寺嶋裕二の代表作。長野県の中学生・沢村栄純が名門「青道高校野球部」に入部し、エースを目指して成長していく姿を描いた物語。天才捕手・御幸一也との出会いをきっかけに、投手としての技術や精神面での成長が始まり、同級生の降谷暁とのライバル関係を通じて切磋琢磨していく。本作は、MLBのフライボール革命や二番最強打者論など、実際の野球界のトレンドを取り入れた展開が特徴で、魔球などの非現実的な要素を排除し、実在の選手やプレーを参考にしたリアルな描写が魅力となっている。青道高校野球部という強豪校を舞台に、寮生活や練習メニュー、試合での戦術など、具体的な高校野球の要素が描かれている。講談社「週刊少年マガジン」2006年24号から2015年7号にかけて連載。2007年に第53回「小学館漫画賞」少年向け部門、2010年に第34回「講談社漫画賞」少年部門を獲得。2013年10月からテレビアニメ版が放送。2015年8月に舞台化、2022年9月にはミュージカル化された。