お菓子好きの女性がパティシエと出会う
本作は恋愛経験に乏しいアラサー女子の佐原瑞月が、イケメンパティシエの梶佑輔と出会ったことで人生が大きく変わり、恋に落ちていく姿を描いたピュア甘ラブストーリー。マラソンランナー引退後はホテルのベルスタッフとして働いている瑞月と、女たらしと噂されているが優しい一面を持つ祐輔の日常生活の中で繰り広げられる恋愛模様が、少女漫画風のタッチで展開される。また、作中には祐輔が作る数々のスイーツが登場し、スイーツグルメ漫画としても楽しめる。
モテモテパティシエ×初心なアラサー女子
瑞月は、元は実業団に所属していたマラソン選手だがケガを機に引退し、現在はホテルのベルスタッフを務めている。今も走ることをこよなく愛しており、退勤後は家まで走って帰っている。ふだんは生真面目な瑞月だがスイーツだけには目がなく、変装して勤務先であるレストランのスイーツを楽しむのを習慣としている。仕事では失敗ばかりのポンコツぶりを発揮して、ほかの優秀なスタッフとの差を感じては気まずい雰囲気になっていた。そんな中、レストランでパティシエを務める梶佑輔と出会い、居場所が欲しいなら俺がつくってやると言われ、スイーツの試食係に任命される。祐輔との出会いをきっかけに、少しずつ自信を取り戻していく瑞月だったが、その一方で祐輔からの思わせぶりな発言や行動に翻弄されることが増えていく。
思わぬライバルとの再会
当初は女たらしと噂されている佑輔からの甘い言葉を警戒していた瑞月だったが、佑輔の前でつい弱音を漏らしてしまった際に彼から的確なアドバイスをもらったことで、佑輔の優しい人柄に好感を抱くようになる。そんな瑞月は、ベルスタッフとしての仕事もようやく板についてきた頃に、マラソンランナー時代のライバルであり、美人レポーターとして活躍する市丸かなみと再会して大きく動揺する。さらに、祐輔にとって恋のライバルとなる男性も登場し、瑞月と祐輔を取り巻く人間関係と恋愛模様は複雑化していく。瑞月にとっては遅咲きの、甘酸っぱい大人の恋の行方が見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
佐原 瑞月 (さはら みずき)
ホテル「ポラリス東京」のベルスタッフを務める女性。年齢は28歳。元マラソンランナーで、ケガで引退を余儀なくされた。明るい茶髪をショートヘアにしており、おしゃれにはあまり関心がなく、ラフでスポーティーな服装を好む。何事にも一生懸命で実直な性格だが接客経験がまったくなく、不器用でコミュ力も乏しいため、業務では失敗ばかりしている。そんな佐原瑞月の癒しはスイーツを食べることで、ポラリス東京内のレストラン「オリオン」のケーキが大のお気に入り。不慣れな仕事に悩んでいた際にパティシエの梶祐輔と知り合い、やがて恋に落ちる。
梶 佑輔 (かじ ゆうすけ)
ホテル「ポラリス東京」内のレストラン「オリオン」のパティシエを務める男性。黒髪ロングヘアを首の後ろでまとめ、オールバックにしたイケメン。ひったくり犯を追っていた佐原瑞月を助けたことで知り合うが、彼女が変装してオリオンに通っているのは以前から知っていた。仕事や人間関係に悩む瑞月を励ますため、新作スイーツの試食係を依頼する。実家がケーキ屋を営んでおり、パティシエになったのも自然の成り行きだが、稀有な才能を発揮して「天才パティシエ」と評される。女性からの人気を集めているが女たらしと噂されているため、当初は瑞月から警戒されていた。
書誌情報
SUGAR SUGAR HONEY 4巻 ハーパーコリンズ・ジャパン〈プティルコミックス〉
第1巻
(2022-10-15発行、 978-4596749543)
第2巻
(2023-01-18発行、 978-4596758231)
第3巻
(2023-07-18発行、 978-4596775603)
第4巻
(2024-06-18発行、 978-4596635242)