川端志季の初連載作品で代表作。現代の高校を舞台に、身体の入れ替わりという超常現象に遭遇した主人公・小日向あゆみの体験を描く物語。容姿端麗で性格も良い女子高校生のあゆみは、「赤い月の日」に同級生の海根然子の自殺現場に遭遇した後に意識を失い、目覚めると海根の身体と入れ替わっていることに気づく。あゆみは、醜い容姿の海根と入れ替わったことで、これまで経験したことのない差別や偏見に直面する。学校では孤立し、友人や恋人からも疎遠にされる日々を送る中、友人の火賀俊平が入れ替わりの真相に気づく。火賀とともに元に戻る方法を探るあゆみの前に、入れ替わり現象を研究する宇金真緒が現れるが、「一度入れ替わった身体は元に戻れない」という衝撃的な事実が告げられる。本作は、身体の入れ替わりを題材とした恋愛サスペンスである。外見と内面の美醜による人間関係の変化を現実的な視点で描き、社会的な差別や偏見を正面から描写している。作品の舞台である赤月町には、「赤月」と呼ばれる、真昼に赤い月が浮かぶ不思議な天体現象が設定されており、この現象下で特定の条件を満たすことで身体の入れ替わりが発生する仕組みとなっている。集英社「別冊マーガレット」2014年10月号から2015年12月号まで連載。2015年に「このマンガがすごい!2016」オンナ編第5位に選出。ドラマ化され、2018年8月からNetflixで配信。同月に小説版も刊行された。