概要・あらすじ
田俣澄はカフェ・夕飯をひとりで切り盛りしていたが、売上が伸び悩んでいるため、店のテナント・オーナーから「月間の売上が200万円以上に到達しなければ契約を更新しない」と言い渡されてしまう。知り合ったライターに、店の紹介記事を書いてもらい、アルバイトも雇って、どうにか売上を伸ばしていくタマタだったが、たびたび店を訪れる迷惑客やタマタを引き抜こうとする謎の人物の登場など、様々な困難がタマタの身に襲いかかるのだった。
登場人物・キャラクター
田俣 澄 (たまた すみ)
カフェ・夕飯の店長兼料理長兼ウェイトレスを務める少女。推定17歳で巨乳。店ではメイド服を着ている。表情に乏しく物静かだが、慇懃無礼で自己主張が激しく、強引な一面もある。アクロバットさながらの身のこなしで、数十名の客にひとりで対応することができる。当初はテナント代をギリギリ払える程度の売上しかないような経営状態だったが、頼田書男の紹介記事によってファンが増え始めている。
頼田 書男 (らいた かくお)
メガネをかけたフリーライターの男性。書きたいことがあると、思いのままに好き勝手な記事を書いてしまう癖があり、働いている雑誌をクビになりそうになっている。田俣澄が、まるでカツアゲでもするかのように、食い逃げ犯から食事代を徴収しているところを見かけたことがきっかけで、タマタの紹介記事を書くことになる。
テナント・オーナー (てなんとおーなー)
カフェ・夕飯のテナントオーナー。頭の禿げた男性。店の売上が伸び悩んでいるため、店を明け渡すように田俣澄に迫る。言い争う中でタマタに頭をビンタされたことに腹を立て、「月間の売上が200万円以上」を契約更新の条件としてタマタに提示する。
向田 春子 (むかいだ はるこ)
カフェ・夕飯の向かいにある喫茶店の経営者。女性だが、長身で筋骨隆々なことがコンプレックス。急に繁盛し始めたカフェ・夕飯に訪れ、嫌がらせをしようとしたが、客の中に自分の店の常連客がいるのを見つけて激昂。タマタに殴り掛かるが、逆に体力を見こまれて、夕飯の店員としてタマタにスカウトされ、敗北を認める。
足立 律彦 (あだち りつひこ)
痩せ型の青年。カフェ・夕飯のアルバイトに採用され、ウェイターとして働き始める。異様に不器用で、何もない場所で足を絡ませて転ぶこともしばしば。そのせいで数々のバイトを首になっていたが、愚直に挑戦しようとし続ける姿勢は、田俣澄に評価されている。