概要
16世紀、戦国時代の終わりごろ。東北のある地方で人々を脅かす異形の存在が2つあった。一方は天から降ってきた、真っ赤な怪物。男を殺し女は連れ去る、鬼としか言いようのない凶暴な略奪者だった。
そしてもう一方は山に生きる獣。全身を白い毛で覆われた熊である。鬼により壊滅寸前に陥った村の幼女カオは、人語を理解する熊へ助けを願った。熊はこれに応じ、動き出す。白い熊と赤い鬼の決戦が幕開けようとしていた。
登場人物・キャラクター
カオ
幼い少女。鬼によって女性を奪われ続けた寒村で、男たち以外にただ一人残っている女の子。村人が最後の手段として鬼に差し出すことを検討するのを聞いて、怯えている。山で偶然に出会った熊へ助けを求めた。 凄惨な戦いに恐怖して逃げ出しかけるも、最後まで見届けるよう二元次に諭される。
二元次 (にげんじ)
野武士の一団を率いていたが熊に深手を負わされた。村人から鬼について聞かされ、山へ向かう。カオに呼応した熊が戦いへ赴く様子を目撃する。恐怖で逃げ出そうとしたカオに最後まで信じて見届けるよう促してから、鬼へ攻撃をしかけたことで劣勢の熊の助力となった。 十字架を首にかけている。
ガンボ
「GAMBO」に登場する動物。赤い瞳で身体は真っ白い毛に覆われたアルビノの熊。山でカオと出会い、その涙と助けを求める言葉に反応して鬼との戦いに赴く。野武士など人間に刃を向けられてきたため身体のいたるところに刀傷の痕がある。
鬼 (おに)
「GAMBO」に登場する怪物。肥大して屈強な肉体、ぶつぶつと荒れた赤色の肌、2本の角をもつ人型生物。空から飛来した物体と共に現れた。人里におりては破壊と殺傷をおこなっている。女をさらって繁殖のための母胎として使おうとしたところを熊に妨害され、戦いを受けて立つ。
場所
山 (やま)
東北地方のどこかにある山。カオの住む村の近くにある。熊はここに流れる川で魚をとって食べている。鬼の乗ってきた物体が墜落した地点もこの山の中にある。
クレジット
- 原案
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石井克人
- 監督
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安藤裕章
- 脚本
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山本健介
- 作画監督
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芳垣祐介
- 音楽
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七瀬光
- アニメーション制作
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サンライズ