概要・あらすじ
古代中国。黄巾の乱を端緒として乱世の時代の中、劉備、関羽、張飛の3兄弟は桃園で義兄弟の契りを結ぶ。しかし、劉備は取り柄がなく、関羽は義に厚すぎて目的を見失い、張飛は今一つ影が薄い。3人はいつもじゃれあってばかり。ツッコミ役の孔明は頭を痛めつつも、だんだん劉備に似たボケ体質に。
劉備のボケに悩まされる曹操、いいヤツだが顔が怖い孟獲、子守りにかまけてばかりの趙雲など、群雄たちは遊んでばかりで一向に戦いは進まない。
登場人物・キャラクター
劉備 (りゅうび)
字は玄徳。実在の古代中国の武将、劉備がモデル。大らかでほのぼのした性格。景帝の流れをくむというのが唯一の自慢。関羽、張飛と桃園で義兄弟の契りを交わすことが、毎年春の恒例行事になっている様子。純粋だが子供っぽく、よく孔明の手を煩わせている。
諸葛 亮 (しょかつ りょう)
字は孔明。実在の古代中国の武将、諸葛亮がモデル。蜀の天才軍師。劉備、関羽、張飛の3人にはいつも手を焼いている。南蛮王の孟獲の形相がトラウマになっている様子。作中では「孔明」と呼ばれることが多い。
関羽 (かんう)
字は雲長。実在の古代中国の武将、関羽がモデル。「美髯公」と称されるほどの長い髯が特徴。劉備、張飛と桃園で義兄弟の契りを交わす。蜀きっての猛将だが義にも厚く、戦いの時も花を踏み潰さないように走る程。
張飛 (ちょうひ)
字は翼徳。実在の古代中国の武将、張飛がモデル。関羽、劉備と桃園で義兄弟の契りを交わす。血の気が多い熱血漢だが、劉備はじめ他の面々が濃すぎて、毒気を抜かれたようになっている。
曹操 (そうそう)
字は孟徳。実在の古代中国の武将、曹操がモデル。魏の盟主。勇猛で頭脳明晰だが、臣下からの信頼は今一つ。劉備とは茶飲み友達になっている。漢の皇帝、献帝に対しては非常に厳しい。
趙雲 (ちょううん)
字は子龍。実在の古代中国の武将、趙雲がモデル。蜀の五虎大将の1人。劉備の妻の淑玲から、劉備の子の阿斗を託され、いつも抱えたまま戦場を駆け回っている。
孟獲 (もうかく)
実在の古代中国の武将、孟獲がモデル。南蛮の王だったが、蜀に帰順する。根は優しいが恐ろしい形相のため、孔明に恐れられている。
周瑜 (しゅうゆ)
字は公瑾。実在の古代中国の武将、周瑜がモデル。呉の武将。蜀の軍師、孔明のライバルを勝手に自認。孫権に早く孔明をやっつけようとせっついている。
呂布 (りょふ)
字は奉先。実在の古代中国の武将、呂布がモデル。董卓に仕えるが、後に王允と謀って董卓を殺す。勇猛で関羽のライバルとなる。
姜維 (きょうい)
字は伯約。実在の古代中国の武将、姜維がモデル。魏の刺客として孔明のもとに現れるが、ウヤムヤのうちに孔明に仕えることになった。
魏延 (ぎえん)
字は文長。実在の古代中国の武将、魏延がモデル。孔明に重用されるが、孔明のする事に文句をつけ、プライベートにまで立ち入ってくる。
献帝 (けんてい)
実在の古代中国の皇帝、献帝がモデル。後漢最後の皇帝。曹操に厳しくあたられ、小さくなっているうちに本当に小さくなってしまった。劉備からも遊ばれてしまう。
司馬 懿 (しば い)
字は仲達。実在の古代中国の政治家、司馬懿がモデル。魏の宰相。孔明のライバルだが、頭部が180度回転するという不気味な技を持つ。
華佗 (かだ)
字は元化、実在の古代中国の医師、華佗がモデル。名医と評判の気功を使う医師。曹操の治療に訪れ人間離れした技を見せる。