漫画を『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』の神崎裕也、原作を『シグナル100』など本作の他にも多数の漫画原作を手がける宮月新が担当したタッグ作品。現代日本を舞台に、「電話ボックスの男」としてSNS上で都市伝説的に語られる存在、宇相吹の活躍を描いた物語。宇相吹は依頼者からの情報をもとに、マインドコントロールによって対象者を精神的に追い詰め、ショック死に至らしめる。刑事の多田は宇相吹の身柄確保を試みるが、物理的な証拠が残らない「不能犯」として法的に証明が不可能な犯罪であるため、どうしても逮捕には至らない。本作は、物理的証拠や論理的推理に基づく犯罪漫画とは異なるアプローチを採用した犯罪サスペンス。現代社会における法の限界と人間心理の脆弱性をテーマに、科学的証明が困難な心理操作による犯罪が成立する世界となっている。「思い込み」や「暗示」を利用した殺害方法が物語の中核を成しており、対象者が毒薬を入れられたと思い込んだアイスティーを飲んで死亡するなど、心理的暗示の力と人間の思い込みの危険性が描かれている。集英社「グランドジャンプ」2013年10号から2020年23号まで連載。実写映画(劇場)が2018年2月に公開された。