ワルの生き方をご覧あれ!悪人、犯罪者だらけの漫画を集めてみた36 Pt.

一般人が知ることのないアウトローの世界。そこで生きるキャラクターたちは、抗いがたい危険な魅力を纏っている。今回は、悪人、犯罪者が多く登場するオススメ漫画を5つピックアップして紹介していく。悪人キャラたちを通して裏社会の日々を垣間見よう。

作成日時:2021-10-05 19:00 執筆者:マンガペディア公式

ワルの生き方をご覧あれ!悪人、犯罪者だらけの漫画を集めてみた

出典:小学館


『クロサギ』

『クロサギ』

出典:小学館

詐欺師をターゲットにする詐欺師「クロサギ」の活躍を描いたサスペンス漫画。世の中には3種類の詐欺師がいる。人を騙して金銭を巻き上げる「シロサギ」、異性を騙して心と体を弄ぶ「アカサギ」、そしてシロサギとアカサギだけを餌とする詐欺師専門の詐欺師「クロサギ」だ。主人公の黒崎高志郎(くろさきこうしろう)は、シロサギによって家族を破滅させられた過去を持つ男。彼はクロサギになり、ただシロサギのみを喰らうことを目的に活動する。2006年4月にテレビドラマ化された。

21歳のクロサギ・黒崎高志郎。彼が詐欺師を騙し返す詐欺師・クロサギになったきっかけは、中学生の頃に詐欺被害に遭った父親が起こした一家心中事件だった。ただ1人生き残った黒崎は詐欺師に復讐するため法律や話術・心理術を学び、父を騙したシロサギをターゲットにクロサギとしての活動を始める。本作の魅力は、人を不幸に追いやった詐欺師を黒崎が追い詰め、倍返しにしてみせる爽快感だ。黒崎と他詐欺師たちの心理戦・頭脳戦の緊迫感も、大きな魅力の1つ。また、作中に登場する詐欺の手口はリアリティに溢れるものばかりで、本作を読んでいるだけで詐欺に対する危機意識が根付く。世の中には詐欺が溢れ返っている。本作を読んで、詐欺師に騙されない考え方を学ぼう。


『翔丸』

『翔丸』

出典:講談社

「悪の天才」翔丸が暴力による日本制覇を狙うバイオレンス漫画。主人公の竹田翔丸(たけだしょうまる)は、非常に頭が良くて手がかからない典型的な良い子だった。いじめっ子だった翔丸は14歳のある日、いじめっ子に殴られた自身の顔をカッターナイフで傷つけ、それをきっかけに「悪の天才」として覚醒する。その日から翔丸は、他人をカッターナイフで切りつけ、切った相手を心酔させるという不思議な能力を開花させた。その力を使い、翔丸はどんどん周囲の人間を従わせていく。

いじめだけでなく、父親が単身赴任で福岡に行き、情緒が不安定な時期に男親と離れて暮らしていたことも、翔丸が変貌してしまった要因の1つかもしれない。とにかく、自身の顔にカッターナイフで傷をつける「洗礼」によって、翔丸は「悪の天才」として完全に覚醒した。大人しくいじめっ子に殴られるだけだった彼はもういない。翔丸は中学を主席で卒業すると、不良の巣窟である都内の3流高校に入学し、カッターナイフを使って自らの言いなりになった者たちの集団「翔丸組」を創り上げる。彼は瞬く間に高校を完全掌握すると、米軍基地の将校すらも「翔丸組」に引き入れてしまった。どんどん拡大していく「翔丸組」。彼はその悪意を暴力でどこまで広げていくのか。翔丸の行き着く先が気になる作品だ。


『ヨルムンガンド』

『ヨルムンガンド』

出典:小学館

武器商人の女と彼女の私兵たちの銃弾飛び交う危険な日常を描いたガンアクション漫画。主人公の1人・ヨナは両親を戦争で失った元少年兵。家族を奪った兵器や武器に関わる全てを憎むヨナだが、憎むべき武器を世界で売り歩いているもう1人の主人公、武器商人のココ・ヘクマティアルと出逢い、彼女の私兵として、彼女とその部下たちと共に旅をすることになる。命の危険が付き纏う日常を送りながら、ココはある計画を立てていた。2012年4月にテレビアニメ化された。

ココに降りかかる危険を払う役割を担っているのが、ヨナを含めたココの私兵たちだ。彼らは皆、戦うことに慣れた戦闘のプロフェッショナル。チームの頭であるココが個性豊かなメンバーを操り、次々に襲い来る問題をどう解決していくのか、彼らが繰り広げる迫力満点のアクションシーンが本作の大きな見所だ。また、戦争とそれに使われる武器を憎みながらも憎む世界の中でしか生きられないヨナが、戦争を生み出す存在ともいえる武器商人のヨナとの交流を通して何を思うのかにも注目してもらいたい。争いを嫌悪しながらも争いがないと生きられない、ヨナのような矛盾を持った少年兵は現実に存在する。何故人は武器を取り殺し合うのか、ヨナを通して一緒に考えてみよう。


『不能犯』

『不能犯』

出典:集英社

警察では実証不可能な犯罪を起こす「不能犯」を描いた、サイコサスペンス漫画。とある電話ボックスに殺して欲しい相手の名前と連絡先、殺して欲しい理由を書いた手紙を貼ると、ある男が完璧に始末してくれるという。その男の名は宇相吹正(うそぶきただし)。彼は人間の心を操ることに長けた人物で、言葉巧みに相手を精神的に追い詰め、思い込みによって死に至らしめる。実証不可能な犯罪を繰り返す彼は「不能犯」と呼ばれた。2018年2月に実写映画化。

人は思い込むと、実際にはないものをその目に映し、現実にあるものが見えなくなる。砂糖を毒だと言って与えれば体調を悪くし、薬だと言って与えれば不調が治る。そういう生き物だ。そんな人間の思い込みの力を殺人に利用しているのが宇相吹である。彼は殺人にナイフや銃、毒などは使わない。言葉で対象の心を操り、「自分は死ぬ」と思い込ませる。そうして強い思い込みに支配された人間は、本当に死んでしまう。物証はないため、警察は数々の事件に宇相吹がかかわっていることを理解しながらも、彼を逮捕することができない。今日も宇相吹は依頼されるがまま人を殺していくのだが、彼の犯罪はどこまで続くのか。宇相吹の不気味さと、彼に殺しを依頼する人間の闇が恐ろしい作品だ。


『悪の教典』

『悪の教典』

出典:講談社

サイコパスである教師が生徒たちを惨殺する様を描いたサイコ・ホラー小説のコミカライズ作品。私立晨光学院町田高校で2年4組の担任をしている英語教師・蓮実聖司(はすみせいじ)、通称「ハスミン」。彼は人当たりの良い性格と優れた頭脳、爽やかなルックスを持ち、生徒のみならず保護者や同僚たちからの信頼も厚い人気者だ。しかし実は蓮実は、他人への共感能力が著しく欠如したサイコパスだった。そんな蓮実が、学校内で次々と生徒たちを殺害するという恐ろしい事件を起こす。

サイコパスの最大の特徴は良心の欠如だ。他人の痛みを想像することができず、誰かを傷つけることに罪悪感は抱かない。しかし表面を取り繕うことは得意でよく口が回り、周囲からは魅力的な人物と思われることがある。蓮実は紛れもないサイコパスだった。サイコパスである彼の問題解決方法は極端であり、至ってシンプルだ。問題の原因、自分の行動の邪魔になる者は消してしまえばいい。蓮実は何か問題が発生する度に殺人を犯しており、やがて彼は自身が受け持つクラスの生徒、全40人を皆殺しにしようとする。本性を現した蓮実が校内を歩き回り、目についた生徒を片端から殺していく様子は恐ろしい。生徒たちは蓮実から逃げ切り生き残ることができるのか。衝撃の結末を見届けよう。


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