概要・あらすじ
和田瑞希はアイドルを夢見て、芸能プロダクションのレッスンに通う小学6年生。帰りはいつも、同年の4人組で繰りだしては、N.Yのストリートキッズを気取って騒ぎまくっていた。そんなある日、彼は怪しげな裏路地で、性的にイタズラしようとしたオジサンから逃げてきた不思議な美少年と、運命的な出会いを果たす。
登場人物・キャラクター
和田 瑞希 (わだ みずき)
小学6年生の少年。アイドルを夢見て、芸能プロダクション「M2」で毎週レッスンを受けている。世話好きな親分肌で、困っている相手を放っておくことのできない人情派。複雑な環境にある江藤亮のことを気にかけている。年の離れた妹がいるせいで、泣いている相手をあやすのも得意。
江藤 亮 (えとう あきら)
父子家庭の中学1年生で、女の子と間違えられるほどの美少年。物ごころついたころから、放浪癖のある父と9年間も旅をしてまわっていた。ある時、父が江藤礼子を再婚相手として連れてくるが、彼は江藤亮と礼子を置いて失踪。以来、継母となった礼子と2人暮らしをしている。
瑞希の父 (みずきのちち)
アイドルになりたいという和田瑞希の夢に反対し、家業である八百屋を継いでくれることを願っている。感情的になりやすいタイプで、口が悪く、すぐに手が出る。だが、人情派で情け深く憎めないキャラクター。とっておきの一発芸は風呂場で局部を回転させる「大車輪」。
和田 明子 (わだ めいこ)
和田瑞希の母。夫に隠れて、こっそり瑞希の夢を応援している。瑞希の下に、生後5ヵ月の赤ん坊である操がいる。操がどんなに泣いていても瑞希の手にかかると10秒で泣きやむので、助かっている。
江藤 礼子 (えとう あやこ)
江藤亮の父の後妻。亮にとっては継母にあたり、年も13歳しか離れていない。スナック「α」で働いている。本人はいい継母になりたいと思ってはいるものの、亮があまり話しをしてくれないのを気にしている。
スナックαのオーナー (すなっくあるふぁのおーなー)
江藤礼子の働くスナックのオーナー。心優しい人物で、礼子が体調を悪くして休みがちになっても、責めるどころか生活の心配をしてくれた。少年を好むという一面を持ち、江藤亮で自らの欲望を満たそうとするが、自分の罪に耐えかねて自殺する。
前田 真澄 (まえだ ますみ)
芸能プロダクション「M2」の社長。和田瑞希を高く評価しており、父親に反対されているという事情を知って、特別に料金を取らずにレッスンに通わせている。また、瑞希が連れてきた江藤亮の非凡な才能を見抜き、オーディションも通さずに合格させた。
集団・組織
We (うぃー)
和田瑞希と江藤亮の2人組アイドルグループで、日本中の女性たちに絶大な人気を誇る。もともと瑞希と亮は15歳の時に、タップダンスをメインとした「TAPS(タップス)」という4人組のグループでデビューした。その後解散した2人が18歳の時に結成したグループ。