飯島ゆん役を竹尾歩美、篠田はじめ役を戸田めぐみがそれぞれ演じている。

webラジオ

2016年7月5日より「HiBiKi Radio Station」にて八神コウ役の日笠陽子と遠山りん役の茅野愛衣がパーソナリティを務める『RADIO NEW GAME! ~コウとりんの進捗報告会!~』が配信された。また、第11回と12回にはゲストとして涼風青葉役の高田憂希が出演した。

ゲーム

2017年1月26日にPlayStation VitaとPlayStation 4用のアドベンチャーゲーム『NEW GAME! -THE CHALLENGE STAGE!-』が発売されている。主人公の涼風青葉を育成するゲームで、他のキャラクターとの交流を通じ、さまざまなパラメーター変化が表れるという内容になっている。

社会現象

主人公の涼風青葉がゲーム会社「イーグルジャンプ」内で発言した「今日も一日がんばるぞい!」という1コマの切り抜き画像が、TwitterなどのSNSを中心にインターネット上で多く出回り、一気に作品の知名度を上げた。主に文脈通りの一日のはじまりにおける挨拶で使われることが多い。また、この言葉はアニメ流行語大賞2016で銅賞を獲得している。

登場人物・キャラクター

涼風 青葉 (すずかぜ あおば)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める18歳の女性。ツインテールの髪型と両親から買ってもらったスーツで仕事をするのが、就業スタイルとなっている。しかし、童顔で、スーツも学生服のように見えるため、普段はあまり社会人に見られない。今の会社に入ったきっかけは、小学生の頃にプレイしたゲーム「フェアリーズストーリー」のキャラクターに心を奪われ、そのキャラクターデザインを担当していた八神コウに憧れてキャラクターデザイナーを志したため。 コウのことは現在も尊敬の対象や目標として意識している。就業してから1年足らずで会社に馴染むなど、コミュニケーション能力は高く、仕事に対するモチベーションも高い。性格は天然で抜けているが、基本的には素直で人当たりが良く、多くの人から可愛がられるタイプ。 しかし、仲のいい人に対してはサディスティックな黒い一面を見せることもある。苦手なことは運動で、その運動能力は運動神経が悪いと自称している飯島ゆんにすら驚かれるほど。

滝本 ひふみ (たきもと ひふみ)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める女性。年齢は謎だが就業年数が長いため、会社の歴史もよく知っている。もともと、コミュニケーションを取ることが苦手で、人と面と向かって会話をすることが不得意。しかし、メールでは対面した時とは異なり、非常にテンションの高い文面を、顔文字付きで送ってくる。最初は表情も堅く笑顔をまったく見せなかったが、涼風青葉とは「話しやすい」ということで仲良くなり、笑顔も自然と出てくるようになった。 のちに自分の人付き合いの苦手さを克服したいと思うようになり、徐々に対面でのコミュニケーションも改善の兆しが見られるようになっている。趣味はコスプレ。また、お酒にはめっぽう強く、いくら飲んでもほとんど酔わない。

飯島 ゆん (いいじま ゆん)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める21歳の女性。三重県出身で、関西弁でしゃべるのが特徴。業務はモンスターのモデリングを主に担当。モンスターや動物を描くことが得意で、動物の知識も豊富。しかし一方で、涼風青葉が仕事へのモチベーションが高く、社内のコンペにも積極的に参加するのを見て、大した志望動機もなく入社した自分自身を卑下するところもある。 それでも、最近は青葉を見習って、自分もコンペに積極的に参加しようとするなど、仕事に対する姿勢が変化してきている。青葉と同様に運動を苦手としているが、青葉ほど運動神経は悪くはない。また、太ることを嫌っており、常にダイエットを意識している。

篠田 はじめ (しのだ はじめ)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める21歳の女性。飯島ゆんの同期。涼風青葉たちと同じブースで仕事をしており、交流も盛ん。実際はモーション班所属で、ゲームのキャラクターに動きを付ける業務を専門に行っている。青葉は、初めてできた後輩ということもあって、可愛がっている。しかし、自分が先輩ということを意識しすぎて、良いところを見せようとした結果、それが空回りすることもある。 一人暮らしをしているが、オタク趣味があり、フィギュアなどにお金を使っているため、基本的には金欠に悩まされている。また、自宅から会社までは5駅の距離だが、運動のために自転車通勤している。引き締まった身体の持ち主で、健康診断では「綺麗なウエスト」と看護師に褒められていた。

八神 コウ (やがみ こう)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める25歳の女性。涼風青葉が好きだったゲーム「フェアリーズストーリー」のキャラクターデザイナーをした人物。青葉の直属の上司。新人時代は、今よりも口下手なうえにギラギラしており、先輩社員とも衝突が絶えず、近づきがたい雰囲気があった。現在は当時に比べれば角がとれており、人当たりも良くコミュニケーション能力も高い。 それでも仕事に対する熱意は変わらず、1人で数人分の業務をこなしたり、2日に1日は必ず会社に泊まりこんでいる。また、直属の部下である青葉に対しては、厳しく接しながらも期待しており、リテイクの必要のないものにあえてリテイクを出すことで成長を促している。仕事上ではしっかりしているが、プライベートは割とだらしがなく、遠山りんに料理を作ってもらったりしている。

遠山 りん (とうやま りん)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める25歳の女性。八神コウとは同い年の同期。コウに好意を寄せており、プライベートではしっかりしていないコウに対してよく世話を焼いている。また、コウと仲良くしている人には、嫉妬や対抗心を燃やすこともある。仕事ではアートディレクターとして業務を行い、時にはメンバーをとりまとめる立場となることもある。 特にマネジメント能力に長けており、コウがまとめきれないような状況でも、しっかりとまとめ切るリーダーシップを持つ。

阿波根 うみこ (あはごん うみこ)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤めるプログラムチームの女性。沖縄県出身の褐色の肌の持ち主。苗字で呼ばれることを嫌っており、周囲には下の名前で呼ぶように言っている。しかし、八神コウからは「見た目とあっている」と言う理由で、苗字で呼ばれている。仕事には厳しいタイプで、涼風青葉の作ったキャラクターに問題があった際には、キツイ口調でそのミスを指摘したこともある。 しかし、人に対して辛辣にあたってしまうことを、反省すべき点であると、自分でも感じており、言い過ぎてしまった後は、1人で落ち込んでいる。また、サバイバルゲームが趣味のミリタリーマニア。デスクには自分のコレクションであるモデルガンが飾ってあり、本物の薬きょうなども所持している。 特技は射撃で、怒ると、自前のエアガンを取り出して、人に向けて発射することもある。

葉月 しずく (はずき しずく)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める女性。ゲーム「フェアリーズストーリー」の担当ディレクター。涼風青葉の上司である八神コウよりも役職は上。ゲームのストーリーや内容を決める社内コンペなどで決定権を持つ人物。しかし、偉ぶることはなく、基本的に温和な性格で、部下へのあたりも優しい。ゲーム制作を行ううえでは、仕様の変更は致し方ないことだと考えており、何度も仕様変更を行って阿波根うみこを怒らせることもある。 また、可愛い女の子が好きで、社内の女性社員にしきりに「可愛い」と言う、少々変わった一面もある。

大和・クリスティーナ・和子 (やまとくりすてぃーなわこ)

ゲーム「PECO」の出資会社「芳文堂」でプロデューサーを務める女性。かなり偉い立場にあり、飯島ゆんいわく、「チームで一番偉い人」。フランス人と日本人のハーフで、非常に整った顔をしている美人。「PECO」のキービジュアルの担当を、急遽涼風青葉から八神コウへ変更させる意向を伝えた。この急な申し出で、青葉とコウから少々疑念を抱かれていた。 自身としては本意ではなく、出資会社の意向に逆らえない自分の実力不足を、葉月しずくの前で嘆くこともあった。

花ちゃん (はなちゃん)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」に勤める女性。葉月しずくとは別のチームディレクター。涼風青葉がイーグルジャンプの採用面接の際に面接官を担当した。その時はまだ未成年で危なっかしいと指摘しており、青葉の採用には後ろ向きな発言をしていた。可愛い男の子が好きで、新入社員のめぼしい男の子は、葉月しずくから紹介してもらっている。

桜 ねね (さくら ねね)

きらら女子大学に通う涼風青葉と星川ほたるの親友。見た目は中学生と見間違われる程に幼いが、実は胸はそこそこ大きい。大学の夏休み期間中に、ゲーム会社「イーグルジャンプ」でアルバイトをしたことをきっかけに、プログラマーに興味を持つ。以降は大学に通いつつ、阿波根うみことも頻繁に連絡を取り合って、自主的にプログラミングの勉強をしている。 既に簡単なゲームが作れるくらいのスキルがあり、うみこからも、これからの成長を期待されている。

星川 ほたる (ほしかわ ほたる)

涼風青葉と桜ねねの親友。将来の夢はイラストレーター。青葉が進学を志していた芳文美術大学に進学しており、フランスにも留学経験がある。そのため、留学先から帰国して久しぶりに2人に会った時には、挨拶も外国式になっており、2人を驚かせていた。高校時代から既に画力は高く、ライトノベルの挿絵の依頼が来る程の実力を持っている。 自身としては、才能といった言葉で片付けて欲しくないと思っている。

日高 ちなつ (ひだか ちなつ)

涼風青葉が通っていた高校で、美術部の顧問をしていた女性教師。部活に対しては放任主義で、美術部をほったらかしにして、他の生徒とともに野球を楽しむなど、自由に振る舞っている。もともとは勉強や美術も、頑張れば人並み以上にこなせる器用なタイプ。どんなに努力しても、どれも1番にはなれないのが悩みだった。そのため、美大生だった時は、自分より上手い人を見て挫折している。

山田 (やまだ)

胸に「山田」という名札を付けたメガネをかけた女性。作中では新人看護師やカメラマンや女性警官として登場している。職業が異なるので、同一人物なのかは不明。新人看護師の山田は、血液採集の時に八神コウを不安にさせすぎて、気分を悪くさせていた。

宗次郎 (そうじろう)

滝本ひふみが飼っているペットのハリネズミ。性格は臆病で、いつも巣穴に隠れている。そのため、涼風青葉からは、ひふみの引っ込み思案な性格と重ねあわせられて、「似ている」と思われている。ハリネズミなので、人にはあまり懐いていない。飼い主のひふみからは、素手で触れられても平気なくらいには懐いている。

アッキー

篠田はじめの高校時代の同級生の女性。高校生の時は勉強が苦手だったが、現在は公務員として働いている。はじめのオタク趣味を当時から知っていたが、そのことについて周りに言いふらしたり言及はしないなど、優しい性格をしている。

涼風青葉の母 (すずかぜあおばのはは)

涼風青葉の母親。ゲーム会社「イーグルジャンプ」で働きだした青葉が、休日にゴロゴロして「休む時はしっかり休みたいの」と発言したのを聞き、どんどん青葉の父親に似てきていると感じている。

ナイト

コナーとは親友で、桜ねねいわく「平和主義」な思想の持ち主。青葉のお気に入りのキャラクターでもある。

カレン

ゲームの発売日には、取扱店舗の店員がこのキャラクターのコスプレをしていた。両手をあげて伸びをするような特徴的なポーズをとる。

村人 (むらびと)

涼風青葉が、ゲーム会社「イーグルジャンプ」で、初めて製作に関わったゲーム「フェアリーズストーリー3」のキャラクター。性別は女性。青葉はモデリングを担当した。合格ラインを超えているのにも関わらず、八神コウから何度もボツを喰らい、度重なる修正を加え、1週間の期間をかけて完成させている。

ソフィア

涼風青葉が、ゲーム会社「イーグルジャンプ」で、初めて製作に関わったゲーム「フェアリーズストーリー3」のキャラクター。サーカス団に所属する新米少女で、年齢は18歳。明るい色の髪のツインテールが特徴で、真面目で元気で、少し天然なところがある。ゲーム内での役割は、主人公一行をダンジョンに案内するもの。道中で盗賊に襲われて命を落としてしまう、という不憫なキャラクター設定となっている。

コナー

涼風青葉が、ゲーム会社「イーグルジャンプ」で、初めて製作に関わったゲーム「フェアリーズストーリー3」のキャラクター。ナイトの親友だが、平和主義であるナイトとは異なる考え方を持っており、途中で闇墜ちをしてラスボスとなる設定。桜ねねのお気に入りのキャラクターでもある。

ペコ

普通の少女だが、倒したモンスターを着ぐるみとして装備することにより、そのモンスターの特殊能力を使うことができるという設定。着ぐるみを着て戦うというアイデアは、青葉が描いたイラストから生まれたもの。

女王 (じょおう)

涼風青葉が、ゲーム会社「イーグルジャンプ」で、製作に関わったゲーム「PECO」のキャラクター。ペコと同じ時代のヨーロッパ地方出身の女性。開発当初は意地悪な魔女風の人物像だったが、のちに寝たきりの少女へと変更された。ぬいぐるみの住人たちを、恐怖政治でこき使っているという設定。

鳴海 ツバメ (なるみ つばめ)

東京ゲーム専門学校に通っている少女。年齢は19歳。インターンシップにてイーグルジャンプに短期入社して、イーグルジャンプではプログラムチームの配属に決まる。黒髪をサイドテールの髪型にしている。実家は大きな旅館を営んでおり、東京に出て来るにあたって幼なじみの望月紅葉とルームシェアをしながら暮らしている。幼い頃からツバメの母により旅館の跡取り娘としての厳しい教育を施されていた。そのため、基本的な家事は一通りこなす事ができるほか、酒の銘柄に詳しいなど旅館の娘としての知識を備えている。そんな中、紅葉の影響で中学の頃からプログラミングを覚え始め、ゲーム業界に進む事を目指していた。しかし、ツバメを旅館の跡取りにしようと考えている母親からは反対されてしまう。その後の熱心な説得によって専門学校に行く事は許してもらったものの、仕送りなどはいっさいもらっていない。そのため、専門学校に行きながらアルバイトをする事でなんとか生活できている。母親からはイーグルジャンプに就職できなければ、旅館のあとを継ぐと約束を交わしている。そんな経緯からイーグルジャンプの同僚の桜ねねがなんとなくプログラマーになったと口にした際は、厳しい口調で軽蔑の姿勢を示した。またインターンシップ中は、確実にイーグルジャンプへの入社を決めるために会社内での評価にこだわり、さらには作業スピードを速めるためにプログラムの確認作業を疎かにしていた。その事から作成したプログラムから多数のバグが発見されてしまったが、ねねの協力によって難を逃れる事に成功した。この一件から険悪な仲が続いていたねねと和解。以降はねねとはよき同僚であると同時に、友人関係を築いている。その後、「PECO」のゲーム開発を終えたイーグルジャンプの北海道社員旅行で実家の旅館を紹介し、同時に改めてゲーム業界に進みたいと母親に報告した。その際に母親とは険悪になってしまうが、旅行終わりに母親への思いを綴った手紙を送った事がきっかけで和解する。

ツバメの母 (つばめのはは)

鳴海ツバメの母親。旅館の女将を務めている。長い黒髪を頭のうしろで団子状にしてまとめている。規律正しく自分にも他人にも厳しい性格をしており、ツバメには幼い頃から旅館のあとを継がせるために厳しい教育を施していた。ゲーム業界に進みたいというツバメに反対の姿勢を示している。ツバメから旅館を継がないと言われた際は憤慨して彼女と険悪な仲になってしまったが、その後ツバメから手紙を受け取った事により彼女と和解。旅館を継いでほしいという主張はそのままに、ツバメを心配している親心を語った。

大和・カトリーヌ・十和

大和・クリスティーナ・和子の妹。フランスにてゲーム開発を行っている。癖のある金髪で、褐色の肌の持ち主。冗談好きで、自信家。さらに人との距離感が近く、挨拶の感覚で気軽にキスをしてしまう。フランスにゲーム開発の勉強するためにやって来た八神コウを迎い入れ、ホームステイさせている。

望月 紅葉 (もちづき もみじ)

東京ゲーム専門学校に通っている少女。年齢は19歳。インターンシップでイーグルジャンプに短期入社して、グラフィックチームの配属に決まる。赤髪のショートヘアで、髪の一部を頭の横で束ねている。また、胸が非常に大きい。実家は北海道で牧場を営んでおり、東京に出て来るにあたって幼なじみの鳴海ツバメとルームシェアをしながら暮らしている。負けず嫌いでストイックな性格をしている反面、ズボラで身なりも無頓着。出かける際にはツバメに身嗜みを整えてもらっているが、彼女がいなければパジャマで出かけてしまう事もある。幼い頃から絵がうまく、キャラクターデザイナーの八神コウを尊敬していた。そしてコウと同じゲーム業界に進む事を目指して、北海道から上京した。イーグルジャンプで出会った同い年の同僚、涼風青葉が開発中のゲームのメインキャラクターデザインを担当していると知り、青葉に激しいライバル意識を燃やすようになる。その後、青葉がメインキャラクターデザインを務めた経緯とその中での挫折を知り、彼女に尊敬の念を抱くようになった。コウがフランスに行ったあとは、コウから技術を吸収するための積極的な行動を取らなかった事を嘆いていた。また、絵のうまい青葉の友人の星川ほたるを訪ねるため、少ない情報から彼女を捜索するなどの行動的な姿勢を見せるようになった。

もずく

葉月しずくの飼っている猫。イーグルジャンプにもいる事が多い。黒と白のまだら模様をしており、ふてぶてしい外見をしている。おとなしい性格で人懐っこく、大和・クリスティーナ・和子に抱かれながらグラフィックチームを訪れた際は、されるがままで微動だにしなかった。

ツバメの父 (つばめのちち)

鳴海ツバメの父親。非常に恥ずかしがり屋で、玩具の矢文を使って姿を見せずにコミュニケーションを取ろうとする。イーグルジャンプの社員達が社員旅行で実家の旅館を訪れた際は、歓迎の姿勢を示しながらも彼女達の前にいっさい姿を現さなかった。

場所

イーグルジャンプ

涼風青葉が勤めているゲーム会社。社員は基本的に社員証を持ち歩いており、トイレに入るにも社員証が必要になるほどセキュリティは厳重。しかし、そこまで大きな会社ではないので、新入社員の定期採用は行っておらず、不定期に募集がかけられる。また、自由な社風で、社員の服装も自由となっている。

ラララ~麺 (らららーめん)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」の近くにあるラーメン屋。飯島ゆんと篠田はじめが訪れたつけ麺の専門店。ゆんは太るのを恐れて食べるのをためらっていたが、はじめに引っ張られるように入店した。麺の量を自分で調整することが可能で、小、並、大の3つから選べるようになっている。

きらら女子大学 (きららじょしだいがく)

桜ねねが通っている女子大学。ねねは自分の家から近く、就職率が高くて校舎が綺麗で、ネット上での評判もいいということで志望していた。学食もあり、ねねが阿波根うみこに大学の説明をする際は、学食の美味しさを推していた。

イベント・出来事

東京ゲーム展 (とうきょうげーむてん)

数多くのゲーム会社が一堂に会して、ゲームを披露するイベント。ゲーム会社「イーグルジャンプ」のゲーム「フェアリーズストーリー3」が、初めてメディア発表されたイベントでもある。一般的には土日に開催されるが、木金の2日間はビジネスデイとなっており、業界関係者のみが入場できる。

その他キーワード

ケロリン大魔王 (けろりんだいまおう)

栄養ドリンクの名称。泊まりがけの仕事になった時に、阿波根うみこに頼まれて桜ねねが買って来た。値段は2858円とかなり高め。これは栄養ドリンク「ケロリン」シリーズとしては最上位のもので、他に「ケロリン新人」「ケロリン社長」などのバリエーションもある。

フェアリーズストーリー

涼風青葉が小学生の時にプレイしていたゲーム。ゲーム会社「イーグルジャンプ」から発売されていた。キャラクターデザインを担当していたのは八神コウ。青葉が、そのゲームのキャラクターに惹かれて、キャラクターデザイナーを志すきっかけとなった。現在も続編が作られている。

フェアリーズストーリー3 (ふぇありーずすとーりーすりー)

ゲーム「フェアリーズストーリー」シリーズの3作目。ゲーム会社「イーグルジャンプ」から発売されている。涼風青葉が入社した時には、既に開発が進んでいた。飯島ゆんと篠田はじめが入社した時も開発途中で、青葉たち3人は、途中からこのゲームの開発に関わることとなった。

PECO (ぺこ)

ゲーム会社「イーグルジャンプ」から発売される予定のゲーム。着ぐるみを着ることによって、さまざまな特殊能力を得られる主人公を操り、ステージを進めていくアクションゲームとなっている。涼風青葉の描いた着ぐるみキャラクターが、このゲームの根幹となるシステムとして採用されている。

キュアレンジャー

各レンジャーは顔と体に「赤」や「青」といったシンボルカラーに漢字の入った衣装とマスクを着用している。篠田はじめが好きな戦隊ヒーローであり、今でも休日になれば、ヒーローショーなどに足を運んでは熱心に応援している。

魔法少女ムーンレンジャー (まほうしょうじょむーんれんじゃー)

子ども向けの戦闘美少女モノのアニメ。もともとはマイナーな女児向けのアニメだったが、現在は大人のファンも多く獲得している人気アニメとなっている。ヒロインであるムーンレンジャーの必殺技は「メガ粒子レクイエムシュート」。

NENE QUEST (ねねくえすと)

桜ねねが初めて作った自作のゲーム。BGMとSEはフリー素材だが、その他のプログラミングや絵の作成などはすべてねねが行っている。タイトルの文字は3Dだが、内容は2Dアクションゲーム。意外と作り込んであり、2人協力プレイもできる。

書誌情報

NEW GAME! 全13巻 芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉

第1巻

(2014-02-27発行、 978-4832244146)

第13巻

(2021-09-27発行、 978-4832273061)

NEW GAME! -Complete Edition- 2巻 芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉

第1巻

(2023-11-01発行、 978-4832275003)

第2巻

(2024-04-01発行、 978-4832295384)

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