くまがい杏子の『片翼のラビリンス』に次ぐ連載作品。人間とヴァンパイアが共存する篝月学園を舞台に、人間の少女、千代とヴァンパイアの雪の関係を描いた物語。幼少期に交わした「紅血の契約」により血を分け合う関係となった二人の絆を中心に、千代の出生の秘密や、ヴァンパイア社会の陰謀が明らかになっていく。白銀家や皇妃家といったヴァンパイア貴族との対立、千代の真の出自を巡る謎解きを通じて、物語が進行していく。本作は、ゴシック調の衣装や建築物の描写、劇的な構図による場面展開が特徴の異種間ラブストーリー。「皇妃家」「篝月家」「白銀家」という三大勢力による権力構造が確立され、人間を血の供給源とみなす階級社会や、学園内の警備隊といった独自の社会システムが構築されている。小学館「Sho-Comi」2016年19号にプロローグが掲載され、翌20号から2021年24号まで連載。ドラマCDが、コミックスの特典として2018年5月から複数制作された。