恋に臆病なヒロインがバレンタインデーに作った等身大の男の子のチョコレートが、なんと本物のイケメン王子に変身してしまうというファンタジー系ラブコメディ漫画。恋に夢見る中学生のつぐみは、素敵な王子様と甘い恋がしてみたいと思っている。しかし現実は厳しく、バレンタインにせっかく作ったチョコレートを意中の男子から「俺、甘いのキライなんだよな」とダメ出しを食らってしまう。他の女子たちが彼氏と帰っていく中、つぐみは一人ぼっちで帰途につく。
自宅に戻ったつぐみだったが、家には誰もおらず、居間のテーブルの上には食事代が置かれていた。その金額からしばらく親が留守にすることを悟ったつぐみは、今までやりたかった「等身大の男の子のチョコレートを作る」ことにチャレンジする。家に溜め込んでいたチョコレートを全てとかし、等身大チョコレート作りに没頭するつぐみ。ところが、できあがったチョコレートはなぜか自分の造形技術を遥かに超える出来栄えだった。本物の王子様のような出来栄えに思わずキスをすると、そのチョコレートが本物の王子様になってしまった。「甘くてとけちゃいそうなチョコレートみたいな恋をしてみたい」と願っていたつぐみだが、王子様はチョコレートだけに熱に弱い。
母親の再婚相手の息子が自分の片思い相手だったヒロインと、義兄となった冷徹男子との同居で始まるドキドキと葛藤の日々を描いた青春ラブコメディ漫画。母親の再婚で義兄となる鈴村京平を紹介された村田七海は、彼が元クラスメイトで好意を抱いていた相手と知り愕然とする。京平が女子に興味がないものと、思いを諦めていた七海だったが、一つ屋根の下に住むことになり動揺を隠せない。そんな七海の気持ちを知ってか知らずか、京平は放課後になって突然「一緒に帰んぞ」と七海のクラスにやってくる。
二人の両親が再婚したことがバレないように七海は名字をそのままにしていたため、七海は京平が自分と付き合っているのではないかと誤解されることを危惧していた。1週間前まで他人同士で、昨日から一緒に暮らし始めたばかりで、京平の言動に戸惑う七海に対し、冷静沈着な京平はその不安を一蹴するのだった。「相手の子供が同級生だとどうしてもっと早く教えてくれなかったの」と母親にあたる七海だったが、京平の方は前から七海が妹になることを聞かされていたと知り、自分は妹としか見てもらえていないのだと落胆する。その後、これ以上傷つかないように京平を避けるようになった七海だったが、なぜか京平は七海を気にかけるような発言をする。タイトルの「ミントチョコレート」はクールな京平の大好きなフレーバーである。
人間とヴァンパイアが共に集う学園を舞台に、ヒロインが幼い頃にヴァンパイアと結んだ血の契約に翻弄されるファンタジー系学園バトル漫画。父親が学園長を務める篝月(かがりづき)学園に通う篝月雪(せつ)は、中学2年生のヴァンパイア男子。幼少期に両思いだった美崎千代(みさきちよ)と、契約した人間の血しか飲めなくなる「紅血の契約(アーティクル・ブラッド)」を結んだ。大好きな千代と一緒にいられることに喜びを感じていたが、千代のほうは自分の自由を奪うその契約を疎ましく思っていた。
ヴァンパイアたちは「フラッシュ状態」という極度に血に飢えた状態に陥ると、理性をなくし見境なく人を襲う。そのため学園内では、高等部に通う貴士隆成(きしたかなり)を隊長に人間に危害を与えるヴァンパイアたちを戒める警備隊を組織していた。人間がヴァンパイアと紅血の契約を交わすと、人間は自分の血が他のヴァンパイアには毒となるので襲われることがなくなる一方で、契約したヴァンパイアの意のままに操られてしまうのだ。しかも、この契約はヴァンパイア側に主導権があるため、人間から切ることは出来ない。警備隊の一員である千代はこれらの事実を知らずに契約を交わしたことを後悔し、雪に「契約を破棄してほしい」と迫った。因みに、ヴァンパイアの中には血が苦手な者もおり、彼らはチョコレートで発作を抑え、輸血で命を長らえている。
お互いの立場を羨ましく思っていた主人公の男女の精神が入れ替わってしまい、日常が激変してしまうファンタジー系学園ラブコメディ漫画。不入斗学院に通う少女・呼水千尋(よびみずちひろ)と少年・姫野律(ひめのりつ)の二人は、家が隣同士の幼馴染である。生徒会の書記を務める千尋は幼い頃から律の父に日本舞踊を習っていたが、一向に上達しない。片や高等部に通う一つ年上の律は、父が家元である日舞行谷(なめがや)流の名取であり、天才女形の「おいらん王子姫野律」としてタレントデビューを果たしていた。
律には10歳年上の兄・鎮(しずか)がいるが、鎮は弟である律の才能を見抜いて跡取りになるのを諦め、不入斗学院の教師となっていた。律は幼い頃から跡取りとしての重責に苦しみ、何事にも前向きで自由に振る舞う千尋の生き方に憧れていた。一方、千尋は勉強は出来ず、日本舞踊の腕も上がらないことから「律のようになれたらいいのに」と幼い頃から願っていた。二人は口には出さなかったが、お互いの立場や生き方を羨んでいたのだ。ところが、そんな二人が本当に入れ替わってしまう事態が発生する。すぐに元に戻ったものの、千尋と律はパニックに。そんな二人の前に御霊稲荷神社のお使いである白狐の「右近」と「左近」が現れる。タイトルの「オレンジチョコレート」とは、二人が神社の階段でジャンケンをしながら上っていた時のチョキで勝った場合の進み方である。
恋愛志向女子なのに眼光の鋭さと口の悪さから誤解され、憧れの恋愛にたどり着けない高校生のヒロインが、夏の海で恋をしたのは同じ学校の教師だったという青春学園ラブコメディ漫画。胸キュンな恋を夢見て高校に入学した桜井紗雪(さくらいさゆき)。ところが現実には紗雪は、ボーっとしているだけでも睨んでいると勘違いされ、周囲をおののかせてしまう顔つきで恋愛にはほど遠い。そんな紗雪にクラスメイトの美奈が「せっかくの夏休みなんだから海キュンしよう」と誘う。
女子3人でさっそうと海にやってきた紗雪たちだったが、紗雪の「私はナンパされに来たんじゃない」モードが炸裂し、声を掛けてきた男たちも次々と離れていく。しかし、「ナンパも素敵な出会いだ」と熱弁する美奈に諭され、しぶしぶナンパ男子たちの誘いに応じるも、紗雪は海の家でチョコバナナを売っていた男性に一目ぼれしてしまい、一緒にいた男子を怒らせてしまう。その上「お前は目つき悪い上に性格も最悪だな」と捨て台詞を吐かれて心が折れる紗雪。それを見ていたチョコバナナを売っていた男性がペットボトルを投げ、男の頭にぶつける。紗雪は男性に「私は貴方に会ったことがある。必ず貴方を見つける」と再会を約束する。ところが、その男性は紗雪の学校の教師だった。チョコレートの香りのするチョコレートコスモスの花言葉は「新しい恋の始まり」である。