ジャングルはいつもハレのちグゥ

ジャングルはいつもハレのちグゥ

ジャングルに住む少年・ハレが、不思議な力をもった少女・グゥや友人、家族たちの奇行に振り回される日常を描いたシュールギャグ漫画。金田一蓮十郎の代表作。ハレたちがジャングルを離れて都会に引っ越した100話目を区切りとして『ハレグゥ』と改題して連載が続けられた。

正式名称
ジャングルはいつもハレのちグゥ
ふりがな
じゃんぐるはいつもはれのちぐぅ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

ジャングルに住む主人公の少年ハレは、ある晩母親のウェダが連れてきた孤児のグゥと出会う。初日は可愛く大人しいグゥと暮らすことに喜ぶハレだが、翌日からグゥは無愛想で人を小ばかにする性格に豹変。更には不思議な能力を使って奇行を繰り返し始めるように。グゥの奇行で周囲の人間に迷惑を掛けないように、ハレの奮闘の日々が始まるのだった。

登場人物・キャラクター

ハレ

平穏な日常を望んでいるが、グゥをはじめとする、様々な登場人物に振り回されるかわいそうな少年。趣味はゲームで、あらゆるハードを所有しているほどのゲームオタクである。実父クライヴとは十年以上面識がなく、母ウェダが女手一つで育てたことから、母に対して深い愛情を持っている一方父とは仲が悪い。

グゥ

ある日ハレの母親・ウェダが連れてきた孤児の少女。不思議な能力を多数持ち、様々な問題を起こす。しかし、ハレ以外の登場人物には彼女が原因と認識されていない。ちんちくりんステッキという、登場するたびに外観の変わるステッキを使用し、タイムトラベルをしたり、魂だけの霊体になったりするコトが可能。 また、あらゆるものを飲み込むことができ、体内は異空間になっている。体内は彼女の体調や精神状態によってゲームの舞台のように変化したりもする。

ウェダ

ハレの母親。狩りが得意であるが普段は家事を息子に任せっきりで、酒を飲んだくれてだらしない面が目に付く。しかし息子に対する愛情は深い。本来は都会の令嬢であるが、病弱なこともあり度々入院を繰り返していた。入院中に14歳でクライブとの間にハレを妊娠し、父親に勘当されてジャングルに住むことになった。 兄と姉が一人づついる。

クライブ

都会からジャングルの学校に赴任してきた保険医。ウェダの元主治医であり、彼女と恋に落ちて関係を持つも妊娠していたことを知らずにいた。そのため、ハレからは嫌われてしまっている。医者として優秀だが女たらしでかつ暴力的な性格破綻者。しかし、ウェダがハレを妊娠したことで父親から勘当されたことを知った際には心から悔やむ様子を見せた。 ウェダが二度目の妊娠をした際に腹をくくり夫婦となる。

アメ

クライヴとウェダの間にできた二人目の子供でハレの弟。よくグゥに飲まれ、体内でお守りをされることが多い。名前の由来はハレがタイムスリップをした際に、幼少期のウェダにアメと名乗ったことが元となり名付けられた。

村長 (そんちょう)

ハレ達が暮らす村の長老で村長。非常に立派で、毟られてもすぐに再生する胸毛が自慢。しかし、グゥに胸毛を二回むしられたことがトラウマとなり一時、再生能力がなくなり胸毛スランプに陥る。胸毛のカツラでごまかしていたが立ち直れず、夢の世界へ逃避していた。 胸毛スランプ解消後はその間に溜まっていた増毛力が一気に溢れ、家を覆うほどの胸毛へと成長した。後に全身を覆うほどに落ち着いている。

レベッカ

ハレのお隣さんで、ウェダと仲の良い女性。幼いとき事故によって行方不明になった後、ポクテに保護されて成長した。本人にはポクテに育てられた記憶はなく、未だにポクテに世話を焼かれているものの気が付いていない。

レジィ

ハレの通う学校の先生でマリィの兄。深夜放送の懐かしアニメを見ているため日中は眠そうにしていることが多く、授業が「自習」や「昼寝の時間」になることがしばしばある。レベッカと付き合っているためにポクテたちに恨まれることもあったが、ポクテの長に挨拶に行くことで解決した。 また、その際に人類初のポクテの長となる。

マリィ

レジィの妹。ハレのクラスメイトで彼に恋心を抱いている。他人の恋愛話も好物であるが、恋について様々な偏見を持っており暴走することもしばしば。物語が進むにつれてハレとの仲がゆっくりと発展していく。

トポステ

ハレのクラスメイトで彼と同い年の少年。ボーアの曾孫で大阪弁を使う。ポクテが大好物で、しばらく食べていないと禁断症状を起こすほど。曽祖父の胸毛に憧れを抱いており、後に願いが叶い胸毛が生えてくるようなる。

グプタ

ハレのクラスメイトで気が強くお調子者だが、飛行機や怪談話などが苦手。また不幸体質で、数々の災難に襲われている。クラスメイトのラヴェンナに恋心を抱いており、その思いは本人以外は全員気が付いている。ラヴェンナへの告白の際に言葉の綾でスワヒリ語を学ぶことになった。

ラヴェンナ

ジャングルに住む少女。グプタから露骨に恋心を寄せられるも、マイペースで天然な性格ゆえになかなか気づかない。また、濃い性格を持つ人が周りに多いため、特徴が無いことが特徴とも言われている。看護師を目指しており、夢のために同じく努力しているウイグルにライバル心を抱く。

ウイグル

ハレのクラスメイトで最年長の青年。ウェダに恋心を抱いており、彼女がクライブと結婚した後も想いを寄せ、人妻萌えという性癖に目覚める。夢は教師になること。

ポクテ

『ジャングルはいつもハレのちグゥ』に登場する生物。ハレたちの住むジャングルにのみ生息する二足歩行をするウサギの一種。正式名称はのんでポクテ。村では聖獣として崇められる一方、食用にもされている。豊富な栄養素を持つが、その中には胸毛の増殖を促進するものも含まれている。

ピヨピヨ

『ジャングルはいつもハレのちグゥ』に登場する生物。丸々と太った小鳥で、通称ピヨちゃん。あちこちに出没し、人の心を読むことができる。マリィが餌をあげてしまったことが原因で増殖、生態系を壊しつつある。

その他キーワード

満田 (まんだ)

『ジャングルはいつもハレのちグゥ』に登場する食べ物。木の実として生えていたり、時折動いていたりする生物のようなお菓子。見た目は人面の饅頭。中に詰まったイチゴジャムが目の部分から垂れて血の涙を流しているように見え、その目の部分からジャムを吸って食べる。熟れ始めると劇画調の顔つきに変化していき、賞味期限が過ぎると中にガスがたまり絶望した顔つきになる。 そしてそのまま放置するとやがて爆発してしまう。

続編

ハレグゥ

金田一蓮十郎の代表作『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の続編。ジャングルと都会の両方を舞台として、ハレとグゥの奇妙な、そして心温まる日々を描くギャグ漫画。「月刊少年ガンガン」2003年2月号から200... 関連ページ:ハレグゥ

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