『ミスミソウ』他で知られる押切蓮介の連載作品で、代表作の一つ。1990年代、格闘ゲーム全盛期の日本を舞台に、主人公のハルオが、ヒロインの大野とゲームセンターで出会うことから始まる青春物語。ハルオと大野がゲーム対戦を通じて関係を深める一方、もう一人のヒロイン、日高とも接点を持ち、三角関係が形成される。その後、大野の海外転校による別れ、中学での再会、高校受験を巡る葛藤など、青春期の重要な節目とゲーム文化が交錯しながら物語が進行する。本作は、ゲーム文化を題材にした青春ラブコメディである。「ストリートファイター」シリーズや『餓狼伝説』など、実在するゲームが物語の重要な要素になっている点が特徴となっている。作中では、100円硬貨を筐体に積む慣習や対戦相手との暗黙のルール、当時のゲームセンターの構造といった、1990年代の日本のゲームセンター文化が詳細に再現されている。スクウェア・エニックス「増刊ヤングガンガン」2010年VOL.11に掲載後、「増刊ヤングガンガンビッグ」2011年VOL.1からVOL.3まで連載。同誌が月刊化し「月刊ビッグガンガン」に改名後も引き続がれ、2010年Vol.1から2018年Vol.10まで連載。2012年に「このマンガがすごい!2013」オトコ編2位に選出された。テレビアニメ化され、第1期が2018年7月から9月まで、第2期が2019年10月から12月まで放送された。