チョコレート・ヴァンパイア

チョコレート・ヴァンパイア

ヴァンパイアと人間が共存する篝月学園を舞台に、ヴァンパイアの篝月雪と、幼い頃に紅血の契約を交わした幼なじみの美崎千代との恋愛模様を描く、異種間ラブストーリー。

正式名称
チョコレート・ヴァンパイア
ふりがな
ちょこれーと ゔぁんぱいあ
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
既刊18巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

篝月学園に通うヴァンパイア篝月雪は、幼い頃に幼なじみの美崎千代紅血の契約を交わした。契約を建前に千代の傍にいられる事を嬉しく思っていた雪だったが、両親をヴァンパイアに殺されて以来、人の変わってしまった千代の事を心配もしていた。一方の千代は、人の血を極度に求めて我を失ったフラッシュ状態のヴァンパイア達を銃撃し、諫めて回る警備隊活動に忙しい日々を送り、雪の気持ちにはまったく気づかない。そんなある日、千代の弟妹の美崎智生美崎ゆかりがヴァンパイアに襲われる事件が発生。その場は雪があいだに入って事なきを得たが、事件の主犯である姫小路寧々は、雪との紅血の契約を破棄しないと、自身が懐柔しているヴァンパイア達に無差別に人間を襲わせる、と千代を脅す。寧々は雪に惚れ込んでおり、自分が雪と紅血の契約を交わしたいと考えていたのである。困り果てた千代は警備隊隊長の貴士隆成に相談するが、貴士が千代に好意を寄せている事を知る雪は、自分よりも貴士を頼るのかと拗ね、千代に求められるままに紅血の契約を破棄してしまう。こんなにあっさりと紅血の契約を破棄されるとは思っていなかった千代は動揺し、同時に長年にわたって交わしてきた紅血の契約を破棄した反動で、体調を崩してしまう。ぐったりとしている千代を心配する貴士に、千代を頼むと言い捨てて雪がその場を立ち去るやいなや、寧々と彼女のしもべのヴァンパイア達が千代と貴士に襲いかかり、二人は麻酔銃で撃たれてしまう。

第2巻

美崎千代は、ヴァンパイア達のオークション会場で意識を取り戻す。姫小路寧々の手引きで篝月学園に通う少女達が眠らされ、その血を値踏みされている現場を目撃して怒りを覚えた千代は、会場のヴァンパイア達に戦いを挑む。だが、紅血の契約を破棄した千代には、ヴァンパイア達と戦うだけの力が残されていなかった。千代は危機に陥るが、そこへ篝月雪が現れて千代を救出。安全な場所へ逃れる事に成功した千代は、両親の仇を討つため、人並外れた身体能力を得たいと、再び紅血の契約をしてほしいと雪に懇願する。そんな千代に対し雪は、いつかは彼女が心を開いてくれる事を信じて、改めて紅血の契約を結ぶのだった。紅血の契約を結ぶ中、千代は一度目の紅血の契約を結んだ幼い日を思い出す。雪を大事に思っていた当時の気持ちが今も変わっていない事を自覚しながらも、仇討ちが済むまでは恋愛事とは距離を置こうと、千代は自分の気持ちに蓋をする。だが後日、雪との語らいの中で、千代は彼が自身の両親が殺された一部始終を知っているのではないかと疑うようになる。

第3巻

美崎千代は、自身の両親が殺された日の真実を篝月雪から聞かされ、愕然とする。千代の両親は、上質な血を持つ千代を乳児の頃に誘拐し、彼女の血を売って生活していたのである。やがて千代の両親は、ヴァンパイアの名家、篝月家に千代を売ろうと考え、その縁で千代と雪は面識を持つ事となった。その際、千代の両親は千代を狙うヴァンパイア達に殺されたが、篝月家はそんなヴァンパイア達を追い払い、千代を庇護したのだという。だがその後、千代が本当の両親のもとへ戻される事はなく、その事情については、雪も明かしてくれない。こうして千代は、自身の本当の両親について知るために、雪を伴って、千代の育ての親を殺したヴァンパイアがやって来る予定の社交パーティへ乗り込む事を決意。その会場で雪と千代は、千代の育ての親を殺害した相手である、白銀家の四兄妹と出会う。さらに千代は、自身によく似た「6号」と呼ばれる少女とも知り合う。体中を傷だらけにし、ひどい扱いを受けている事が一目でわかる6号を守るため、千代は6号を探していた白銀兄妹と交戦。その中で千代は、白銀菫から、自分がもともと白銀家にいた事を知らされる。千代は激しく動揺しながらも、6号を連れて雪と共にその場を脱出する。

第4巻

篝月雪美崎千代により助け出された6号は、千代に「美崎日葵」と命名され、篝月家に庇護される事になった。束の間の安息の日々を送る千代達だったが、そんな中、ついに白銀家の四兄妹が動き出す。白銀琥珀が、輸血派のヴァンパイア達が吸血欲求を抑えるために食べるチョコレートに細工をした事から、輸血派のヴァンパイアがフラッシュ状態に陥りやすくなってしまったのである。そうとは知らず、そのチョコレートを愛食している篝月霖は貧血状態が続いており、雪が吸血を終えたばかりで血の香りをさせていた千代に襲いかかってしまう。すんでのところで雪が霖を取り押さえるものの、そこへチョコレートの情報を摑んだ篝月霞が現れ、霖がそう遠くないうちにフラッシュ状態に陥るだろうと予言する。そして、被害の拡大を防ぐため、霖に足枷をつけて監禁するのだった。白銀家に逆らわなければこんな事にならなかったのではないかと自分を責める千代に、罪の意識を持つ必要はないと優しく寄り添う雪。何が起きても、紅血の契約を破棄しないと誓い合う二人だったが、そんな中、篝月家の屋敷内に悲鳴が響く。琥珀の魔の手は篝月雷火にも及んでおり、フラッシュ状態となって凶暴化した彼を止めるために、雪と千代は攻撃態勢に入る。

第5巻

篝月雪美崎千代は、凶暴化した篝月雷火を止めるため戦うが、その激しい攻防により、篝月家の屋敷が次々に破壊されていく。そんな中、千代は篝月霖に首元に嚙みつかれて青ざめる。 紅血の契約をしている人間の血は、契約しているヴァンパイア以外にとっては毒であり、毒が身体に回り切る前に抜かなければ、霖は死んでしまう。取り乱す千代の傍らで、霖を見殺しにするわけにはいかないと、雪は自らの意思で紅血の契約を破棄。これにより霖が息を吹き返したのを確認した雪は、改めて千代と紅血の契約を結ぼうとするが、そこへ白銀家の四兄弟が乱入して来る。白銀琥珀は、自身の仕掛けたチョコレートの策により、篝月学園中のヴァンパイアが血を体内に十分取り込めなくなっており、その状態を解消するためには白銀紅の持つ解毒剤に頼るしかない事を告げる。これを受けて篝月雪は、解毒剤と引き換えに、千代を白銀家に差し出す苦渋の決断を下すのだった。こうして千代は無理やり紅と紅血の契約を結ばされ、白銀家のある白銀学園に連れて行かれる事となった。だがそんな中、琥珀は、紅血の契約を交わしている千代が紅に平気で逆らっている事に対し、違和感を覚えていた。

登場人物・キャラクター

篝月 雪 (かがりづき せつ)

篝月学園に通う中学2年生の男子。身長は154センチ、誕生日は2月14日。好きな食べ物はアイス、フルーツ、ローストビーフ、キッシュ、紅茶。ヴァンパイアの名家、篝月家の四男で、父親は篝月学園の学園長を務めている。美崎千代と紅血の契約を交わしているため、千代以外の人間の血は飲めないが、千代の血の味でその日の千代の体調や食事メニューがわかる。 幼少期から思いを寄せている千代のそばにいたいがために、紅血の契約を破棄せずにいるが、両親を亡くして以来、千代の関心が人間を襲うヴァンパイア討伐に向いているため、思いが報われずに寂しい思いをしている。幼少期に極度に血に飢えたフラッシュ状態になり、千代を襲い、殺しかけた事を今も気にしている。 一般のヴァンパイアとは異なり、自分の血であれば、離れた位置からも自在にあやつる事が可能で、地面に垂らした血を刃に変えたり、相手に付着した自分の血を利用して攻撃を仕掛ける事もできる。

美崎 千代 (みさき ちよ)

篝月学園に通う高校1年生の女子。身長168センチ、誕生日は5月23日で、血液型はA型。利き腕は左。好きな食べ物は紅茶、コーヒー、チーズ、スコッチエッグ、シチュー。黒いロングヘアで、眼鏡をかけているが、戦闘時は長い髪を一本に凛々しく結う。活動的で、非常にスレンダーな体型をしている。篝月学園では、ヴァンパイアが人の血に飢えて攻撃的になった際、それを諫める警備隊の一員として活動している。 銃の扱いがうまく、その腕前は警備隊隊長の貴士隆成にも一目置かれるほど。篝月雪とは幼少期に紅血の契約を交わしたが、当時は紅血の契約により雪に体を操作されたり、その契約がヴァンパイア側からしか破棄できない事を知らされていなかったため不満を持っており、雪には事あるごとに契約破棄するよう迫っている。 雪の突き立てる牙の勢いや唇のぬくもりで、その日の雪の体調がわかる。篝月学園の学生寮に弟妹の美崎智生と美崎ゆかりといっしょに住んでいるが、実は二人とは血縁関係はない。もともとは白銀家でヴァンパイアの餌となるべく生まれ、乳児のうちに、当時乳母をしていた育ての親に誘拐されて以来、智生とゆかりの姉として生きるようになった。 白銀家にいた頃は「2号」と呼ばれており、ヴァンパイア達を虜にするほど上質の血を持っている。

貴士 隆成 (きし たかなり)

篝月学園の高等部に通う男子。誕生日は10月1日で、血液型はA型。好きな食べ物はコーヒー、パスタ、ポトフ、ハムとシャンピニオンのクレープ。篝月学園では血に飢えて凶暴化したヴァンパイアを諫める警備隊の隊長として活動しており、美崎千代の先輩にあたる。千代に好意を寄せており、千代と紅血の契約を交わしている篝月雪を憎らしく思っているが、紅血の契約により人並外れた身体能力を得たい千代の気持ちを尊重し、応援もしている。 恋愛に関しては積極的な性格で、雪が千代に近付けなくなるように、紅血の契約を交わす事を校則で禁止できないかと提案してみたり、「紅血の契約がなくなれば少しでもこちらを見てくれるか」と千代にキスを迫った事もある。 その際、鈍感かつ恋愛事から距離を置くように意識している千代には、アプローチをかけている事にも気づいてもらえなかったが、その後もめげずに近づき、千代との距離を縮めようと奮闘している。

篝月 霞 (かがりづき かすみ)

篝月学園に通う高校3年生の男子。身長191センチ、誕生日は4月4日。好きな食べ物はブラックコーヒー、ラザニア、ラクレット、フルーツ。黒のロングヘアを高い位置で1本に結っている。ヴァンパイアの名家、篝月家の長男で、父親は篝月学園の学園長を務めている。美食家で、上質の人間の血しか飲まないこだわりがあり、どんな女の子にも見境なく手を出す篝月雷火への理解に苦しんでいる。 長身で細身の整った容姿から、学園内の女子達には名前に「さま」付けで呼ばれている。

篝月 霖 (かがりづき りん)

篝月学園に通う高校1年生の男子。美崎千代と同じクラスに在籍している。身長166センチ、誕生日は10月4日。大変な甘党で、好きな食べ物はチョコレート、ケーキ、アイス、シューガートースト。ヴァンパイアの名家、篝月家の三男で、父親は篝月学園の学園長をしている。おとなしく引っ込み思案な性格で、血を吸う事を苦手としており、専用のチョコレートを食べる事で吸血欲求を抑えている、輸血派のヴァンパイアである。

篝月 雷火 (かがりづき らいか)

篝月学園に通う高校2年生の男子。身長188センチ、誕生日は8月1日。好きな食べ物は肉、ラーメン、ポテト料理、ミートパイ。名家、篝月家の次男で、ヴァンパイアであり、父親は篝月学園の学園長をしている。人懐っこい性格で、非常に女好き。味覚音痴であるという事もあり、手を出す女子全員の血を美味しいと言っては、美食家の篝月霞を困惑させている。

美崎 智生 (みさき ともき)

篝月学園に通う中学2年生の男子。篝月雪と同じクラスに在籍している。美崎千代の弟で、美崎ゆかりの兄だが、千代とは血縁関係がない。千代とゆかりと三人で篝月学園内の学生寮に住んでいる。

美崎 ゆかり (みさき ゆかり)

篝月学園の中等部に通っている女子。ミディアムヘアで、髪型は短めのおさげにしている。美崎千代と美崎智生の妹だが、千代とは血縁関係がない。千代と智生と三人で篝月学園内の学生寮に住んでいる。姫小路寧々の差し金でヴァンパイアに襲われた際、身を挺して守ってくれた篝月雪に惹かれているが、雪の千代への思いを大事に見守りたいとも思っている。

姫小路 寧々 (ひめこうじ ねね)

篝月学園に通う女子。ロングヘアで、左耳のあたりにいつもリボンを付けている。篝月雪に好意を抱き、彼と紅血の契約を交わしたいと考えており、美崎千代の事を邪魔に思っている。自分の家系の血が非常に上質である事を自覚しており、血を味見をさせてはヴァンパイアを虜にして服従させている。そのため、篝月学園内ではヴァンパイア達のアイドル的存在で、学園内のミスコンで3連覇したという実績を誇る。 見た目はおっとりとしており、お嬢様然とした雰囲気だが、裏では千代の肉親である美崎智生と美崎ゆかりを殺害目的でヴァンパイアに襲わせるなど、目的のためならば手段を選ばない冷徹な一面も持つ。

白銀 紅 (しろがね こう)

ヴァンパイアの名家、白銀家の長男。高校2年生の男子。非常に好戦的な性格で、9年前に美崎千代の育ての親を惨殺した際に、闘いを挑んできた篝月雪を立ち上がれないほどに打ちのめした過去がある。それ以来、雪に対して非常に見下した態度を取る。

白銀 菫 (しろがね すみれ)

ヴァンパイアの名家、白銀家の長女。高校1年生の女子。非常に妖艶な雰囲気を持つ。

白銀 胡桃 (しろがね くるみ)

ヴァンパイアの名家、白銀家の長女。高校1年生の女子。白銀紅と白銀菫とは異母兄弟の関係である。髪型は、いつもおさげにしている。非常に食欲旺盛で、フォークやスプーンは使わず、手づかみで汚い食べ方をする。美崎千代をさらった育ての親は、当初居場所を特定されても殺害される予定ではなかったが、食欲を止められない白銀胡桃が暴走した事が原因で、死去する事になった。 血のにおいに興奮すると、よだれを垂らして我を忘れる。

白銀 琥珀 (しろがね こはく)

ヴァンパイアの名家、白銀家の次男。高校1年生の男子。白銀胡桃の双子の兄である。食い意地が張って暴走してばかりの胡桃が心を許す稀少な存在。非常に優れた頭脳を持ち、白銀4兄妹のブレーン的な存在である。自信家で、乳児の時に誘拐された美崎千代を再び白銀家に連れ戻すために、篝月雪の心理をあやつり、自ら千代との紅血の契約を破棄させてみせると宣言し、見事それを実現した。

美崎 日葵 (みさき ひまり)

上質な血を持つ人間の少女。ヴァンパイアの名家である白銀家で飼われていた。美崎千代の実妹で、幼い頃の千代に顔も声もそっくりである。白銀家にいた時は「6号」と呼ばれていた。顔色がつねに悪く、慢性的な貧血状態に陥っているところを、ヴァンパイア界の社交パーティーで出会った篝月雪と千代に救われた。初対面時、どうして6号と呼ばれているのか、と千代に問われた際、自分の兄や姉も、全員番号で呼ばれていたと無感情に答えた。 篝月学園の学生寮で千代と彼女の弟妹である美崎智生、美崎ゆかりと生活するにあたり、「日葵」と命名される。名付け親は千代で、「日葵」という名前には、ひだまりに包まれて幸せそうに寝ていた美崎日葵が、このままずっと幸せであるようにとの願いが込められている。

場所

篝月学園 (かがりづきがくえん)

ヴァンパイアの名家、篝月家の運営する学園。ヴァンパイアと人間が共存しており、現在の学園長は篝月雪の父親が務めている。学生は学生寮に居住し、警備隊や清掃、幼稚舎でアルバイトをして賃金を得るなど、学生達の自活への道が開かれている。時おりフラッシュ状態に陥ったヴァンパイアも現れるが、開かれた校風であり、ヴァンパイアと人間という種別の括りがなく、生徒達はみんな、生き生きと充実した学園生活を送っている。

白銀学園 (しろがねがくえん)

ヴァンパイアの名家、白銀家の運営する学園。篝月学園をライバル視している。ヴァンパイアと人間の共生を尊重する篝月学園とは対照的に、人間が逃げられないように学園内を高い塀で囲い込んだり、見張り兵を数多く配置して脱走した者には麻酔銃を撃つなど、徹底してヴァンパイア優位に管理されている。

その他キーワード

紅血の契約 (あーてぃくるぶらっど)

ヴァンパイアが人間と交わす事のできる血の契約。紅血の契約を交わす事で、ヴァンパイアは契約を交わした人間の血しか飲めなくなる。契約を交わした人間はヴァンパイアに体を操作される事になるが、紅血の契約をしている人間の血は、契約をしていないほかのヴァンパイアにとって毒となる。そのため、契約を交わしているあいだは、ほかのヴァンパイアに襲われる事はなく、それを目的に紅血の契約を交わしたがる人間も存在する。 紅血の契約はヴァンパイア側からしか破棄できないため、恋人同士で紅血の契約を交わしたものの、人間側から別れを切り出した際に、ヴァンパイア側が契約破棄してくれないといったトラブルも多発している。篝月学園内の女子のあいだでは、紅血の契約がおしゃれであると認識され、流行している。 なお、紅血の契約を交わしている人間の心臓が止まれば、ヴァンパイア側の意思に関係なく自動的に契約破棄となるが、その事実を知る者は少ない。

ヴァンパイア

定期的に血を飲まなければ生きられない種族。極度に血に飢えたヴァンパイアは凶暴化し、その状態を「フラッシュ状態」と呼ぶ。ヴァンパイアの体内の血が30%以上失われるとフラッシュ状態に陥る事が知られており、そのまま血を得られない状態が続いたヴァンパイアは、やがて失血死する。なお、フラッシュ状態は満月の夜に起こりやすい。血が苦手なヴァンパイアは、チョコレートを食べる事で吸血欲求を抑えつつ、輸血により人間の血を体内に取り入れる。 こういったヴァンパイアは「輸血派」と呼ばれる。一般的に、ヴァンパイアは人間より優れた能力を持ち、簡単な切り傷ならばなめるだけで治す事ができる。また、体内の血を使って、表面細胞を成長硬化させる事が可能で、それを応用して体の一部を刃などに変形し、戦闘時に役立てたりもする。

クロスローズバトル

血を武器に変えて戦うヴァンパイア達の格闘技。篝月学園内で定期的に大会が開催されている。ルールは、相手の胸に飾られた薔薇の花を破損させた方が勝ちといったシンプルなもの。武器を扱うため安全対策として、服の下にはチェインメイルの着用が義務付けられている。状況に関係なく、自分の血を自在にあやつる能力を持つ篝月家が圧勝する傾向にある。

書誌情報

チョコレート・ヴァンパイア 18巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2017-01-26発行、 978-4091391490)

第2巻

(2017-04-26発行、 978-4091393463)

第3巻

(2017-07-26発行、 978-4091394804)

第4巻

(2017-10-26発行、 978-4091397461)

第5巻

(2018-01-26発行、 978-4098700011)

第6巻

(2018-05-25発行、 978-4098700882)

第7巻

(2018-09-26発行、 978-4098702213)

第8巻

(2018-12-26発行、 978-4098702978)

第9巻

(2019-03-26発行、 978-4098703838)

第10巻

(2019-06-26発行、 978-4098704835)

第11巻

(2019-10-25発行、 978-4098707027)

第12巻

(2020-03-26発行、 978-4098707188)

第13巻

(2020-06-26発行、 978-4098710478)

第14巻

(2020-10-26発行、 978-4098711369)

第15巻

(2021-01-26発行、 978-4098712236)

第16巻

(2021-04-26発行、 978-4098713295)

第17巻

(2021-08-26発行、 978-4098714483)

第18巻

(2022-02-25発行、 978-4098716142)

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