概要・あらすじ
奥手な少年結城リトは片想い相手の同級生西連寺春菜へ思いきって告白しようとしていたが、偶然遭遇した宇宙人のお姫様・ララ・サタリン・デビルークに見初められ、婚約相手として追い回される羽目になる。
ララはいつも他の宇宙人やクラスの女子生徒を巻き込んでトラブルを引き起こし、服が脱げたり身体がもつれあったりのエッチなハプニングが頻発する。リトの恋は前途多難のまま騒がしい日々が過ぎていく。
登場人物・キャラクター
結城 リト (ゆうき りと)
彩南高校に通う高校一年の男子。恋愛沙汰には非常に奥手で、ひそかに春菜へ好意を寄せるが、なかなか伝えきれず悶々としていた。間違ってララに向かって告白してしまった結果熱烈に惚れられてしまい、恋の成就がますます遠のく羽目に陥る。 次々とトラブルに巻き込まながらもララと親しくなるにつれ、心に揺れが生じはじめる。花の世話を好む。父親は漫画家。
御門 涼子 (みかど りょうこ)
保険医。リトたちの高校の保険室で生徒のケアをする女性教諭だが、正体は宇宙人であり、銀河中にドクター・ミカドとして名を知られる優秀な医師。地球で生活する宇宙人たちに、それぞれの種族に適した治療を施す裏の仕事をもっている。
ザスティン
宇宙人。デビルーク星の王族に仕える親衛隊の隊長。家出したララを連れ戻しに地球を訪れるも、ララがリトと婚約したため両者を見守るため彩南町に居着くことになる。優れた戦闘力をもつ有能な戦士だが、真面目さゆえに物事を真に受けやすい天然ボケの傾向もある。
レン
宇宙人。ララの幼なじみ。デビルーク人とは異なる種族で、くしゃみをするたび性別が人格ごと切り替わる体質。男の状態はレン、女の状態はルンと名乗る。レンはララに好意をもっておりリトを恋敵として邪剣にするが、反対にルンのほうはリトへ異性として興味を惹かれてララに張り合うようになる。 レンがララを追って彩南高校へ転入してきたことで騒動が起こる。
古手川 唯 (こてがわ ゆい)
リトたちのクラスメート。風紀委員をつとめており、校内の規律に関して徹底的な取り締まりをおこなっている。色気のある事柄へ過剰に反発する潔癖な性格。しょっちゅう破廉恥な事件の中心にいるリトを厳しくマークするが、その結果唯自身がお色気ハプニングの当事者になってしまう。
籾岡 里紗 (もみおか りさ)
彩南高校の生徒。リトたちのクラスメート。同年代に比べて大人びた雰囲気をもつ少女。しょっちゅうリトをからかい、春菜やララの胸を揉むなど過剰なスキンシップを好む悪戯っぽい性格。春菜、沢田と親しく、3人で連れだって行動することが多い。
結城 美柑 (ゆうき みかん)
リトの妹。小学生。多忙で家を空けることが多い結城家の家事を一手にとりしきる少女。兄よりも精神的に成熟しており、何事にもはっきりと物を言う。居候になったララがリトにもたらす波乱を一歩引いて野次馬している。 父親は漫画家。
校長 (こうちょう)
リトたちが在籍する彩南高校の校長。陽気を通り越して欲望のままに行動する非常識な人物で、好みの女の子を見れば鼻息を荒げて追い回してくる。身分の明らかでないララの転入を、可愛いからオーケーという理由であっさり許可した。
天条院 沙姫 (てんじょういん さき)
彩南高校の女子生徒。リトたちの1年上の先輩。大金持ちのお嬢様で、何事にも自分がトップでなくては気がすまない。校内の話題をさらったララに対抗しようとするが、うまく噛み合わず沙姫が勝手に騒いでいる形になる。 九条凛と藤崎綾をいつもお供につけて行動している。
ギド・ルシオン・デビルーク (ぎどるしおんでびるーく)
デビルークの君主であり、銀河系最強の存在。容姿は小さな子供だが、気分しだいでたやすく星を破壊するほどの力を備えている。春菜とララの間で気持ちが揺れるリトへ、宇宙一の男になるよう言い渡す。
九条 凛 (くじょう りん)
彩南高校の女子生徒。沙姫のお供をしている世話役の剣道少女。生真面目な性格で、沙姫への無礼を働く者には容赦しない。
藤崎 綾 (ふじさき あや)
彩南高校の女子生徒。沙姫のお供をして、命令に忠実に従う文系少女。いつもかけている丸眼鏡を外すと美しい顔があらわになる。
お静 (おしず)
400年前に死んだ少女の幽霊。リトたちの高校の旧校舎に住んでいたところへ、失業中の宇宙人たちが大挙してやってきて校舎を棲みかにしはじめたため迷惑をこうむっていた。
ララ・サタリン・デビルーク (ららさたりんでびるーく)
宇宙人。銀河の王ギドの娘。デビルーク星第1王女。見合いから逃亡した折、地球で出会ったリトに恋をする。天真爛漫な性格で、恋心をむきだしで結婚を迫ってくるため、奥手なリトと春菜の関係に波乱を起こす。 地球人をはるかに超える身体能力を持つ。発明好きで、不思議な機械を作っては誤作動で騒動を起こす。結城家に居候し、彩南高校に編入する。
沢田 未央 (さわだ みお)
彩南高校の生徒。リトたちのクラスメート。春菜、籾岡と親しく、3人で連れだって行動することが多い。籾岡の悪戯を面白がって、いっしょに他の女子への過剰なスキンシップに興じることがある。
ペケ
ララが製作したロボット。基本形状は3頭身未満の小柄な人型だが、必要に応じて柔軟に変形し、ララの望むコスチュームとして身にまとわれる機能をもつ。動力が切れると衣装の形状が崩れ、着用者は裸になってしまう。 人と変わらぬ感情や意識をもっており、世間ズレしたララたちの言動に良識的な指摘をする役をつとめている。
金色の闇 (こんじきのやみ)
宇宙で最も危険とされる殺し屋。外見は長い金髪をなびかせたあどけない少女だが、髪や身体の各部を変形させて武器化し、強力無比な斬撃・打撃をくりだす戦闘能力を備えている。リト抹殺の依頼を請けて地球に降りてきたが、任務を遂行しきれぬまま彩南町に居着き、地球の人々と交流していくことになる。 エッチなことが嫌い。
西連寺 春菜 (さいれんじ はるな)
彩南高校に通う女子高生。物腰は清楚で性格は温厚、容姿も整っている出来の良い女の子。リトが思いを寄せる相手であり、春菜のほうもひそかに彼へ好意を抱いているのだが双方とも奥手なためお互いの気持ちを知らずにいる。 ララの乱入で、つかず離れずの三角関係のような構図になっていく。
場所
デビルーク星
『To LOVEる -とらぶる-』に登場する惑星。およびその国家。銀河系最強の力をもつ王ギドを戴き、宇宙を統率している。ララの出身地。きわめて高度な文明を誇り、デビルークの基準からすると地球はまだ発展途上の未熟な星とみなされている。
彩南町 (さいなんちょう)
リトたちが暮らす町。地球人にまぎれて多数の宇宙人が来訪している。御門涼子のように、正体を隠して地球人としての身分を使って生活している者もいる。
クレジット
原作
To LOVEる-とらぶる- (とらぶる)
男子高校生の結城梨斗を中心に、彼に想いを寄せるクラスメイトの女子高生、西連寺春菜と、とある星の王女でトラブルメーカーなララ・サタリン・デビルークが織りなすドタバタラブコメディ。矢吹健太朗の漫画であるが... 関連ページ:To LOVEる-とらぶる-