概要・あらすじ
長く続いた大戦が終わり、世界はサムライの支配から商人の支配へと移り変わろうとしていた。戦場からあぶれたサムライは、あるものは浪人となり職を求めて都へ上り、あるものは野伏となって弱い農民から簒奪を繰り返していた。
神無村の巫女キララは野伏と戦ってくれるサムライを求めて都へ。そこでキララは押し込み強盗を見事な手腕で退治するサムライ、島田カンベエと出会う。
島田カンベエの腕に惚れ込んで弟子を志願する岡本カツシロウ、ひょんなことから知り合ったサイボーグサムライ、キクチヨらとともに、腕の立つサムライを求める日々がはじまる。
登場人物・キャラクター
島田 カンベエ (しまだ かんべえ)
『SAMURAI7』の登場する主人公のひとり。原作の島田勘兵衛にあたる。サムライ側の主人公で、7人のサムライのリーダー格。歴戦のサムライで腕が立ち、頭も回る。最初はキララの誘いを「負け戦しかしたことがない」といって固辞していた。 仲間になってからは、敵の戦力を分析し、腕の立つサムライが7人は必要であるとし、仲間集めを始める。
キララ
『SAMURAI7』の登場する主人公のひとり。農民側の主人公。神無村(かんなむら)の水分り(みくまり)の巫女。水脈を見つけるダウジング能力があり、都でもダウジング用の水晶でサムライをさがす。 身体に爆薬を巻いた押し込み強盗を、一瞬で取り押さえた島田カンベエの腕に惚れ込み、助力を乞う。都の商人の道楽息子ウキョウに見初められ、拉致されたところを岡本カツシロウらに救われる。
岡本 カツシロウ (おかもと かつしろう)
原作の岡本勝四郎。名家の出だが、武者修行中の若ザムライ。島田カンベエの腕にあこがれ、弟子入りを志願するが断られる。その際、キララたちのサムライ探しを知り、義侠心から同行を申し出る。 腕はそれなりだが、カンベエに見抜かれたとおり実戦経験がなく、島田カンベエが求めた7人のサムライには最初は数えてもらえなかった。
キクチヨ
原作の菊千代にあたる。機械の体を持つサムライ。その体は規格外の改造を施されており、首を飛ばされても生きている。サムライを自称しているがその出自は怪しく、サムライの証として所持している家系図は他人のものらしい。 体の頑丈さに任せた力ずくの戦法を得意とする。島田カンベエが求めた7人のサムライには数えてもらえていなかったが、のちに農民の出であることを明らかにし、7人に加えられた。
片山 ゴロベエ (かたやま ごろべえ)
原作の片山五郎兵衛にあたる。サイボーグをしのぐ動体視力と俊敏さの持ち主。至近から放たれた矢を体に届く前に掴んで防ぐほどの腕前。岡本カツシロウにその話を聞いた島田カンベエは、物陰から不意打ちしてその腕を試し、感服する。 口癖は「ご冗談を」。
キュウゾウ
原作の久蔵にあたる。都の商人アヤマロの護衛をしていた二刀流の達人。最初は敵対し島田カンベエと切り結ぶが、その腕前を島田カンベエに認められ、神無村行きに誘われる。剣の腕では島田カンベエを上回り、「儂の腕ではお主には勝てん」とまで言わしめた。 のちにアヤマロのもとを離れ、7人に加わる。
林田 ヘイハチ (はやしだ へいはち)
原作の林田平八にあたる。食い詰め浪人として都に上がってきたが、剣の腕は確か。食事代代わりに薪割りをし、その際に作った楊枝の見事さから島田カンベエが興味を持った。片山ゴロベエに誘われて隠れ家に来たところをスカウトされた。 大戦中は工兵で人を斬ったことがない。仲間意識が強く、裏切りには苛烈に当たる。
シチロージ
原作の七郎次にあたる。大戦時は島田カンベエの副官で、島田カンベエ曰く「古女房」。島田カンベエの求めに応じて7人に加わる。大戦が終わってからは遊興街癒しの里の料亭蛍屋の女将ユキノに助けられ、太鼓持ちとして働いていた。 左手は義手で、ワイヤーが仕込んである。
コマチ
キララの妹。姉とともに都へ上がり、サムライ探しを手伝う。その実は、ただ町が見たかったから。キクチヨを気に入って子分にする。
ウキョウ
都の豪商アヤマロの道楽息子。しかし、その正体は都の支配者・天主のクローン。街で見かけたキララを気に入り、配下に拉致させる。後に天主の課した試練を潜り抜け後継者とされるが、天主を殺害しとってかわる。 新たな天主となってからは一見善政を布くが、裏では野伏を操り悪事を働く。